JPH038865A - 衣料用シミ抜き具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は衣料に付着し、たシミ汚れを効率的に取り除き
、且つ輪シミの発生を生じさせないシミ抜き具に関する
ものである。

（従来技術及びその問題点） 衣料に付着したシミ汚れを除去するには、通常、洗浄剤
、部分洗い用洗剤、ドライクリーニング溶剤で処理する
のが一般的である。また最近では、家庭用シミ抜き剤等
が数多く市販されている。これら家庭用のシミ抜き剤は
、界面活性剤、ドライクリーニング溶剤、還元剤等を組
み合わせて構成されている。このシミ抜き剤の適応は、
衣料に付着したシミ汚れの下に紙、タオル等の吸収材を
当て、シミ抜き剤をシミ汚れ部の上に塗布してたたくあ
るいはもむ等の操作を行ない、吸収材に脱離したシミ汚
れを移染させる方法が一般的である。

しかしながら、このような方法では完全にシミを取り除
くことはできず、シミ抜き後に輪シミ等が残るのが現状
である。

また、シミ抜きにおいて、輪シミを除去しようとすると
、シミ抜き剤を多是に使用する必要ある上、シミ抜き操
作を多数繰り返す必要があり、そのシミ抜き処理は非常
に面倒である。

衣料に対するシミ汚れの発生はいたるところで発生する
可能性があり、しかもそのシミ汚れの種類も多い。例え
ば、食事中においては、ショウ油、ジュース類、ソース
類等の水性のシミ汚れや、カレー、天ぷら油、焼肉汁等
の油溶性のシミ汚れの発生が起りやすく、また、外出中
においては、口紅やファンデーションによるシミ汚れの
発生も起りやすい。このようなシミ汚れが衣料に発生し
た時には直ちにそれを除去することが望ましいことは明
らかである。しかしながら、従来は、このような目的に
適合するコンパクトな携帯用のシミ抜き具は未だ開発さ
れていない。

（発明の課題） 本発明は、コンパクトで携４１シに便利であり、しかも
輪シミを残さずに効率的にシミ汚れを除去し得る衣料用
シミ抜き具を提供することをその課題とする。

（課題を解決するための手段） 本発明者らは、前記課題を解決すべく佛意研究を重ねた
結果、本発明を完成するに至った。

即ち、本発明によれば、密度０．０２〜０　、８ｇ／　
ｃｙｄ、平均気孔直径０．２〜４．Ｏｍｍの範囲で且つ
吸水量が自重の５倍以上であるセルロース系スポンジに
シミ抜き剤を含有させたことを特徴とする衣料用シミ抜
き具が提供される。

本発明におけるセルロース系スポンジとは、セルロース
骨格を有する材料のスポンジを意味し、このようなもの
としてはセルロース自体からなるスポンジの他、セルロ
ース誘導体例えば、セルロースエーテル類、セルロース
エステル類等からなるスポンジあるいはそれらの混合物
からなるスポンジがある。また、このスポンジは、各種
の補助成分を含有することができる。このような補助成
分としては、スポンジに機械的強度の増加及び柔軟性の
向上を与えるために、補強繊維の使用が好適である。こ
のような補強繊維としては１例えば、ラミー麻、綿等の
天然繊維や、レーヨン繊維、ポリエステル繊維、ポリプ
ロピレン繊維等の合成繊維が挙げられ、これらの繊維は
単独又は混合物の形で用いることができる。他の補助成
分としては、例えば、着色剤、改質添加剤等が挙げられ
る。

