JPH0395370A - フロン回収装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は例えば自動車用の空気調和装置（以下エアコン
と呼ぶ）に冷媒として用いられるフロンガスを回収する
ための装置に関するものである。

［従来の技術］ 自動車用のクーラあるいはエアコンにおいては冷房回路
の冷媒としてフロンが用いられる。このフロンは大気中
に放出されると地球を取り巻くオゾン層に悪影響を与え
る。このため、例えば自動車を廃棄したりあるいはカー
クーラあるいはエアコンを修理する場合にはフロンガス
が大気中に放出することを防止し、また、生産量が限ら
れたフロンを再使用するため、冷房回路からフロンを回
収する必要がある。

従来、フロンを回収するためには被回収物からフロンを
引き出し回収容器に流し込んで回収するためコンプレッ
サあるいはポンプを用いていた。

従来のフロン回収装置は被回収フロンをコンプレッサに
より吸引、吐出後コンデンサにより凝縮岐化し、フィル
タ・ドライヤを介して１次回収タンクに溜め、この１次
回収タンクにおいて回収したフロンを気体フロンと液体
フロンとに分配する。

液体フロンは１次回収タンクから出た後、減圧弁を介し
て２系統熱交換器の蒸発側に供給される。

２系統熱交換器の出口側に取り出されたフロンは前記コ
ンプレッサの吸引側に戻される。１次回収タンクの気体
フロンは２系統熱交換器の凝縮側に供給した後、最終回
収タンクに回収される。

［発明が解決しようとする課題］ 従来の装置においては、回収されたフロンは回路内に設
けられたフィルタ・ドライヤを通過することにより水分
あるいは酸等が除去される。しかし従来の装置における
水分および酸の除去能力は必ずしも十分ではなく、回収
されたフロン中にこれらが残留する欠点があった。

それ故に本発明の課題は、高純度のフロンを回収できる
フロン回収装置を提供することにある。

［課題を解決するための手段コ 本発明によれば、被回収フロンをコンプＩノッサにより
吸引、吐出後コンデンサにより凝縮液化し、フィルタ・
ドライヤを介して１次回収タンクに溜め、この１次回収
タンクにおいて回収したフロンを気体フロンと液体フロ
ンとに分配し、前記液体フロンは前記１次回収タンクか
ら出た後、減圧弁を介して２系統熱交換器の蒸発側に供
給し、この出口側に取り出されたフロンを前記コンプレ
ッサの吸引側に戻し、前記１次回収タンクの気体フロン
は前記２系統熱交換器の凝縮側に供給した後、最終回収
タンクに回収するフロン回収装置において、前記１次回
収タンクの気体フロンを前記２系統熱交換器の凝縮側に
供給する経路にこの経路を選択的に開閉するバルブを設
けたことを特徴とするフロン回収装置が得られる。

［作　用コ 被回収部から取り出されたフロンはコンプレッサにより
吸引、吐出され、コンデンサに供給されて液化され、フ
ィルタ・ドライヤにより水分や酸が除去され１次回収タ
ンクに蓄えられる。この１次回収タンクにおいて回収さ
れたフロンは気体と液体に分けられる。分けられた液体
は前記１次回収タンクから出て減圧弁を介して２系統熱
交換器の蒸発側に供給され、この出口側に取り出された
フロンは前記コンプレッサの吸引側に戻される。

他方前記１次回収タンクにおいて分けられた気体フロン
は、１次回収タンクから開路状態の弁を介して前記２系
統熱交換器の凝縮側に供給されここで液化される。液化
されたフロンはその自重により２系統熱交換器から配管
を介して最終回収タンクへ供給される。

次に、前記１次回収タンクから２系統熱交換器の凝縮側
に至る経路に設けられた前記開閉弁を閉路状態にすると
、この経路が閉塞されるため、フロンは１次回収タンク
、２系統熱交換器の蒸発側、コンブ１ノッサ、コンデン
サ、第２のフィルタ・ドライヤおよび１次回収タンクか
らなる閉回路を循環する。このため、フロンはこの閉回
路内の第２のフィルタ・ドライヤを何回も通過する結果
、フロンに含まれた水分あるいは酸等は十分に除去され
る。

［実施例コ 以下本発明の実施例を図面を参照して説明する。

図は本発明の一実施例によるフロン回収装置の全体の構
成を示す概略構成図である。図中、実線の矢印は液状フ
ロンの流れを、破線の矢印は気体フロンの流れを、そし
て一点鎖線の矢印はオイルの流れをそれぞれ示している
。

被回収部は図示しないが例えば自動車のエアコン回路等
であり、この内部に含まれる液体あるいは気体フロンは
回収装置のイン１ノット１０からバルブ１１、フィルタ
●ドライヤ１３に供給されここで不純物が除去され乾燥
される。フィルタ・ドライヤ１３から取り出された気体
フロンは配管１２を介してアキュムレータ１４に一時蓄
積されオイルセバレータ１５に供給される。オイルセバ
レータ１５は分離した油分をバルブ１６を介してオイル
タンク１７に蓄積する。オイルセバレータ１５により油
分が除去された気体フロンはコンプレッサ１８の吸引側
に供給される。

