JPH0397459A - 使い捨てオムツ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、オムツカバーを必要としない使い捨てオムツ
に関し、特に着用感の優れたバックシートを有する前記
オムツに関する． 〔従来の技術〕 従来、使い捨てオムツにおいて、その裏面からの排泄液
の漏れを防止するバックシートにはプラスチックフイル
ムが使用されており、オムツ内における蒸れ防止対策に
はバックシートの全域にわたって微細孔を有する通気防
水性のプラスチックフィルムが利用されている． 〔発明が解決しようとする課題〕 オムツ，のバックシートにプラスチックフィルムを使用
した場合には、防水性について理想的なものが得られる
とは言え、該フィルムに独特の風合・ヌメリ感、ベタつ
き感は、直接人の肌に触れる時には、必ずしも歓迎され
るものではなく、より布地に近い風合の素材が求められ
ている。一方、バックシートの全域にわたって微細孔を
有する通気防水性のフィルムの場合には，前記プラスチ
ックフィルムに優るソフトな風合は得られるのだが、微
細孔の存在下において十分な通気性と十分な防水性とを
同時に求めることは二律背反の問題であって、現実には
微細孔を有するフィルムに防水性を向上させるための素
材をラミネートしたりする手段が採用され、これがオム
ツのコスト上昇に少なからず影響を与えている。これに
対して取り得る対策の一例としては、微細孔を有する通
気防水性フィルムをオムッに有効に利用する方法を開示
した本出願人の出願に係る実願昭６３−１４２４７１号
があるが、これもプラスチックフィルムのヌメリ感、べ
夕つき感を改善するものではない． 上述の如き状況に鑑み、本発明は使い捨てオムツにおい
てバックシートに用いるプラスチックフィルムの風合と
通気性を向上させ、もって着用感のすぐれた前記オムツ
の提供を目的とする．〔課題を解決するための手段〕 本発明が上記目的を達成するため、その骨子とするとこ
ろは，透水性トップシートと、不透水性バックシートと
，これらの間に介在せしめた吸水性コアと、該コアの側
縁からそれぞれ外方向へ延びるサイドフラップとを含む
使い捨てオムッにおいて、前記バックシートは無機質フ
ィラーを充填して成るプラスチックフィルムであって，
前記バックシートの少なくとも内側表面は、個々に独立
した凹部を列設して構成することにある。又、前記バッ
クシートは、外側表面にも前記個々に独立した凹部を列
設しておくこともできる。

又、かかる使い捨てオムツにおいて、公知の技術により
前記サイドフラップに、その縦方向に沿って延びる弾性
伸縮部材を適宜設け、着用者に便ならしめることができ
る。

〔作用〕

前記構或を有する本発明の使い捨てオムツは、そのバッ
クシートに列設された凹部によって、該シート内側表面
には凹凸が生じ、これがプラスチックフィルムに特有の
ヌメリ感・ベタつき感をなくし、風合を改善する．前記
凹部は、排泄された体液の貯留場所としても機能し，前
記バックシートが濡れた時にも、表面のヌメリ感・べ夕
つき感を著しく軽減する。更には、無機質フィラーを含
有する前記バックシートのプラスチックフィルムは通気
性に優れるからオムツの通気性を向上させ、又，バック
シート内側表面の凹部の存在は、オムツの腰囲り隅角部
の通気性を特に向上させる．〔実施例〕 図面を参照して、本発明の実施例を説明すると以下のと
おりである。

第１図および第２図に示すように、オムツは透水性トッ
プシート１と、このトップシート１よりも幅が広くてそ
の側縁から一部が外側へ延出する不透水性バックシート
２と，これらのトップシートとバックシートとの間に位
置する吸水性コア３と、この吸水性コア３の両側縁から
外側へ延出するサイドフラップ４と，このサイドフラッ
プ４の縦方向に延びて位置するバリャー５とを含む．サ
イドフラップ４はコア３の両側縁から外側へ延出するバ
ックシート部分とこれよりも短かく延出するトップシー
ト部分とからなり、該バックシート部分が露出している
。ただし、該トップシート部分が該バックシート部分を
完全に覆うように延出していてもよい．バリャー５は、
本発明において必ずしも必要ではないが、その存在は一
般的に有用で，ここでは防水性シ一ト６の一部で形成し
たスリーブ７ａと、これから外側への延長部７ｂとで構
成してある。このスリーブ７ａの内部には、縦方向への
伸縮性を有する弾性バンド８が位置する。

こうしたバリャー５は、スリーブ７ａの下部および延長
部７ｂの下面をサイドフラップ４の上面に接合するとと
もに、スリーブ７ａの縦方向両端９を外側へ折り返して
接合してある。スリーブ７ａは弾性バンド８の収縮作用
で起き上がっている。

ただし，スリーブ７ａの両端は内側へ倒して接合してあ
ってもよく、この場合でもスリーブ７ａが弾性バンド８
の収縮作用で起き上がることに変わりはない。弾性バン
ド８はスリーブ７ａの内側にあって、該スリーブの中央
に脚回りに相当する長さＬにわたって位置する。オムツ
の背側腰回りの両側部には，オムツの着用時にその前側
腰回りとともに締結するためのテープファスナ１１を有
する。

