JPH04100961A - ポリエステル固綿 - Google Patents
ポリエステル固綿Info
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Landscapes
- Artificial Filaments (AREA)
- Multicomponent Fibers (AREA)
- Nonwoven Fabrics (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
(産業上の利用分野)
本発明は、風合が柔らかで、へたりにくいポリエステル
固綿に関するもので、さらに詳しくは。
固綿に関するもので、さらに詳しくは。
2種のポリエステル成分からなり、細かいスパイラル形
状の捲縮を有する複合繊維が低融点バインダー繊維で点
接合された。柔軟性に富み、繰り返し圧縮されてもへた
りにくいポリエステル固綿に関するものである。
状の捲縮を有する複合繊維が低融点バインダー繊維で点
接合された。柔軟性に富み、繰り返し圧縮されてもへた
りにくいポリエステル固綿に関するものである。
(従来の技術)
従来、ソファ−や椅子の背もたれ、クツション等の家具
用詰め物として、主としてポリウレタンフォームが使用
されてきた。しかしながら、ポリウレタンフォームは、
燃焼時に含窒素系の毒性ガスが発生すること、あるいは
製造時に使用するフロンガスが大気上層のオゾン層を破
壊すること等安全性や環境保護の立場から問題点が指摘
されている。
用詰め物として、主としてポリウレタンフォームが使用
されてきた。しかしながら、ポリウレタンフォームは、
燃焼時に含窒素系の毒性ガスが発生すること、あるいは
製造時に使用するフロンガスが大気上層のオゾン層を破
壊すること等安全性や環境保護の立場から問題点が指摘
されている。
そこで、ポリウレタンフォームに代わる材料としてポリ
エステル繊維を主体とした固綿を使用することが考えら
れ、ポリエステル繊維のウェブをニードリング加工した
ものやバインダー繊維を併用して融着加工したもの(例
えば、特開昭5735047号公報)がある。
エステル繊維を主体とした固綿を使用することが考えら
れ、ポリエステル繊維のウェブをニードリング加工した
ものやバインダー繊維を併用して融着加工したもの(例
えば、特開昭5735047号公報)がある。
また、細かい捲縮を有するポリエステル複合繊維をバイ
ンダー繊維で接着した不織布は、風合が柔らかで、伸長
性や弾性回復率が良好であることが知られている(特開
昭59−168159号公報、特公平2−6864号公
報)。
ンダー繊維で接着した不織布は、風合が柔らかで、伸長
性や弾性回復率が良好であることが知られている(特開
昭59−168159号公報、特公平2−6864号公
報)。
(発明が解決しようとする課題)
従来のポリエステル固綿のうち、ポリエステル繊維のウ
ェブをニードリング加工したものは、繊維の一部が脱落
したり、飛散しやすく、この欠点を防止しようとしたバ
インダー繊維を併用して融着加工したものも、風合の柔
らかさに欠け、当りが固く、また1両者ともに繰り返し
圧縮に対してへたりやすく、使用経時によりクツション
性が低下するという欠点がある。
ェブをニードリング加工したものは、繊維の一部が脱落
したり、飛散しやすく、この欠点を防止しようとしたバ
インダー繊維を併用して融着加工したものも、風合の柔
らかさに欠け、当りが固く、また1両者ともに繰り返し
圧縮に対してへたりやすく、使用経時によりクツション
性が低下するという欠点がある。
方、前記の細かい捲縮を有するポリエステル複合繊維を
バインダー繊維で接着した不織布は。
バインダー繊維で接着した不織布は。
その特性を生かしてスポーツ衣料用中綿としての用途が
開示されているが、家具用詰約綿として必要な技術構成
に関しては、これまでに−切知られていない。
開示されているが、家具用詰約綿として必要な技術構成
に関しては、これまでに−切知られていない。