コンプレッサ１８は吸引した気体フロンを圧縮して吐出
側に供給する。コンプレッサ１８の吐出側には第２のオ
イルセバレータ１９が設けられ、コンプレッサ１８から
混入した油分が除去される。

第２のオイルセバレータ１９を経由した気体フロンはコ
ンデンサ２０に供給される。コンデンサ２０においてフ
ロンガスは冷却され凝縮液化される。

液化されたフロンはコンデンサ２０の出口から第２のフ
ィルタ・ドライヤ２１に供給され、ここで不純物、水分
、酸分などが除去され、１次回収タンク２２に供給され
る。

１次回収タンク２２は第１および第２の出口２２ａおよ
び２２ｂを備えている。第１の出口２２ａからは液体フ
ロンが取り出される。第２の出口２２ｂからは気体フロ
ンが取り出される。液体フロンは配管１２により減圧弁
２３を介して２系統熱交換器２４の蒸発側に供給される
。２系統熱交換器２４は、液体フロンが供給されこれが
気化する蒸発系統２４ａと、気体フロンが供給されこれ
が冷却液化される凝縮系統２４ｂとを含んでおり、これ
らの２系統の回路間で熱交換を行うものである。蒸発系
統２４ａに供給された液体フロンはここで気化され配管
１２を介してコンプレッサ１８の吸引側に戻される。

他方、１次回収タンク２２の第２の出口２２ｂから取り
出された気体フロンは配管１２を介して２系統熱交換器
２４の凝縮側２４ｂに供給される。

ここで気体フロンは蒸発系統２４ａにおける吸熱作用に
より冷却されて液化する。液化されたフロンは配管１２
、バルブ２５を介して最終回収タンク２６に回収される
。１次回収タンク２２の第２の出口２２ｂから２系統熱
交換器２４の凝縮側２４ｂに至る配管１２の途中には開
閉弁２７か設けられている。この開閉弁２７は通常は開
路状態に保持されているが、水分および酸等の除去を行
う場合はこれを閉路状態にする。開閉弁２７を閉路状態
にすると、前記１次回収タンク２２から２系統熱交換器
２４の凝縮側２４ｂに至る経路が閉塞されるため、フロ
ンは１次回収タンク２２、２系統熱交換器２４の蒸発側
２４ｂ１コンプレッサ１８、コンデンサ２０，第２のフ
ィルタ・ドライヤ２１および１次回収タンク２２からな
る閉回路を循環する。このため、フロンはこの閉回路内
のフィルタ・ドライヤ２１を何回も通過する結果、フロ
ンに含まれた水分あるいは酸等は十分に除去される。

このとき、２系統熱交換器２４の蒸発側２４ｂを加熱ヒ
ーター２８およびファン２９を用いて加熱することによ
り、１次回収タンク２２に蓄積された液化フロンの気化
を促進し、回収速度を早めることができる。

〔発明の効果］ 以上説明したように、本発明のフロン回収装置によれば
、水分あるいは酸等が十分に除去された高純度のフロン
を回収できる。

１０・・・インレット、１１・・・バルブ、１２・・・
配管、１３・・・第１のフィルタ・ドライヤ、１４・・
・アキュムレータ、１５・・・第１のオイル・セパレー
タ、ｌ６・・バルブ、１７・・・オイルタンク、１８・
・・コンプレッサ、１９・・・第２のオイル・セパレー
夕、２０・・・コンデンサ、２１・・・第２のフィルタ
・ドライヤ、２２・・・１次回収タンク、２３・・・減
圧弁、２４・・・２系統熱交換器、２６・・・最終回収
タンク、２７・・・開閉弁、２８・・・加熱ヒーター　
２９・・・ファン。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例によるフロン回収装置の全体の構
或を示す概略構成図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、被回収フロンをコンプレッサにより吸引、吐出後コ
   ンデンサにより凝縮液化し、フィルタ・ドライヤを介し
   て１次回収タンクに溜め、この１次回収タンクにおいて
   回収したフロンを気体フロンと液体フロンとに分配し、
   前記液体フロンは前記１次回収タンクから出た後、減圧
   弁を介して２系統熱交換器の蒸発側に供給し、この出口
   側に取り出されたフロンを前記コンプレッサの吸引側に
   戻し、前記１次回収タンクの気体フロンは前記２系統熱
   交換器の凝縮側に供給した後、最終回収タンクに回収す
   るフロン回収装置において、前記１次回収タンクの気体
   フロンを前記２系統熱交換器の凝縮側に供給する経路に
   この経路を選択的に開閉するバルブを設けたことを特徴
   とするフロン回収装置。