かかる本発明のオムッにおいて，バックシート２は無機
質フィラー２１を充填したプラスチックフィルムから成
るものであって，その内側表面は第１図および第３図に
示すとおり、個々に独立した凹部２０が多数列設されて
いる．バックシート２に用いられるプラスチックフィル
ムとしては、ポリエチレンを始めとするポリオレフィン
系プラスチックフィルムが一般的に好ましいが，必ずし
もこれに限定されない。無機質フィラーとしては炭酸カ
ルシウム，Ｍｔ酸バリウム、石膏，タルク、クレ、カオ
リン、ガラスビーズ、その他公知のフィラーを単独又は
混合して用い、前記フィルム中の含有率は３〜６０重量
％、好ましくは５〜４０重量％とする．前記無機質フィ
ラーの粒子径は平均粒径が３０μ以下、好ましくは１０
μ以下とする．前記フィルムに列設する凹部はその大き
さが凹部開口面積として０．１〜５ｍ＋＋＋２．面積比
率でｌＯ〜９０％を占めることができる。前記凹部の深
さは、フィルム厚みの３％以上，好ましくは１０％以上
９０％以下であって，前記凹部をフィルムの両面に設け
る時の深さは，両面の凹部の深さの和がフィルム厚みの
ｌＯ％以上９０％以下の範囲にあることが好ましい．凹
部の平面形状は円形，長円形，正方形等適宜に選ぶこと
が可能で、凹部を列設する様式は主として美的観点から
きめることができる。かかる凹部を列設したフィルムは
、一般的に公知の押出技術によって得ることができるの
であって、例えば無機質フィラーを充填したプラスチッ
ク原料をＴダイから押し出してフィルムとし、これをエ
ンボスロールに通した後，二軸延伸工程を経ることによ
って得られる。

トップシートｌは不織布又は多孔性ポリエチレンフイル
ムなど、コア３はフラップパルプ又は，これと高吸収性
ボリマー粒子との混合物など、バリャー５は耐水処理し
た不織布など、弾性バンド８は天然又は合成ゴム・ポリ
ウレタンフォーム・熱処理で伸縮性を発現するプラスチ
ックフィルムなどを使用することができる．なお，サイ
ドフラップ４には着用者の１４回りに対するフィット性
をよくするため凹欠部１１を形成してあるが，これは必
ずしも形成しなくてもよい。

以上のごとく構威した本発明のオムツにおいて，バック
シートは内側表面に凹部を多数列設してあるので、いわ
ゆるプラスチックフィルムに特有のヌメリ感、ベタつき
感をなくし、布地に近い風合へと改善される．又，前記
凹部は排泄液を一時的に貯留する役目を果し、例えば前
記吸水性コア３に吸収されずにバックシート２側にまわ
った排泄液は、個々に独立して存在する凹部２０の一個
一個にいわば分散して貯留され、排泄液が大きなまとま
りを形成するのを妨げるので，バリャー５に排泄液が一
時に押し寄せて横漏れする可能性を軽減する効果がある
９更には，無機質フィラーを充填した前記プラスチック
フィルムは，非充填の場合に比し、水蒸気の透過性が一
般に向上する．オムツの防水性バックシートとして最も
一般的に利用されるポリエチレンフィルムは殊に水蒸気
に対し優れたバリャー性を示すがゆえに、このように無
機質フィラーの充填によって水蒸気の透過性を向上させ
ることはバックシートの通気防水性を向上させてオムッ
の蒸れ防止に効果を発揮する．更には，第４図、第５図
に示したように無機質フィラー２１を充填して或るバッ
クシート２の外側表面にも凹部２０’　を列設してある
と、バックシート２の凹部底面を内側から外側へと透過
した水蒸気が該シート外側表面上で凝縮する場合，凹部
２０′にたまった水蒸気がまず凝縮する。従って、この
ような場合にもまた水分が個々に独立した多数の凹部２
０′に分散して貯留され、前記外側表面上での流れを妨
げることにもなるから，バックシート２が全体的に一様
に凝縮水によって湿り気を帯びてしまい、それによって
ヌメリ感・ベタっき感の生ずるのを防ぐことができる． なお，図示例の如く，サイドフラップ４の一部をバック
シート２だけで画成してある場合には、オムツの腰囲り
隅角部１２においてもプラスチックフィルム特有のヌメ
リ感・べ夕つき感のない心地よい肌ざわりが得られるこ
とになる。それのみならず，前記腰囲り隅角部における
ごとくバックシートに列設された凹部を有する面が肌に
密着した時には、列設された凹部によって肌との間に多
くの空隙が生じ，これが，オムッの通気性を向上させて
蒸れ防止に効果を発揮する。

〔効果〕

以上のごとくして得られる本発明のオムツは、バックシ
ートとして無機質フィラーを充填したプラスチックフィ
ルムに、凹部を列設したものを用いてあるので、着用時
の蒸れ防止と、プラスチックフィルムに特有のヌメリ感
・べ夕つき感を解消する効果を生み、それによって風合
と着用感にすぐれたオムツを得ることができる．

【図面の簡単な説明】

第ｌ図は，本発明のオムツの構或を示す一部破断図を含
む平面図，第２図は、第１図のＡ−Ａ線断面図、第３図
は、バックシートの内側表面にのみ凹部を列設した一例
を示すバックシートの断面図，第４図は、バックシート
の両面に凹部を列設した例を示すバックシートの断面図
、第５図は、第４図に示したバンクシ一トの部分斜視図
。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）透水性トップシートと、不透水性バックシートと
   、これらの間に介在せしめた吸水性コアと、該コアの側
   縁からそれぞれ外方向へ延びるサイドフラップとを含む
   使い捨てオムツにおいて、前記バックシートは無機質フ
   ィラーを充填して成るプラスチックフィルムであって、
   前記バックシートの少なくとも内側表面は個々に独立し
   た凹部が列設されている、 ことを特徴とする前記オムツ。
2. （２）前記バックシートの外側表面は個々に独立した凹
   部が列設されている請求項１記載のオムツ。