JPH038537A - 合金元素添加方法 - Google Patents

合金元素添加方法

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JPH038537A
JPH038537A JP14089289A JP14089289A JPH038537A JP H038537 A JPH038537 A JP H038537A JP 14089289 A JP14089289 A JP 14089289A JP 14089289 A JP14089289 A JP 14089289A JP H038537 A JPH038537 A JP H038537A
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鈴木 和素
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は鋼合金等の合金材の製造時に、溶融金属中に所
定の割合で合金元素の溶湯を添加する合金元素添加装置
に関する。
[従来の技術] 第3図は従来の合金元素添加装置を示す模式図である。
従来の合金元素添加装置は、添加すべき合金元素の線材
22(又は条材)を複数個のガイドロール21を介して
ピンチロール20に案内し、この1対のピンチロール2
0間に線材22を挾み込み、ピンチロール20を一定の
速度で回転させることにより、線材22を溶融金属が移
送されている樋又は溶融金属が一時的に貯留される湯溜
(タンデイツシュ)中に供給している。そして、溶融金
属が保育している熱により、添加元素の線材22を溶融
させて合金化する。
一例として錫(Sn)を0.3重量%含有する鋼合金の
製造方法を以下に説明する。この合金は電車線用トロリ
線に使用されている。
第4図はS CR(Soutbylre Contln
uous RodSystem )方式による銅合金の
製造方法を示す模式図である。
鋳造輪23はその周面の所定領域に鋳造ベルト24が巻
き架けられており、この鋳造ベルト24は鋳造輪23の
回転と共に移動するようになっている。鋳造ベルト24
はループ状の無端ベルトであり、鋳造輪23の周囲に配
設された複数個(図示例は3個)のアイドラーホイール
25及びブレッサーホイール26、テンションホイール
27に巻き架けられて保持されている。そして、この鋳
造ベルト24はプレッサーホイール26によリー方の接
触端で鋳造輪23に向けて付勢されており、また、他方
の接触端の上方に配置されたテンションホイール27に
より所定の張力が印加されている。
純銅は溶解炉で溶解され、保持炉(図示せず)内に保持
されている。そして、この保持炉から移送樋28を介し
てタンデイツシュ29に移送される。このとき、移送樋
28を通流する溶銅中に、前述の合金元素添加装置のピ
ンチロール20から繰り出された純Sn線材22を連続
的に浸漬する。
そうすると、Sn線材22は溶銅の熱により溶解して溶
鋼中に添加され、移送樋28及びタンデイツシュ29に
おいて溶鋼中に分散混合される。これにより、タンデイ
ツシュ29からは所定の含有率でSnを含有する銅合金
溶湯が鋳造輪23と鋳造ベルト24との間に注入される
。この銅合金溶湯は鋳造輪23及び鋳造ベルト24に囲
まれた領域内で凝固して鋳造バー30となり、鋳造ベル
ト24が鋳造輪23から離隔すると同時にこの鋳造バー
30は鋳造輪23から排出される。
この鋳造バー30に対して、後段に配置された圧延機等
により圧延加工等の加工を施し、トロリ線を製造してい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来の合金元素添加装置を使用する場合
、例えばSn地金から純Sn線材を製造する等、添加合
金元素を線材化する工程が必要である。このため、添加
合金元素材料の製造コストが高いので、必然的に合金の
製造コストが高くなるという欠点がある。
また、ピンチロール20にSn等の合金元素材の摩耗屑
