JPH0384000A - 血管新生活性物およびその製造方法 - Google Patents

血管新生活性物およびその製造方法

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JPH0384000A
JPH0384000A JP1221130A JP22113089A JPH0384000A JP H0384000 A JPH0384000 A JP H0384000A JP 1221130 A JP1221130 A JP 1221130A JP 22113089 A JP22113089 A JP 22113089A JP H0384000 A JPH0384000 A JP H0384000A
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cells
cation exchanger
culture supernatant
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huoca
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JP1221130A
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Tadashi Shudo
首藤 忠志
Hisami Sega
瀬賀 久美
Toshinori Ishii
石井 利典
Masashi Yaguchi
理史 矢口
Kazuo Okamoto
和男 岡本
Hiroshi Ishikawa
博 石川
Isamu Ishiwatari
石渡 勇
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Terumo Corp
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Terumo Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、ヒト卵巣腫瘍細胞またはその樹立細胞(以後
HUOCA−11という)あるいは樹立したヒト卵巣腫
瘍細胞のサブクローニングにより得られたヒト卵巣11
!瘍細胞(以後HUOCA−IHという)が産生ずる血
管新生因子を含む血管新生活性物およびその製造方法に
関する。
〈従来の技術〉 血管を構成する主要な細胞は、内膜の血管内皮細胞、中
膜の平滑筋細胞、それに外膜に存在する線維芽細胞であ
る。 また、末梢に存在する毛細血管は、内皮細胞のみ
によって構成されていると考えられている。 血管新生
の機序の詳細については不明な点が多いが、まず血管壁
マトリックスが溶解し、内皮細胞の増殖、遁走が起こり
、血管新生が始まると考えられている。
血管新生は、新しい組織・器官が形成される胎生期、戒
律における子宮内膜の周期的発達、卵巣における黄体形
成のような生理的現象や慢性炎症創傷治癒などの病理的
状態などで認められる。 また、腫瘍の増殖にも血管新
生が認められる。
血管内壁をおおう内皮細胞は、抗血栓性の維持、物質透
過の調節、血圧調節などの多くの生理的機能を有してい
る。 動脈硬化や心筋梗塞などの血管が関与する疾患で
は、血管を構成するこれら諸細胞の異常が認められてい
る。
in vivoでの血管新生実験系、例えば、ニワトリ
漿尿膜を用いた実験で、血管を新生する因子は数多く知
られている。 タンパク性因子で一般に知られている血
管新生因子に、酸性線維芽細胞増殖因子(aFGF;a
cidic FibroblastGro胃th Fa
ctor)、塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF;b
asic Flbroblast Growth Fa
ctor)上皮細胞成長因子(EGF;Epiderm
al GrowthFactor)  血小板由来成長
因子(PDGF;Platelet−derived 
Growth Factor)   トランスフォーミ
ング成長因子(TGF;Transforming G
rowthFactor)等がある。
〈発明が解決しようとする課題〉 しかし、これらの因子は、血管を新生する活性の他に、
他の種類の細胞の増殖も強く刺激することが知られてい