本発明は、このような従来のポリエステル固綿の風合の
柔らかさ不足やへたりやすさ等を解消し。
柔らかさ不足やへたりやすさ等を解消し。
家具用詰め綿あるいは敷布団、座布団、マット等の分野
にも使用可能な柔らかな風合とへたりにくさを有する新
規なポリエステル固綿を提供することを目的とするもの
である。
にも使用可能な柔らかな風合とへたりにくさを有する新
規なポリエステル固綿を提供することを目的とするもの
である。
(課題を解決するための手段)
本発明者は、このような新規な固綿を開発すべく鋭意検
討を重ねた結果1本発明に到達した。
討を重ねた結果1本発明に到達した。
すなわち本発明は、金属塩スルホネート基を有する構成
単位を1.5〜6モル%共重合したエチレンテレフタレ
ート単位主体の共重合ポリエステルXと、ポリエチレン
テレフタレートまたは共重合ポリエステルXと異なるエ
チレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステルよ
りなるポリエステルYとの2成分からなる捲縮数が50
個/25乱以上の複合繊維が、低融点バインダー繊維で
点接合され、厚さが10mm以上で、密度が0.015
g / cr1以上であることを特徴とするポリエステ
ル固綿を要旨とするものである。
単位を1.5〜6モル%共重合したエチレンテレフタレ
ート単位主体の共重合ポリエステルXと、ポリエチレン
テレフタレートまたは共重合ポリエステルXと異なるエ
チレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステルよ
りなるポリエステルYとの2成分からなる捲縮数が50
個/25乱以上の複合繊維が、低融点バインダー繊維で
点接合され、厚さが10mm以上で、密度が0.015
g / cr1以上であることを特徴とするポリエステ
ル固綿を要旨とするものである。
次に1本発明の詳細な説明する。
本発明のポリエステル固綿の第1の特徴は、捲縮数が5
0個/ 25 mm以上の細かい捲縮を有するポリエス
テル複合繊維を主たる構成要素とする点にある。
0個/ 25 mm以上の細かい捲縮を有するポリエス
テル複合繊維を主たる構成要素とする点にある。
この細かい捲縮を有するポリエステル複合繊維を含むポ
リエステル固綿は、潜在捲縮性ポリエステル複合繊維を
低融点バインダー繊維と混綿してウェブとなした後、厚
さを規制しつつ熱処理することにより得ることができる
。熱処理により得られた細かい捲縮は、スパイラル形状
であり、ポリエステル固綿の風合やへたりにくさに有効
に作用するものである。用途により要求される特性によ
っては、混綿してウェブとし、ニードルロッカールーム
にてニードリングした後、熱処理する。
リエステル固綿は、潜在捲縮性ポリエステル複合繊維を
低融点バインダー繊維と混綿してウェブとなした後、厚
さを規制しつつ熱処理することにより得ることができる
。熱処理により得られた細かい捲縮は、スパイラル形状
であり、ポリエステル固綿の風合やへたりにくさに有効
に作用するものである。用途により要求される特性によ
っては、混綿してウェブとし、ニードルロッカールーム
にてニードリングした後、熱処理する。
この潜在捲縮性ポリエステル複合繊維は、エチレンテレ
フタレートを主とし、金属スルホネート基を有する構成
単位を共重合した共重合ポリエステルXと、ポリエチレ
ンテレフタレートまたは共重合ポリエステルXと異なる
エチレンテレフタレート位の共重合ポリエステルよりな
るポリエステルYの2成分よりなる複合繊維(サイドバ
イサイド型繊維あるいは偏心接合型繊維)であることが
必須である。その理由は1本発明のごとき細かい捲縮を
発現させるために、上述の2成分複合繊維の片側成分と
して用いる共重合ポリエステルXの加熱時の高収縮特性
を利用するからである。
フタレートを主とし、金属スルホネート基を有する構成
単位を共重合した共重合ポリエステルXと、ポリエチレ
ンテレフタレートまたは共重合ポリエステルXと異なる
エチレンテレフタレート位の共重合ポリエステルよりな