が付着しやすい。そして、この摩耗屑が付着した場合は
、ピンチロール20が安定して添加合金元素線材を引き
抜くことができなくなり、線材22が挫屈することがあ
る。そうすると、溶湯中に合金元素線材を安定して供給
することができないため、例えば、Sn含有銅合金の場
合はSnの濃度が低下して合金材中の合金元素の濃度に
バラツキが発生するという問題点がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであって、
添加合金材料の線材化が不要であると共に、合金元素の
濃度のバラツキを抑制できる合金元素添加装置を提供す
ることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係る合金元素添加装置は、合金材の製造に使用
され溶融金属中に所定の割合で合金元素の溶湯を添加す
る合金元素添加装置において、吐出口を有するるつぼ、
この吐出口からの溶湯吐出量を調節する調節手段及び前
記るつぼ内の溶湯を加熱する加熱手段により構成された
上流側溶湯保持炉と、この上流側溶湯保持炉から出湯さ
れた溶湯を受けると共に吐出口を備えたるつぼ、前記吐
出口からの溶湯吐出量を調節する調節手段及び前記るつ
ぼ内の溶湯を加熱する加熱手段により構成された下流側
溶湯保持炉と、前記下流側溶湯保持炉のるつぼ内溶湯重
量の測定値を基に前記下流側溶湯保持炉の調節手段によ
りその溶湯吐出量を調節して前記下流側溶湯保持炉のる
つぼ内溶湯の湯丈を制御する制御手段と、を有すること
を特徴とする。
[作用コ 本発明においては、下流側溶湯保持炉から吐出される溶
湯を合金成分として溶融金属に添加するため、添加元素
材料を線材化するための加工工程が不要である。この場
合、下流側溶湯保持炉から吐出される溶湯の吐出量を一
定にすることにより、合金材中における合金元素の濃度
のバラツキを抑制できる。このためには、下流側溶湯保
持炉内の溶湯の温度を一定にして粘度の変化を回避する
と共に、この下流側溶湯保持炉内の溶湯の湯丈を一定に
する必要がある。
本発明においては、上流側及び下流側溶湯保持炉の各る
つぼに対し、その貯留された溶湯を加熱する加熱装置が
配設されている。これにより、各るつぼ内に貯留された
添加合金元素の溶湯の粘度変化を回避できる。
また、本発明においては、例えば下流側溶湯保持炉のる
つぼの下にロードセルを設置することにより、るつぼ内
溶湯重量を測定し、制御手段はこのるつぼ内溶湯重量変
動が所定範囲内になるように、上流側溶湯保持炉のるつ
ぼから下流側溶湯保持炉のるつぼへの溶湯注入量を上流
側溶湯保持炉の調節手段により調節する。これにより、
下流側溶湯保持炉内の湯丈が変化すると、その変化量は
重量の変化として検出され、制御手段は下流側溶湯保持
炉の溶湯重量が減少(又は増加)した場合、上流側溶湯
保持炉に配設された吐出量調節手段を制御して、その吐
出量を増加(又は減少)させ、下流側溶湯保持炉内の溶
湯の湯丈が所定範囲から外れないように制御する。
このように、本発明に係る合金元素添加装置は、下流側
溶湯保持炉内の溶湯の温度及び湯丈を略々一定にするこ
とができるため、下流側溶湯保持炉から吐出される添加
合金元素の溶湯の流量は常に一定となり、合金材中の合
金元素濃度のバラツキを抑制できる。
次に、上流側溶湯保持炉及び下流側溶湯保持炉のように
2個の溶湯保持炉を設ける理由について説明する。
本発明においては、下流側溶湯保持炉から吐出された溶
湯は下流側溶湯保持炉に供給された後、この下流側溶湯
保持炉から溶融金属中に添加される。
上流側溶湯保持炉内の溶湯の腸丈が変化すると、吐出量
も変化する。例えば、上流側溶湯保持炉から吐出される
溶湯の流速がΔV、変化したとき、下流側溶湯保持炉で
は湯丈がΔH変化する。このとき、下記第(1)式で示
す等式が成立する。
ΔH=に、  ΔV1           ・・・(
1)但し、kIは上流側溶湯保持炉の形状及び吐出口断
面積により決定される定数である。
下流側溶湯保持炉から出湯する溶湯の吐出量の変動をΔ
