JPH0399580A - プリンタの画像処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、デイザ法によって中間調画像を表現するプリ
ンタの画像処理装置に関する。

［従来の技術］ イメージセンサ−等で原稿を走査して得られた写真等の
中間調画像を処理する場合、疑似中間調手法により多値
画像データが２値化されるようになっている。この疑似
中間調処理の方法としては一般に組織的デイザ法と呼ば
れる手法が利用されている。これはＭ、×Ｍ２のデイザ
マトリクスに予め定められたディザパターンを用意し、
このディザパターンの各画素の閾値と人力される多値画
像信号の各対応する画素を比較し、例えば入力画素の画
素レベルが閾値より大きければ「１（黒）」、入力画素
の画素レベルが閾値以下であれば「０（白）」として２
値化し階調を表現するようになっている。

組織的デイザ法は大別すると、中心から順次閾値が高く
なるドツト集中型（渦巻型）と、空間周波数成分が高く
なるように閾値を配列したドツト分散型がある。そして
ドツト分散型のディザマトリクスパターンは人間の視覚
特性を考慮した最適パターンであるが、階調表現に関し
ては、ドツト集中型の方が優れている。

通常のファクシミリ装置ではドツト分散型にするかドツ
ト集中型にするかを選択するようになっているが、レー
ザプリンタを出力装置として設けたファクシミリ装置で
はドツト集中型のディザマトリクスパターンを使用して
いることが多い。その理由はレーザ、プリンタの画素に
対する１記録ドツトのはみ出し量にある。

第４図に１画素ａに対する１記録ドツトｂのはみ出し量
（図中斜線の部分）を示しているが、１画素に対して、
１記録ドツトは面積比で約１．５７倍となっている。こ
のはみ出し量は高濃度部、すなわちドツト密度が高くな
ると無視できなくなり、黒画素が白画素をおし潰した形
で画像が黒色化し階調性が非常に悪くなる問題があった
。

従来ではこのはみ出し量による影響をできるだけ少なく
するためにドツト集中型のディザマトリクスパターンを
使用して多値画像信号を２値化しているが階調性に優れ
た鮮明な印字画像を得るには不充分であった。

［発明が解決しようとする課題］ このように従来の画像処理装置では階調性に優れた鮮明
な印字画像を得ることができない問題があった。

そこで本発明は、画素に対する記録ドツトのはみ出し量
に応じてディザマトリクスパターンの各閾値を設定する
ことにより、はみ出し量による影響を除去し、階調性に
優れた鮮明な印字画像を得る画像処理ができるプリンタ
の画像処理装置を提供しようとするものである。

［課題を解決するための手段］ 本発明は、デジタルな多値画像信号とディザパターン発
生器から発生する画素数がＭ、×Ｍ２のディザマトリク
スパターンとを比較し、ディザマトリクスパターンの各
閾値により多値画像信号を２値化して記録ドツト信号と
するプリンタの画像処理装置において、ディザパターン
発生器は、ディザマトリクスパターンの画素数Ｍ、×Ｍ
２の面積に対する記録ドツト数Ｎによる黒面積の割合が
Ｎ／　（ＭＩ　×Ｍ２　）となるように各閾値が設定さ
れたディザマトリクスパターンを発生することにある。

［作　用］ このような構成の本発明においては、ディザパターン発
生器から発生するディザマトリクスパターンの各閾値が
ディザマトリクスパターンの画素数Ｍ、×Ｍ２の面積に
対する記録ドツト数Ｎによる黒面積の割合がＮ　／　（
Ｍ　１８　Ｍ２　）となるように設定されている。従っ
て例えばディザマトリクスパターンの画素数が４×４の
１６画素でそのうち記録ドツト数が８画素であればドツ
ト記録による黒面積はディザマトリクスパターンの画素
数の総面積の１／２となり、はみ出し量による影響が確
実に除去される。

［実施例］ 以下、本発明の実施例を図面を参照して説明する。

第１図において１はイメージスキャナーで、このイメー
ジスキャナー１で中間調画像原稿を読み取って得られる
アナログな画像信号はＡ／Ｄ変換器２で例えば８ビツト
、２５６階調のデジタルな多値画像信号に変換される。

前記Ａ／Ｄ変換器２からの多値画像信号は比較器３に供
給される。前記比較器３にはまたディザパターン発生器
４からデイサマトリクスパターンが入力されている。

前記ディザパターン発生器４からのデイサマトリクスパ
ターンは例えば４　（ＭＩ　）Ｘ４　（Ｍ２）の１６画
素からなるパターンで、このパターンの各画素の閾値の
設定はドツト分散型のＢ　ａｙｃｒ型でもドツト集中型
の渦巻型でもよい。

