JPH04103167A - 薄膜el素子及びそれを有する完全密着型イメージセンサー - Google Patents

薄膜el素子及びそれを有する完全密着型イメージセンサー

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JPH04103167A
JPH04103167A JP2220052A JP22005290A JPH04103167A JP H04103167 A JPH04103167 A JP H04103167A JP 2220052 A JP2220052 A JP 2220052A JP 22005290 A JP22005290 A JP 22005290A JP H04103167 A JPH04103167 A JP H04103167A
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JP
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light
thin film
layer
film
pinhole
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JP2220052A
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English (en)
Inventor
Seiichi Oseto
大瀬戸 誠一
Yoshiyuki Kageyama
喜之 影山
Masayoshi Takahashi
高橋 正悦
Koji Deguchi
浩司 出口
Kenji Kameyama
健司 亀山
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、ピンホールあるいはライン発光型の薄膜EL
素子又は−軸性チューナブルマルチカラー薄膜EL素子
、ならびに、これらの薄膜EL素子を光源として利用し
た密着型イメージセンサ−に関するものである。
[従来の技術] 従来の薄膜EL素子の発光は完全拡散の面発光であるた
めに、視認性が優れたフラットパネルデイスプレィとし
ての応用が期待されている。
しかし、完全拡散、面発光型であるため、−様に輝度が
低く、実用化の域に達している発光材料はZnS :M
n5ZnS :Tbぐらいしか無い。又、薄膜EL素子
をフラットパネルデイスプレィ以外に、イメージセンサ
−やデジタルコピーの書き込み光源などに応用しようと
すると、上記完全拡散型面発光の特徴が逆に欠点となり
、集光の制御が困難になる、といった問題がある。
従って、一部、ZnS:Mn系でフラットパネルデイス
プレィが実用化されているのを除いて、ほとんど応用さ
れていないのか実情である。
一方、複数のELによるマルチカラーフラットパネルデ
イスプレィの開発も盛んに進められている。一般に薄膜
EL素子を構成する発光層、絶縁層、透明電極は、それ
ぞれ可視光に対する透光性が比較的高いものを選ぶこと
ができる。
したがって、互いに発光色の異なる複数の薄膜EL素子
を重ね合せて、垂直方向に加法混色することができる。
しかし、こうして何重もの多層膜構成とすることにより
、その透過率は積算で減衰し、上側のELはど非常に高
い発光輝度が要求される。
前述のように、単色でさえ充分な輝度が得られている材
料は少い。垂直方向の加法混色が原理的に可能であるに
もかかわらず、その実現に対してこうした輝度の問題が
大きな制約になっている。
又、多色発光用の母材として最近盛んに開発が進められ
ているアルカリ土類カルコゲナイドは、500℃前後の
高い基板温度で成膜しないと良い性能が得られないこと
か知られている。これらを用いて複数の薄膜EL素子を
積層する場合は、その下側に設けられている透明電極に
高い耐熱性と安定性か必要になる。一般に透明電極とし
て用いられているITOは、こうした耐熱性、安定性に
おいて極めて問題かある。又これに代わるZnO系は耐
熱性は高いか、基本的に抵抗が高いといった問題がある
これとは別に最近、OA端末のコンパクトに伴い、ファ
