JPH0382512A

JPH0382512A - 両面成形の射出成形方法および射出成形機

Info

Publication number: JPH0382512A
Application number: JP21944989A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Iwahashi; 岩橋　哲雄
Original assignee: Sodick Co Ltd
Current assignee: Sodick Co Ltd
Priority date: 1989-08-25
Filing date: 1989-08-25
Publication date: 1991-04-08

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕この発明は、２対の金型を利用して行なう複数金型同時
成形タイプの射出成形方法および射出成形機に関する。

〔従来の技術〕

複数の金型による同時成形可能な射出成形機として、ス
タックモールド射出成形機が知られている。この射出成
形機では、！＄５図かられかるように、固定プラテン１
１２の一方（片面）に、複数、たとえば、２つの可動プ
ラテン１１４−１，１１４−２を配設し、固定プラテン
１１２、可動プラテン１１４−１問および可動プラテン
１１４−１，１１４−２間に、金型１２２をそれぞれ配
設している。射出装置のノズル１８はエクステンション
ノズル（延長ノズル）とされ固定プラテン１１２の貫通
孔１Ｂを介して、のばされている。

固定プラテン１１２に隣接する可動プラテン（第１の可
動プラテン）　１１４−１に、樹脂流路１２０が、マニ
ホールドタイプに形成されている。ピニオン１５０が第
１の可動プラテン１１４−１に軸支され、ピニオンに上
下で噛合するラック１５２が、別の可動プラテン（第２
の可動プラテン）　１１４−２　、固定プラテン１１２
からそれぞれのびている。そして、第２の可動プラテン
１１４−２を開閉すると、ラック１５２を介して、ピニ
オン１５０が回転し、２つの可動プラテン１１４−１，
１１４−２が同一方向に同時に移動して、型開閉または
型締が行なわれる。なお、参照符合５４は連結ロッド、
５５は圧縮コイルばね、５Ｂはストリッパープレート、
５７は成形品、１４０は型締シリンダをそれぞれ示す。

このようなスタックモールド両面成形の射出成形機によ
れば、溶融された可塑樹脂を射出装置のエクステンショ
ンノズル１８からマニホールド！２０に流せば、可塑樹
脂は二対（二組）の金型に同時に射出され、生産性の高
い成形が行なえる。

また、金型のキャビティが、左右対称に配置されている
ため、一対の金型に作用する射出圧力に相当する圧力が
互に打ち消し合い、二対の金型が配設されているにも拘
らず、一対の金型台の型締力を加えれば足りる。そのた
め、１つの型締装置を持てば足り、加えて、射出装置も
１つあればよい、このように、スタックモールド射出成
形機は、射出装置、型締装置を１つづつ備えれば足り、
構成的に小型軽量化できる。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記のように、公知のスタックモールド射出成形機では
、固定プラテンの両側（両面）でなく。

片側（片面）に複数の可動プラテンを配設している。そ
して、貫通孔が、固定プラテンの中央だけでなく、固定
プラテン、第１の可動プラテン間の金型（第１の金型）
の中央にも形成され、射出装置のエクステンションノズ
ルが、固定プラテン、第１の金型の貫通孔に挿通されて
いる。そのため貫通孔を避けて、キャビティを配列しな
ければならず、キャビティの配列が制約される。また、
貫通孔が、かなりの大きさ、たとえば、８０＋＋＋−程
度とされるため、コンパクトディスクのような中央孔の
小さな成形品は、スタックモールド射出成形機で成形で
きない。

そして、エクステンションノズルが必要であるため、汎
用の射出装置が利用できず、射出成形機が高価になる。

第１の可動プラテンの左右に対の金型がそれぞれ配設さ
れ、固定プラテンサイドの第１の金型を貫通して、エク
ステンションノズルがのびている、そして、エクステン
ションノズルの回りにヒータが配設されるため、二対（
二組）の金型自体が、第１の可動プラテンに対して、左
右対称に設けられているのに対して、金型の温度分布が
左右同一とならず、金型の温度調整が左右同一に行なえ
ない、特に、エクステンションノズルがのびているサイ
ドの金型（第１の金型）の湿度調整が、他の金型の温度
調整に比較して難しい。