前記比較器３は前記ディザパターン発生器４からのデイ
サマトリクスパターンの各閾値と人力される多値画像信
号の画素レベルを比較し、画素レベル〉閾値のときは「
１」とし、画素レベル≦閾値のときは「０」として２値
化し記録ドツト信号としてレーザプリンタ５に供給して
いる。

前記レーザプリンタ５は入力される記録トッド信号が「
１」のときドツト記録を行って黒印字部を形成するよう
になっている。

第２図は４Ｘ４のディザマトリクスパターンにおける黒
画素数と記録ドツトの黒面積の占める割合の関係を、ド
ツト分散型であるＢ　ａｙｅｒ型を「０」、ドツト集中
型である渦巻型をｒＸＪで示したグラフで、このグラフ
からもドツト集中型の方がドツト分散型に比べて黒画素
数に対する黒面積の関係が１対１に正比例する図中−点
鎖線で示すラインに近いことが分かる。しかしこのずれ
は画素に対する記録ドツトのはみ出し量の影響によるも
のであり、従ってはみ出し量による影響を除去するには
黒画素数に対する黒面積の関係が１対１に正比例するよ
うにすればよい。

そこでディザパターン発生器４から発生するディザマト
リクスパターンの各画素の閾値を、ディザマトリクスパ
ターンの画素数（４Ｘ４）の面積に対する記録ドツト数
Ｎ（但し、ＮはＯ〜１６）による黒面積の割合がＮ／１
６となるように設定している。

例えば第３図の（ａ）はドツト分散型であるＢ　ａ）’
ｅｒ型の従来のディザマトリクスパターンの各閾値（８
ビツト、２５６階調）を示しているが、この従来パター
ンでは黒画素数８に対応する閾値Ｔ−１２０では黒面積
の割合は第２図のグラフ・から約７８％となる。しかし
はみ出し量の影響が無いときの黒画素数８に対応する黒
面積の割合は５０％でなければならない。

そこで閾値Ｔ−１２０を補正することによって疑似的に
黒面積の補正を行う。補正後の閾値Ｔ′は、 Ｔ’　−Ｔｘ７８１５０ 一１２０Ｘ７８１５０−１８７ となる。またＴ−１２０以外の各閾値についても同様に
補正する。

こうして第３図の（ａ）に示すディザマトリクスパター
ンの各画素の閾値は第３図の（ｂ）に示すように補正す
れば画素に対する記録ドツトのはみ出し量の影響を除去
できる。従ってこの補正後のディザマトリクスパターン
を使用して入力される多値画像信号を２値化すれば、レ
ーザプリンタ５によって印字記録された画像は階調性に
優れた鮮明な印字画像となる。

なお、前記実施例ではディザマトリクスパターンの閾値
の設定がドツト分散型であるＢ　ａ）’Ｏｒ型の場合の
閾値補正について述べたが必ずしもこれに限定されるも
のではなく、ドツト集中型の場合にも同様に適用できる
のは勿論である。

また１画素１記録ドツトで表現する場合に限らず、１画
素４記録ドツト等で表現する場合でも画素に対するはみ
出し量は存在するので同様の方法で補正することが可能
である。

［発明の効果コ 以上詳述したように本発明によれば、画素に対する記録
ドツトのはみ出し量に応じてディザマトリクスパターン
の各閾値を設定することにより、はみ出し量による影響
を除去し、階調性に優れた鮮明な印字画像を得る画像処
理ができるプリンタの画像処理装置を提供できるもので
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示すブロック図、第２図はド
ツト分散型及びドツト集中型の黒画素数と黒面積の割合
との関係を示すグラフ、第３図はドツト分散型における
補正前と補正後のディザマトリクスパターンを示す図、
第４図は画素と記録ドツトとの面積関係を示す図である
。 ３・・・比較器、 ４・・・ディザパターン発生器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. デジタルな多値画像信号とディザパターン発生器から発
   生する画素数がＭ＿１×Ｍ＿２のディザマトリクスパタ
   ーンとを比較し、ディザマトリクスパターンの各閾値に
   より多値画像信号を２値化して記録ドット信号とするプ
   リンタの画像処理装置において、前記ディザパターン発
   生器は、ディザマトリクスパターンの画素数Ｍ＿１×Ｍ
   ＿２の面積に対する記録ドット数Ｎによる黒面積の割合
   がＮ／（Ｍ＿１×Ｍ＿２）となるように各閾値が設定さ
   れたディザマトリクスパターンを発生することを特徴と
   するプリンタの画像処理装置。