る。 例えば、bFGFは、線維芽細胞、平滑筋細胞、
上皮細胞など幅広く細胞の増殖を刺激する。 このよう
に幅広く細胞を増殖させると、血管の新生は行なわれる
ものの、他の細胞を増殖させることによる副作用が生じ
るおそれがあるといった副次的問題が生じてくる。
本発明は、血管を新生する因子を用いた医薬・医療器を
目指し研究を重ねた結果、得られたもので、上述した従
来技術の問題点を解決し、血管内皮細胞の増殖を刺激し
、他の平滑筋細胞や線維芽細胞等の細胞の増殖をほとん
ど刺激しない血管新生活性物およびその製造方法を提供
することを目的とする。
ここで平滑筋細胞増殖活性および/または線維芽細胞増
殖活性をほとんど有していないとは、内皮細胞増殖活性
を示すのに必要な最小濃度においては平滑筋細胞増殖活
性および/または線維芽細胞増殖活性を有していないも
のと定義する。
すなわち上記の性質を有すれば、平滑筋細胞の増殖活性
および/または線維芽細胞の増殖活性がまったくないか
、あるいは活性があってもほとんど無視できる程度のも
のであるため本発明の血管新生活性物質を用いれば、内
皮細胞の増殖が首尾よく進行するものである。
すなわち、本発明は、ヒト卵巣腫瘍細胞またはその樹立
細胞(以下)1tlOC^−IIという)あるいは樹立
したヒト卵巣l!!瘍細胞をサブクローニングすること
により得られたヒト卵巣腫瘍細胞(以下HUOCA −
IIIという)の培養上清から産出され、かつ塩基性を
示す血管新生活性物を提供するものである。
本発明の血管新生活性物は、内皮細胞増殖活性を有し、
平滑筋細胞増殖活性および/または線維芽細胞増殖活性
をほとんど有していないので、内皮細胞増殖用試薬とし
て有用である。
本発明の血管新生活性物は、IIIlOCA −IIあ
るいはIIIlOCA −IIIの培養上清を陽イオン
交換体に接触させて培養上清中の塩基性物質を付着させ
、ついで該陽イオン交換体を塩溶液で処理することによ
り、前記塩基性物質を溶出させることにより製造するの
が好適である。
以下に本発明の血管新生活性物およびその製造方法につ
いて更に詳細に説明する。
ヒト卵巣腫瘍由来樹立細胞はヒト卵巣腫瘍細胞より本発
明者である石渡、石川らにより樹立され、これは本発明
者らによって通商産業省工業技術院微生物工業技術研究
所に、平成元年3月1日に、受託番号、徴工研条寄第2
310号(FERM BP−2310)として寄託され
ている。 以下の説明では、上記のヒト卵巣腫瘍細胞ま
たはその樹立細胞を広< HIIOCA−1f トイう
本発明者らは、HUOCA−11およびその新生活性物
について研究したところ、HUOCA−11よりも高い
血管新生活性物質を分泌するヒト卵巣腫瘍由来樹立細I
l!(以下)I U OCA −III )をHtlO
CA−11ノ”l−ブクローニングにより見い出した。
 ここで、サブクローニングとは、)IUOCA−1f
を公知のシングルセルダイリューション法でより高い血
管新生活性物分泌能をもつ細胞を選択し、樹立された細
胞株を得る方法を意味する。
HU OCA −m細胞は本発明者らによって通商産業
省工業技術院微生物工業技術研究所に、平成元年3月1
日に、受託番号、徴工研条寄第2311号(FERM 
BP−23t t)として寄託されている。
本発明の血管新生活性物は、ヒト卵巣腫瘍細胞またはそ
の樹立細胞(HUOCA−11またはIIIlO[:A
−rn )を培養することによってその培養上清中に産
生される。
ここで、本発明の血管新生活性物は、1(IJOCA−
IIまたはHUOCA−IIIによって産生されるもの
と実質的に同一である限り、細菌、酵母、動物細胞など
を用いる遺伝子操作の手法で製造されたものも広く含む
HUOCA−rrIを培養し、その培養上清を得、これ
から例えば陽イオン交換により分別されたものを含むも
のが本発明の血管新生活性物である。
Htl OCA −IIIの培養方法および条件など培
養に関する特別な制限はなく、−数的な培養方法を用い
ればよい。 しかし、精製の容易さという点では、最初
は牛胎児血清を含む培地で細胞を培養し、その後無血清
培地を用いて培養し、その培養上清から血管新生活性物
を得る方法が好ましい。
また、これら細胞の培養上清より、血管新生活性物を大
量にしかも効率良く製造する方法について検討を行なっ