本発明で用いるセルロース系スポンジは、圧縮体又は未
圧縮体のいずれでもよく、その密度は０゜０２〜０．８
ｇ／ｃｉ、好ましくは０．０５〜０．６ｇ／ｃｄである
。密度が０　、０２ｇ／　＊より低いとスポンジの機械
的強度が低下し、また０　、　８ｇ／　ａｊより高いと
スポンジの柔軟性が損われるようになる。また、スポン
ジの気泡直径は、平均値で、０．２〜４１の範囲に規定
するのがよい。スポンジの平均気泡直径が０．２ｍｍよ
りも小さいとスポンジの製造が困難になり、一方、４ｍ
ｌより大きくなるとスポンジの吸水量及び柔軟性が損わ
れるようになる。さらに、本発明で用いるスポンジの吸
水能は、その自重の５倍以上であることが好ましく、こ
れより小さな吸水能のものでは、シミ抜き性能の良好な
製品を得ることが困難になる。

本発明のシミ抜き剤を含有するシミ抜き具は。

前記した如きセルロース系スポンジに対して、シミ抜き
剤を含浸させることによって、あるいはこのシミ抜き剤
を含浸させたスポンジを適度に乾燥し、圧縮することに
よって得ることができる。圧縮して得られたシミ抜き具
は、コンパクトのものであるから携帯性に非常にすぐれ
たものである。

本発明のシミ抜き具においては、吸収基材として用いた
セルロース系スポンジが高い吸水能を有するものである
ため、シミ抜き剤の含浸工程に際しては、多社のシミ抜
き剤を含浸させることができ、通常、シミ抜き剤とセル
ロース系スポンジの＃、燥時重泣比で９５１５の値まで
シミ抜き剤を含浸させることが可能である。スポンジに
含有させるシミ抜き剤の割合が少ないと、シミ抜き効果
が低下し、シミ抜き後、輪シミが残るようになる。本発
明においては、シミ抜き剤とセルロース系スポンジの乾
燥時重量比は２／９８〜９５１５の範囲に規定するのが
よい。

本発明に用いるシミ抜き剤は、一般に家庭用シミ抜き剤
として用いられている従来公知のものを用いることがで
きる。シミ抜き剤成分としては、界面活性剤や、溶剤、
酸化還元剤等があ°す、シミ汚れを衣料繊維から脱離さ
せ得るものであれば任意のものが用いられる。界面活性
剤としては、アルキルベンゼンスルホネート、アルキル
サルフェート、アルキルエーテルサルフェート、パラフ
ィンスルホネート、オレフィンスルホネート、アミンオ
キシド、脂肪酸α−スルホネート、脂肪酸エステル−α
−スルホネート等の陰イオン界面活性剤のＮａ塩、Ｋ＠
、トルエタノールアンモニウム塩及び両性界面活性剤、
高級アルコールエチレンオキシド付加物、アルキルフェ
ノールエチレンオキシド付加物、脂肪酸エチレンオキシ
ド付加物、多価アルコール脂肪酸エステルエチレンオキ
シド付加物、高級アルキルアミンエチレンオキシド付加
物。