クシミリなどの原稿読み取りに用いられるイメージスキ
ャナーにおいても、数10cnの光路長を必要とする光
学縮小型イメージセンサ−に代わり、密着型イメージセ
ンサ−のニズが高まりつつある。密着型イメージセンサ
−は厚さ 1cm前後のセンサーユニットを原稿面に押
しつけて読み取るために、極めてコンパクトになること
が特徴である。この特徴を更に活かすために、従来、受
光部に前置されているレンズアレイやファイバーアレイ
を取り去った、所謂、完全密着型といった工夫もなされ
ている。
しかしながら、どちらの場合もキセノンランプ、ハロゲ
ンランプ、LED、螢光体などの照明光源は、センサー
本体に対して外付けになっており、コンパクト化に対し
大きな阻害になっている。しかもこれら光源は原稿面か
ら離れたところに設けられ、受光面と同程度の面積の採
光窓から取り出した極一部の光線だけしか使われていな
い。そのために、極めて大型の光源が必要になり、単に
コンパクト化に対する障害になるだけではなく、その種
類によっては消費電力や発熱の問題が生じている。この
欠点を改良するために、薄膜EL素子を光源に用い、こ
れを受光外の極近傍に設ける方法が有望であることが知
られている。しかし、薄膜EL素子の発光は極めて拡散
性の強い面発光型であり、発光面を原稿面に接近させる
か、あるいはレンズアレイを前付けして集光しなければ
ボケを生じてしまう。特開昭59−210864記載の
ごとく、薄膜EL素子を受光素子の上に積層する方法も
提案されたが、この方法によると発光面の最上面は透明
導電膜であり、その損傷は極めて激しく、又発光部と受
光部との素子分離が不完全てSNも劣化するといった新
たな欠点が生しる。
一方、これら密着型イメージセンサ−にカラー原稿の読
み取り機能を付加したスキャナーが実現している。一般
にカラー原稿の読み取りには大きくは次のような3つに
分類される方式が提案されている。
(1)各画素への色分解フィルターの直付けによるパラ
レルな色分解 (2)色分解フィルターの順次切替による照明光のシリ
アルな色分解 り3〉複数の光源の順次切替による照明光のシリアルな
色分解 これらの方式において、一般的には(1)は解像度の低
下、・駆動素子数の整数倍化、(2)はフィルター切替
機構の応答速度、信頼性、(3)は光路のズレ、発光の
応答速度といった問題点が指摘されている。しかし、少
なくとも密着型イメージセンサ−に限っては上記のよう
な照明系自身の問題かあるために、複数の光源を使う(
3)の方式の適応性は極めて低く、このことはカラーイ
メージセンサ−の多様化を拡げる上で大きな制約になる
ものである。
[発明か解決しようとする課題] 本発明は、従来技術の問題を解決して、下記の特性を有
する薄膜EL素子、すなわち、(1)高輝度、高集光性
、高精細を特徴とする薄膜EL素子。
(2)光軸を固定したままで発光色が変えられ、かつ高
輝度、高集光性、高精細を特徴とするチューナプルマル
チカラー薄膜EL素子。
ならびに上記薄膜EL素子を用い、下記特性を有する完
全密着型カラーイメージセンサ−を提供しようとするも
のである。
(1)小型、軽量、低消費電力の完全密着型イメージセ
ンサ− (2〉高解像度、高速、小型、軽量の完全密着型カラー
イメージセンサ− [課題を解決するための手段〕 上記課題を解決するための本発明の構成は、(1)基板
上に、光反射性電極層、薄膜EL層、光反射性電極層を
順次積層し、その積層膜面こ、薄膜EL層を貫くような
深さて、光射出用のピンホール又はスリットを1個以上
有する薄膜EL素子。
(2)基板上に、光反射性電極層、薄膜EL層、光反射
性電極層を順次積層し、その積層膜面に、薄膜EL層を
貫くような深さて、光射出用のピンホール又はスリット
を1個以上有する薄膜EL素子を光源とし、その積層膜
の上部に、絶縁層を介して、上記光射出用のピンホール
、あるいはスリットと隣接するように薄膜受光素子を有
する完全密着型イメージセンサ−である。
本発明の上記薄膜EL素子のひとつは、基板上に、電極
層と互いに発光色が異なる薄膜EL層とを交互に、薄膜
EL層が2層以上になるように積層し、少なくとも最下