また、金型の中央にエクステンションノズルが位置する
ため、第５図に示すように、金型のストリッパプレート
５Ｂ、　　ピニオン１５０を連結ロッド５４で連結し、
２つのストリッパプレート５Ｂを連動させる必要がある
。そのため、特殊な形状のストリッパプレート５８を金
型に設ける必要があり、金型が構成的に複雑化する。

この発明は、金型の中央に貫通孔を設ける必要のない射
出成形方法および射出成形機の提供を目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

この目的を達成するために、この発明では、片面でなく
、両面で成形することとしている。

つまり、この発明の射出成形機によれば、可動プラテン
が、固定プラテンの両側に、１つづつ対称に配設されて
いる。そして、樹脂流路が、射出装置のノズルから各可
動プラテン側に連通して固定プラテンに形成され、固定
プラテン、可動プラテン間に、一対の金型をそれぞれ装
着し１両面の金型で同時に成形可能としている。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながらこの発明の実施例について詳
細に説明する。

第１図に示すように、この発明の両面成形の射出成形機
１０は、固定プラテン１２と、固定プラテンを挟んで左
右にそれぞれ配設された一対の可動プラテン１４と、固
定プラテン１２の上方に位置する射出装置１６とを具備
して構成されている。

射出装置１６は公知の構成とされ、射出装置の射出シリ
ンダ１７から射出された溶融状態の可塑材料は、固定プ
ラテン１２の樹脂流路２０を介して、金型２２のキャビ
ティ２４に流入する（第２図参照）。

第２図に示すように、樹脂流路２０は、固定プラテン１
２および固定プラテン１２内のマニホールドブロック２
５に、左右に分岐した公知のマニホールドとして形成さ
れ、樹脂流路の回りに、ヒータ２８が巻装されている。

マニホールドブロック２５は、左右のスペーサ２８によ
って、固定プラテン１２の左右の側壁から隔離され、マ
ニホールドブロック２５、固定プラテン１２の側壁の間
に、断熱のための空気層３０を規定している。

樹脂流路２０の一部は、固定金型１３のコア３２にも形
成され、内部ヒータであるトーピード３４が、樹脂流路
２０内に水平に配設されている。トーピード３４、ヒー
タ２Ｂで加熱することにより、可塑材料は固化すること
なく、樹脂流路２０内を流れて、左右のキャビティ２４
に射出される。なお、ホットチップ３５がトーピード３
４に設けられ、射出、保圧の後、降温してホットチップ
３５を冷却することにより、ゲートシールがなされる。

このようなホットランナ−とすることにより、可塑材料
が有効に利用できる。

第１図からよくわかるように、射出成形機１０の左右の
端でベース３Ｂに、支持プラテン３８がそれぞれ配設さ
れ、型締シリンダ４０のような型締装置が、支持プラテ
ン３８の内面にそれぞれ配設されている。支持プラテン
３８は、型厚調整ｉｌ！（図示しない）をそれぞれ備え
ている。また、４本のタイバ３８の内側にそれぞれ配設
されている。

左右の可動プラテン１４は、型開閉シリンダ４４によっ
て固定プラテン１２方向にそれぞれ移動され、型締シリ
ンダ４０によって、可動金型１５が固定金型１３に密着
、固定される（第３図参照）、そして、上記のように、
射出装Ｎ１８から、可塑材料がマニホールド（樹脂流路
２（４）を経て、左右のキャビティ２４に射出され、左
右の金型２２で同時に成形できる（第２図参照）、この
ように、左右両面で同時に成形されるため、生産性の高
い成形が行なえる公知のスタックモールドの射出成形機
が、エクステンションノズルを必要としているのに対し
。

この発明の射出成形機ｌＯは、エクステンションノズル
を必要とせず、汎用の射出装Ｎ１１１を利用して構成で
きる。そのため、射出成形機ｌＯが安価に生産できる。

また、図示のように、射出装置１Ｂは固定プラテン！２
の上方に配置でき、このような配列では、据付は面積を
増加させることなく、射出成形機１０が据付けられる。

射出装置１６の配置位置はこれに限定されず、たとえば
、型開閉方向（図の左右方向）と直角かつ水平に射出装
Ｈｔｅを配置してもよい射出成形機ｌＯでは、金型２２
にエクステンションノズルのための貫通孔が形成されて
いないため、キャビティ２４が自由に配列でき、成形可
能な成形品の形状の多様化がはかられる。たとえば、金
型２２のほぼ全面を利用して、大きな成形品が成形でき
る。また、貫通孔がないため、お皿のような中央孔のな
い成形品やコンパクトディスク、ディスケットケースの
ような中央孔の小さな成形品も成形できる。

