JPH0395578A - 現像装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、磁性の現像剤を使用する磁気ブラシ現像装置
に関する。

［従来の技術コ 従来の現像装置は、磁気ブラシ現像装置（一或分磁気ブ
ラシ及び二成分磁気ブラシ）として公知のように回転自
在なステンレスやアルミニウムや黄銅に代表されるよう
な非磁性かつ導電性の円筒状の現像剤搬送部材（現像ス
リーブとも称す）の内部に複数の磁極に着磁された円筒
状の磁石ローラーを有し、磁石ローラーにより発生ずる
磁場にしたがって現像剤搬送部材上に現像剤を保持し磁
石ローラーと現像剤搬送部材のうち少なくとも一方を回
転させて現像剤搬送部材上の現像剤を搬送するものであ
った。また、磁石ローラーにフエライト磁石を用い、約
５０［ｗｔ％］の磁性粉を含有し約４４［ｅｍｕ／ｇ］
の飽和磁化を有する現像剤を現像剤搬送部利上に拘束し
て現像剤の搬送及び現像を行っていた。一方、画像形成
装置の高解像度化に伴い、現像剤の粒径はますます小粒
径化が進み、そのため現像剤個々の持つ体積磁化量は小
さくなり、小さい磁化でも現像可能な現像装置が必要と
されていた。

［発明が解決しようとする課題］ しかし、前述の従来技術では、現像装置の構成部品数が
多く、各部品に高い機械加工精度を必要とするために、
構造が複雑で高価な現像装置となっていた。また、現像
剤が小粒径化すると体積磁化が小さくなり磁石ローラー
の磁気力が小さいために、現像剤の磁性粉含有率を多く
しなければ現像剤を現像剤搬送部材上に確実に拘束する
ことができず背景部にカブリを生じたり、現像剤の磁性
粉含有率を増すと磁性粉の分散性が低下し現像剤の電気
特性が不十分であったり色調が変化したりしていた。さ
らに、磁性粉の量により画像漬度の上限が規定され画像
流度が不足したり、磁性粉の光透過性が低いためカラー
の現像剤を作成することが困難であるという問題点を有
していた。さらに、磁石ローラーを回転した場合に得ら
れる画像に特有の磁石ローラーの磁極ピッチによる現像
淵度むらを低減するために、磁石ローラーの着磁極数を
増すと現像剤搬送部材上で十分な漏洩磁束が確保できず
、現像剤の搬送に支障をきたしていた。

そこで本発明はこのような問題点を解決するもので、そ
の目的とするところは、磁石ローラーの表面で直接現像
剤を搬送する現像装置構造とすることにより、構造が簡
単で製造から組立に至るまでの工数が少なく低コストの
現像装置を提供するところにある。更に他の目的は、磁
石ローラーにより生じる磁場を有効に活用し十分な現像
剤の搬送量を確保して高漬度の現像濃度の得られる現像
装置を提供するところにある。更に他の目的は、磁性粉
含有率の小さい現像剤を用いても鮮明で高溝度の画像が
得られる現像装置を提供するところにある。更に他の目
的は、磁石ローラーによる現像淵度むらを低減し高い印
字品質の得られる現像装置を提供するところにある。更
に他の目的は、現像剤の磁性粉量を低減し、現像剤の電
気特性カタ磁性粉の影響を受けにくい材料構成として現
像剤の摩擦帯電性や電荷注入性を安定化して、安定な画
像漬度の得られる現像装置を提供するところにある。更
に他の目的は、現像剤の粒径を小さくして、高解像な画
像形成を行うだけでなく、面積階調性の良い現像装置を
提供するところにある。更に他の目的は、カラーの画像
形成が可能な現像装置を提供するところにある。更に他
の目的は、高浪度化やカラー化の可能な一或分磁性の現
像装置を提供するところにある。

［課題を解決するための手段コ 本発明の現像装置は、複数の磁極に着磁された円筒状の
磁石ローラーを有し、磁石ローラーにより発生する磁場
により現像剤を磁石ローラー上に保持し、磁石ローラー
を回転させて現像剤を搬送する現像装置において、現像
剤の個数平均粒子径が１０［μｍ］以下で、かつ現像剤
の飽和磁化が４０［　ｅ　ｍ　ｕ　／　ｇ　］以下であ
ることを特徴とする。