るポリエステルYの2成分よりなる複合繊維(サイドバ
イサイド型繊維あるいは偏心接合型繊維)であることが
必須である。その理由は1本発明のごとき細かい捲縮を
発現させるために、上述の2成分複合繊維の片側成分と
して用いる共重合ポリエステルXの加熱時の高収縮特性
を利用するからである。
かかる共重合ポリエステルXは、ポリエチレンテレフタ
レートを製造する際に、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、5−リチウム
スルホイソフタル酸、4ナトリウムスルホフタル酸、4
−ナトリウムスルホ2,6−ナフタレンジカルボン酸ま
たはこれらのエステル形成性誘導体等の金属塩スルホネ
ート基を有するエステル形成性化合物を共重合させるこ
とにより得られる。また、必要に応じてさらに他の成分
を少量共重合してもよい。
レートを製造する際に、5−ナトリウムスルホイソフタ
ル酸、5−カリウムスルホイソフタル酸、5−リチウム
スルホイソフタル酸、4ナトリウムスルホフタル酸、4
−ナトリウムスルホ2,6−ナフタレンジカルボン酸ま
たはこれらのエステル形成性誘導体等の金属塩スルホネ
ート基を有するエステル形成性化合物を共重合させるこ
とにより得られる。また、必要に応じてさらに他の成分
を少量共重合してもよい。
この共重合ポリエステルXにおける金属塩スルホネート
基を有する構成単位の共重合割合は、1.5〜6モル%
とする必要がある。1.5モル%未満では捲縮発現能力
が不十分であり、6モル%を超えと、共重合ポリエステ
ルの融点低下および繊維の強力低下が著しく、−船釣用
途に適さない。
基を有する構成単位の共重合割合は、1.5〜6モル%
とする必要がある。1.5モル%未満では捲縮発現能力
が不十分であり、6モル%を超えと、共重合ポリエステ
ルの融点低下および繊維の強力低下が著しく、−船釣用
途に適さない。
他成分のポリエステルYは、ポリエチレンテレフタレー
トが好適であるが、共重合ポリエステルXと異なるエチ
レンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステルでも
よく、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等
のポリオールやフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸等
のポリカルボン酸をポリエチレンテレフタレートの特性
を損なわない範囲内で少量共重合(5モル%程度以内)
したものでも差し支えない。
トが好適であるが、共重合ポリエステルXと異なるエチ
レンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステルでも
よく、プロピレングリコール、ジエチレングリコール等
のポリオールやフタル酸、イソフタル酸、アジピン酸等
のポリカルボン酸をポリエチレンテレフタレートの特性
を損なわない範囲内で少量共重合(5モル%程度以内)
したものでも差し支えない。
また、この潜在捲縮性ポリエステル複合繊維は。
共重合ポリエステルXとポリエステルYが偏心的に接合
した複合繊維であって、弛緩熱処理によってスパイラル
形状の捲縮を発現する。複合形態は特に限定されないが
、芯鞘型よりもサイドバイサイド型の方が好ましい。ま
た、少量の添加剤として艶消剤、光沢改良剤、帯電防止
剤等を加えてもよく、繊維断面形状は1円形断面に限ら
ず、三角断面やその他の異形断面でもよく、中空断面で
あってもよい。
した複合繊維であって、弛緩熱処理によってスパイラル
形状の捲縮を発現する。複合形態は特に限定されないが
、芯鞘型よりもサイドバイサイド型の方が好ましい。ま
た、少量の添加剤として艶消剤、光沢改良剤、帯電防止
剤等を加えてもよく、繊維断面形状は1円形断面に限ら
ず、三角断面やその他の異形断面でもよく、中空断面で
あってもよい。
本発明の目的である風合の柔らかな、へたりにくいポリ
