JPH0392652A - 無段変速装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は無段変速装置に関し、特に、■ベルトを用いて
回転力の伝達を行なう無段変速装置に関する。

［従来の技術及び発明が解決しようとする課題］各種機
械において回転力を伝達するに際し従動側回転軸の駆動
側回転軸に対する回転数の比を連続的に変化させる無段
変速装置が広く利用されている。

無段変速装置には各種のタイプのものがあるが、比較的
簡単な構成のものとして、■ベルト式無段変速装置があ
る。■ベルト式無段変速装置においては、駆動側及び従
動側のうちの少なくとも一方のＶプーリを可変ピッチプ
ーリとし、該ブーリを構成する２つのフランジのうちの
少なくとも一方を回転軸方向に移動可能に構成し、この
２つのフランジに互いを近づける様な付勢力が作用せし
められる。そして、駆動回転軸及び従動回転軸のうちの
少なくとも一方にかかるＶベルトの位置（ピッチ）を設
定するために、該■ベルトを外側から内方へと押圧する
適宜の手段が用いられる。

しかして、従来の上記押圧手段は、例えば特開昭６２−
２０４０４９号公報に記載されている様に、駆動軸側及
び従動軸側にそれぞれ駆動軸及び従動軸と平行な軸のま
わりに回転自在な円板を配置したものであり、該円板の
回転軸を径方向に移動させることにより原動軸側及び従
動軸側の一方において円板の外周をＶベルト外面に当接
させて、ピッチ制御を行なっていた。

しかして，■ベルト式無段変速装置では概してピッチ変
更にともないベルト走行面が軸方向に移動するが、上記
従来の装置ではベルト走行面の移動にともない円板を十
分に追従させることはなされていないので、ベルトに対
する押圧力の伝達がベルト幅方向に偏りをもつことがあ
り、この場合には押圧力伝達が十分良好になされず、変
速比が所望の値からずれてしまうという事態が生ずるお
それがあった。

そこで、本発明は、以上の如き従来技術の問題点に鑑み
、制御性が良好なＶベルト式無段変速装置を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 本発明によれば、以上の様な目的を達成するものとして
、 駆動回転軸に付された可変ピッチプーリと従動回転軸に
付された可変ピッチプーリとの間でＶベルトにより回転
力の伝達を行なう無段変速装置において、各ブーリにて
２つのフランジを互いに近づける様な付勢力が作用せし
められており、上記２つのプーリの間に巻掛けられた■
ベルトの駆動回転軸側から従動回転軸側へと至る一方の
直線走行経路の外方から上記Ｖベルトを内側へと押圧す
る手段を備えており、該押圧手段が上記駆動回転軸及び
従動回転軸と平行に配置された制御軸と、該制御軸に対
しその軸方向に移動可能に取付けられたレバーと、該レ
バーに取付けられ上記駆動回転軸側プーり位置において
Ｖベルトの外面に当接する部材及び／または該レバーに
取付けられ上記従動回転軸側プーり位置においてＶベル
トの外面に当接する部材と、上記レバーに取付けられ上
記■ベルトの両側面に摺接可能なガイド部材と、上記制
御軸の回動を駆動する手段とを有していることを特徴と
する、無段変速装置、 が提供される。

本発明において、上記■ベルトの外面に当接する部材と
してレバーに対し制御軸方向のまわりに回動可能に取付
けられたローラを用いることができる。

また、本発明において、上記無段変速装置を複数組並列
に配置し、ここで駆動回転軸、従動回転軸、ならびに抑
圧手段の制御軸及び駆動手段を共通化することができる
。

そして、ここで、複数の従動回転軸側ブーリから従動回
転軸への回転力伝達を回転力調整手段を介してなすこと
ができる。

［実施例］ 以下、図面を参照しながら本発明の具体的実施例を説明
する。

第１図は本発明による無段変速装置の一実施例を示す分
解斜視図であり、第２図はその組立状態を示す斜視図で
ある。

これらの図において、２は駆動回転軸（以下「駆動軸」
という）であり、２ａはその回転中心である。４は従動
回転軸（以下「従動軸」という）であり、４ａはその回
転中心である。駆動軸回転中心２ａと従動軸回転中心４
ａとは平行である。