また、本発明の現像装置は、現像剤が磁性の現像剤であ
ることを特徴とする。

更に、本発明の現像装置は、現像剤がカラーの現像剤で
あることを特徴とする。

更に、本発明の現像装置は、磁石ローラーを構成する磁
石が希土類磁石であることを特徴とする。

［作用］ 本発明の上記の構成によれば、磁石ローラーの漏洩磁束
を最も有効に現像剤に集めて高い磁束密度（磁気勾配）
が得られ、磁化の低い微小粒径の現像剤を用いても十分
な磁気拘束力のもとに現像剤を搬送かつ現像することが
できる。また、磁性粉含有率を小さくして、顔料もしく
は染料等の着色剤を十分な量含有した現像剤を用いて、
高漬度の画像を形成することができる。更に、磁性粉量
を低減して現像剤の光透過性を向上できることから、色
濁りの小さいカラーの現像剤を用いた画像形或はもとよ
り、減法混色系のシアン、マゼンタ、イエローの一成分
磁性の現像剤を用いたフルカラーの画像形或が可能にな
る。更にまた、希土類磁石により磁石ローラーを構成す
ることにより、高い磁気特性を有し量産性に優れた現像
剤搬送部材が得られる。

以下、実施例により本発明を詳細に説明する。

［実施例］ 第１図は本発明の実施例における現像装置を含む画像形
成装置の断面概観図である。潜像担持体１は、導電性の
支持部２の上に有機または無機の光導電性を有する感光
層３を塗膜したものである。

係る感光層３をコロナ帯電器等の帯電器４を用いて帯電
した後に画像に応じて光源５から出た光を結像光学系６
を通して感光層３に選択的に光照射して感光層３上に電
位コントラストを得て静電櫂像を形成する。一方、現像
装置７は像形成体である現像剤８を帯電させかつ円筒状
の磁石ローラー９で搬送して潜像担持体１と磁石ローラ
ー９とが近接する現像ギャップ部で潜像担持体１の静電
潜像の電位ポテンシャル及び現像バイアス電圧印加手段
１０によるバイアス電圧に応じて現像剤８を現像するも
のであって、潜像担持体１の静電潜像を現像剤８により
顕像化するものである。静電潜像を顕像化した現像剤８
は、コロナ放電や電界や圧力や粘着力を用いた転写器１
４により記録紙１５に転写し、加圧や加熱等の手段によ
り現像剤８を記録紙１５に定着して、記録紙１５上に現
像剤８による所望の画像を得るものである。第１図の現
像装置において、磁石ローラー９は供給された現像剤８
を磁気力により保持し搬送量規制部材１１で適量に規制
して現像剤８を搬送するものであって、磁石ローラー９
ば円筒状で外周を複数極に着磁された磁石１２と軟磁性
で円筒状のヨーク１３とで磁気回路を構成し、磁石１２
の外周の漏洩磁束により磁性の現像剤８を磁石ローラー
９上に直接保持した状態で磁石ローラー９を回転させて
現像剤８を搬送するもので、磁束を最も有効に使用する
ことができ薄肉磁石でも従来以上の磁気拘束力が得られ
る。尚、第１図において、矢印はそれぞれの部材の回転
方向を示すが本発明を限定するものではなく、現像方法
も、正規現像、反転現像、接触現像、非接触現像の別を
問うことなく使用することができる。