V2とすると、このΔv2は湯丈の平方根に比例するの
で、下記第(2)式の近似式で示すことができる。
Δv2”=F丁T丁W=   g番 I 会 v(2) 但し、gは重力加速度(980cm / 5ee2)で
ある。
この第(2)式から明らかなように、 2g*に+<Δv1とスルコトニヨリ、Δv2くΔv1
とすることができる。即ち、この不等式を満足するよう
にに1を決定することにより、下流側溶湯保持炉の吐出
量の変動を上流側溶湯保持炉の吐出量の変動よりも小さ
くすることができる。換言すると、溶湯保持炉を上流側
及び下流側の2個設けることにより、溶湯保持炉が1個
の場合に比して吐出量の変化を低減することができる。
このため、本発明においては、上流側及び下流側と2個
の溶湯保持炉を設ける。
[実施例コ 次に、添付の図面を参照して本発明の実施例について説
明する。
第1図(a)乃至(f)は本発明の実施例に係る合金元
素添加装置をその動作工程順に示す模式的断面図である
上流側溶湯保持炉はるつぼ1、制御ピン3及び加熱炉4
等により構成されている。るつぼ1は底壁に筒状の吐出
口2が設けられており、この吐出口2の上方にはその下
端が円錐状に整形された制御ピン3が配設されている。
この制御ピン3はモータで駆動される直線移動装置(リ
ニアアクチュエータ、図示せず)に接続されており、上
下方向に移動できるようになっている。そして、この制
御ピン3が最下端に移動したときは、制御ピン3の下端
部が吐出口2に嵌合してこの吐出口2を閉塞する。また
、制御ピン3の移動によって吐出口2と制御ピン3との
間隙が変化し、これによりるつぼ1内に貯留された溶湯
6の吐出量を調整することができる。
るつぼ1の周囲にはヒータ5が埋設された加熱炉4が配
設されている。また、るっぽ1内の溶湯6には熱電対(
図示せず)が適宜の保護管に保護されて浸漬されており
、この熱電対の検出結果が適宜の制御装置(図示せず)
に入力されている。
そして、この制御装置は熱電対により検出された溶湯温
度が所定温度になるように、加熱炉4に内設されたヒー
タ5の通電電流を制御する。これにより、るつぼ1内の
溶湯6を所望の温度に加熱保持するようになっている。
上流側溶湯保持炉は上述の如く構成されており、ロード
セル7により支持されている。このロードセル7は上流
側溶湯保持炉の重量を常時測定しており、この測定結果
をロードセル7に接続さレテいる制御装置(図示せず)
に出力している。なお、上流側溶湯保持炉は添加合金元
素を溶解する機能を有していてもよい。
上流側溶湯保持炉の下方には、るつぼ11、制御ピン1
3及び加熱炉14等により構成されている下流側溶湯保
持炉が配置されている。るつぼ11は上流側溶湯保持炉
から吐出された溶湯θが流入するように配置されており
、その底壁には吐出口12が設けられている。そして、
上流側溶湯保持炉と同様に、リニアアクチュエータに接
続された制御ピン13が設けられており、この制御ピン
13の上下方向の移動によって溶湯6の吐出量が調整で
きるようになっている。
るつぼ11の周囲にはヒータ15が埋設された加熱炉1
4が配設されている。るつぼ11内の溶湯6は、この溶
湯6に浸漬される熱電対(図示せず)により測温され、
この測温結果に基づいてヒータ15が通電制御されて所
望の温度に加熱保持される。
上述の如く構成された下流側溶湯保持炉はロードセル1
7により支持されており、このロードセル17によって
測定された下流側溶湯保持炉の重量は電気信号として前
記制御装置に出力される。
次に、本実施例の合金元素添加装置の動作について、第
1図(a)乃至(f)に示す模式的断面図及び第2図に
示すグラフ図によって説明する。
なお、第2図は横軸に時間をとり、縦軸に上流側及び下
流側溶湯保持炉の重量及び制御ピンの移動量をとって、
制御方法及び各溶湯保持炉内の湯量の変化を示したグラ
フ図である。
先ず、第1図(a)に示すように、上流側及び下流側の
溶湯保持炉の各吐出口2及び12を制御ピン3及び13