駆動軸２には、固定フランジ１２ａが固定されていると
ともに、可動フランジ１２ｂがスプライン結合により軸
方向にのみ移動可能に取付けられている。また、該可動
フランジは圧縮コイルバネにより固定フランジ１２ａの
方へと付勢されている。これら固定フランジ１２ａと可
動フランジ１２ｂとで第１の駆動側ピッチ可変■プーり
が構成されている。

一方、従動軸４に回動可能に第１のスリーブが取付けら
れており、該スリーブには、固定フランジ１４ｂが固定
されているとともに、可動フランジ１４ａがスプライン
結合により軸方向にのみ移動可能に取付けられている。

また、該可動フランジは圧縮コイルバネにより固定フラ
ンジ１４ｂの方へと付勢されている。これら固定フラン
ジｌ４ｂと可動フランジ１４ａとで第１の従動側ビツチ
可変■プーりが構成されている。

そして、上記第１の駆動側Ｖプーリと第１の従動側■プ
ーリとの間に第１のＶベルト１６が巻掛けられている。

また、駆動軸２には、固定フランジ２２ａが固定されて
いるとともに、可動フランジ２２ｂがスプライン結合に
より軸方向にのみ移動可能に取付けられている。また、
該可動フランジは圧縮コイルバネにより固定フランジ２
２ａの方へと付勢されている。これら固定フランジ２２
ａと可動フランジ２２ｂとで第２の駆動側ピッチ可変Ｖ
ブーリが構成されている。

一方、従動軸４に回動可能に第２のスリーブが取付けら
れており、該スリーブには、固定フランジ２　４．　ｂ
が固定されているとともに、可動フランジ２４ａがスプ
ライン結合により軸方向にのみ移動可能に取付けられて
いる。また、該可動フランジは圧縮コイルバネにより固
定フランジ２４ｂの方へと付勢されている。これら固定
フランジ２４ｂと可動フランジ２４ａとで第２の従動側
ビッチ可変Ｖプーリが構成されている。

そして、上記第２の駆動側Ｖプーリと第２の従動側■プ
ーリとの間に第２のＶベルト２６が巻掛けられている。

かくして、駆動側から従動側へと駆動力を伝達する２つ
の経路が形成されている。

更に、従動側の上記固定フランジ１４ｂの外周部内面側
には内ギャ２０が形成されており、また該内ギヤに対応
する従動軸２の部分にはギャ３２が形成されている。そ
して、従動側の上記固定フランジ２４ｂには上記内ギャ
２０と上記ギヤ３２とに噛み合う複数の小ギャ３０をそ
れぞれ回転可能に支持する複数の軸が固定されている。

かくして、上記内ギャ２０、ギャ３２及び小ギャ３０を
含んで遊星歯車機構が形成されていることになる。該遊
星歯車機構は２つの従動側Ｖプーリから従動軸４への回
転力伝達の際に回転力を調整する手段である。

各Ｖベルト１６．２６の上下２つの直線走行経路のうち
の下側の走行経路の下方には、駆動側Ｖプーリ位置及び
従動側Ｖプーリ位置において■ベルトを上方へと押圧す
る手段が配置されている。

該押圧手段は次の様な構成を有する。

即ち、４０は制御軸である。該制御軸は上記駆動軸２及
び従動軸４と平行に配置されている。

該制御軸にはスプライン結合により軸方向にのみ移動可
能に第ｌのレバー４２が取付けられている。該レバーは
第１の■ベルトｌ６の下側の直線走行経路にほぼ沿って
延びており、その両端には制御軸４０と平行な方向のま
わりに回動可能にローラ４４，４６が取付けられている
。また、該レバーの中央にはガイド部材４８が取付けら
れており、該ガイド部材は上記直線走行経路の■ベルト
１６の両側面と接触してスライドする摺接面５０ａ，５
０ｂを備えている。

