JPH0396570A - ボルト収納具とそれを用いたポストの締結方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は鉄塔組立工事において、鉄塔の構戒部材である
ポストを互いに締結するためのボルトを収納するボルト
収納具と、このボルト収納具を用いたポストの締結方法
に関するものである。

（従来の技術） 鉄塔組立工事において、ポストを締結するためのボルト
をポスト締結箇所に揚送するため従来は、第５図に示す
ように、各ポストａの下ジョイント部ｂ近傍の外周面に
設けたコ字状金具Ｃに複数のボルト収納袋ｄをぶら下げ
ると共に、各ボルト収納袋ｄにボルトを収納した後、こ
れら上部ポストａを順次吊上げ、その下ジョイント部ｂ
を先に締結された下部ポストａの上ジゴイント部ｅに接
合すると共に、前記ボルト収納袋ｄを下部ボス｝ａのコ
字状金具Ｃに位置換えしてぶら下げ、ボルトを取出して
両ポストａ、ａを締結している。

（発明が解決しようとする課題） ところで近年、従来の５００ＫＶ鉄塔に比較して大型の
Ｕ．Ｆｌ．Ｖ鉄塔が多くなっており、これに応じてＭ３
６、Ｍ４２などのような大径で重量化した高張力ボルト
が使用され、しかも使用本数が増加している。例えばＭ
３６ボルトの場合、１本の重量は約３ｋｇ、使用本数は
ｌジョイント箇所に対して３０本〜３８本で、総重量は
９０ｋｇ〜１１４ｋｇに達する． しかし上記従来例では、ジツイント箇所において全ての
ボルトを上下ポスト間で位置換えしなければならないた
め、締結作業に大変な手間と労力が要るという問題があ
る。

これに対してボルト収納袋を各ポストの上ジツイント部
近傍位置にぶら下げておくことが考えられるが、従来の
ボルト収納袋の場合は、ポストの上部にぶら下げるとポ
スト吊り上げ時に前記ポストの外周面に衝突し、その衝
撃で前記ボルト収納袋がコ字状金具から外れたりボルト
が収納袋から飛び出して落下するおそれがある．本発明
は上記問題点に鑑み、ボルトを落下させることなくポス
トを吊上げることができ、しかもボルトの位置換えなし
にポストの締結を行うことができて鉄塔の大型化に対処
することができるボルト収納具とそれを用いたポストの
締結方法を提供することを目的とする． （課題を解決するための手段） 本発明のボルト収納具は、ボルト入出口を備え、内部に
複数本のボルトが収納可能なボルト収納具であって、前
記入出口を開閉可能な開閉手段を備え、ポストの外周面
に捲き締め可能な捲締手段を押通する挿通部を背面側に
備えてなることを特徴とする。

本発明のポストの締結方法は、上記構威のボルト収納具
を、各ポストの上ジゴイント部近傍の外周面に捲締手段
を用いて取付けると共に、前記ボルト収納具に所定ボル
トを収納した後、これらポストを順次吊上げ、吊上げた
上部ポストの下ジツイント部を先に締結された下部ボス
トの上ジョイント部に接合すると共に、下部ポストに取
付けられている前記ボルト収納臭からボルトを取出し、
このボルトを上下ジａイント部に挿通して締付け、両ポ
ストを締結することを特徴とする。

（作　用） 本発明によれば、ボルトをボルト収納具に収納してボル
ト入出口を閉止し、捲締手段を用いることにより、各ボ
ルト収納具をぶら下げることなくポストの外周面に沿っ
て取付けることができるので、ポスト吊り上げ時にボル
トがボルト収納具から落下することなく、ボルトをポス
トの上ジツイント部近傍位置に取付けることができる。

従ってポスト締結時に従来例のようにボルトを上部ポス
トから下部ポストに位置換えすることなく、ポスト締結
作業を行うことができる。

（実施例） 本発明の実施例を、第１図ないし第４図に基き説明する
． ボルト収納具Ａの本体ｌは縦長スリット状の略直方体形
状をなし、Ｍ３６ボルトの場合は約５本収納することが
できる。木体１の底部は前記ボルトの重量に耐えられる
よう補強されている。本体１はその前面上部に、第１図
に示すような縦長のボルト入出口２を備えている。この
ボルト入出口２は、スライドファスナー（開閉手段）３
によって開閉可能である。スライドファスナー３の引手
には、作業者が開閉操作を行い易いように大径リング４
を取付けている。木体１の背面側には、第２図に示すよ
うに、２つのベルトルーブ材５によって上下２つのベル
ト通し（挿通部）６が形威されている．尚、本体１の形
状は直方体の外、円柱形状や蒲鉾形状などでもよい． 以上のように構或したボルト収納具Ａを用いて、鉄塔組
立工事においてポスト７を締結する方法を説明する。

