JPH04100966A - 簡易染色方法およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は家庭でできる簡易染色方法およびその装置に関
するものである。

〔従来技術〕

従来、家庭で素人がセーター等小物衣料を染色する場合
は、適宜な浴槽に染液を入れ、この染液中に被染物を浸
して軽く押したり揉んだりして染めていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、これら従来の手段では染液に圧力を加えるもの
ではないことから、被染物への染液の浸透性が悪く、ま
た、均一でないため、染めむらを生じることがしばしば
あった。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明は上記の問題点を解決するために種々実験した結
果完成したもので、水槽の中に孔あきのバケツを押しつ
けると、孔から水が勢いよくバケツの中に噴出する現象
にヒントを得て、この噴出圧力を染色に使用できないか
と考えると共に、この噴出圧力を外周からだけではなく
、内側からも噴出させることはできないかと検討した結
果、バケツの中央下面に穴を設けると共にこの穴の上部
に内筒を植立し、その胴部にも多数の孔を設けることに
より、バケツの外周面と中心部からそれぞれ対向的に染
液を噴出させるようにしたものである。

すなわち、本発明は、染液を加熱できる円筒浴槽と、こ
の浴槽より小径の二重円筒型リンク状容器の胴部に多数
の小孔を設けると共に、該二重円筒のうちの内筒の上部
を密封した中かごとから成るもので、染色に際しては、
円筒浴槽内に染液を入れ、これを８０℃〜９０°に加熱
しながら、前記中かごの内筒と外筒の間、すなわち、リ
ング状容器部分に被染物を巻くように装填し、この中か
ごを円筒浴槽の染液内に沈めたシ上げたシして上下動を
繰返し行なうことにより、内外の小孔から染液を被染物
に向けて繰返し噴出させることにより染色するものであ
る。

〔作　用〕

本発明においては、中かごの内筒と外筒との間に形成さ
れたリング状容器内に、セーター等の被染物を巻くよう
に装填し、一方、内部に染液を入れだ円筒浴槽の染液中
に、前記中かごを底から沈めると、浴槽中の染液に圧力
が加わり、外筒の孔と内筒の孔から被染物に向けて各々
染液が一定の圧力で噴出する。

次に中かごを全部または一部引き上げて染液を小孔から
滴下させた後、再び中かごを沈めて前記小孔から被染物
への染液の噴出を繰シ返すことにより、被染物は広い表
面からの噴出圧を受けてムラなく均一に染色できる。

染色に要する時間は被染物の材質や色の濃淡にもよるが
、ウールのセーターを淡いブルーに染める場合、１枚約
２０〜２５分で染色できる。

〔実施例〕

図面は本発明装置の一実施例を示すもので、図中■は染
液■を加熱できる金属製の円筒浴槽である。■は中かご
で、内筒■と外筒■とからなる二重円筒型リング状容器
■の内外筒の胴部に多数の小孔■が設けられており、円
筒■の上部は蓋■により密封されている。この蓋の役割
は、中かごを染液中に沈めた際、内筒内に導入された染
液が一定の圧力にて小孔から外方へ勢いよく噴出させる
役割を果し、また中かごを引き上げる際には内筒内の内
圧により容易に引き上げることが可能なるという効果も
ある。

なお、内筒の下面には底板はなくしてもよいし、図示の
ように多数の小孔■を設けてもよい。

■は外筒■の下端部に垂下状に設けられたスカート部で
、中かご■を染液■中に沈めた際、下部の染液が容易に
外周部に逃げるのを防止し、中央下面から内筒■内にも
勢いよく染液を取シ込む役割を果すものである。■は中
かごの上部に設けられた被染物［相］の浮き上り防止の
ための押え板で、内筒■の上部の蓋に適宜な手段により
固定される。

この押え板は孔あき円板やネット等透水性のあるもので
もよいし、孔あきでなくてもよい。

なお、上記円筒浴槽や中かごの寸法は特に限定するもの
ではないが、中かごの外筒の径を約２０〜３０ｃＭ、円
筒浴槽の径を約３０〜４０ＣＭの大きさのものにすれば
家庭の主婦でも使いやすいものとなる。

上記実施例においては、中かごを冥手で持って上下動さ
せる手動式のものについて説明したが、コノ中かごをカ
ムやクランク（図示せず）を利用し、また、これにモー
ターを取りつけて機械的手段により円筒浴槽内に上下動
させるようにしてもよい。

〔染色方法〕

１）　円筒浴槽■に水を入れ均染剤を投入してガスコン
ロ＠により約４０〜５０°に加熱しつつ、別体の中かご
■のリング状容器内に被染物［相］として白のセーター
を装填した後、押え板■をセットして前記均染剤の入っ
た液中にて約５分間（約４０回）上下させ、均染剤をセ
ーターになじませて、染めやすいよって下漬準備する。

２）　次いで、予め別に調合した染液■を、前記円筒浴
槽内に投入し、８０〜９０°に加熱しつつ、その間中か
ごの上下動を約２５分間（約３００回）繰シ返す。

３）　上記中かご■の円筒浴槽内■への上下動により、
染液■は、内外筒の多数の小孔■から各々リング状容器
内のセーターに向けて、一定の圧力にて噴出させるだめ
、セーターの内部にまで染液が浸透しムラなく均一に染
め上る。

４〕　染色後は、水洗、脱水、乾燥して仕上シとなる。

〔発明の効果〕

本発明は上述の如く、極めて簡単な装置で、素人でも家
庭でムラなく均一な染色ができるため、無地の衣類を購
入した後好みの色に染色することにより、手造シによる
カラーファッションｔ［Ｌむことかできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明装置の一例を示す縦断正面図である。 １、円筒浴槽　　　２中かご　　　　３．内筒４、外筒
　　　　　　５リング状容器　　６．小孔７、蓋　　　
　　　８．ヌカート部　　９、押え板１０、被染物　　
　　１１．染液　　　　　１２ガスコンロ特許呂願人 久保端次

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １）内部に染液を入れた円筒浴槽を８０℃〜９０℃に加
   熱しながら、別体の二重円筒型、リング状容器の胴部に
   多数の小孔を設けた中かごに被染物を装填した状態で、
   この中かごを、前記円筒浴槽内にて上下動させることを
   特徴とする簡易染色方法。 ２）染液を加熱できる円筒浴槽とこの浴槽より小径の二
   重円筒型リング状容器の胴部に多数の小孔を設けると共
   に該二重円筒のうちの内筒の上部を密封した中かごとか
   らなる簡易染色装置。 ３）請求項２記載の簡易染色装置において円筒浴槽内を
   、中かごが機械的手段により繰返し上下動するようにし
   た簡易染色装置。