また、上記制御軸４０にはスプライン結合により軸方向
にのみ移動可能に第２のレバー５２が取付けられている
。該レバーは第２のＶベルト２６の下側の直線走行経路
にほぼ沿って延びており、その両端には制御軸４０と平
行な方向のまわりに回動可能にローラ５４，５６が取付
けられている。また、該レバーの中央にはガイド部材５
８が取付けられており、該ガイド部材は上記直線走行経
路のＶベルト２６の両側面と接触してスライドする摺接
面６０ａ，６０ｂを備えている。

上記ローラ４４は第１の駆動側Ｖプーリ位置において第
１のＶベルト１６の外面に当接可能であり、上記ローラ
５４は第２の駆動側■プーり位置において第２の■ベル
ト２６の外面に当接可能であり、上記ローラ４６は第１
の従動側■プーリ位置において第１の■ベルト１６の外
面に当接可能１ １ であり、上記ローラ５６は第２の従動側Ｖブーリ位置に
おいて第２のＶベルト２６の外面に当接可能である。

尚、上記制御軸４０は不図示の駆動手段により回動せし
められる。

本実施例において、駆動軸２が回転すると、その回転力
はフランジ１２ａ，１２ｂよりなる第１の駆動側Ｖプー
リ及びフランジ２２ａ．，２２ｂよりなる第２の駆動側
■プーりからそれぞれＶベルト１６．２６によりフラン
ジ１４ａ，１４ｂよりなる第１の従動側Ｖプーり及びフ
ランジ２４ａ２４ｂよりなる第２の従動側Ｖプーリへと
伝達され、上記遊星歯車機構を介して従動軸４が回転せ
しめられる。

この際の変速比は駆動側における■ベルトとＶプーリと
の接触位置（駆動軸回転中心２ａからの距離）及び従動
側におけるＶベルトとＶプーりとの接触位置（従動軸回
転中心４ａからの距離）により設定される。但し、本実
施例では２つの駆動１ ２ 力伝達経路があり、これら２つの経路間で駆動側Ｖプー
りから従動側Ｖプーリまでの変速比は厳密には異なるこ
とが多いので、上記遊星歯車機構を用いて調整した１つ
の回転出力を得ている。これにより、駆動軸２に対する
従動軸４の１つの変速比が得られる。この様な回転力の
調整には、上記遊星歯車機構以外の適宜の機構を用いる
こともできる。

本実施例において、上記変速比の設定は、不図示の駆動
手段により上記制御軸４０の回動角を設定することによ
り行なう。即ち、等速出力が得られる標準状態から、制
御軸４０を矢印Ａの向きに回転させると増速出力が得ら
れ（第１図及び第２図の状態）、制御軸４０を矢印Ｂの
向きに回転させると減速出力が得られる。

第３図は以上の様な変速の際の軸方向のＶベルト移動の
様子を説明するための模式図である。本図において、上
記第１図及び第２図におけると同様の部材には同一の符
号が付されている。

駆動側の可動フランジ１２ｂ及び従動側の可動フランジ
１４ａが実紳で示される位置にある時には、■ベルトｌ
６は実線で示される位置にある。

これに対し、駆動側可動フランジ及び従動側可動フラン
ジが破線で示される位置（１２ｂ’　，１４ａ’）にあ
るときには、■ベルトは破線で示される位置（１６゜）
にある。

この様に、変速にともないＶベルトが軸方向に移動する
が、本実施例では、この■ベルト移動にともない、第１
図及び第２図に示される様に、該■ベルトがガイド部材
４８．５８を軸方向に移動させるので、■ベルトに当接
せしめられるローラ４４，４６，５４．５６は常にベル
ト幅の中央に位置せしめられることになり、■ベルト押
圧を良好に行なうことが可能となる。かくして、制御性
が良好である。

