JPH0410270Y2 - - Google Patents

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JPH0410270Y2
JPH0410270Y2 JP5202186U JP5202186U JPH0410270Y2 JP H0410270 Y2 JPH0410270 Y2 JP H0410270Y2 JP 5202186 U JP5202186 U JP 5202186U JP 5202186 U JP5202186 U JP 5202186U JP H0410270 Y2 JPH0410270 Y2 JP H0410270Y2
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water
drainage
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foamed
permeable
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Description

【考案の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本考案は舗装道路のフイルター層、擁壁の裏込
め材等の土木資材や建築資材、園芸資材などの各
種排水材となる土木用排水板に関するものであ
る。
<従来の技術> 従来、一般に用いられている土木用排水資材と
しては、砂利、砕石等を単に適宜厚に敷設して配
すことが知られている。しかし、この種のバラ物
の天然資源では断熱性、クツシヨン性がなく、且
つ重量が嵩み運搬、施工等が面倒であることは勿
論のこと、長期使用にあつて土の細粒子が詰つた
り、それ自体が風化したりして固まりフイルター
作用を果さなくなる。また、近時は合成樹脂材の
発展に伴い発泡ポリスチレン製排水板(フイルタ
ー)も出現しているが、この排水板は単に発泡性
ポリスチレンビーズを所定の型枠内にて発泡させ
た板材とか、発泡した発泡粒子群をポリマー系接
着剤にて接着して得た板材を排水板として用いる
程度である。しかし、発泡粒体を透水性を有する
ように固めただけの板材(所謂おこし状に固めた
板)では、軽量板とはなるが断熱性に劣り強度的
にも弱く、大なる荷重、土圧を受ける箇所の使用
には耐えず、負荷のあまり掛らない擁壁の裏込め
材使用程度であり、軟弱地盤等における舗装道路
のフイルター層にまで対処し得ない。尚、この軟
弱地盤上への盛り土に当つては、シート工法、ネ
ツト工法等を用い軟弱路床と路盤の混入を防ぐも
のであるが、この工法では全くクツシヨン性がな
く、且つ凍上防止まで至つていない。
<考案が解決しようとする問題点> 本考案は上記実情に鑑み、発泡性ポリスチレン
の発泡粒体群を粘性、耐水性のアスフアルト接着
剤をもつて形成の透水基板とこれを補強する発泡
スチロール板若しくは発泡ポリオレフイン板と透
水性生地の組合せにより、クツシヨン性、強度
性、断熱性、防水性を兼ね備えた軽量の土木用排
水板を提供することを目的としたものである。
<問題点を解決するための手段> 本考案は、発泡性ポリスチレンの球状発泡粒体
にアスフアルト及びポリマー系接着剤をまぶすよ
うに混ぜ合せ透水基板を形成し、該透水基板の少
なくとも片面に同寸法の発泡スチロール板若しく
は発泡ポリオレフイン板よりなる補強板を合せて
積層排水板本体とし、この積層排水板本体の外周
に合成樹脂製織地の袋状となる透水生地を覆い軽
量排水板としたものである。また、この場合、補
強板を透水基板の両面に配し、中間を排水路構成
としてもよい。
<作用> 上記のような構成のため、例えば舗装道路のフ
イルター層使用にあつては、この透水基板の構造
が空孔容積の大となる球状発泡粒体のおこし状固
め板を呈しているため、透水性がよく下面に位置
せしめる発泡スチロール板若しくは発泡ポリオレ
フイン板の補強板を流水面として順次流れ、該補
強板の下面の路床と路盤は馴染まず、且つ路床に
対する断熱効果を果すため、凍上を防ぐことがで
きる。また、表面には透水生地を配してなるた
め、透水基板に目詰りを招くこともなく、且つ沈
澱物が立体的に分散する。しかも、この透水基板
は発泡スチロール板、発泡ポリオレフイン板等の
軽量補強板と袋状の透水生地とで強度を増し、負
荷の大なる道路のフイルター層にも耐える資材と
なる。
<実施例> 以下、本考案を実施例の図面に基づいて詳述す
れば、次の通りである。
1は発泡性ポリスチレンビーズを加熱し30〜60
倍発泡した独立気泡となる粒径2〜6mm程度の球
状を呈す発泡粒体で、該発泡粒体1群中に粘性、
耐水性をもつアスフアルト2とポリマー系接着剤
3(ポリマーデイスパーシヨン)を適量混合して
からめ、これを所定大の三方開きとなる型枠(図
示せず)に詰め(例えば、普通の建材寸法となる
3×6、即ち90cm×18cm)、この状態で3〜4時
間経過後、おこし状の板体に固まつた所定厚の透