た結果、ビーズを用いた浮遊培養法を用いることで、効
率良く大量に血管新生画分を得られることを知見した。
 ここでいうビーズによる浮遊培養法とは、担体として
のビーズに細胞を付着させ、この状態にてビーズを培地
中に浮遊させて細胞を培養する方法であり、担体として
作用するビーズを特にキャリアビーズという。  ビー
ズとしては、ゼラチンマイクロキャリアビーズ、コラー
ゲンマイクロキャリアビーズ、アクリルマイクロキャリ
アビーズ、デキストランマイクロキャリアビーズなどを
用いることができるが、ゼラチンマイクロキャリアビー
ズが特に好ましい。
ゼラチンマイクロキャリアビーズは常法に従ってリン酸
緩衝液、ハンクス緩衝液などの中性緩衝液で膨潤させて
調製する。 培養に用いるゼラチンマイクロキャリアビ
ーズの大きさおよびそのばらつきは、細胞の接着、増殖
、分泌能をより高めるために、均一化するのがよい。
ビーズの大きさおよびそのばらつきを均一化するのは、
ナイロンメツシュ、ステンレスメツシュなどを用いたろ
適法、篩適法などの方法によればよい。
上記のような方法によりビーズの直径を150〜230
μmにするのが好ましい。 このときビーズ直径のばら
つきをビーズの平均径に対し上20〜±30μmとする
のが好ましい。 このようにビーズの直径を均一化して
やれば細胞のビーズへの接着が良好となり、さらに細胞
の増殖、活性の分泌が良好となるため好ましい。
そして、ビーズ数と細胞数の比は、ビーズ膨潤体積5±
1mJZ当り細胞7X10’〜1.5×108個にする
のがよい。 この範囲をはずれると、細胞のビーズへの
接着が不良であったり、あるいは細胞の凝集、あるいは
接着、細胞の増殖・分泌が不良となるためである。
上述したようにしてヒト卵巣腫瘍細胞またはその樹立細
胞)1tlOcA−11またはHtl OCA −mの
培養上清が得られる。
本発明においては、この培養上清を陽イオン交換体で処
理することにより培養上清中に含まれている塩基性物質
を分別する。 ここで、陽イオン交換体とは、培養上清
中の塩基性物質に対して親和性を示してこれを保持する
性質を有するものをいい、カルボキシメチル弱陽イオン
交換体(whatman CM−52) 、スルホプロ
ピル強陽イオン交換体(ファルマシアCM−sepha
dex )などを代表的に挙げることができる。
また、この処理においては、陽イオン交換体を平衡化す
るM荷液の塩濃度はO,1M以下、pHは5.0〜6.
0が好ましい。 ま た培養上清を陽イオン交換体に接
触させるとき、酢酸等を用いてpHを5.0〜6.0に
調整するのが好ましく、また流速は2〜10mj2 /
hr−cm−”  温度は0〜10℃が好ましい。
培養上清を陽イオン交換体に接触させた後、陽イオン交
換体に付着保持されている塩基性物質はNaC1等の塩
溶液により陽イオン交換体から溶離する。
最も好ましい方法としては、OMから2. 0MのNa
Cj2を含む中性緩衝液の直線濃度勾配により分別する
ことであるが、簡易的には2MNaCfLを含む中性緩
衝液でステップワイズに分別する方法もとられ得る。
このようにして得られた培養上清中の塩基性物質は、上
述したように、平滑筋細胞増殖活性、線維芽細胞増殖活
性をほとんど有していす、実質的に内皮細胞増殖活性の
みを有しているので、内皮細胞増殖用試薬として有用で
あり、血管特に毛細管を副作用なく増殖させるのに有効
である。
〈実施例〉 以下に本発明を実施例に基づいて具体的に説明する。
(実施例1) HUOCA−11およびHU OCA −IIIを個別
に20%血清(11%牛新生児血清、6%牛脂児血清、
3%馬血清)を含むHamF 12あるいはMC0B 
107培地で培養し増殖させた。 培養は37℃、5%
炭酸ガス条件下で行なった。 無血清培養上清を得るた
めにコンフルエントになった細胞を無血清のHamF 
12培地で培養した。 3日培養後培養上清を集め、血
管新生活性物の精製のための原材料とした。
このようにして得た)lUOcAlfおよびI(IJ 
OCA −Illの培養上清を−1それぞれ酢酸でpH
5,0に調整した後、10mMリン酸IIyi衝液(荷
液6.0)で平衡化した陽イオン交換体(sp−sep
hadex C−50:ファルマシア社製)を培養上清
1ft当たり50mft加え、4℃で16時間穏やかに
攪拌し、吸着処理を行った。