層と最上層とは光反射性電極層であって、その積層膜面
に、全て薄膜EL層を貫くような深さで、光射出用のピ
ンホール、あるいはスリットを、少なくとも1個以上形
成したことを特徴とするチューナプルマルチカラー薄膜
EL素子によって構成されるものであって、それぞれの
発光色がRGBの3原色である3層の薄膜EL層を積層
することにより、3原色光源になる。
第1図aは本発明による薄膜EL素子の一例を説明する
ための断面図である。同図において、lは基板、2は下
側光反射性電極層、3は薄膜EL層、4は上側光反射性
電極層である。積層された薄膜には光射出用のピンホー
ル5が形成されている。こうした構成により、薄膜EL
層3は一種の導波路効果を持つ。
薄膜EL層3の内部で発生し、膜中を伝搬しながら近く
のピンホール5に到達した光は、その端面からピンホー
ル内部に射出され、壁面に反射しながら外部に取りださ
れる。こうして取りだされる光は、ピンホールの面積が
小さいほど高輝度になる。又、ピンホールは、少なくと
も薄膜EL層3を貫く深さであればよいが、より深いほ
うが集光性が高まる。したがって、下側光反射性電極層
2、あるいは上側光反射性電極層4は厚い方がよい。又
、薄膜EL層3の膜厚は、比較的厚い方が導波路損失が
小さく望ましい。
第1図すは上記光の強さの分布を定性的に示すグラフで
ある。
基板1の材質は特に限定されるものではないが、耐熱性
の高い絶縁性基板が望ましい。ガラス、セラミクス、石
英などを用いることができる。光反射性電極層2,4に
は、Al、Cr。
TaSAgなど、一般に知られている金属電極を用いる
と良い。薄膜EL層3の発光層の材料は特に限定される
ものではない。一般に良く知られているZn5SZnS
eSS rS、CaS。
5rSeなどの母材と、M n ST b s P r
 sCe、Eu、Sm、Tmなどの発光中心、あるいは
ドナーアクセプタ一対発光用のドーパントとを適当に組
み合わせたものなどを用いることができる。もちろんこ
れらの混晶を用いても良く、又異種の材料を積層しても
良い。たたし、通常の白黒センサーに用いる場合には、
パンクロマティックという点において、ZnS:Pr単
層、SrS:Pr単層、SrS+Ce5Eu単層、Sr
S:CeとSrS:Euの積層、SrS:CeとCaS
 : Euの積層、SrS:CeとZnS:Mnの積層
など、その発光色が白色に近いもののほうが望ましい。
この発光層の両側、あるいは片側に、絶縁層を設けたほ
うが素子としての信頼性は向上することが多い。絶縁層
の材料としては、Si 3N4、AIN、BNなどの窒
化物、Ta205、Al2O3、Y2O3,5102な
どの酸化物、或いはタングステンブロンズ構造やペロプ
スカイト構造を有する強誘電体などを用いることができ
る。又、更にはこれらの材料を混合して用いても良く、
あるいは異なる種類の薄膜を積層しても良い。
ピンホール5は全ての薄膜を形成した後に、エツチング
などで形成しても良く、リフトオフ法などを用いてもよ
い。又加工精度に問題かなければ、マスクをもちいて製
膜時に形成しても良い。ピンホール5は円形、矩形など
、その形状を限定されるものではない。
第2図a及びbはこうしたピンホールに関する他の具体
例を2つ示した図である。薄膜EL素子を上から見た時
の、下側光反射性電極層2、上側光反射性電極層4に対
(2、第2図すはピンホール5をスリット状に形成した
集光性の高いライン光源である。又、第2図aはピンホ
ール5とともに電極層自身をバターニングしたアレイ光
源を表している。
こうした構成により、高輝度、高集光性、高精細を特徴
とする薄膜EL素子が実現される。
一般に薄膜EL素子は交流駆動によって安定して発光す
るが、その1回の発光時間は、SrS:Ceのような短
いものでlOμS前後、ZnS:Mnのような長いもの
で数100μsくらいである。したがってセンサーアレ
イが蓄積型の読み取り方式を取る場合は、短い発光時間
のものでも数kllz程度の交流駆動による発光でその
発光波形は問題の無いバースト波になるが、リアルタイ
ムの光導電読み取り方式の場合は、更に高周波にするか
、あるいは複数の発光ラインを設けて発光時間をシフト