エステル固綿を得るには、このポリエステル固綿を構成
する繊維の平均捲縮数が50個/25肛以上であること
が必要であり、好ましくは55個/ 25 mm以上で
あるのがよい。一方、梳綿機等でウェブを形成する場合
、繊維の平均捲縮数が18個/25肛を超えるとネップ
が発生し、ウェブの均一性が悪化する。従って、梳綿機
等でウェブを形成する際には、繊維の平均捲縮数が18
個725M未満であり、ウェブ形成後にこのウェブを熱
処理することにより、構成する繊維の平均捲縮数が50
個/25m以上となる様に、潜在捲宿ポリエステル繊維
を使用するのである。固綿を構成する繊維の捲縮数が5
0個/25mmに満たない場合は、固綿の風合の柔らか
さがなくなり、へたりやすいものとなる。
エステル固綿を得るには、このポリエステル固綿を構成
する繊維の平均捲縮数が50個/25肛以上であること
が必要であり、好ましくは55個/ 25 mm以上で
あるのがよい。一方、梳綿機等でウェブを形成する場合
、繊維の平均捲縮数が18個/25肛を超えるとネップ
が発生し、ウェブの均一性が悪化する。従って、梳綿機
等でウェブを形成する際には、繊維の平均捲縮数が18
個725M未満であり、ウェブ形成後にこのウェブを熱
処理することにより、構成する繊維の平均捲縮数が50
個/25m以上となる様に、潜在捲宿ポリエステル繊維
を使用するのである。固綿を構成する繊維の捲縮数が5
0個/25mmに満たない場合は、固綿の風合の柔らか
さがなくなり、へたりやすいものとなる。
本発明のポリエステル固綿は、用途1機能の面から、ポ
リエステル複合繊維のみでなく、その他のポリエステル
繊維や綿、ウール等の天然繊維を混綿することもできる
。この場合も、固綿を構成する繊維の平均捲縮数が50
個/25mm以上、好ましくは55個/ 25 mm以
上とするのがよい。例えば、ポリエステル複合繊維を6
5%、捲縮数が17個/25肝の通常ポリエステル繊維
を25%。
リエステル複合繊維のみでなく、その他のポリエステル
繊維や綿、ウール等の天然繊維を混綿することもできる
。この場合も、固綿を構成する繊維の平均捲縮数が50
個/25mm以上、好ましくは55個/ 25 mm以
上とするのがよい。例えば、ポリエステル複合繊維を6
5%、捲縮数が17個/25肝の通常ポリエステル繊維
を25%。
低融点バインダー繊維を10%混綿してなる好ましい固
綿を得るためには、ポリエステル複合繊維の熱処理後の
捲縮数を70個/25肛以上となるようにに設定すれば
よい。
綿を得るためには、ポリエステル複合繊維の熱処理後の
捲縮数を70個/25肛以上となるようにに設定すれば
よい。
本発明に用いるに十分な特性を持つ潜在捲縮性ポリエス
テル複合繊維は、共重合ポリエステルXとポリエステル
Yの極限粘度、共重合ポリエステルXの金属塩スルホネ
ート基を有する構成単位の共重合割合、2成分の複合割
合、紡糸速度および延伸熱処理条件等を適切に選定する
ことにより得られる。例えば、共重合ポリエステルXと
して5ナトリウムスルホイソフタル酸(以下、SIPと
称す)を共重合したポリエチレンテレフタレート系共重
合ポリエステルを、ポリエステルYとしてポリエチレン
テレフタレートを用い、複合割合1:1とした複合繊維
の場合において、共重合ポリエステルXのSIP成分が
4〜6モル%のときは、極限粘度を0.4〜0.5.ポ
リエステルYの極限粘度を0.5〜0.8とし、紡糸速
度を1100m/分以上、延伸緊張熱処理温度を145
〜170℃程度とすることが好ましい。また、共重合ポ
リエステルXのSIP成分が1.5〜4モル%のときは
、ポリエステルXの極限粘度を0.45〜0.6゜ポリ
エステルYの極限粘度を0.45〜0.75とし。
テル複合繊維は、共重合ポリエステルXとポリエステル
Yの極限粘度、共重合ポリエステルXの金属塩スルホネ
ート基を有する構成単位の共重合割合、2成分の複合割
合、紡糸速度および延伸熱処理条件等を適切に選定する
ことにより得られる。例えば、共重合ポリエステルXと
して5ナトリウムスルホイソフタル酸(以下、SIPと