ついでこの陽イオン交換体をカラムに充填し、10mM
リン酸M衝液(p)(6,0)で洗浄し、2M  Na
Cj!を含む10mMリン酸緩衝液を用いてワンステッ
プで溶出した。
このようにして得たHUO(:^−!■およびHUO[
:A−111の陽イオン交換体溶出画分の活性を次の3
つの方法により測定した。
■細胞数計測法 コラーゲンコーティング24穴マルチプレート(コーニ
ング社製)に、20%牛脂児血清入りMCDB107培
地(極東製薬株式会社製)を用いて、ヒト・サイ帯由来
血管内皮細胞を1 x 10 ’ cell/well
の細胞密度でシーディングした(0. 5  mJZ/
well )。 シーディングした翌日から、1日おき
にサンプルを含有する5%血清入り培地で4回培地を交
換し培養した。 シーディングしてから9日日にトリプ
シンで細胞を剥離し、その細胞数を血球計算盤を用いて
顕微鏡下にて測定した。
■[H’]−Tymidine法 96穴マルチプレート(コーニング社製)に、60 t
l g  /wellのコラーゲン(新田ゼラチン株式
会社製)をコーティングし、これに血管内皮細胞を、4
 X 10 ’ cell/wellの細胞密度で、■
と同様の培地条件にてシーディングした(100 μl
l /well)。 およそ16時間後に5%血清入り
培地に交換し、さらにその24時間後にサンプルを含有
する5%血清入り培地に交換した。  18時間培養後
、0.5μCi /well)となるように[6−H’
l−Tymidine  (アマ−ジャム社製)を添加
した。 再び24時間培養した後、細胞をディスパーザ
で完全に剥離し、細胞をガラスフィルターに集めた。
液体シンチレーションカウンター(ベックマン社製)に
て細胞中のDNAに取り込まれた[6−H’]−Tym
idineの放射活性を測定した。
■ニワトリ受精卵漿尿膜 (CAM: chorioallantolc mem
brane)法受精卵8日日のニワトリ受精卵を用い、
常法に従って漿尿膜上にサンプルを含浸させたガラスフ
ィルターを置き、加湿状態(37℃)で3日間培養した
。 3日後血管新生を実態顕微鏡下で観察して判定した
。 判定は、強陽性(+)、擬陽性(±)、陰性(−)
として、強陽性の率を算出した。
[)13]−Ty+aidine法には、各サンプルを
2阜位/ m fLで使用した。 また、細胞数計測法
には50単位/mIL、CAM法には100阜位/ml
l使用した。 その結果を表1に示す。
なお、ここで活性単位とは、精製の度合を示すために仮
に定義されたもので、ECGS(Endothelia
l  cell  growth  suppleme
nt)1  μ g/ m Itが[H’l−Tymi
dine法で示す取り込み量と同等の取り込みを示す活
性量を1阜位と定義するものである。
表  1 (sephadex溶出画分の血管新生活性
)表1から明らかなように、HUOCA−IIおよびH
U OCA −IIIの陽イオン交換体溶出画分は顕著
な血管新生活性を示すことがわかる。
さらにHtl OCA −IIIから得られた陽イオン
交換体溶出画分を精製するために、限外ろ過器(アミコ
ン社製 YM5  分画分子量5,000)を用いて、
限外ろ過し、IM  NaCj2を含む10mJ!リン
酸緩衝液で平衡化した5ephacrylS−200H
R(ファルマシア社製)でゲルろ過を行った。 ゲルろ
過は4℃、流速20ail /hr 、  2 111
JZ /fractionで行った。 分子量標準タン
パク質としては、リボヌクレアーゼ(分子量13700
 )  キモトリプシノーゲンA(分子量25000 
)  オボアルブミン(分子量43000 ) 、牛血
清アルブミン(分子量67000 )を用いた。 その
結果を第1図に示す。
活性は[H’]−Tyfflidlne法で、各フラク
ションを500倍希釈して測定した。 フラクションN
o、20〜31に活性のピークが見られ、これは分子量
的35000〜20000に相当することが判った。
このようにして得られたH IJ OCA −IIIの
5ephacryl S−200HR活性分画を用いて
、ヒトサイ帯血管内皮細胞、ヒト真皮由来線維芽細胞、
ヒトサイ帯由来平滑筋細胞の増殖に対する活性を、前述
の細胞数計測法、[H31−Tymidine法、CA