により閉塞し、上流側溶湯保持炉のるつぼ1に所定量の
溶湯6を装入する。このとき、溶湯6の装入前における
上流側溶湯保持炉の重量U。及び溶湯6の装入後におけ
る下流側溶湯保持炉の重ff1U、並びに空の状態の下
流側溶湯保持炉の重量り。をロートセルフ及び17によ
り測定して前述の制御装置の記憶部に記憶させる。
次に、第1図(b)に示すように、上流側溶湯保持炉の
制御ピン3を上昇させて、吐出口2から溶湯6を吐出さ
せ、下流側溶湯保持炉のるつぼ11に流入させる。この
とき、下流側溶湯保持炉のるつぼ11の吐出口12は制
御ピン13により閉塞されたままである。そして、下流
側溶湯保持炉の重量が所定の重ff1L、になったとき
に、第1図(C)に示すように、制御装置はリニアアク
チュエータを作動させて制御ピン3により吐出口2を閉
塞する。なお、この場合に、下流側溶湯保持炉の重量が
り、近傍に迄増加したときに、制御装置がリニアアクチ
ュエータに制御信号を出力して制御ピン3を徐々に下方
に移動させ、吐出口2の開口度を次第に小さくしていく
ことにより徐々に閉動作に入ることが好ましい。これに
より、下流側溶湯保持炉の湯量の変動を小さくすること
ができる。
このときの上流側溶湯保持炉の重ff1U2は上記第(
3)式で示される。
U2=U、−(Ll−L、)    ・ (3)次に、
第1図(d)に示すように、下流側溶湯保持炉の制御ピ
ン13を所定距離だけ上昇させる。
これにより、下流側溶湯保持炉から出湯が開始され、合
金元素の添加が開始される。
次に、出湯開始より所定時間(n秒)経過後の下流側溶
湯保持炉の重量L2が制御装置に読み込まれる。そして
、制御装置の演算部は単位時間当たりの重量変化量、即
ち(Ll L2)/nを算出し、これが所定の変動範囲
内に入っていることを確認する。即ち、湯温及び開口面
積(ピン13の位置)が一定である場合は、溶湯吐出量
は湯丈で決まる。このため、所定の組成の合金とするた
めの所定の吐出量を得るために、湯丈を所定値に制御す
る必要がある。そして、前述の単位時間当たりの重量変
化量が所定の変動範囲内であるときは、所定の溶湯吐出
量、即ち所定の合金元素添加速度が得られているので、
以後制御装置はこの場丈を維持するように上流側溶湯保
持炉の制御ピン3を作動させる。
重量変化量が所定の変動範囲から外れている場合は、制
御ピン13の位置はそのままにして、下流側溶湯保持炉
の湯丈を変化させて吐出量を調整することが好ましい。
これは、湯丈と出湯量との関係が予め求められて制御装
置に記憶されているために、下流側溶湯保持炉内の溶湯
の湯丈を調整することにより出湯量(単位時間当たりの
)を所定の合金組成が得られるものに調整できるためで
ある。このようにして、制御装置は重量変化を基にして
るつぼ内溶湯の湯丈を検知し、これ以後制御装置はこの
場丈を維持するように上流側溶湯保持炉の制御ピン3を
作動させる。
また、下流側溶湯保持炉の重量がL2になると同時に、
第1図(e)に示すように、制御装置は上流側溶湯保持
炉の制御ピン3を上昇させて次のn秒間に下流側溶湯保
持炉が吐出すべき量の溶湯を下流側溶湯保持炉に補給す
る。この場合、制御装置は上流側溶湯保持炉からの吐出
開始から2n秒後となる時点の例えば約1秒前に下流側
溶湯保持炉からの溶湯供給が完了するように吐出口2の
開度を調整する。これは、上流側溶湯保持炉から下流側
溶湯保持炉への溶湯供給が急激に行われて溶湯の補給が
早い時点で完了すると一時的に下流側溶湯保持炉の湯丈
が上昇し、下流側溶湯保持炉の溶湯吐出量が変動してし
まうので、これを回避するためである。また、n秒間以
内に下流側溶湯保持炉への補給が完了していないと、下
流側溶湯保持炉の湯丈が低下して吐出量変動の原因とな
る。
これらの理由により、上述の如<、n  1秒間で溶湯
供給が完了することが好ましい。なお、上流側溶湯保持
炉から溶湯が供給されている間も、下流側溶湯保持炉か
らの出湯は継続して行われている。
このようにして、n秒毎に上流側溶湯保持炉から下流側
