JPH0384228A - 積層タイプ摩擦材 - Google Patents

積層タイプ摩擦材

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JPH0384228A
JPH0384228A JP21781389A JP21781389A JPH0384228A JP H0384228 A JPH0384228 A JP H0384228A JP 21781389 A JP21781389 A JP 21781389A JP 21781389 A JP21781389 A JP 21781389A JP H0384228 A JPH0384228 A JP H0384228A
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JP
Japan
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friction
sheet
fibers
rubber
sheets
Prior art date
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Pending
Application number
JP21781389A
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English (en)
Inventor
Kiyousuke Takei
竹井 享介
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Aisin Chemical Co Ltd
Original Assignee
Aisin Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はクラッチ、ブレーキなどに用いられる乾式ある
いは湿式の摩擦材に関し、詳しくは複数のシート材料が
積層されて形成されたa!擦材に関する。
[従来の技術] 従来より積層タイプ摩擦材としては、ゴムに有機繊維あ
るいは無機繊維の短繊維を練り込んだものから摩擦材シ
ートを形成し、その摩擦材シートを複数枚積層したもの
、あるいは有機繊維や無機w4維から織布を形成しその
織イ[に樹脂やゴムを含浸させた摩擦材シートを複数枚
積層したものなどが知られている。また特開昭60−8
9363号公報には、異なる種類の層を重合して積層シ
ートを形成し、その積層シートを渦巻き状に巻回して摩
擦材とする方法も開示されている。
[発明が解決しようとする課題] ゴム中に短繊維を練り込んで形成した摩擦材シートを積
層したタイプの摩擦材においては、摩擦材の密度が高く
均一であるため、摩擦面が鏡面化しシャダー性能に劣る
という不具合がある。また練り込まれる繊維は通常15
mm以下の短繊維であるため、摩擦材としての強度に劣
るという不具合もある。また繊維を練り込む場合はゴム
練りが困難となるため添加量の範囲が狭いという問題も
ある。
また、織布に樹脂やゴムを含浸させたシートを積層した
タイプの摩擦材では、層間剥離が生じやすい。
ざらに両者に共通の性質として、摩擦調整剤の配合比率
の範囲が狭くなるため、摩擦係数の幅が狭く目標性能の
自由度が小さい。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、
繊維および摩擦調整剤の添加量の幅を広くし、各種性能
を向上させることを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明者等は上記課題について鋭意検討し、ゴムを含む
シートと繊維を含むシートとを交互に積層することを想
起した。そしてざらに鋭意研究した結果、この摩擦材は
配合の自由度が大きく浸れた性能を有することを見出し
て本発明を完成したものである。
即ち本発明の積層タイプ摩擦材は、織布と織布に含浸硬
化した結合剤とよりなる第1シートと、摩擦調整剤を含
む加硫ゴムよりなる第2シートとが交互に積層され熱圧
着されていることを特徴とする。
第1シートは結合剤が含浸硬化した織布より構成される
。この織布を構成する繊維は芳香族ポリアミド繊維、レ
ーヨン、ナイロンなどの有機繊維、ロックウール、ガラ
ス繊維、カーボン繊維などの無機繊維など特に制限され
ない。また結合剤としてはストレート系フェノール、変
性フェノールなどのフェノール樹脂あるいはエポキシ樹
脂など従来の摩擦材に用いられている結合剤を用いるこ
とができる。結合剤の含浸量は、織布に対して5〜40
重量%が適当である。
この第1シートを形成するには、上記各種IIi維など
より織布を形成し、その織布に液状結合剤を含浸させて
第1シート状物とする。この第1シート状物の厚さは0
.01〜Q、5mmが適当である。そして第2シートを