称す)を共重合したポリエチレンテレフタレート系共重
合ポリエステルを、ポリエステルYとしてポリエチレン
テレフタレートを用い、複合割合1:1とした複合繊維
の場合において、共重合ポリエステルXのSIP成分が
4〜6モル%のときは、極限粘度を0.4〜0.5.ポ
リエステルYの極限粘度を0.5〜0.8とし、紡糸速
度を1100m/分以上、延伸緊張熱処理温度を145
〜170℃程度とすることが好ましい。また、共重合ポ
リエステルXのSIP成分が1.5〜4モル%のときは
、ポリエステルXの極限粘度を0.45〜0.6゜ポリ
エステルYの極限粘度を0.45〜0.75とし。
紡糸速度は1300m/分以上、延伸緊張熱処理温度を
120〜145℃程度とすることが好ましい。この潜在
捲縮性複合繊維の繊度は、好ましくは1.5〜3デニー
ルである。
120〜145℃程度とすることが好ましい。この潜在
捲縮性複合繊維の繊度は、好ましくは1.5〜3デニー
ルである。
本発明のポリエステル固綿の第2の特徴は、主たる構成
要素であるポリエステル複合繊維が低融点バインダー繊
維で点接合されていることにある。
要素であるポリエステル複合繊維が低融点バインダー繊
維で点接合されていることにある。
本発明のポリエステル固綿に用いる低融点バインダー繊
維は、ポリエステル複合繊維を構成する2成分のポリエ
ステルのうちの融点あるいは軟化点が低い方のものより
20℃以上低い融点あるいは軟化点を有する熱可塑性ポ
リマーよりなるバインダー成分を含む繊維なら何でもよ
い。すなわち。
維は、ポリエステル複合繊維を構成する2成分のポリエ
ステルのうちの融点あるいは軟化点が低い方のものより
20℃以上低い融点あるいは軟化点を有する熱可塑性ポ
リマーよりなるバインダー成分を含む繊維なら何でもよ
い。すなわち。
低融点バインダー繊維としては、ポリエチレン繊維、ポ
リプロピレン繊維、低融点共重合ポリエステル繊維やポ
リエチレンテレフタレートを芯部に配し、ポリエチレン
、ポリプロピレン、低融点共重合ポリエステル等を鞘部
に配した複合繊維あるいはポリプロピレンを芯部に、ポ
リエチレンを鞘部に配した複合繊維等があげられる。な
かでも。
リプロピレン繊維、低融点共重合ポリエステル繊維やポ
リエチレンテレフタレートを芯部に配し、ポリエチレン
、ポリプロピレン、低融点共重合ポリエステル等を鞘部
に配した複合繊維あるいはポリプロピレンを芯部に、ポ
リエチレンを鞘部に配した複合繊維等があげられる。な
かでも。
イソフタル酸を15〜40モル%共重合したポリエチレ
ンテレフタレートを鞘とし、ポリエチレンテレフタレー
トを芯としたポリエステル系バインダー繊維を用いるの
が好ましい。低融点バインダー繊維の使用割合は、固綿
全体の5〜30%でよいが、用途により、要求される特
性により、変えることができる。
ンテレフタレートを鞘とし、ポリエチレンテレフタレー
トを芯としたポリエステル系バインダー繊維を用いるの
が好ましい。低融点バインダー繊維の使用割合は、固綿
全体の5〜30%でよいが、用途により、要求される特
性により、変えることができる。
ポリエステル複合繊維と低融点バインダー繊維は、用途
あるいは要求特性によりその混綿の割合が決定され、梳
綿機等でウェブを形成した後、熱処理装置を通して潜在
捲縮性ポリエステル複合繊維の捲縮を発現させるととも
に、低融点バインダー繊維を溶融させ、複合繊維を点接
合させる。
あるいは要求特性によりその混綿の割合が決定され、梳
綿機等でウェブを形成した後、熱処理装置を通して潜在
捲縮性ポリエステル複合繊維の捲縮を発現させるととも
に、低融点バインダー繊維を溶融させ、複合繊維を点接
合させる。
熱処理装置としては、熱風循環ドライヤー、熱風貫流ド
ライヤー、サクションドラムドライヤーヤンキードライ
ヤー等が用いられ、目標捲縮数や低融点バインダー繊維
の融点に応じた処理温度と処理時間を選定して熱処理を
行えばよい。
ライヤー、サクションドラムドライヤーヤンキードライ