溶湯保持炉に溶湯6が供給され、下流側溶湯保持炉から
連続して出湯が行われるが、第1図(f)に示すように
、上流側溶湯保持炉の溶湯6が少なくなるに伴って、制
御装置は溶湯供給時に制御ピン3の位置をより上方に移
動させて吐出口2の開口面積をより大きくさせる。また
、上流側溶湯保持炉が空になると、例えば他の炉で溶解
された添加合金元素を下流側溶湯保持炉に補給する。そ
して、上流側溶湯保持炉の重量がU2となったときに、
溶湯6の補給を停止する。以後、同様の動作を繰り返す
上述の如く、本実施例に係る合金元素添加装置は、制御
装置により、下流側溶湯保持炉内の溶湯6の減少量を予
測しながら、上流側溶湯保持炉から溶湯6を下流側溶湯
保持炉に供給するため、下流側溶湯保持炉の重量は中心
値L1から僅かに変動するのみであり、またこの変動す
る割合も出湯開始時から次第に減少していく。下流側溶
湯保持炉の重量変化はこの溶2品保持炉の腸丈の変化量
に比例しているため、下流側溶湯保持炉の湯丈の変化量
も極めて少なく、溶湯6が一定温度に加熱保持されてい
ることと相俟って、下流側溶湯保持炉から吐出される添
加合金元素の溶湯の吐出量が一定になる。従って、本実
施例に係る合金元素添加装置を使用することにより、安
定した組成の合金材を低コストで製造することができる
次に、本発明の実施例に係る合金元素添加装置によりS
n含有銅合金を製造した結果について説明する。
この合金元素添加装置は、第1図(a)乃至(f)に示
す構造を有し、底面積が750cj1高さが20c■、
内容積が151のるつぼを備えた上流側溶湯保持炉と、
底面積が300cJ、高さが10c+s1内容積が31
1吐出口の孔径が3龍のるつぼを備えた下流側溶湯保持
炉とにより構成されている。
この合金元素添加装置をSCR方式の鋳造機と組み合わ
せて0.3重量%のSnを含有するSn含有銅合金を製
造した。鋳造機の移送樋には銅の溶湯を45t/時の流
量で通流させ、歩留を90%と想定してこの溶湯中にS
nを2.5kg/分の流量で添加した。下流側溶湯保持
炉の湯量は以下に説明する方式により決定した。
下流側溶湯保持炉の吐出口の孔径は3關であるので、こ
の吐出口の断面積は0.071cJである。また、Sn
の比重は7.2 g / cJであるので、この吐出口
から吐出する溶湯の流速をV(C++/秒)とすると、
下記第(4)式が成り立つ。なお、Snの溶湯の温度が
300°C程度の場合、液体Snを水と同様に扱うこと
ができるので、下記(4)式における粘度の影響は無視
することとする。
0.071 (cJ) X V (0m7秒)X[io
(秒/分)X 7.2 (g/cj) ”2500 (
g/分) ・・・(4)従って、所定の流量で溶湯を出
湯させる場合、溶湯の流速Vは81.5cm/秒である
また、下流側溶湯保持炉の水頭(又は湯量)をH(c+
*)とすると溶湯の流速Vは下記第(5)式で与えられ
る。但し、gは前述した重力加速度である。
v= F丁T7W          ・ (5)この
第(5)式にV及びgの値を代入してHの値を求めると
H= 3.39c+*となる。つまり、下流側溶湯保持
炉の水頭が3.39cmのときに、2.5kg/分の流
量でSnを溶鋼中に添加することができる。
従って、出湯開始時の下流側溶湯保持炉の湯量を3.3
9c+sにする必要がある。
この場合、Hが3.39c++、るつぼ底面積が300
cJ。
Sn比重が7.2g/cJであるので、下流側溶湯保持
炉の湯量は7.32kgである。下流側溶湯保持炉の出
湯開始から6秒後も下流側溶湯保持炉の吐出量が変化し
ていないとすると、このときの7JL5Lは下記第(6
)式で示すように、7.07kgである。
7.32 (kg) −(2,5(kg/分)×6(秒
)/GO(秒/分) ) =7.07 (kg)・・・
 (6) このときの湯量は下記第(7)式で示すように3.27
c+sである。
3.39 (cm) X7.07 (kg) /7.3
2 (kg)=3.27(cm)          
