JPH039741B2

JPH039741B2 -

Info

Publication number: JPH039741B2
Application number: JP20048082A
Authority: JP
Inventors: Myuraa Manfureeto; Betsukaa Hansuuyoahimu; Furiidoritsuhi Ronarudo
Original assignee: Fried Krupp AG
Current assignee: Fried Krupp AG
Priority date: 1981-11-20
Filing date: 1982-11-17
Publication date: 1991-02-12
Also published as: EP0080074A3; DE3145945C2; AU9041882A; JPS5889256A; BR8206720A; EP0080074B1; EP0080074A2; ATE62127T1; DE3145945A1

Description

【発明の詳細な説明】

本発明は、歯科用セラミツクで被覆した、クロ
ム10〜35％、チタン１〜10％、モリブデン２〜15
％、残余コバルト及び製造で不可避の不純物のコ
バルト−クロム合金からなる義歯用骨格材料に関
する。前記組成のコバルト−クロム合金が高い腐蝕性
負荷、機械的負荷及び／又は熱的負荷に耐えうる
ことは、公知である。従つて、例えば蒸気タービ
ン及びガスタービン用の工作材料として、“テヒ
ニツシエン・ミツトタイルンゲン・デス・ハウゼ
ス・デア・テヒニーク・エツセン（Technischen
Mitteilungen des Hauses der Technik、
Essen）”1968年、第554頁、によりクロム20〜33
％を有するコバルト−クロム合金は提案されてい
る。更に、西ドイツ国特許公開公報第2511745号
により、このような合金は、義歯及び外科用植え
こみ義歯の骨格材料としても好適である。殊に、
前記のコバルト−クロム合金は、取り外し可能な
義歯の歯科用鋳造合金として使用される。これに対して、義歯学で公知のセラミツクで被
覆した固定せる義歯、例えば冠及び架工義歯の場
合には、主に金−白金をベースとする合金又は金
及び白金を部分的又は完全に銀及びパラジウムに
代えた合金、又は高ニツケル含量の合金が使用さ
れる。前記の貴金属合金例えばニツケル合金は、
周知のようにほぼ歯科用セラミツクに相当する熱
膨脹率を有し、したがつてセラミツクを基体合金
上に焼付ける場合には、材料を暴露しなければな
らない温度でなければ応力又は亀裂形成を生じな
い。なかんずく、金−パラジウムをベースとする
合金は、著しく高価であり、ニツケル−クロム合
金は、組織又は皮膚に非認容性である。更に、ニ
ツケルが癌原物質に数えられ、したがつてその加
工により健康を損なう危険を生じることは、公知
である。従つて、本発明の課題は、できるだけニツケル
を含まず、焼付き合金として、すなわちセラミツ
ク被覆物での被覆に好適である合金を見い出すこ
とである。更に、この合金は、できるだけ低廉で
なければならず、代用材料として従来公知の貴金
属合金に使用しなければならない。従来、当業者は、適当な合金により試験する場
合、コバルト−クロムをベースとする公知の合金
が室温ないし600℃の温度で15×10^-6K^-1よりも
高い熱膨脹率を有することから出発しなければな
らなかつた。しかし、このように高い熱膨脹率を
有する合金は、セラミツクとの複合材料にするの
に不適当である。それというのも、この場合存在
する異なる熱膨脹率のために複合材料の破壊がセ
ラミツク中での亀裂に形成又は金属の破裂によつ
て簡単に起こりうるからである。しかし、意外なことに、クロム10〜35％、チタ
ン１〜10％、モリブデン２〜15％、残余コバルト
からなる既に自体公知のニツケル不含のコバルト
−クロム合金は、顕著なセラミツクでの被覆に好
適であることが判明した。線熱膨脹率を測定する
ことにより、15×10^-6K^-1未満のこれまでに推測
しえなかつた値が得られた。しかし、好ましくは、一般にチタン２〜５％、
モリブデン３〜６％、クロム15〜25％、残余コバ
ルトからなる合金が使用される。殊に、合金を真
空鋳造してはならない場合には、本発明のもう１
つの特徴により、マンガン0.1〜３％、鉄0.1〜２
％、アルミニウム0.1〜２％及び／又は珪素0.01
〜１％を合金に添加するのが望ましい。この場
合、マンガン及び珪素は、顕著に好適な脱酸剤と
して作用する。好ましくは、なかんずく真空鋳造され、これに
よつて合金のできるだけ高い純度が達成されう
る。公知技術水準により公知の貴金属合金と全く同
様に、本発明により提案した合金は、歯科技工で
普通の別の鋳造法により溶融し、鋳造し、セラミ
ツクの焼付け前に酸化焼還することもできる。本
発明による合金は、これまで専ら使用された貴金
属合金に比して安価であるだけでなく、高い強
度、高い融点、小さい密度及び少ない熱伝導性も
示す。例えば、貴金属合金の場合に大きすぎる義
歯を加工しなければならないようなセラミツクの
焼付けの際に自重負荷によつてだけで既に起こり
うる鋳造部分の自然変形は、高い温度の場合でも
高い融点及び高い強度によつて回避される。本発
明による合金の密度が小さいことによつて貴金属
合金に比して重量は節約され、このことは、製造
すべき義歯をさらに廉価にする。本発明による合
金の少ない熱伝導性は、飲食による迅速な冷たさ
と熱さの差に対して敏感に反応する形成された支
台歯に有利に作用する。次に、本発明を化学組成が第１表に記載された
実施例につき詳説する。