させるなど、発光の時間的均一性を図る必要がある。
又、第3図は、本発明によるチューナプルマルチカラー
薄膜EL素子の一例を説明するための断面図である。同
図おいて、基板1上に光反射性電極層7、薄膜EL層8
、光反射性電極層7、薄膜EL層9、光反射性電極層7
、薄膜EL層lO1光反射性電極層7が順次形成されて
いる。積層された薄膜には光射出用のピンホール5が形
成されている。
これは基本的には第1図で説明した薄膜EL素子を3層
重ねたものであり、少なくともピンホール5が薄膜EL
層8を貫く深さであれば、それぞれの薄膜EL素子が第
1図aにより説明した効果と同じ効果を持つ。薄膜EL
層8.9、lOは互いに発光色が異なり、この構成によ
り、ひとつの光軸により発光色が変えられ、かつ高輝度
、高集光性、高精細を特徴とするチューナプルマルチカ
ラー薄膜EL素子が実現する。又発光色がそれぞれRG
Bの3原色であれば、カラー用書き込み光源としての用
途か広がる。
一般に良(知られている赤色材料にはZnSSm5Ca
S : Euなどか、青色材料にはZnS:Tm、5r
Se:Ce5SrS:Ceなどが、緑色材料にはZnS
 :Tb、CaS :Ceなどがそれぞれある。重ねる
順は特に限定されるものではない。前に説明したように
、これらの発光層の両側、或いは片側には、絶縁層を設
けたほうが素子としての信頼性は向上する。
第4図において、素子分離用の絶縁層1工にはTa20
5、Al2O3、Y2O3、S io2.5L3N+、
AIN、BNなど、一般的に知られている絶縁材料を用
いることができる。薄膜EL素子と薄膜受光素子との電
気的干渉をできるだけ防ぐためには、その膜厚は厚いほ
うが良ぃ。又、薄膜受光素子の受光部14の光電変換材
料としてはアモルファスS i、Cd55CdSe、C
d5−CsSe固溶体、カルコゲン系混合物などを用い
ることができる。電極構造としてはサンドイッチ型、プ
レーナ型の両方を、それぞれ用いることができる。たた
し、受光素子は薄膜EL素子の発光色に対応する分光感
度を有していなければならず、特にRGB3原色のチュ
ーナプルマルチカラー薄膜EL素子を用いル場合ニはパ
ンクロマティックな感度か必要である。
第5図はRGB3原色チューナプルマルチカラー薄膜E
L素子を用いた時の、ある特定の1画素におけるカラー
画像読み取り動作のタイミングチャートの略図である。
読み取り方式は蓄積方式である。RGBそれぞれの照明
に応じて、3ストロークで1ライン分の読み取りが完了
する。したがって白黒の場合と同じ読み取り速度を得る
には、実質3倍のスキャニング速度が要求される。
[実施例] 以下、実施例によって本発明を具体的に説明する。
実施例1 本実施例は、第3図に示した構成のチューナプルマルチ
カラー薄膜EL素子に関する。基板lには耐熱性の高い
ガラス基板を用いる。光反射性電極層7にはCr金属電
極を用い、真空蒸着により成膜する。集光性と輝度を向
上させるためには、それぞれのCr金属電極の膜厚はで
きるだけ厚くしたほうが良いが、高温プロセスによる剥
離等の問題を防ぐために、全て0,3μ釦とする。薄膜
EL層8.9、lOとして、それぞれ厚さ 0.3μm
のAIN絶縁層で両側を挾んだ厚さ 1.0μ+gの5
rSe:Ce(青色)、CaS:Eu(赤色)、ZnS
:Tb (緑色)を用いる。5rSe:Ceは金属Sr
、Se。
CeC1xを材料とする反応性共蒸着、CaS :Eu
はELIC13を混合したCaSペレットを材料とする
EB蒸看、ZnS:TbはTbF3を混合したZnSタ
ーゲットを材料とするスパッタリングにより、それぞれ
成膜する。有効発光面は5nm角とする。こうして得ら
れた薄膜EL素子の表面に、ガリウムのフォーカストイ
オンビームエツチングの垂直掘りにより直径20μm前
後のピンホールを形成する。ピンホールはCr金属電極
7には到達するが、ガラス基板lには達しない深さとす
る。
こうした構成によるピンホール発光型薄膜EL素子にお
いて、任意の薄膜EL層を挾む電極層に交流電圧を印加
することにより、−軸性のチューナプルマルチカラー発
光が得られ、又垂直方向の加法混色が可能となる。