 ・・・(7)従って、このときの溶湯の流速を第(5
)式により求めると80.1cm/秒となる。この場合
、流速の変化は下記第(8)式で示すように0.983
と極めて少ない。
80.1(cw+/秒)÷81.5(0m7秒) = 
0.983・・・(8) これは、出湯開始時の流速と比して1.7%の減少率で
あり、極めて変動が少ない。なお、実際には湯量が低下
するに伴って吐出量も減少するため、湯量の変化は一層
少なく、また流速の変化率も一層減少する。
本製造試験においては、初めに上流側溶湯保持炉に85
kgの液体Snを装入し、上述の条件となるように第1
図(a)乃至(f)及び第2図で示した操作を行って、
流量が45t/時で通流している溶鋼中に液体Snを2
.5kg/分の流量で添加してSn含有銅合金を製造し
た。このとき、上流側溶湯保持炉に総量でl1100k
gの液体Snを12回に分けて補給し、180tのSn
含有銅合金を製造した。
この結果、Sn含有銅合金のSnの73度は0.30乃
至0.32重量%であり、極めてバラツキが少なかった
。また、添加するSnの材料費は従来の線材化したSn
に比して1/2と低いものであった。
〔発明の効果コ 以上説明したように本発明によれば、下流側溶湯保持炉
のるつぼ内溶湯重量を基に下流側溶湯保持炉からの溶湯
吐出量を調整して下流側溶湯保持炉の湯量を制御するか
ら、添加合金材料を線材化する必要がないため、材料コ
ストが低いと共に、合金成分の添加量を高精度で制御す
ることができる。従って、本発明装置により合金元素を
添加して製造された合金は、合金元素濃度のバラツキが
極めて少ない。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)乃至(f)は本発明の実施例に係る合金元
素添加装置をその動作工程順に示す模式的断面図、第2
図は同じくその制御方法及び各溶湯保持炉内の湯量の変
化を示すグラフ図、第3図は従来の合金元素添加装置を
示す模式図、第4図は従来の合金元素添加装置を使用し
たSCR方式の鋳造機を示す模式図である。 1.11;るつぼ、2,12吐出口、3,13;制御ピ
ン、4.14;加熱炉、5,15;ヒータ、6;溶湯、
7,17;ロードセル、20;ピンチロール、21;ガ
イドロール、22;線材、23;鋳造輪、24;鋳造ベ
ルト、25;アイドラーホイール、26;ブレッサーホ
イール、27;テンシロンホイール、28;移送樋、2
9;タンデイツシュ、30;鋳造バー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)合金材の製造に使用され溶融金属中に所定の割合
    で合金元素の溶湯を添加する合金元素添加装置において
    、吐出口を有するるつぼ、この吐出口からの溶湯吐出量
    を調節する調節手段及び前記るつぼ内の溶湯を加熱する
    加熱手段により構成された上流側溶湯保持炉と、この上
    流側溶湯保持炉から出湯された溶湯を受けると共に吐出
    口を備えたるつぼ、前記吐出口からの溶湯吐出量を調節
    する調節手段及び前記るつぼ内の溶湯を加熱する加熱手
    段により構成された下流側溶湯保持炉と、前記下流側溶
    湯保持炉のるつぼ内溶湯重量の測定値を基に前記上流側
    溶湯保持炉の調節手段によりその溶湯吐出量を調節して
    前記下流側溶湯保持炉のるつぼ内溶湯の湯丈を制御する
    制御手段と、を有することを特徴とする合金元素添加装
    置。
JP14089289A 1989-06-02 1989-06-02 合金元素添加方法 Granted JPH038537A (ja)

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JP14089289A JPH038537A (ja) 1989-06-02 1989-06-02 合金元素添加方法

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