ヤー等が用いられ、目標捲縮数や低融点バインダー繊維
の融点に応じた処理温度と処理時間を選定して熱処理を
行えばよい。
本発明のポリエステル固綿は、そのクツション性を保持
するうえで、厚さを10mm以上とする必要がある。上
限は特に限定しないが、製造設備。
するうえで、厚さを10mm以上とする必要がある。上
限は特に限定しないが、製造設備。
製造コスト、使いやすさ等の点から、150mm程度で
ある。また9本発明のポリエステル固綿の密度は、 0
.015 g/cm3以上とする必要がある。密度が0
.015 g/ctlに満たない場合、繰り返し圧縮に
よりへたりやすく、不適当である。密度の上限は、用途
によるクツション性の要求程度により異なるので特定し
ないが、かなり高密度にしても。
ある。また9本発明のポリエステル固綿の密度は、 0
.015 g/cm3以上とする必要がある。密度が0
.015 g/ctlに満たない場合、繰り返し圧縮に
よりへたりやすく、不適当である。密度の上限は、用途
によるクツション性の要求程度により異なるので特定し
ないが、かなり高密度にしても。
本発明のポリエステル固綿はウレタンフオーム様の柔ら
かい風合である。ただし、製造設備、製造コスト等の面
より、密度を0.1 g /crl以下とするのが好ま
しい。本発明のポリエステル固綿の厚さと密度を規制す
るには、熱処理によるウェブの面積収縮を考慮して、熱
処理前のウェブの目付を適切に選定するとともに、熱処
理装置に厚さ規制ロールを組み込んだり、所定の厚さの
スペーサーをはさんだ板や金網の間にウェブをはさんで
熱処理すればよい。
かい風合である。ただし、製造設備、製造コスト等の面
より、密度を0.1 g /crl以下とするのが好ま
しい。本発明のポリエステル固綿の厚さと密度を規制す
るには、熱処理によるウェブの面積収縮を考慮して、熱
処理前のウェブの目付を適切に選定するとともに、熱処
理装置に厚さ規制ロールを組み込んだり、所定の厚さの
スペーサーをはさんだ板や金網の間にウェブをはさんで
熱処理すればよい。
(作 用)
本発明においては、細かい多数のスパイラル形状の捲縮
を有する繊維を使用するので、これがあたかも小さなバ
ネのごとく作用して9弾性があり。
を有する繊維を使用するので、これがあたかも小さなバ
ネのごとく作用して9弾性があり。
へたりにくいうえに、風合の柔らかな固綿が出来ている
。また、バインダー繊維により点接合することと熱処理
により高密度化することが、へたりにくさをさらに助長
している。
。また、バインダー繊維により点接合することと熱処理
により高密度化することが、へたりにくさをさらに助長
している。
(実施例)
以下、実施例によって本発明の詳細な説明するが9本発
明はこれらによって限定されるものではない。なお1本
発明に記述した諸物性の測定法は。
明はこれらによって限定されるものではない。なお1本
発明に記述した諸物性の測定法は。
次のとおりである。
(1)極限粘度
フェノールと四塩化エタンの等量混合溶媒中、20℃で
測定。
測定。
(2)繊度
JIS L1015 7.5.IA法で測定。
(3)捲縮数
JIS L1015 7.12.1法で測定。
(4)耐へたり性
ポリエステル固綿の厚さを測定した後、試験片(10c
mX 10cm)を平行平面板にはさみ、毎分60回で
15kgの荷重を合計5万回かけて繰り返し圧縮した後
1次式で嵩高性保持率C%を算出し、へたりにくさの尺
度とした。Cの値が大きいほどへたりにくいものであり
、実用には65%以上が好ましい。
mX 10cm)を平行平面板にはさみ、毎分60回で
15kgの荷重を合計5万回かけて繰り返し圧縮した後
1次式で嵩高性保持率C%を算出し、へたりにくさの尺
度とした。Cの値が大きいほどへたりにくいものであり
、実用には65%以上が好ましい。
(5)風合
10人のパネラ−による官能試験により。
次の3段階で評価した。
1:柔らかい
2:普通
3:硬 い
〔原綿の作成〕
・原綿A
共重合ポリエステルXとして、SIP成分を5.1モル