実施例2 本実施例は、第3図に示した構造のRGB3原色ニーナ
ブルマルチカラー薄膜EL素子を用い、第5図に示しし
たタイミングによる読み取り動作をする、第4図に示し
た構造の完全密着型カラーイメージセンサ−によるもの
である。
まず、第3図に基づき、薄膜EL素子について説明する
。基板lは短冊上の石英基板とする。
光反射性電極層7には耐熱性に優れたCr金属電極を用
い、真空蒸着により成膜する。集光性と輝度を向上させ
るためには、それぞれのCr金属電極の膜厚はできるだ
け厚くしたほうが良いが、高温プロセスによる剥離等の
問題を防ぐために、すべて0.3μmとする。薄膜EL
層8.9.10として、それぞれ厚さ 0.3μ■のA
IN絶縁層で画側を挾んだ厚さ 1,0μmの5rSe
Ce(青色) 、Ca S : E u (赤色)、Z
n5Tb(緑色)を用いる。5rSe:Ceは金属Sr
、Se、CeC1zを材料とする反応性共蒸着、CaS
:EuはEuC13を混合したCaSベレットを材料と
するEB蒸着、ZnS:TbはTbF:+を混合したZ
nSターゲットを材料とするスパッタリングにより、そ
れぞれ製膜する。AIN絶縁層はAIをターゲットする
反応性スパッタにより成膜する。短冊状有効発光面の幅
は6111mとする。こうして形成した薄膜EL素子の
表面の長手方向に平行に、薄膜受光素子を積層する側の
端面から41離して幅50μm前後の光射出用スリット
 5を形成する。スリット5はCr金属電極7には到達
するが、石英基板Iには達しない深さとなるように、R
IEにより形成する。
次工程を第4図に基づいて説明する。薄膜EL素子2I
の上に、絶縁層11として厚さ 0,5μ■のS 1O
zlilを形成した。第4図とは異なり、光射出用スリ
ットを覆うようにして成膜したが、この点については特
に限定されるものではない。
薄膜受光素子の受光部I4は、アモルファスSi+Hを
光電変換材料とする片側絶縁素子構造とし、可視光に対
し、はぼパンクロマティックな分光感度を有する。下部
電極13にはCrを、又上部電極15にはAIを用いる
。−個の画素の受光幅は70μ鑓であり、光射出用スリ
ット 5から数10μIINれている。駆動方式は蓄積
読み取り型とし、駆動用のスイッチング素子として、絶
縁層11の上に形成したポリSl系TPTを用いる。
カバーガラス1Bの厚さは80μ■とする。その内側に
は絶縁性の黒化膜18を塗布し、採光窓19を設ける。
この効果により分解能は大幅に向上する。石英基板20
とカバーガラス16とのギャップスペースはポリイミド
で封止、固定し、エポキシ系の透明接着剤により接着す
る。ギャップスペースは30μmとする。以上が本実施
例による完全密着型カラーイメージセンサ−であり、こ
れを用いて第5図のタイミングチャートに準じて動作す
ることにより、カラー画像を読み取ることができる。
実施例3 本実施例は、第6図に示した構造のRGB3原色チュー
ナプルマルチカラー薄膜EL素子を用い、第5図に示し
たタイミングによる取り取り動作をする密着型カラーイ
メージセンサ−によるものである。
基板20は短冊上の石英基板とし、薄膜受光素子12は
アモルファスSi :Hを光電変換材料とする片側絶縁
素子構造とする。この受光素子は可視光に対し、はぼパ
ンクロマティックな分光感度を有する。下部電極13に
はCrを、又上部電極15にはA1を用いる。受光幅は
70μmとする。駆動方式は蓄積読取り型とし、駆動用
スイッチング素子としては、同一基板上に形成したポリ
S1系TPTを用いる。
一方、薄膜EL素子の基板1は、基板20とは別の耐熱
性ガラス基板とする。光反射性電極層7にはCr金属電
極を用い、真空蒸着により成膜する。集光性と輝度を向
上させるためには、それぞれのCr金属電極の膜厚はで
きるたけ厚くしたほうが良いが、高温プロセスによる剥
離等の問題を防ぐために、すべて0.3μmとする。
薄膜EL層8.9.10として、それぞれ厚さ0.3μ
園のAIN絶縁層で両側を挾んだ厚さ1.0μraの5
rSe:Ce(青色)、CaS:Eu(赤色)、ZnS
:Tb(緑色)を用いる。
5rSe:Ceは金属S r、Se、CeCl 3を材