M法で比較した。 ヒト真皮由来線維芽細胞、ヒトサイ
帯由来平滑筋細胞は常法に従って分離・培養し実験に供
した。 その結果を表2、表3に示す。
表   2 (HUOCA−m 5ephacryl S−200H
R活性画分2車位/1trllの[H’]−Tymld
ine法による活性)表   3 ()ItlOCA−m 5aphacryl S−20
0HR活性画分100隼位/IIIJ2の細胞数計測法
定よる活性) (celts/well) 表2および表3から明らかなように、血管内皮細胞を増
殖させるのに十分な濃度においても、平滑筋細胞および
線維芽細胞に対してはほとんど増殖活性を示さないこと
がわかる。
また、HUOCA−m  5ephacryl S−2
008R活性画分100車位7’ m JZを用いてC
AM法にて活性を測定したところ、10検体中5例に強
陽性が見られた。
さらに、HUOCA−11およびHυOCA −III
の培養上清各々3J2から、上記実施例と同様にして5
p−sephadex溶出分画、5ephacryl 
S−200HR活性分画を精製し、それぞれのタンパク
量、回収率を測定し、比活性を算出した。 なお、タン
パク量はBiorad社プロティンアッセイを用いて測
定した。 その結果を表4に示す。
表   4 (sp−sephadex溶出画分及び5ephacr
yl S−200HR活性分画の比活性)表4にて明ら
かなように、陽イオン交換処理、ゲルろ過処理により比
活性は増加し、精製されていることがわかる。
〈発明の効果〉 ヒト卵巣腫瘍細胞あるいはその樹立細胞HUOCA−1
1およびHU OCA −IHからサブクローニングに
より樹立されたヒト卵巣腫瘍樹立細胞HUOCA−IH
の培養上清を陽イオン交換体に吸着させた後溶離した塩
基性物質は、血管新生活性あるいは血管の内皮細胞に対
する増殖活性を有する。
そして、それ以外の細胞たとえば線維芽細胞、平滑筋細
胞などに対しては増殖活性をほとんど有していない。 
HIIOC^−III細胞およびその分泌物の血管新生
活性物は従来知られていす、その分泌物は高い血管新生
活性を有する種々の試薬あるいは治療薬として利用可能
である。
【図面の簡単な説明】
第1図は、HU OCA −IIIの陽イオン交換体溶
出画分をゲルろ過した結果を表す図である。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ヒト卵巣腫瘍細胞またはその樹立細胞(以下HU
    OCA−IIという)の培養上清から産出され、かつ塩基
    性を示す血管新生活性物。
  2. (2)樹立したヒト卵巣腫瘍細胞をサブクローニングす
    ることにより得られたヒト卵巣腫瘍細胞(以下HUOC
    A−IIIという)の培養上清から産出され、かつ塩基性
    を示す血管新生活性物。
  3. (3)内皮細胞増殖活性を有し、平滑筋細胞増殖活性を
    ほとんど有していない請求項1または2に記載の血管新
    生活性物。
  4. (4)内皮細胞増殖活性を有し、線維芽細胞増殖活性を
    ほとんど有していない請求項1ないし3のいずれかに記
    載の血管新生活性物。
  5. (5)請求項1ないし4のいずれかに記載の血管新生活
    性物を含む内皮細胞増殖用試薬。
  6. (6)HUOCA−IIの培養上清を陽イオン交換体に接
    触させて培養上清中の塩基性物質を付着させ、ついで該
    陽イオン交換体を塩溶液で処理することにより、前記塩
    基性物質を溶出させることを特徴とする血管新生活性物
    の製造方法。
  7. (7)HUOCA−IIIの培養上清中の塩基性物質を付
    着させ、ついで該陽イオン交換体を塩溶液で処理するこ
    とにより、前記塩基性物質を溶出させることを特徴とす
    る血管新生活性物の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP0550296A2 (en) * 1991-11-28 1993-07-07 Terumo Kabushiki Kaisha Vascular endothelial cells growth factor

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