水基板4とする。5は透水基板4より薄い厚さを
呈す発泡スチロール板若くは発泡ポリオレフイン
板の補強板であり、この軽量の補強材5を同大の
透水基板4の片面に重ね接着し積層排水板本体6
とする。この積層排水板本体6の外周に合成樹脂
製平織地の袋状となる透水生地7を覆い土木用排
水板8となる。この場合、発泡粒体1とアスフア
ルト2及び接着剤3のからめ割合は、例えば発泡
粒体15〜20Kg重量部に対しアスフアルト18Kg重量
部と接着剤12Kg重量部を混合し、所謂おこし状に
固めた所定厚の板体とすれば、連通となる空孔容
積が約30%も生じ、透水性のより透水基板とな
る。また、この積層排水板本体6に被せる透水生
地7は、例えば長手方向を排水路とするとき袋状
となる積層排水板本体6の長手方向前後端面位置
を開口7a,7aとし、連設する排水板8群の長
手方向に一種の排水路を構成させるものである。
更に、この排水板8は表面を袋地、内部を切断自
在な透水基板4と発泡樹脂製の補強板5の組合せ
よりなるため、寸法の裁断が簡単で作業性がよ
い。尚、この透水生地7の袋形成は、一枚の織地
を二つ折りとし、この両端縁合せ部を単に縫製す
るか、該両端縁合せ部を粘着テープにて接着して
閉じてもよい。このとき、粘着テープを両面粘着
テープ使用とすれば、壁面態様にあつて、その都
度表面の剥離紙を剥がし、該粘着テープの粘着面
を隣接の排水板にて接着して行けば壁面配設が確
実となる。
ちなみに、土木用排水板8の厚さを例示すれ
ば、5cm厚の透水基板4に2cm厚の発泡スチロー
ル板若しくは発泡ポレオレフイン板の補強板5を
重ね、これに0.5mm厚地の透水生地7で覆つて形
成し、補強型断熱クツシヨンフイルター態様とす
る。
いまこの作用を説明すると、先ずこの土木用排
水板8を、第6図に示す如き透水性舗装9におけ
る路床9aに敷設するフイルター層9bにとして
使用する場合、該排水板8を所定の道路幅に一杯
に順次並べるものである。このとき、排水方向を
道路側方に向くようにするには、透水生地7の前
後端の開口7a,7aを道路側方に横向き配とす
ればよい。勿論、排水方向を定めないときは、開
口7aを排水板8の四方に形成するように透水生
地7の端面を適宜切断すればよい。また排水板8
の連設に当つては、ずれを招かないよう必要にあ
つて綴針等の止片10を跨がるよう打ち込む。こ
のように敷設の排水板8群よりなるフイルター層
9b上に、透水性下層路盤9c、透水性上層路盤
9d、透水性表層9eを構成する。
ここにおいて、上方より染み込んだ水が順次下
方へ進み排水板8に達しても、この表面には織地
となる目の細かい透水生地7が位置しているた
め、内側の透水基板4に対する土、砂等の細粒子
の流入を最小とし、且つ該透水基板4は発泡粒体
1の集合体であるため、立体的に分散されるうえ
に、空孔容積が大で水の流れも分散され、該透水
基板4に目詰りを起こさない。この透水基板4に
浸透した水は非透水面となる下部の発泡スチロー
ル板若しくは発泡ポリオレフイン板の補強板5を
排水路面として流れるものとなる。従つて、路床
9aと下層路盤9cの直接の混じり合いも防げ
る。しかも、この場合補強板5自体及び透水基板
4の発泡粒体1、その材質自体に断熱作用をも
ち、且つ発泡粒体1群の集合による空〓率(空孔
容積)大にて毛細管力も弱められ、これ等が相俟
つて凍上作用を抑える。勿論、この発泡粒体1自
体は独立発泡で表面にはアスフアルト2膜が形成
されているので吸水性もない。また、この排水板
8は、単なる発泡粒体1の透水基板4層と異なり
補強板5と透水生地7とで補強構成されているた
め、路床9aが軟弱地盤であつても十分耐え、断
熱クツシヨンフイルター態様となる。
また、第7図に示す如きに側溝の壁面とか擁壁
の裏込め材使用とする場合は、排水板8の発泡ス
チロール板若しくは発泡ポリオレフイン板の補強
板5部を壁面A側に、透水基板4部を土層側に臨
むよう配設する。このようにすれば、表土の排水
を、透水基板4を経て円滑に行ない得、安定した
土壌状態を保ち、かつ壁面に凍上作用を及ぼさ
ず、ひび割れ等を招かない。
第8図は地下ケブール路に使用する場合であ
る。これは地下2〜3mの箇所に埋設するケーブ
ル管Bを敷設するトラフCの外周全域に排水板8
を配設するものである。このときは、排水板8の
透水基板4部を土層側に、補強板5部をトラフC
側に向くよう設ける。このようにすれば、地中の
水は防水を兼ねる補強板5にて遮断され、トラフ
C内の防水が出来、且つ補強板5及び透水基板4
の断熱作用により結露防止ともなる。
第9図は地下室使用とする場合である。これは
地下室となる外壁Dの外面に排水板8の補強板5
部を、透水基板4部を土層側となるよう縦一列に
並べ、該排水板8の最下端位置に下水又は集水槽
へ向うPCV穴開きパイプ等よりなる排水路Eを
設け、また外壁Dの内側にあつても、前記排水板
8より薄い構成の排水板8を、外壁D側に透水基
板4を内側に補強板5が位置するよう向けて配設
する。そして、この室内面となる補強板5側の表