第２図は本発明の他の実施例における現像装置の磁石ロ
ーラーの断面概観図であって、円筒状で半径方向に複数
極に着磁された希土類の磁石２２の外周表面に現像剤を
磁界分布に応じて保持かつ搬送するもので、磁石ローラ
ー２１は鉄などを主成分とする軟磁性のヨーク２３を磁
石２２の内周側に接着等の手段により配設して磁気回路
を構成するものである。また、磁石２２に希土類磁石を
用いて薄肉として磁石重量を従来の半分以下にして、し
かも、磁石２２の着磁極数を１ｏ極以上で望ましくは１
００極程度に多極着磁してヨーク２３の重量も軽量化す
ることが出来る。尚、軟磁性のヨーク２３を磁石の成形
時に予め成形型に設置した後にその外周で磁性粉や樹脂
等を含む磁石材料を射出成形して磁石２２とヨーク２３
を一体成形して磁石ローラー２１を形成ずれば、プラス
チックの射出成形で公知のように容易に一体成形ができ
、薄肉の磁石でも十分な機械的強度を有し外径部の振れ
の小さい磁石ローラーを構成することができ現像剤の搬
送量の変動及び現像ギャップの変動を低減し安定な現像
特性を得ることができる。

第３図は、磁石ローラーの表面磁束密度と現像剤の磁気
ブラシ形成の関係を示す図であって、図中の矢印で示す
領域が磁気ブラシ形成するために必要な磁石ローラーの
表面磁束密度と現像剤の飽和磁化を示すものである。現
像剤の飽和磁化が小さくなると、表面磁束密度の大きい
磁石ローラーでなければ磁気ブラシ形成が困難であるこ
とがわかる。第３図の例では、現像剤の個数平均粒子径
は約８［μｍ］の場合であり、現像剤個々の体積磁化は
粒径の略３乗に比例し、現像剤個々の帯電量は粒径の略
１〜２乗に比例するから、さらに微小な個数平均粒子径
を有する現像剤を用いる場合には表面磁束密度の大きい
磁石ローラーまたは飽和磁化の大きい現像剤が必要であ
る。

第４図は、現像剤の個数平均粒子径と飽和磁化をパラメ
ーターとして、磁気ブラシが形成されかつ十分な画像涜
度（ＯＤ値１．４程度）が確保できる値を示すもので、
図中の記号Ａは、高解像で面積階調性が十分確保できる
個数平均粒子径の上限値（約１０μｍ）を示し、記号Ｂ
〜Ｄは磁石ローラーの磁石の種類を示し、Ｂは最大エネ
ルギー積１　［ＭＧＯｅ］のフエライト磁石による磁石
ローうで十分な画像淵度を確保できる領域、Ｃは６［Ｍ
ＧＯ　ｅ　］の希土類ボンド磁石による磁石ローラーで
十分な画像濃度を確保できる領域、Ｄは１８　［ＭＧＯ
　ｅ　］の希土類磁石による磁石ローラーで十分な画像
漬度を確保できる領域を示すものである。従って、希土
類磁石等の表面磁束密度の大きい磁石を磁石ローラーに
用いることにより、微小粒径で飽和磁化の低い現像剤を
用いても十分な画像漬度を確保することができ、高解像
でで簡略構造の現像装置を形成することができ、また、
現像剤の磁性粉量を減らして磁性の現像剤を用いたカラ
ーの現像装置を提供することができる。

また、公知の減法混色系着色剤（イエロー　マゼンタ、
シアン）を含有する現像剤を用いて現像剤を作製する場
合には、磁石ローラーの磁気拘束力を十分大きくできる
ことから、色濁りの最も大＝１１＝ きな原因である磁性粉の含有率を低減して、現像剤１個
当りの磁化の小さい微小粒径の現像剤の使用が可能にな
り、色濁りの小さい高解像で階調性に優れた画像形成を
行うことが出来る。

本発明に使用する現像剤としては、一成分磁性現像剤だ
けでなく一成分磁性現像剤にキャリア等の現像特性改良
剤を混入した現像剤を用いることができ、磁性を有する
現像剤を使用する現像装置に広く適用可能である。また
、本発明に使用する磁石材料としては、フエライト磁石
やアルニコ磁石やマンガンアルミ磁石や希土類磁石が挙
げられる。中でも希土類磁石については、原子番号５８
のＣｅから７１のＬｕに至る１４個の希土類元素を少な
くとも含み、特にＮｄやＰｒやＳｍに代表される希土類
元素の少なくとも一つに、ＦｅやＮｉやＣｏに代表され
る３ｄ遷移金属の少なくとも一つを加え、成形性を向上
するための添加剤等を加えたものを使用すると量産性に
優れ高い磁気特性の得られる磁石ローラーを構成するこ
とができ、製造方法も焼結による成形だけでなく、射出
成形１２− や押し出し成形や圧縮或形を用いて安価で精度の良い磁
石ローラーを構成することができる。