%共重合したポリエチレンテレフタレート系ポリエステ
ルで、極限粘度0.47Q、融点233℃、ポリエステ
ルYとして極限粘度が0、687のポリエチレンテレフ
タレートを、複合割合1:1のサイドバイサイド型複合
繊維として紡糸し1次いで、この未延伸糸を延伸後のト
ウデニールが35万デニールとなるべく合糸して、延伸
温度67℃、延伸速度125m/分。
%共重合したポリエチレンテレフタレート系ポリエステ
ルで、極限粘度0.47Q、融点233℃、ポリエステ
ルYとして極限粘度が0、687のポリエチレンテレフ
タレートを、複合割合1:1のサイドバイサイド型複合
繊維として紡糸し1次いで、この未延伸糸を延伸後のト
ウデニールが35万デニールとなるべく合糸して、延伸
温度67℃、延伸速度125m/分。
延伸倍率2.3倍で延伸を行い、引き続いて緊張熱処理
温度162℃で熱処理後、スタッファ−ボックスで機械
捲縮を付与し、51mmにカー/ )してステープルフ
ァイバーを得た。
温度162℃で熱処理後、スタッファ−ボックスで機械
捲縮を付与し、51mmにカー/ )してステープルフ
ァイバーを得た。
その他の紡糸条件は、紡糸温度297℃、紡糸口金孔数
351孔、引取速度1175m/分。
351孔、引取速度1175m/分。
吐出量218g/分とした。
・原綿B−E
原綿Aの製造条件において、共重合ポリエステルXのS
IP成分量、極限粘度、ポリエステルYの極限粘度およ
び紡糸・延伸条件を第1表に示すごとく種々変更するこ
と以外は、原綿Aの製造条件と同様にして原綿B−Eを
得た。
IP成分量、極限粘度、ポリエステルYの極限粘度およ
び紡糸・延伸条件を第1表に示すごとく種々変更するこ
と以外は、原綿Aの製造条件と同様にして原綿B−Eを
得た。
作成した原綿A−Eの糸質性能を第2表に示す。
(以下余白)
第
表
第 2 表
(以下余白)
実施例1
原綿Aとユニチカ■ポリエステルバインダー繊維メルテ
ィ<4080>2 dX51mmを、85:15の重量
割合で混綿し、カードに通した後、クロスラッパーで積
層して目付600g/m’のウェブとし、バーブ付ニー
ドルを有するニードルロッカールームに通して、針密度
240本/ crlにてニードリングを行った。さらに
、このウェブを20關の厚さのスペーサーをはさんだ金
網の間に入れ。
ィ<4080>2 dX51mmを、85:15の重量
割合で混綿し、カードに通した後、クロスラッパーで積
層して目付600g/m’のウェブとし、バーブ付ニー
ドルを有するニードルロッカールームに通して、針密度
240本/ crlにてニードリングを行った。さらに
、このウェブを20關の厚さのスペーサーをはさんだ金
網の間に入れ。
厚さを規制しつつ、160℃の熱風循環ドライヤー中で
3分間、自由熱処理を行った。このとき。
3分間、自由熱処理を行った。このとき。
ウェブの面積収縮がみられた。
得られた固綿は、第3表に示すごとく、密度が0、04
8 g /Cal+、風合はlで柔らかく、ウレタンフ
オームに似た弾力性のある風合であった。また。
8 g /Cal+、風合はlで柔らかく、ウレタンフ
オームに似た弾力性のある風合であった。また。
耐へたり性は85%であった。
(以下余白)
第
表
実施例2,3および比較例1.2
実施例1において原綿Aの代わりに原綿B〜Eを用いる
こと以外は、実施例1と同様に行った実施例2. 3′
J3よび比較例1,2の結果を第3表に示す。
こと以外は、実施例1と同様に行った実施例2. 3′
J3よび比較例1,2の結果を第3表に示す。
実施例2,3は、操業性がよく、風合も硬くなく、耐へ
たり性のよい固綿が得られた。しかし。
たり性のよい固綿が得られた。しかし。
比較例1は、ポリマーの融点が低く原綿強度が低いため
、梳綿機を通す際、綿切れによる風綿が多量に発生し、
操業が困難であった。また、比較例2は、固綿を構成す
る繊維の捲縮数が少ないた約風合が硬く、へたりやすい
ものとなった。
、梳綿機を通す際、綿切れによる風綿が多量に発生し、
操業が困難であった。また、比較例2は、固綿を構成す