料とする反応性共蒸着、CaS : EuはEuCl3
を混合したCaSベレットを材料とする反応性共蒸着、
CaS : EuはEuC13を混合したCaSペレッ
トを材料とするEB蒸着、ZnS : TbはTbF3
を混合したZnSターゲットを材料とするスパッタリン
グにより、それぞれ製膜する。
短冊状の有効発光面の幅は3■とする。こうして得られ
る薄膜EL素子の表面の長手方向にガリウムのフォーカ
ストイオンビームエツチングにより、幅30μm前後の
光射出用スリット 5を形成する。スリット 5はCr
金属電極7には到達するが、ガラス基板1には達しない
深さとする。
こうして薄膜EL素子を形成したガラス基板lと、セン
サ一部を形成した石英基板20とを長手方向に並べて別
基板の上に固定させた後、その上に厚さ80μ順のカバ
ーガラス16を張りあわせる。基板とカバーガラスとの
ギャップスペースはポリイミドで封止、固定し、エポキ
シ系の透明接着剤により接着する。ギャップスペースは
30a■とする。カバーガラス16の内側には絶縁性の
黒化膜18を設け、採光スリット19を設ける。この効
果により分解能は大幅に向上する。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の薄膜EL素子を光源とし
て用いた完全密着型イメージセンサ−は従来のセンサー
に比較して極めて小型であるため取扱いが簡単である。
【図面の簡単な説明】
第1図a、第2図3、第2図す及び第3図は本発明の薄
膜EL素子の具体例の断面の模式図、第1図すは第1図
aの薄膜EL素子の発光強度の分布を定性的に示すグラ
フ、 第4図は本発明の密着型カラーイメージセンサ−の断面
の模式図。 第5図は本発明のカラーイメージセンサ−を用いたカラ
ー画像読取り動作のタイミングチャートの略図。 第6図は実施例3て用いた薄膜EL素子の断面の模式図
である。 1・・・基板、2・・・下側光反射性電極層、3・薄膜
EL層、4・・下側光反射性電極層、5・・・ピンホー
ル、6・・薄膜EL層、7・・光反射性電極層、8.9
.10・・・薄II!EL層、11・・・絶縁層、12
  薄膜受光素子、13・・下部WS極、14・・受光
部、15・・・上部電極、16・カバーガラス、17・
・原稿、18・・黒化膜、19・・・採光スリット、2
0  石英基板、21・・薄膜EL素子。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)基板上に、光反射性電極層、薄膜EL層、光反射
    性電極層を順次積層し、その積層膜面に、薄膜EL層を
    貫くような深さで、光射出用のピンホール又はスリット
    を1個以上有することを特徴とする薄膜EL素子。
  2. (2)基板上に、光反射性電極層、薄膜EL層、光反射
    性電極層を順次積層し、その積層膜面に、薄膜EL層を
    貫くような深さで、光射出用のピンホール又はスリット
    を1個以上有する薄膜EL素子を光源とし、その積層膜
    の上部に、絶縁層を介して、上記光射出用のピンホール
    、あるいはスリットと隣接するように薄膜受光素子を有
    することを特徴とする完全密着型イメージセンサー。
JP2220052A 1990-08-23 1990-08-23 薄膜el素子及びそれを有する完全密着型イメージセンサー Pending JPH04103167A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006523428A (ja) * 2003-04-02 2006-10-12 サン・マイクロシステムズ・インコーポレイテッド 対面した半導体チップ間の光通信

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JP2006523428A (ja) * 2003-04-02 2006-10-12 サン・マイクロシステムズ・インコーポレイテッド 対面した半導体チップ間の光通信

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