脂肪酸アミドエチレンオキシド付加物、油脂のエチレン
オキシド付加物、ポリプロピレングリコールエチレンオ
キシド付加物、グリセロールの脂肪酸エステル、ソルビ
トール又はソルビタン、脂肪酸エステル、ショ糖の脂肪
酸エステル、多価アルコールアミン類の脂肪酸アミド等
の非イオン界面活性剤、モノアルキル４級アンモニウム
塩等の陽イオン界面活性剤があげられる。溶剤としては
、メチルアルコール、エチルアルコール、プロピルアル
コール、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸
メチル、プロピオン酸エチル、アセトン、ベンゼン、ギ
酸メチル、塩化メチレン、塩化ブチル、四塩化炭素等の
低沸点のもの及び沸点１００℃以上のｎ−ブチルアルコ
ール、イソブチルアルコール、第２ブチルアルコール、
ｎ−アミルアルコール、メチルアミルアルコール、テト
ラヒドロフルフリルアルコール、ジプロピルケトン、メ
チルプロピルケトン、メチル−ｎ−ブチルケトン、メチ
ル−ｎ−アミルケトン、シクロヘキサン、メチルシクロ
ヘキサン、酢酸ｎ−ブチル、酢酸第２ブチル、酢酸ｎ−
アミル、酢酸メチルアミン、酢酸３−メトキシブチル、
酢酸第２７ミル、プロピオン酸ｎ−ブチル、乳酸イソプ
ロピル、炭酸ジエチルセロソルブ、メチルセロソルブ、
ジエチルセロソルブ、セロソルブアセテート、メチルセ
ロソルブアセテート、フルフラール、ホルムアルデヒド
、モノクロルベンゼン、ナフサ、トルエン、キシレン、
ベンジルアルコール、２−メチルヘキシルアルコール、
フルフリルアルコール、アセトンアルコール、メチル−
〇−ヘキシルアルコール、イソホロン、ジクロルエチル
エーテル、シクロヘキサノール、アセトニルアセトン、
ジイソブチルケトン、酢酸シクロへキサニル、酢酸２−
エチルブチル、酢酸フリフリル、アセト酢酸エチル、乳
酸エチル、乳酸ブチル、酪酸ブチル、シュウ酸ブチル、
シュウ酸ジエチル、安息香酸エチル、ブチルセロソルブ
、ヘキシルセロソルブ、ブチルセロソルブアセテート、
カルピトール、メチルカルピトール、ジエチルカルピト
ール、ブチルカルピトール、メチルカルピトールアセテ
ート、カルピトールアセテート、ブチルカルピトールア
セテート、グリコールジアセテート、ジグリコールジア
セテート、デカリン、テレピン油、パイン油、フェンチ
ョン等があげられる。酸化還元剤としては、さらし粉、
次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、ハイドロサルファイド
、過炭酸ソーダ、しゆう酸１．−１酸化チオ尿素、過ホ
ウ酸ナトリウム等があげられる。その他香料、キレート
剤、アルカリ剤、酸、酵素、防腐剤等を適宜配合される
。

本発明でセルロース系スポンジに含浸させる液状のシミ
抜き剤は、前記した各成分を適当に組合せ、これを水や
溶媒に溶解ないし分散させることによって得ることがで
きる。

本発明のシミ抜き具を用いて衣料のシミ汚れを除去する
には、シミ抜き剤を液状で含有する湿潤体の場合は、こ
れを衣料のシミ汚れ部に当て、−方、シミ抜き剤を乾燥
状態で含有する乾燥体の場合は、これに水を吸収させた
後衣料のシミ汚れ部に当て、そのシミ汚れをスポンジに
移行させればよい。この場合、従来の場合と同様に、た
たく操作やもみ操作を行うことにより、迅速にシミ汚れ
を除残することができる。本発明のシミ抜き具を用いる
時には、シミ汚れは、衣料の繊維から脱離され、セルロ
ース系スポンジへ移行される。この移行された汚れは、
スポンジへ付着される。シミ抜き剤は、このシミ汚れの
脱離に関与するとともにシミ汚れのキャリアーとして働
き、シミ汚れをスポンジへ付着させた後、再び繊維へ移
行し、シミ汚れを繊維から脱離させる。すなわち、本発
明においては、シミ抜き剤はシミ汚れを効果的に吸着す
るセルロース系スポンジとの組合せにより最大限の効果
を発揮するものである。

（発明の効果） 本発明によれば、衣料に付着したシミ汚れを少量のシミ
抜き剤で効果的に除去することができるばかりでなく、
シミ抜きあとには、輸シミが残るようなこともない。

（実施例） 次に本発明を実施例によりさらに詳細に説明する。

実施例１ シミ抜き剤として下記成分組成のものを用いた。

成　　　　　　　　　　　　　分　　　　　水Ｕ乳（庶
」」ユアルキルサルフェート　　　　　　　　２．５ブ
チルカルピトール 水 ０ ５ このシミ抜き剤を表−１に示す各種吸収材に５０重量％
の割合で含浸させてシミ抜き具を作り、このシミ抜き具
について、下記に示す条件及び評価方法に従ってシミ抜
き効果を測定した。その結果を表−１に示す。