以下、更に詳細な実施例を示す。

実施例１ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１［ＭＧＯｅ］のフエライト磁石とその内部に磁気回路
を構成する軟磁性のヨークとで磁石ローラーを構或し、
磁石を１６極に分割着磁したところ、磁石ローラー表面
で１　０００　［Ｇａｕｓｓ］以上の磁束密度が得られ
、個数平均粒子径１０［μｍ］で２０〜４０［ｅｍｕ／
ｇコの飽和磁化を有する現像剤を用いて磁気ブラシの観
察を行ったところ、十分な現像剤の穂だちと搬送量が得
られた。また、この現像装置を用いて画像形成を行った
ところ、高濡度でコントラストの高い画像を安定して形
成することが出来た。

実施例２ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
６　［ＭＧＯｅ］のサマリウムコバルト系の薄肉射出成
形磁石とその内部に磁気回路を構戒する軟磁性のヨーク
とで磁石ローラーを一体に形或し、磁石を４０極に分割
着磁したところ、磁石表面で１０００　［Ｇａｕｓｓ］
以上の磁束密度が得られ、個数平均粒子径１０［μｍ］
で２０〜４０［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁化を有する現像剤
を用いて磁気ブラシの観察を行ったところ、十分な現像
剤の穂だちと搬送量が得られた。また、磁石ローラーは
従来のフエライト磁石と金属スリーブを用いたものに比
べ半分以下に軽量化することが出来た。さらに、この現
像装置を用いて画像形成を行ったところ、高槽度でコン
トラストの高い画像を安定して形成することが出来た。

実施例３ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
８［ＭＧＯｅ］のプラセオジウム系の薄肉押し出し成形
磁石とその内部に磁気回路を構成する軟磁性のヨークと
で磁石ローラーを形成し、磁石を４０極に分割着磁した
ところ、磁石表面で１０００［Ｇａｕｓｓ］以上の磁束
密度が得られ、個数平均粒子径１０［μｍ］で２０〜４
０［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁化を有する現像剤を用いて磁
気ブラシの観察を行ったところ、十分な現像剤の穂たち
と搬送量が得られた。また、磁石ローラーは従来のフエ
ライト磁石と金属スリーブを用いたものに比べ半分以下
に軽量化することが出来た。さらに、この現像装置を用
いて画像形成を行ったところ、高滴度でコントラストの
高い画像を安定して形或することが出来た。

実施例４ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１２［ＭＧＯｅ］のサマリウムコバルト系の薄肉圧縮成
形磁石とその内部に磁気回路を構成する軟磁性のヨーク
とで磁石ローラーを形成し、磁石を１００極に分割着磁
したところ、磁石表面で２０００［Ｇａｕｓｓ］以上の
磁束密度が得られ、個数平均粒子径１０［μｍ］で１０
〜２０［ｅ　ｍ　ｕ　／　ｇ　］の飽和磁化を有する現
像剤を用いて磁気ブラシの観察を行ったところ、十分な
現像剤の穂たちと搬送量が得られた。また、磁石ローラ
ーは従来のフエライト磁石と金属スリーブを用い１５ー たものに比べ半分以下に軽量化することが出来た。

さらに、この現像装置を用いて画像形成を行ったところ
、１０〜２０［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁化を有する現像剤
を用いた場合に高溝度でコントラストの高い画像を安定
して形成することが出来た。

実施例５ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１［ＭＧＯｅ］のフエライト磁石とその内部に磁気回路
を構成する軟磁性のヨークとで磁石ローラーを構成し、
磁石を１６極に分割着磁したところ、磁石ローラー表面
で１０００［Ｇａｕｓｓ］以上の磁束密度が得られ、個
数平均粒子径５［μｍ］で４０［　ｅ　ｍ　ｕ　／　ｇ
コの飽和磁化を有する現像剤を用いて磁気ブラシの観察
を行ったところ、十分な現像剤の穂だちと搬送量が得ら
れた。