二対（二組）の金型２２が、エクステンションノズルな
しで、固定プラテン１２に対して左右対称に配設され、
金型の温度分布が左右同一となるため金型の温度が比較
的容易に調整できる。

エクステンションノズルに邪魔されることなく、公知の
エジェクターシリンダ４Ｂが、各可動プラテン１４の中
央背後に配設できる。そのため、公知の構成で必要とさ
れる特殊形状のストリッパプレートを、この発明では、
金型２２に設ける必要がなく、金型２２が構成的に簡単
化される。

なお、左右の型締力を等しくするために、左右のキャビ
ティ２４を対称な形状とすることが望ましい。

実施例では、型締シリンダ４０．　ｆｉ開閉シリンダ４
４を左右に１つづつそれぞれ配設し、右の可動プラテン
は、右の型締シリンダ４０、型開閉シリンダ４４で、左
の可動プラテンは、左の型締シリンダ４゜、型開閉シリ
ンダ０で、型開閉、型締されているしかし、第４図に示
すように、１つづつの型締シリンダ（図示しない）、型
開閉シリンダ０で左右の可動プラテン１４を連動可能と
してもよい、左右の可動プラテン１４を連動する連動機
構４８は、たとえば、１つのピニオン５０と、一対めラ
ック５ｏから以下のように構成できる。

ピニオン５０は中央の固定プラテン１２に軸支される。

そして、一対のラック５２の外端は各可動プラテン１４
にそれぞれ固定され、ラックの内端は上下からピニオン
５０に噛合される。１つづつの型締シリンダ、型開閉シ
リンダ４４は、固定プラテン１２に対して同一サイド、
たとえば、右方（右面）に配列される。このような構成
において、右面の可動プラテン！４を型開閉シリンダ４
４．型締シリンダで移動させると、右面の可動プラテン
１４の移動に伴って、固定プラテンのピニオン５０が回
転される。

ピニオン５０の回転は、左面の可動プラテン１４のラッ
ク５２をスライドさせ、左右の可動プラテン１４が相反
する方向に同時に同一距離移動される。つまり、左右の
可動プラテン１４が左右対称に同期して動かされる。

このように、ピニオン５０、ラック５２を組合せた連動
機構４Ｂは構成的に簡単でありながら、左右の可動プラ
テン！４を確実に連動できる。連動機構４８は、ピニオ
ン５０、ラック５２を連動する構成であれば足り、図示
以外の構成としてもよい。

なお、型締シリンダ（型締装置）４０、型開閉シリンダ
４４が１つづつの射出成形機１０では、当然に、構成的
に簡単化され、射出成形機ｌＯの小型軽量化が可能とな
る。また、型厚調整装置付支持プラテン３８は、左右双
方に設ける必要がなく、型締シリンダ４０、型開閉シリ
ンダ４４の位置するサイド、たとえば、右面にのみ設け
れば足り、この点からも、射出成形４１１０の小型軽量
化が促進される。

中央の１つの射出装ｍｔｓを共用する代りに、左右に設
けた２つの射出装置から対応する金型２２のキャビティ
２４に可塑材料をそれぞれ射出する構成としてもよい、
２つの射出装置を利用した構成では、可塑材料の計量、
射出が迅速に行なえ、成形サイクルが短縮できる。熱論
、樹脂流路は、マニホールドタイプとされず、パーティ
ング射出成形とすることにより、可塑材料の節約がはか
られるさらに、パーティング射出成形とすれば、ゲート
、ランナーが平面的になるため、型開閉ストロークが短
くて足りる。また、それぞれ独立に射出できるため、圧
力バランスを考慮する必要がなくなり、片面での１つ取
りも容易に行なえる。

上述した実施例は、この発明を説明するためのものであ
り、この発明を何等限定するものでなくこの発明の技術
範囲内で変形、改造等の施されたものも、全てこの発明
に包含されることはし）うまでもない。

