JPH04102459A - 水溶性有機溶剤用防臭剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、水溶性有機溶剤を含有し、且つ臭気が問題と
なる化学品の防臭剤に関する。

（従来の技術） 従来より、水溶性有機溶剤を単独または水とともに用い
る化学製品において、しばしば臭気が問題となっている
。

この臭気を防止する手段として、水溶性有機溶剤を使用
直前に蒸留して、臭気物質を取り除く方法、活性炭で水
溶性有機溶剤もしくは水溶性有機溶剤を含有する水溶液
や化学品を処理し、臭気物質を物理吸着する方法、水溶
性有機溶剤または水溶性有機溶剤を含む化学品に香料を
添加して悪臭を目立たなくする方法等が考えられ、実際
にも実施されている。

（本発明が解決しようとする課題） 以上述べたように、様々な防臭対策が講じられているも
ののこれらの防臭方法では充分な防臭効果が得られず、
現実には有効的に防臭する方法がないのが現状であった
。

本発明の目的は、水溶性有機溶剤もしくは水溶性有機溶
剤を含有する様々な化学品の臭気の発生を効果的に防止
する事ができる、いわゆる防臭剤を提供することにある
。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意研究を重ね
た結果、本発明を完成するに至った。

即ち、本発明は、ベンゾトリアゾール化合物、より好ま
しくは下記一般式で表されるベンゾトリアゾール化合物
から成る水溶性有機溶剤用防臭剤に関するものである。

（式中、Ｒ１，Ｒ２は水素原子、水酸基または炭素原子
数１ないし１２のアルキル基を表し、Ｒ３゜Ｒ４は水素
原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素原子数１から１２の
アルコキシル基を表す。）本発明の水溶性有機溶剤用防
臭剤は、具体的には以下の構造を有するベンゾトリアゾ
ール化合物が挙げられるが、これらに限定されるもので
はない。

化合物Ａ 化合物り 化合物Ｂ 化合物Ｅ 化合物Ｃ 化合物Ｆ これらのベンゾトリアゾール化合物は単独で使用しても
よいし、又、２種類以上を同時に使用してもよい。

本発明の水溶性有機溶剤用防臭剤は、水溶性有機溶剤単
独にも有効であるが、水溶性有機溶剤を含有する水溶液
に特に著しい防臭効果を示す。

本発明の水溶性有機溶剤用防臭剤は基本的には水に難溶
性であるが、水溶性有機溶剤の存在により極微量溶解可
能であり、０．ｌｐｐｍの溶解でも効果を有し、多量の
水溶性有機溶剤の併用によりさらに溶解量が増大した場
合にはさらに効果を発揮する。併用する水溶性有機溶剤
の種類・含有量によって溶解量は異なるが、必ずしも完
全に溶解している必要はなく、過剰量を含有していても
良い。

また当該防臭剤を水溶性有機溶剤を含有する水溶液に使
用する場合には、当該防臭剤を水溶性有機溶剤を水で希
釈する前に添加しておくことが好ましい。

本発明の水溶性有機溶剤用防臭剤は、水溶性有機溶剤が
グリコールエーテル系有機溶剤の時、特に著しい防臭効
果を示す。

この時、グリコールエーテルの具体的な例としては、エ
チレングリコールのメチルエーテル、エチルエーテル、
イソプロピルエーテル、ｎ−７”口ビルエーテルアイソ
ブチルエーテル、ｎ−ブチルエーテル、置換または未置
換のフェニルエーテル。

ジメチルエーテル、ジエチルエーテル等が挙げられるが
本発明はこれらに限られるものではない。

本発明の水溶性有機溶剤用防臭剤は、水溶性有機溶剤が
ジメチルスルホキシドの時、特に著しい防臭効果を示す
。

本発明の水溶性有機溶剤用防臭剤は、水溶性有機溶剤が
グリコールエーテル系有機溶剤とアルカノールアミンを
同時に含有する時、特に著しい防臭効果を示す。即ち本
発明者らは、グリコールエーテル系水溶性有機溶剤とア
ルカノールアミンを同時に含有する化学品はきわめて強
い悪臭を発生させるが、本発明の水溶性有機溶剤用防臭
剤を併用させると著しく臭気が減少する事が判明した。

グリコールエーテル系有機溶剤は、具体的には前述のも
のがあり、またアルカノールアミンとしてはモノエタノ
ールアミン、ジェタノールアミン。

トリエタノールアミン、Ｎ−メチルジェタノールアミン
、Ｎ−エチルジェタノールアミン、Ｎ−ブチルエタノー
ルアミン、　　Ｎ、　　Ｎ−ジメチルエタノールアミン
等が挙げられるが、本発明はこれらに限られる。もので
はない。