また、この現像装置を用いて画像形成を行ったところ、
高滴度でコントラストの高く階調性の高い画像を安定し
て形成することが出来た。

実施例６ 第１図に示されるような現像装置で、最大工ネ−１６＝ ルギー積６　［ＭＧＯ　ｅ　］のサマリウムコバルト系
の薄肉射出成形磁石とその内部に磁気回路を構成する軟
磁性のヨークとで磁石ローラーを一体に形或し、磁石を
４０極に分割着磁したところ、磁石表面で１０００　［
Ｇａｕｓｓ］以上の磁束密度が得られ、個数平均粒子径
５［μｍ］で３０〜４０［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁化を有
する現像剤を用いて磁気ブラシの観察を行ったところ、
十分な現像剤の穂だちと搬送量が得られた。また、磁石
ローラーは従来のフエライト磁石と金属スリーブを用い
たものに比べ半分以下に軽量化することが出来た。さら
に、この現像装置を用いて画像形成を行ったところ、高
漬度でコントラストの高く階調性の高い画像を安定して
形成することが出来た。

実施例７ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
６　［ＭＧＯｅ］のプラセオジウム系の薄肉押し出し成
形磁石とその内部に磁気回路を構或する軟磁性のヨーク
とで磁石ローラーを形成し、磁石を４０極に分割着磁し
たところ、磁石表面で１０００　［Ｇａｕｓｓ］以上の
磁束密度が得られ、個数平均粒子径５　［μｍ］で３０
〜４０［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁化を有する現像剤を用ν
＼て磁気ブラシの観察を行ったところ、十分な現像剤の
穂だちと搬送量が得られた。また、磁石ローラーＦよ従
来のフエライト磁石と金属スリーブを用レ＼たものに比
べ半分以下に軽量化することが出来た。さらに、この現
像装置を用いて画像形成を行ったところ、高漬度でコン
トラストの高く階調性の高い画像を安定して形成するこ
とが出来た。

実施例８ 第ｌ図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１２［ＭＧＯｅ］のサマリウムコバルト系の薄肉圧縮成
形磁石とその内部に磁気回路を構成する軟磁性のヨーク
とで磁石ローラーを形成し、磁石を１００極に分割着磁
したところ、磁石表面で２００　０　［Ｇ　ａｕ　ｓ　
ｓ　］以上の磁束密度が得られ、個数平均粒子径５［μ
ｍ］で１０〜２０［ｅｍ　ｕ　／　ｇ　］の飽和磁化を
有する現像剤を用いて磁気ブラシの観察を行ったところ
、十分な現像剤の穂だちと搬送量が得られた。また、磁
石ローラーは従来のフエライト磁石と金属スリーブを用
いたものに比べ半分以下に軽量化することが出来た。

さらに、この現像装置を用いて画像形成を行ったところ
、１０〜２０［　ｅ　ｍ　ｕ　／　ｇ　］の飽和磁化を
有する現像剤を用いた場合に高涜度でコントラストの高
く階調性の高いい画像を安定して形成することが出来た
。

比較例１ 従来の一成分磁性現像装置で、現像剤搬送部材（非磁性
の金属スリーブ）を用い、その内部に最大エネルギー積
１　［ＭＧＯｅ］のフエライト磁石を配設して磁石ロー
ラーを構成し、磁石を１６極に分割着磁したところ、現
像剤搬送部材表面で４００［Ｇａｕｓｓ］以下の磁束密
度しか得られず、個数平均粒子径１０［μｍコで４０［
ｅｍｕ／ｇコの飽和磁化を有する現像剤を用いて磁気ブ
ラシの観察を行ったところ、現像剤の穂だちは見られず
磁気力による現像剤の搬送はできなかった。また、この
現像装置を用いて画像形成を行ったところ、＝１９− コントラストが低く地被りの多い画像しか形成すること
ができなかった。