形成する第2シート状物と積層後加熱することにより結
合剤が硬化して第1シートが形成される。
第2シートは摩擦調整剤を含む加硫ゴムから形成されて
いる。ここでゴムとしてはSBR,NBRが特に推奨さ
れるが、他にフッ素ゴム、シリコンゴム、ブタジェンゴ
ム、ブチルゴム、天然ゴムなどを用いることができる。
また摩擦調整剤としてはカシューダスト、グラフフィト
、粉末状金属酸化物、など従来と同様のものを用いるこ
とができる。また、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、タ
ルク、クレー、弁柄などの充填材を併用することも好ま
しい。
この第2シートは、未加硫ゴムに摩擦調整剤や充填材が
混合され、ざらに硫黄、酸化亜鉛などの加硫剤及びチア
ゾール系あるいはスルフアンアミド系などの加硫促進剤
が添加された後シート状に圧延された第2シート状物を
、第1シート状物と積層後加熱する事により加硫されて
形成されたものである。第2シート状物のそれぞれの配
合量は、ゴム100重量部に対して、摩擦調整剤5〜1
00重量部、充填材50〜200重量部、加硫剤3〜2
0重量部、加硫促進剤3〜10重量部が適当である。ま
た第2シート状物の厚さは0.1〜1゜5mmが適当で
ある。
本発明の積層タイプ摩擦材は、第1シートと第2シート
とが交互に積層され熱圧着されている。
この摩擦材を形成するには、織布に結合剤を含浸させた
第1シート状物と、未加硫ゴムに摩擦調整剤、充填材、
加硫剤などを配合した第2シート状物を交互に積層し、
加熱加圧することにより、それぞれ第1シート及び第2
シートを形成するとともに、第1シートと第2シートと
を一体的に接合して摩擦材とする。これにより各層が不
規則に入り組んだ状態となり、厚さ方向の摩擦係数の変
化をほぼ均一とすることができる。
なお初期の摩擦係数を向上させ、かつ初期のフェードの
発生を防ぐために、摩擦材の最表面にアブレシブ剤を多
く含有したゴムシートを被覆することも好ましい。この
アブレシブ剤とはai家副調整剤中でも摩擦係数向上剤
として使用されるものをいい、例えばモース硬度4以上
の粉末状金属酸化物を用いることができる。その添加層
はゴムシート全体の2〜20重量%が好ましい。なお、
このゴムシートは数μm程度の厚さでも効果を奏する。
[発明の作用及び効果コ 本発明の摩擦材では、結合剤を含む織布からなる第1シ
ートと摩擦調整剤を含むゴムからなる第2シートとが交
互に積層されている。従って繊維は短繊維ではなく織布
状で存在するため摩擦材の強度が向上する。またゴムの
中に繊維を練り込まないので、摩擦調整剤の添加量の幅
が格段に広くなり結果として摩擦係数の幅が広くなり性
能設定の自由度が大きい。またゴムの中に繊維を練り込
む場合に比べて繊維の添加量の幅を広くすることができ
る。従って耐熱性に優れた[tを用いれば、耐熱性を著
しく向上させることができる。また織布を用いたことで
摩擦材の表面や内部に密度の粗密の部分がほぼ均一に存
在しているため、鏡面化現象がなく弾力性に富み、シャ
ダー性を向上させることができる。ざらにゴムの中にm
@を練り込む場合に比べてゴム練りが容易であり、ゴム
練り機械の汚れ、消耗も従来に比べて改善される。
また、熱圧着により織布の織目に第2シート状物が侵入
したりして各層が不規則に入り組んだ状態となっている
ので、摩耗した場合の摩擦表面の摩擦係数はどの時点で
もほぼ均一となっている。
したがって摩耗の各段階で安定した摩擦性能が得られる
[実施例] 以下実施例により具体的に説明する。
第1図に本発明の一実施例の摩擦材の断面図を示す。こ
の摩擦材は乾式クラッチフェーシングであり、アラミド
繊維よりなる!布にフェノール樹脂が含浸硬化した第1
シート1と、摩擦調整剤及び充填材を含む加ii[NB
Rからなる第2シート2とが交互にそれぞれ20枚ずつ
積層され、最表面にはアブレシブ剤含有のゴムシート3
が被覆されて全体が熱圧着され一体的に結合している。
以下、上記クラッチフェーシングを製造した方法を説明
しながら本実施例の摩擦材の構成を説明する。
アラミド繊維(「ケブラー」デュポン社製)より形成さ
れた織布にフェノール樹脂を含浸させて第1シート状物
を調製した。この第1シート状物の組成は、重量比でア
ラミド繊維83に対しフェノール樹脂17である。
また未加硫のNBRゴム38重量部、充填材としての硫
酸バリウム20重量部、摩擦調整剤としてのカシューダ
スト38重量部、加硫促進剤としてのZnOlffi部
、硫黄1重量部をロール及び二−グで5〜15分かけて
混練し、シート圧延して第2シート状物を調製した。
またNBRゴム38重量部、充填材としての硫酸バリウ
ム16重量部、摩擦調整剤としてのカシューダスト38
重量部、加硫促進剤としてのZnO3重量部、硫黄1重
量部及びアブレシブ剤としてのアルミナ4重量部をロー