本発明の構成成分は前述の必須成分のほかに、必要に応
じて化学品の使用目的によって、樹脂、染顔料等の着色
剤、香料、防腐剤、食品添加物、酸化防止剤、ヒンダー
ドアミン系光安定剤、その他各種添加剤類等を含有して
も良い。

本発明の利用分野としては特に制限がないが、特に臭気
を問題とする産業分野の化学品に有効である。即ち、塗
料・インキ・農薬・潤滑油・染色液・工業用洗浄剤・防
錆剤・冷媒・不凍液・化粧品・香料・接着剤等であり、
その他多くの産業分野で使用可能である。

（実施例） 以下、本発明を実施例に従って説明する。

実施例１ 化合物Ａ　　　　　　　　　　１５０ｐｐｍジエチレン
グリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　２０％ ジメチルスルホキシド　　　　２０％ 非イオン界面活性剤　　　　　　０．　５％アニオン界
面活性剤　　　　　　０．　１％水　　　　　　　　　
　　　　残部 上記組成を配合し、臭いの少ない工業用洗浄剤が得られ
た。

実施例２ 化合物８　　　　　　　　　　５０ｐｐｍ顔料　　　　
　　　　　　　２０％ エチルアルコール　　　　　　１０％ イソプロピルアルコール　　　１０％ スチレンアクリル酸樹脂　　　４０％ エチレングリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　　５％ トリエタノールアミン　　　　　２％ 界面活性剤　　　　　　　　　　０．　２％水　　　　
　　　　　　　　　残部 上記組成を配合し、ボールミルを用いて分散し、臭いの
少ない塗料が得られた。

実施例３ 化合物Ｃ５ｐｐｍ 染料　　　　　　　　　　　　　６％ Ｎ−メチル−２−ピロリドン　３０％ ジエチレングリコール　　　　２０％ ジエチレングリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　１０％ 水　　　　　　　　　　　　　残部 上記組成を配合し、臭いの少ないサインベン用水性イン
キが得られた。

比較例１ ジエチレングリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　２０％ ジメチルスルホキシド　　　　２０％ 非イオン界面活性剤　　　　　　０．　５％アニオン界
面活性剤　　　　　　０．１％水　　　　　　　　　　
　　　残部 実施例１から化合物Ａを除いた上記組成を配合し、工業
用洗浄剤が得られたが、強い異臭が生じた。

比較例２ 顔料　　　　　　　　　　　　２０％ エチルアルコール　　　　　　１０％ イソプロピルアルコール　　　１０％ スチレンアクリル酸樹脂　　　４０％ エチレングリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　　５％ トリエタノールアミン　　　　　２％ 界面活性剤　　　　　　　　　　０．２％水　　　　　
　　　　　　　　残部 実施例２から化合物Ｂを除いた上記組成を配合し、ボー
ルミルを用いて分散し、塗料が得られたが、異臭を生じ
た。

比較例３ 染料　　　　　　　　　　　　　６％ Ｎ−メチル−２−ピロリドン　３０％ ジエチレングリコール　　　　２０％ ジエチレングリコール −ｎ−ブチルエーテル　　　１０％ 水　　　　　　　　　　　　　残部 実施例３から化合物Ｃを除いた上記組成を配合し、サイ
ンベン用水性インキが得られたが、異臭を生じた。

（発明の効果） 本発明の水溶性有機溶剤用防臭剤は、水溶性有機溶剤を
含有する様々な化学品、もしくは水溶性有機溶剤を含有
する水溶液から成る様々な化学品の臭気の発生を効果的
に防止する事ができる。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ベンゾトリアゾール化合物からなる水溶性有機溶剤
   用防臭剤。 ２、下記一般式で表されるベンゾトリアゾール化合物を
   含有することを特徴とする、第１項記載の水溶性有機溶
   剤用防臭剤。 ▲数式、化学式、表等があります▼ （式中、Ｒ１、Ｒ２は水素原子、水酸基または炭素原子
   数１ないし１２のアルキル基を表し、Ｒ３、Ｒ４は水素
   原子、水酸基、ハロゲン原子、炭素原子数１から１２の
   アルコキシル基を表す。） ３、水溶性有機溶剤が水溶液として用いられる事を特徴
   とする、特許請求の範囲第１項又は第２項記載の水溶性
   有機溶剤用防臭剤。 ４、水溶性有機溶剤が、グリコールエーテル系有機溶剤
   である事を特徴とする、特許請求の範囲第１項、第２項
   又は第３項記載の水溶性有機溶剤用防臭剤。 ５、水溶性有機溶剤が、ジメチルスルホキシドである事
   を特徴とする、特許請求の範囲第１項、第２項又は第３
   項記載の水溶性有機溶剤用防臭剤。 ６、水溶性有機溶剤が、グリコールエーテル系有機溶剤
   とアルカノールアミンを必須に含有する事を特徴とする
   、特許請求の範囲第１項、第２項又は第３項記載の水溶
   性有機溶剤用防臭剤。