比較例２ 従来の一成分磁性現像装置で、現像剤搬送部材（非磁性
の金属スリーブ）を用い、その内部に最大エネルギー積
１　［ＭＧＯ　ｅ　］のフエライト磁石を配設して磁石
ローラーを構成し、磁石を１６極に分割着磁したところ
、現像剤搬送部材表面で４００［Ｇａｕｓｓ］以下の磁
束密度しか得られなかったが、個数平均粒子径１０［μ
ｍ］で６０［ｅ　ｍ　ｕ　／　ｇ　］の飽和磁化を有す
る現像剤を用いて磁気ブラシの観察を行ったところ、十
分な現像剤の穂だちと搬送量が得られた。しかし、この
現像装置を用いて画像形成を行ったところ、低漬度で定
着性の悪いザラつきの多い画像しか得られなかった。

実施例９ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１　２　［ＭＧＯｅ］のサマリウムコバルト系の薄肉圧
縮或形磁石とその内部に磁気回路を構−２０一 成する軟磁性のヨークとで磁石ローラーを形成し、磁石
を１００極に分割着磁し、現像剤をポリエステル系の樹
脂に光透過性の良いフエライト粒子（飽和磁化８４［ｅ
ｍｕ／ｇ］）を１０［ｗｔ％］、シアン着色剤４［ｗｔ
％］、その他の添加剤約１［ｗｔ％］を混合した構成と
して個数平均粒子径６［μｍ］で飽和磁化８［ｅｍｕ／
ｇ］の飽和磁化を有する一成分磁性の現像剤を用いて磁
気ブラシの観察を行ったところ、十分な現像剤の穂だち
と搬送量が得られた。また、この現像装置を用いて画像
形成を行ったところ、高流度で色濁りが少なく面積階調
性に優れたカラー画像を安定して形成することが出来た
。

実施例１０ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１２［ＭＧＯｅ］のサマリウムコバルト系の薄肉圧縮成
形磁石とその内部に磁気回路を構成する軟磁性のヨーク
とで磁石ローラーを形成し、磁石を］．　０　０極に分
割着磁し、現像剤をポリエステル系の樹脂に光透過性の
良いフエライト粒子（飽和磁化８４［ｅｍｕ／ｇ］）を
１０［ｗｔ％］、マゼンタ着色剤４［ｗｔ％］、その他
の添加剤約１［ｗｔ％］を混合した構成として個数平均
粒子径６［μｍ］で飽和磁化８［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁
化を有する一成分磁性の現像剤を用いて磁気ブラシの観
察を行ったところ、十分な現像剤の穂だちと搬送量が得
られた。また、この現像装置を用いて画像形成を行った
ところ、高涜度で色濁りが少なく面積階調性に優れたカ
ラー画像を安定して形成することが出来た。

実施例１１ 第１図に示されるような現像装置で、最大エネルギー積
１２　［ＭＧＯｅ］のサマリウムコバルト系の薄肉圧縮
成形磁石とその内部に磁気回路を構或する軟ｍ性のヨー
クとで磁石ローラーを形成し、磁石を１００極に分割着
磁し、現像剤をポリエステル系の樹脂に光透過性の良い
フエライト粒子（飽和磁化８４［ｅｍｕ／ｇ］）を１０
［ｗｔ％］、イエロー着色剤４　［ｗｔ％］、その他の
添加剤約１　［ｗｔ％］を混合した構成として個数平均
粒子径６［μｍ］で飽和磁化８［ｅｍｕ／ｇ］の飽和磁
化を有する一成分磁性の現像剤を用いて磁気ブラシの観
察を行ったところ、十分な現像剤の穂たちと搬送量が得
られた。また、この現像装置を用いて画像形成を行った
ところ、高清度で色濁りが少なく面積階調性に優れたカ
ラー画像を安定して形戊することが出来た。

実施例１２ 実施例９のシアン現像剤を用いた現像装置、実施例１０
のマゼンタ現像剤を用いた現像装置、実施例１１のイエ
ロー現像剤を用いた現像装置の複数の現像装置構成とし
てフルカラーの画像形或を行ったところ、幾分の色濁り
はあるが最大ＯＤ値１．５で背景部に地被りがなく、各
色６４階調以上の階調性の高いフルカラーの画像が得ら
れた。