面に防水モルタルFを一定層塗着する。このよう
に排水、断熱作用をもつ排水板を地下室に配せ
ば、地下室への透水、結露が防止され、且つ凍上
圧によるひび割も招かない。
次に、第10図は他の実施例を示す排水板であ
り、これは補強板を透水基板の両面に配し、中間
部を排水路構成としたサンドイツチタイプであ
る。
即ち、発泡粒体1に対しアスフアルト2及び接
着剤3をまぶし混合してなる所定厚の透水基板4
の両面に、薄い発泡スチロール板若しくは発泡ポ
リオレフイン板の補強板5,5を重ね積層排水板
本体6とし、この外周を透水生地7で覆つたもの
である。この排水板8の厚さを例示すれば、10cm
厚の透水基板4の両面に、2cm厚の補強板5を
夫々重ね、この積層排水基板6の外周に0.5mm厚
の透水生地7を覆つた構造である。
この2枚の補強板5に対し透水基板4をサンド
イツチとした構造の排水板8は、片面にのみ補強
板5を配したものに比して更に強度を増し、しか
も、この中間(透水基板)が一種の水路となり得
る。従つて、例えば第11図に示すような側溝G
の下部に埋設すれば、確実な防水層使用となる。
勿論、凍上作用も招かない。尚、この側溝Gにあ
つては、立上り側面の外側には片面に補強板15
を配した排水板8を用いればよい。
<考案の効果> 上述のように本考案の土木用排水板は、発泡性
ポリスチレンビーズを球状(ボール状)に独立発
泡した発泡粒体に、アスフアルト、接着剤をまぶ
し所定厚の板体とした透水基板に補強、断熱作用
をもつ発泡スチロール板、発泡ポリオレフイン板
等の補強板を重ね、これを織地、編地等の目の細
かい透水生地で覆う構成としたため、単なる発泡
粒体の板体と異なり、各粒体が飛散することのな
いことは勿論のこと、強度的にも強く(補強)、
且つ断熱性、耐薬品性、クツシヨン性を備えた軽
量の土木用排水板となる。しかも、この場合、透
水基板は粒径平均5.8mmの発泡粒体を所謂おこし
状に固めた板で、約30%の空孔容積をもつため、
最大の排水効果を得、土砂等の目詰りもなく、且
つ毛細管現象も招かず、前記断熱作用と相俟つて
凍上も阻止し得る。従つて、剛性舗装となるコン
クリート舗装にも最適であり、永久使用の舗装道
路のフイルター層に適す。その他、擁壁、地下構
造物の結露防止、凍害防止となる裏込め材や斜面
排水材、ゴルフ状・運動場等の排水材使用はもと
より、花壇底の排水材などの農業、園芸資材にも
最適である。更に、本考案の排水板で良い点は、
主体が発泡スチレン等の軽量発泡材であるため、
単一板が軽量で且つノコギリ、熱線等で簡単に切
断加工出来、運搬、現場施工等が容易となる。ま
た、排水板を細幅形成とすれば盲排水材使用も出
来る実用的効果を奏する。尚、この透水基板、発
泡スチロール板若しくは発泡ポリオレフイン板製
補強板の厚さ、形状は、使用する箇所の凍結深
度、凍上率、結露防止条件等に合せ設定すること
は勿論である。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
一部切欠斜面図、第2図は断面図、第3図は透水
基板及び補強板の斜面図、第4図は透水生地の斜
面図、第5図は発泡粒体の正面図、第6図は舗装
道路のフイルター層使用の説明図、第7図は擁壁
の裏込め材使用の説明図、第8図は地下ケーブル
路使用の説明図、第9図は地下室使用の説明図、
第10図は他の実施例を示す一部切欠斜面図、第
11図は同側溝使用の説明図である。 1……発泡粒体、2……アスフアルト、3……
接着剤、4……透水基板、5……補強板、6……
積層排水板本体、7……透水生地。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 発泡性ポリスチレンよりなる球状発泡粒体にア
    スフアルト及び接着剤をまぶし混合した所定厚の
    透水基板を形成し、該透水基板の少なくとも片面
    に所定厚の発泡スチロール板、発泡ポリオレフイ
    ン板等の補強板を合せ積層排水板本体とし、この
    積層排水板本体の外周に合成樹脂製織地の透水生
    地を覆つた土木用排水板。
JP5202186U 1986-04-07 1986-04-07 Expired JPH0410270Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5202186U JPH0410270Y2 (ja) 1986-04-07 1986-04-07

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JP5202186U JPH0410270Y2 (ja) 1986-04-07 1986-04-07

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JPS62163526U JPS62163526U (ja) 1987-10-17
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