たとえば、射出成形機１０を横型としたが、縦型として
もよい。

〔発明の効果〕

上記のように、この発明の射出成形方法によれば、固定
プラテンの片面でなく、左右両面で同時に成形されるた
め、生産性の高い成形が行なえるこの発明の射出成形機
によれば、エクステンシ璽ンノズルのための貫通孔が不
必要とされるためキャビティが自由に配列でき、成形可
能な成形品の形状の多様化がはかられる。

また、エクステンションノズルが除去され、汎用の射出
装置を利用して射出成形機が構成できるため、射出成形
機が安価に生産できる。

そして、射出装置が、固定プラテンの上方や型開閉方向
と直角かつ水平に配置されるため、小さな据付は面積の
もとで、射出成形機が据付けられる。

さらに１両方の金型の温度分布が同一となるため、金型
の温度調整が比較的容易に行なえる。

通常のエジェクターシリンダが可動プラテンの中央に配
設できるため、特殊形状のストリッパプレートを各金型
を設ける必要がなく、金型が構成的に簡単化される。

【図面の簡単な説明】

第１図、第３図は、型開位置、型閉位置でのこの発明の
一実施例に係る射出成形機の概略正面図第２図は、固定
プラテン付近での射出成形機の部分縦断面図、第４図は、型開位置での別実施例に係る射出成形機の概
略部分正面図、第５図は、公知のスタックモールド射出成形機の概略正
面図である。１０：射出成形機、１２：固定プラテン、１３：固定金
型、１４：可動プラテン、１５：可動金型、ＩＢ＝射出
装置、１７：射出シリンダ、２０：樹脂流路、２２：（
対の）金型、２４：キャビティ、２８：ヒータ、３２：
コア、３４ニド−ビード、３５：ホー２トチツブ、３８
：べ−ス、３８：支持プラテン、４０：型締シリンダ（
型締装置）、４２：タイバー、４４：型開閉シリンダ（
型開閉装置）、４８：エジェクターシリンダ、４８：連
動機構、５０：ピニオン、５２ニラツク。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）可動プラテン間の固定プラテンに形成されて、固
定プラテン両面の各可動プラテン側に連通する樹脂流路
に、溶融された可塑材料を共用の射出装置のノズルから
流し、固定プラテンの両面で、固定プラテン、可動プラテン間
にそれぞれ位置する金型に、可塑材料を同時に射出して
、両面の金型で同時に成形する両面成形の射出成形方法
。
（２）固定プラテンの両面で、固定プラテン、可動プラ
テン間にそれぞれ位置する金型に、２個の射出装置の各
ノズルから樹脂流路を介して、可塑材料を同時に射出し
、両面の金型で同時に成形する両面成形の射出成形方法
。
（３）固定プラテンの両面に可動プラテンがそれぞれ配
設され、共通の射出装置のノズルから各可動プラテン側
に連通するマニホールドタイプの樹脂流路が固定プラテ
ンに形成され、固定プラテン、可動プラテン間に、金型
がそれぞれ装着されて、両面の金型で同時に成形可能に
構成された両面成形の射出成形機。
（４）固定プラテンの両面に可動プラテンがそれぞれ配
設され、固定プラテン、可動プラテン間に、金型がそれ
ぞれ装着され、２個の射出装置の各ノズルから対応する
金型のキャビティに連通する樹脂流路が金型のパーティ
ングラインに沿って形成されて、両面の金型で同時に成
形可能に構成された両面成形の射出成形機。
（５）型締装置、型開閉装置が、固定プラテンの両面に
それぞれ配設されて、左右の可動プラテンの動きを同時
に制御可能に構成された請求項３または４記載の両面成
形の射出成形機。
（６）型締装置、型開閉装置が、固定プラテンの片面に
のみ配設され、型締装置、型開閉装置で制御される可動
プラテンの動きが、他方の可動プラテンに連動機構を介
して伝達されて、両面の可動プラテンが同時に移動され
る請求項３または４記載の両面成形の射出成形機。
（７）連動機構が、中央の固定プラテンに軸支されたピ
ニオンと、外端が対応する可動プラテンに固定され、内
端が上下からピニオンに噛合された一対のラックとを備
えて構成されている請求項６記載の両面成形の射出成形
機。