比較例３ 従来の一或分磁性現像装置で、現像剤搬送部材（非磁性
の金属スリーブ）を用い、その内部に最大エネルギー積
１　［ＭＧＯｅ］のフエライト磁石の磁石ローラーを配
設した現像装置を複数用いて、一２３− 各現像装置にはそれぞれ磁性粉を５０［　ｗ　ｔ％］含
有するシアン、マゼンタ、イエローの現像剤を用いてフ
ルカラーの画像形成を行ったところ、現像剤搬送部材上
ｔこは磁気ブラシは形成され、ベタ画像部の最大ＯＤ値
１．５と高満度の画像が得られるが各色とも色濁りが多
く階調性がほとんどなく黒ずんだ低画質の画像しか得ら
れなかった。

以」二実施例を述べたが、本発明は以上の実施例のみな
らず、広く電子写真等の現像装置に応用することができ
、特にプリンターや複写機やファクシミリやディスプレ
ーに応用すれば有効である。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、現像剤の個数平均粒
子径が１０［μｍ］以下で、がっ現像剤の磁性粉含有率
が４０［ｗｔ％］以下で、かつ磁石ローラーを構成する
磁石の最大エネルギー積が４　［ＭＧＯｅ］以上の現像
装置構成とすることにより、磁性粉量が少なく磁気特性
の低い現像剤を用いても鮮明で高濃度の画像が得られる
現像装置−２４− を提供することができ、従って、磁性粉量を低減するこ
とにより、現像剤の製造を容易にし、電気特性が磁性粉
の影響を受けにくい材料構成として現像剤の摩擦帯電性
や電荷注入性を安定化し、安定で高い画像流度の得られ
る現像装置を提供することができる。また、現像剤の粒
径を小さくして、高解像な画像形成を行うだけでなく、
面積階調性の良い現像装置を提供することができる。

また、現像剤を減法混色系のカラーの現像剤とすること
により、光透過性を向上した減法混色が可能なカラーの
低磁性の現像剤と高い磁気特性を有する磁石ローラーを
用いた現像装置を提供することができ、このような現像
装置を複数組み合わせてフルカラーの画像形成装置に対
応可能な磁性の現像装置を提供することができる。

さらに、磁石ローラーを希土類磁石で構成することによ
り、小型軽量の現像装置が構或でき、低い磁性の現像剤
や微小粒径の現像剤でも高い画像漬度が得られ、磁性の
現像剤でもフルカラー化が可能な一成分磁性の現像装置
を提供することができるという優れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の現像装置を含む画像形成装置の断面概
観図、第２図は本発明の現像装置の磁石ローラーの断面
概観図、第３図は本発明の実施例における磁石ローラー
の表面磁束密度と現像剤の磁気ブラシ形成の関係を示す
図、第４図は本発明の実施例における現像剤の個数平均
粒子径と飽和磁化をバラメーターとして磁気ブラシが形
成されかつ十分な画像流度が確保できる値を示す図。 ８　　　　：　現像剤 ９．２１＋　　磁石ローラー 以　　上

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）複数の磁極に着磁された円筒状の磁石ローラーを
   有し、前記磁石ローラーにより発生する磁場により現像
   剤を前記磁石ローラー上に保持し、前記磁石ローラーを
   回転させて前記現像剤を搬送する現像装置において、前
   記現像剤の個数平均粒子径が１０［μｍ］以下で、かつ
   前記現像剤の飽和磁化が４０［ｅｍｕ／ｇ］以下である
   ことを特徴とする現像装置。
2. （２）前記現像剤が磁性の現像剤であることを特徴とす
   る請求項１記載の現像装置。
3. （３）前記現像剤がカラーの現像剤であることを特徴と
   する請求項１記載の現像装置。
4. （４）前記磁石ローラーを構成する磁石が希土類磁石で
   あることを特徴とする請求項１記載の現像装置。