複数のボルト収納具Ａの上下ベルト通し６、６に上下２
本の締付ベル！−　（［締手段）８を夫々通し、これを
ボスト７の上ジョイント部９近傍の外周面に捲着して取
付ける。各ボルト収納具Ａに必要数のボルトを収納する
。このポスト７を、第４図に示すように、クレーンＩＯ
で順次吊上げる。このとき、各ボルト収納具Ａはぶら付
かないようにボスト７の外周面に締付ベルト８によって
しっかり取付けられているので、内部に収納されている
ボルトがあばれることなくボスト７の吊上げ作業を行う
ことができる．又ボルト収納具Ａのボルト入出口２はス
ライドファスナー３によって確実に閉止されているので
、内部のボルトがはずみで飛び出したりして落下するこ
ともない。

次に、第３図に示すように、吊上げたボスト７の下ジョ
イント部ＩＩを先に締結されたボスト７の上ジョイント
部９に接合する。下側ポストの上ジゴイント部９近傍に
位置するボルト収納具Ａからボルトを取出し、このボル
トを上下ジョイント部１１、９に挿通して順次締付ける
．以上のようにして両ポスト７、７を締結することがで
きる。締結後、下側ポスト７に取付けていたボルト収納
具Ａ及び締付ベルト８は地上に降ろされ、別のボスト７
に取付けられる。尚、前記上側ボスト７に取付けられた
ボルト収納具Ａ内のボルトは、次に吊上げられるボスト
７と締結される際に用いられる。

本発明は上記実施例に示す外、種々の態様に構戒するこ
とができる． 例えば上記実施例では、ボルト入出口を本体の前面上部
に縦長スリット状に設けているが、本体の上面にかけて
設けたり、本体の両側面にかけて横長状に設けることに
よって本体上部を開閉蓋とするなど種々の方向や形状に
設けることができる。ボルト入出口の開閉手段は、各種
留金など公知のものを用いることができる，又捲締手段
も締付ベルトなどの帯状体の外、ローブなどの紐状体で
もよく、その使用本数も２本に限定されない。尚、捲締
手段をボルト収納具に一体化することもできる． （発明の効果） 本発明のボルト収納具とそれを用いたポストの締結方法
によれば、吊上げられるポストにボルトを落下させるこ
となく保持させることができ、しかもボルトの上下ポス
ト間での位置換えなしにポストの締結を行うことができ
る．この結果、鉄塔の大型化に伴うボルトの重量化に対
し、従来例に比較して安全で、しかも作業効率良く対処
することができるという格別の効果を奏することができ
る．

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例におけるボルト収納具の前面側
からみた斜視図、第２図はその背面側から見た斜視図、
第３図はポスト締結時の状態を示す斜視図、第４図はポ
ストの吊上げ状態を示す概略側面図である． 捲締手段 上ジョイント部 下ジゴイント部 ボルト収納具

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）ボルト入出口を備え、内部に複数本のボルトが収
   納可能なボルト収納具であって、前記入出口を開閉可能
   な開閉手段を備え、ポストの外周面に捲き締め可能な捲
   締手段を挿通する挿通部を背面側に備えてなるボルト収
   納具。
2. （２）請求項１記載のボルト収納具を、各ポストの上ジ
   ョイント部近傍の外周面に捲締手段を用いて取付けると
   共に、前記ボルト収納具に所定ボルトを収納した後、こ
   れらポストを順次吊上げ、吊上げた上部ポストの下ジョ
   イント部を先に締結された下部ポストの上ジョイント部
   に接合すると共に、下部ポストに取付けられている前記
   ボルト収納具からボルトを取出し、このボルトを上下ジ
   ョイント部に挿通して締付け、両ポストを締結すること
   を特徴とするポストの締結方法。