【表】第１表は、この場合記載された合金のブリネル
硬さを説明する。第１表に記載の２種類の合金
は、その他の機械的性質に関して試験された。第
２表に記載の機械的性質は、試料について鋳造状
態で測定された。それに応じて、本発明による合
金は、殊にセラミツクに対する線熱膨脹率の大き
さ程度である有利な線熱膨脹約14×10^-6K^-1を示
す。この合金は、周知のように高い引張強さなら
びに高い0.2％クリープ限度及び高い破断時の伸
びを有する。この高い延性は複雑な形状を加工す
る際に有利に作用する。最後に、第１表に記載の
合金が均一な表面腐蝕及び孔腐蝕に対して優れた
安定性を有することは、電気化学的試験から公知
である。この場合、医療用に使用するには、特に
間隙腐蝕に対して著しく高い安定性を増大させる
ことができる。

【表】

Claims

【特許請求の範囲】１歯科用セラミツクで被覆した、クロム10〜35
％、チタン１〜10％、モリブデン２〜15％、残余
コバルト及び製造で不可避の不純物を含有するコ
バルト−クロム合金からなることを特徴とする義
歯用骨格材料。２チタン２〜５％、モリブデン３〜６％、クロ
ム15〜25％、残余コバルトからなる、特許請求の
範囲第１項記載の義歯用骨格材料。３歯科用セラミツクで被覆した、クロム10〜35
％、チタン１〜10％、モリブデン２〜15％、残余
コバルト及び製造で不可避の不純物を含有する真
空鋳造したコバルト−クロム合金からなることを
特徴とする義歯用骨格材料。４歯科用セラミツクで被覆した、クロム10〜35
％、チタン１〜10％、モリブデン２〜15％、残余
コバルト及び製造で不可避の不純物ならびにマン
ガン0.1〜３％、鉄0.1〜２％、アルミニウム0.1〜
２％及び／又は珪素0.1〜１％を含有するコバル
ト−クロム合金からなることを特徴とする義歯用
骨格材料。５歯科用セラミツクで被覆した、クロム10〜35
％、チタン１〜10％、モリブデン２〜15％、残余
コバルト及び製造で不可避の不純物ならびにマン
ガン0.1〜３％、鉄0.1〜２％、アルミニウム0.1〜
２％及び／又は珪素0.1〜１％を含有する真空鋳
造したコバルト−クロム合金からなることを特徴
とする義歯用骨格材料。