ル及びニーダで5〜15分混練し、シート圧延して第3
シート状物を調製した。
第1シート状物の厚さは0.1mm、第2シート状物の
厚さは0.15mm、第3シート状物の厚さは0.15
mmである。
そして第1シート状物と第2シート状物とを交互に積層
し、最表面に第3シート状物を配置して、熱成形温度1
50〜200℃、熱成形圧力100〜300kq/Cm
2、熱成形時間1〜5分で成形して熱圧着した。さらに
150〜300℃の温度で1〜10時間熱処理を行って
全体を一体的に接合した。
そして所定形状に裁断穿孔された後、バックプレート4
にリベット締めし本実施例のクラッチフェーシングが得
られた。
(実施例2、実施例3〉 第1表に示す組成でそれぞれの第1シート状物、第2シ
ート状物及び第3シート状物を調製し、実施例1と同様
に熱圧着して実施例2のクラッチフェーシングを得た。
また第3シート状物を用いなかったこと以外は実施例1
と同様にして実施例3のクラッチフェーシングを得た。
(評価) 得られた3種類のクラッチフェーシングについて係合同
数の増加に伴う摩擦係数の変化を測定した。その結果を
第2図に示す。なお試験架ftは■=Q、28kg−m
−5ec2、N=180Orpm、T=200℃にて行
った。第2図の結果より、実施例のクラッチフェーシン
グは摩耗の各段階において安定した摩擦係数を示してい
ることがわかる。また実施例1と実施例2のように、摩
凍調整剤のQを種々変更することにより摩擦係数を自由
に調節することができ、その幅は従来に比べて大きく性
能設定の自由度が大きい。また実施例1と実施例3とを
比較すると、表層にアブレシブ剤を含むゴムシート3を
被覆することにより初期の摩擦係数が高くなっているこ
ともわかる。
(参考例) ロックファイバー60重量%、芳香族ポリアミド繊維4
重量%、ガラス繊維36重量%の繊維材60重量部、真
ちゅう線5重量部、およびカシl−ジス115重街部を
配合した撚り紐にフェノール変性メラミン樹脂を20重
量部含浸させ、135℃で5分間乾燥する。乾燥させた
撚り紐を円盤状に巻き取り、170℃の金型に挿入して
圧力130KQ/Cmで3分間加熱成形し、さらに18
0℃で3時間、230℃で2時間熱処理したのち研磨し
て参考例のクラッチフェーシングを得た。
このクラッチフェーシングは従来一般に用いられている
ものであり、実施例と同様にして摩擦特性が測定された
。その結果、初期摩擦係数0.19、安定明摩隙係数0
.32であった。これより実施例のクラッチフェーシン
グは従来のクラッチフェーシング以上に安定した摩擦係
数を有していることがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の摩涼材の構成を説明する断
面図、第2図は係合回数と摩擦係数との関係を示すグラ
フである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)織布と該織布に含浸硬化した結合剤とよりなる第
    1シートと、摩擦調整剤を含む加硫ゴムよりなる第2シ
    ートとが交互に積層され熱圧着されていることを特徴と
    する積層タイプ摩擦材。
JP21781389A 1989-08-24 1989-08-24 積層タイプ摩擦材 Pending JPH0384228A (ja)

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JP21781389A JPH0384228A (ja) 1989-08-24 1989-08-24 積層タイプ摩擦材

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ID=16710142

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019143109A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社アドヴィックス 摩擦材、摩擦材組成物及び摩擦材の製造方法
JP2021191971A (ja) * 2020-05-19 2021-12-16 テーエムデー フリクション サービシス ゲーエムベーハー ブレーキパッド用減衰ないし中間層のための減衰材
JP2021195977A (ja) * 2020-06-11 2021-12-27 育良精機株式会社 ケーブルドラム用のブレーキ装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019143109A (ja) * 2018-02-23 2019-08-29 株式会社アドヴィックス 摩擦材、摩擦材組成物及び摩擦材の製造方法
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