る繊維の捲縮数が少ないた約風合が硬く、へたりやすい
ものとなった。
実施例2において、熱処理の際に厚さを規制するスペー
サーの厚みを種々変更すること(実施例4〜6)、さら
には熱処理前のウェブの目付と厚さを変更すること(比
較例3〜4)以外は実施例2と同様にして実施した結果
を第3表に示す。
サーの厚みを種々変更すること(実施例4〜6)、さら
には熱処理前のウェブの目付と厚さを変更すること(比
較例3〜4)以外は実施例2と同様にして実施した結果
を第3表に示す。
実施例4〜6がクツション材として満足できる特性を有
するのに対し、固綿の密度が低い比較例3の場合は、へ
たりやすいものとなった。また。
するのに対し、固綿の密度が低い比較例3の場合は、へ
たりやすいものとなった。また。
厚さの不十分な比較例4の場合は、床づき感があり、ク
ツション材としては不満足なものであった。
ツション材としては不満足なものであった。
(発明の効果)
本発明のポリエステル固綿は、上記のような構成を有し
ており、風合が柔らかで、当りも柔らかく、床づき感が
なく、へたりにくいので、クツション、椅子等の家具用
詰め綿や敷布団の中綿として好適である。
ており、風合が柔らかで、当りも柔らかく、床づき感が
なく、へたりにくいので、クツション、椅子等の家具用
詰め綿や敷布団の中綿として好適である。
Claims (1)
- (1)金属塩スルホネート基を有する構成単位を1.5
〜6モル%共重合したエチレンテレフタレート単位主体
の共重合ポリエステルXと,ポリエチレンテレフタレー
トまたは共重合ポリエステルXと異なるエチレンテレフ
タレート単位主体の共重合ポリエステルよりなるポリエ
ステルYとの2成分からなる捲縮数が 50個/25mm以上の複合繊維が,低融点バインダー
繊維で点接合され,厚さが10mm以上で,密度が0.
015g/cm^3以上であることを特徴とするポリエ
ステル固綿。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2214655A JPH04100961A (ja) | 1990-08-13 | 1990-08-13 | ポリエステル固綿 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2214655A JPH04100961A (ja) | 1990-08-13 | 1990-08-13 | ポリエステル固綿 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04100961A true JPH04100961A (ja) | 1992-04-02 |
Family
ID=16659368
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2214655A Pending JPH04100961A (ja) | 1990-08-13 | 1990-08-13 | ポリエステル固綿 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04100961A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100681A (ja) * | 2007-12-07 | 2008-05-01 | Unitika Ltd | 通気性を有する自動車内装カーペット |
-
1990
- 1990-08-13 JP JP2214655A patent/JPH04100961A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008100681A (ja) * | 2007-12-07 | 2008-05-01 | Unitika Ltd | 通気性を有する自動車内装カーペット |
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