（試験布） （１）綿布（ブロード＃６０、ポリエステル／綿＝３５
／６５ブロード）、（２）絹布 （シミ汚れ） ショウ油、グレープジュース、ファンデーション （シミ汚れ試験布の作成） 各試験布にシゴウ油、グレープジュースを各々１滴滴下
し作成した。ファンデーション汚れの試験布は、各試験
布の一定面積に均一になるようにパフを用いて塗布して
作成した。

（シミ抜き試験） シミ汚れを付着した部分の表側、裏側の両方に各種シミ
抜き具を当て、指で強く圧着したまま２０回揉んでシミ
汚れをシミ抜き具に移し取る。

（シミ抜き効果の判定） 試験布（原布）及びシミ抜き操作の前後の布を日本重色
工業社製、測色色差計Σ−８０を用いて汚染値（Ｚ値）
を測定し、この値をもとに下記公式によりシミ抜き効果
を算出した。

（＠シミの有無） シミ抜き操作を実施した試験布の輸シミを下記の判定基
準に従って目視にて評価した。

判定基準 Ｏ輪シミがまったく認められない Δ　輪シミがわずかに認められる ｘ　輪シミが認められる 表−１ 表−１に示す通り、シミ抜き剤をセルローススポンジに
含浸することにより輪シミの発生がなく効果も向上して
いる。

実施例２〜４ 市販の携帯用シミ抜き剤３種をセルローススポンジに９
０重量％の割合で含浸させ、得られたシミ抜き具につい
て、実施例１と同様の方法でシミ抜き効果を評価した。

また、比較例として市販シミ抜き剤をそのまま用いてシ
ミ抜き効果を評価した。

その結果を表−２に示す。

なお、市販のシミ抜き剤をそのまま用いる揚会のシミ抜
き手順は次の通りである。

■シミ部分の下にティッシュペーパー及びタオル等の白
い布を敷く ■シミ抜き剤をシミの回わりから滴下し、その滴下光で
強くたたく。

■シミの中心部まで計１００回たたき終えたら風乾する
。

表−２ 実施例５〜１５ 表−３に示す成分組成（重ｉ％）のシミ抜き剤Ａ−Ｉを
作り、これをセルロース系スポンジに含浸させた後乾燥
し、ローラーにて密度０．４５ｇ／ａ＆の圧縮体に成形
し、このものについてのシミ抜き効果を評価した。この
場合のシミ抜き方法は、シミ汚れ部を水でぬらし、圧縮
体をシミ汚れ部の表側、裏側の両側に当て、実施例１と
同様の操作を行なった。

表−４にその結果を示す。

表−４に示された結果かられかるように、本発明のシミ
抜き具は、コンパクトな乾燥体としてこれを携ｑｉｐ　
Ｌ、必要時に、これを水でぬらして用いることにより、
各種のシミ汚れを衣料繊維から輪シミを残すことなくき
れいに除去することができる。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）密度０．０２〜０．８ｇ／ｃｍ＾３、平均気孔直
   径０．２〜４．０ｍｍの範囲で且つ吸水量が自重の５倍
   以上であるセルロース系スポンジにシミ抜き剤を含有さ
   せたことを特徴とする衣料用シミ抜き具。
2. （２）該シミ抜き剤を含有させたセルロース系スポンジ
   が乾燥物である請求項１の衣料用シミ抜き具。
3. （３）シミ抜き剤とセルロース系スポンジとの乾燥時重
   量比が２／９８〜９５／５の範囲である請求項１又は２
   の衣料用シミ抜き具。
4. （４）シミ抜き剤を含有させたセルロース系スポンジが
   圧縮体である請求項１〜３のいずれかの衣料用シミ抜き
   具。