上記実施例は駆動側から従動側へと２組の経路で駆動力
を伝達するものであるが、もちろん本発明は１組の伝達
経路の場合をも含む。

上記実施例において、■ベルト１６．２６としてはゴム
ベルトを用いることができるが、その他種々のものを用
いることもできる。

第４図及び第５図は該Ｖベルトの例を示すものである。

これらの図において、上記第１図及び第２図におけると
同様の部材には同一の符号が付されている。

第４図は多数の駒を２つの平ベルトで連結してなるＶベ
ルト１６ａを示している。

第５図はチェーンの各エレメントに駒を取付けてなる■
ベルト１６ｂを示している。

［発明の効果］ 以上の様な本発明によれば、変速時に■ベルトが軸方向
に移動しても、同時に該Ｖベルトがガイド部材を軸方向
に移動させるので■ベルトに当接する部材を常にベルト
幅の中央に位置せしめることができ、■ベルト押圧を良
好に行なうことが可能となり、かくして変速の制御性が
良好である。

ｌ ５

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による無段変速装置の一実施例を示す分
解斜視図であり、第２図はその組立状態を示す斜視図で
ある。 第３図は変速の際の軸方向の■ベルト移動の様子を説明
するための模式図である。 第４図及び第５図は■ベルトの例を示すものである。 ２：駆動軸、　　　　２ａ：駆動軸回転中心、４：従動
軸、　　　４ａ；従動軸回転中心、１２ａ，１２ｂ，１
４ａ，１４ｂ：フランジ、２２ａ，２２ｂ，２４ａ，２
４ｂ　：フランジ、１６，２６：Ｖベルト、 ２０：内ギャ、　　３０：小ギヤ、 ３２：ギャ、　　　４０：制御軸、 ４２，５２：レバー ４４，４６，５４，５６：ローラ、 ４８．５８：ガイド部材。 １　６ １２ｂ １４ａ゜

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）駆動回転軸に付された可変ピッチプーリと従動回
   転軸に付された可変ピッチプーリとの間でＶベルトによ
   り回転力の伝達を行なう無段変速装置において、各プー
   リにて２つのフランジを互いに近づける様な付勢力が作
   用せしめられており、上記２つのプーリの間に巻掛けら
   れたＶベルトの駆動回転軸側から従動回転軸側へと至る
   一方の直線走行経路の外方から上記Ｖベルトを内側へと
   押圧する手段を備えており、該押圧手段が上記駆動回転
   軸及び従動回転軸と平行に配置された制御軸と、該制御
   軸に対しその軸方向に移動可能に取付けられたレバーと
   、該レバーに取付けられ上記駆動回転軸側プーリ位置に
   おいてＶベルトの外面に当接する部材及び／または該レ
   バーに取付けられ上記従動回転軸側プーリ位置において
   Ｖベルトの外面に当接する部材と、上記レバーに取付け
   られ上記Ｖベルトの両側面に摺接可能なガイド部材と、
   上記制御軸の回動を駆動する手段とを有していることを
   特徴とする、無段変速装置。
2. （２）上記Ｖベルトの外面に当接する部材がレバーに対
   し制御軸方向のまわりに回動可能に取付けられたローラ
   である、請求項１に記載の無段変速装置。
3. （３）上記請求項１または２に記載の無段変速装置が複
   数組並列に配置されており、ここで駆動回転軸、従動回
   転軸、ならびに押圧手段の制御軸及び駆動手段が共通化
   されていることを特徴とする、無段変速装置。
4. （４）複数の従動回転軸側プーリから従動回転軸への回
   転力伝達が回転力調整手段を介してなされる、請求項３
   に記載の無段変速装置。