JPH038128Y2 - - Google Patents

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JPH038128Y2
JPH038128Y2 JP1987186583U JP18658387U JPH038128Y2 JP H038128 Y2 JPH038128 Y2 JP H038128Y2 JP 1987186583 U JP1987186583 U JP 1987186583U JP 18658387 U JP18658387 U JP 18658387U JP H038128 Y2 JPH038128 Y2 JP H038128Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、医学的な立場から、乳幼児の股関
節脱臼防止のために有効に働く、座席付育児器具
の座席部分に取付けられる新規なアタツチメント
に関するものである。
[従来の技術] 股関節脱臼の発生は、新生児期のごく初期に乳
幼児がどのような環境で取扱われたかということ
と深い関連を持ち、この時期に使用される育児器
具の設計が重要な要素となることについては、本
件出願人による特願昭55−122690号および特願昭
56−61813号等の出願において既に述べた。簡単
に言えば、股関節脱臼の大部分は、新生児期のご
く初期に乳幼児の脚の自由な運動を妨げ、両脚を
伸ばした状態で拘束することにより発生すること
が判明した。したがつて、生まれた直後から乳幼
児の両脚の運動を妨げず、両脚をごく自然な形に
自由に広げられる、すなわち股関節を「かえる」
のように曲げて広げた姿勢にしておくことが、股
関節脱臼の発生を著しく低下させた。このような
自然な生体、すなわち最も健康的で最も楽な姿勢
を積極的に保証して自由な発育を妨げない環境を
与える条件としては、股を広げた膝頭の部分の外
側の間の幅すなわち股間距離が所定値以上に保た
れ自然態が維持されるようにすることが重要であ
る。このことは、特に生後6か月までにおいて厳
格に守られるべきである。本願の考案者が完成さ
せたデータによれば、生後3か月で股関距離は28
〜30cm、4か月で28〜33cm、5か月で29〜33cm、
6か月で31〜36cmの範囲でそれぞれ分布している
ことがわかつた。なお、6か月を越えて自力で歩
行ができるようになる10か月頃までの間には、股
間距離の大きな変化はあまり見られない。
現在実用に供されている育児器具のうち、座席
を備えるものについては、股関節脱臼防止の観点
から配慮されなければならない。しかしながら、
こような配慮が払われた育児器具は、残念なが
ら、ほとんどないというのが現状である。たとえ
ば、上述のデータからすれば、そのような育児器
具の座席に対しては、股間距離の最大幅である36
cmを許容できる構成とされていれば十分であると
いうことがわかる。このような最大幅を許容でき
る育児器具は、この観点のみからすれば、現在あ
るにはある。
[考案が解決しようとする問題点] しかしながら、座席の幅が単に広ければ広いほ
どよいということにはならず、座席内で乳幼児が
安定的に保たれなければならない。なぜなら、座
席に座わつている乳幼児が幅方向にあちこちに動
くことが可能であれば、たとえば乳幼児が座席の
片側に寄つた場合、少なくとも一方の脚は、「か
える」のようには曲げて広げることができなくな
るからである。したがつて、乳幼児の膝頭の部分
では、股関節脱臼防止に必要な寸法を保ちつつ、
尻の部分では安定的に位置決めされる座席付育児
器具の実現が望まれる。
それゆえに、この考案の目的は、上述したよう
な要望を、従来からある座席付育児器具に後で簡
単に取付けることができるアタツチメントによつ
て満たそうとするものである。
[問題点を解決するための手段] この考案は、要約すれば、座席付育児器具の、
座部および背もたれ部を備える座席部分に置か
れ、ここに座わる乳幼児の少なくとも下半身に直
接作用して乳幼児の安定的な着座を確保するため
の、たとえば、座布団、マツトのようなイメージ
を持つ前記座席部分とは別体のアタツチメントで
あつて、可撓性シート材料から構成されかつ座席
部分の座部および背もたれ部の双方を一連に覆つ
た状態で位置決めされる座面形成部材と、この座
面形成部材上に形成される1対の突出部とを備
え、この1対の突出部は、乳幼児が座席部分に座
わつたときの乳幼児の尻の両側において突出して
乳幼児の尻の横方向移動に対する位置決めを行な
うものである。
[作用] この考案に係るアタツチメントを座席付育児器
具の座席部分に置いたとき、座席部分に座わらさ
れる乳幼児は、座面形成部材上に置かれ、たとえ
ば、その乳幼児の重みによつてアタツチメントが
実質的に位置決めされる。そして、このように座
わらされた乳幼児の尻の両側には、1対の突出部
が位置することになり、これによつて乳幼児の尻
の横方向移動に対する位置決めが達成される。
[実施例] 第1図は、この考案が適用される座席付育児器
具の一例としての乳母車を示す側面図である。こ
の図面に示すように、乳母車は、座席1を備え
る。この座席1は、たとえば箱形である。なお、
第1図に示すような乳母車は、ごく一般的な形式
のものであり、座席1についても、通常のもので
ある。この考案は、このような従来からある座席
1対して適用されるだけで、この考案の効果を生
じさせることができる。
第2図は、この考案の第1の実施例を示す平面
図である。第3図は、第2図の線−線に沿う
断面図である。
ここに示すアタツチメント2は、全体として長
方形の座面形成部材3と、この座面形成部材3上
に形成される1対の突出部4とを備える。座面形
成部材3および突出部4は、可撓性のシート材料
で覆われる。そして、座面形成部材3には、たと
えば毛布程度のクツシヨン性が与えられる。第3
図においては、このようなシート材料の詳細な縫
製方法については図示を省略しているが、突出部
4は、その中に発泡樹脂などのクツシヨン性の高
い材料が入れられて膨らまされる。突出部4は、
乳幼児の尻の両側に位置するように座面形成部材
3上で位置決めされる。この突出部4が設けられ
た位置より前方すなわち第2図において左方が乳
幼児の脚の伸びる方向であり、後方すなわち第2
図において右方が乳幼児の背中に当たる部分であ
る。座面形成部材3の前方端には、股ベルト(図
示せず)を挿入できる穴5が設けられる。この穴
5は、また、股ベルトが挿入されたとき、このよ
うなアタツチメント2の位置決めをも行なう機能
を有する。
なお、第2図および第3図に想像線で示すよう
に、さらにもう1つの突出部6を座面形成部材3
の比較的前方部に形成してもよい。これは、座わ
つている乳幼児の股間に位置するものであり、こ
れによつて、乳幼児の股間距離を前述のような所
定値以上に積極的に保つことを可能にする。
第4図は、第1の実施例が取付けられた状態の
乳母車の斜視図である。前述した第2図および第
3図を参照して、この考案に係るアタツチメント
の一例を述べたが、その座席に対する位置決め方
法は任意である。第4図では、そのような位置決
め方法の一例が示されている。すなわち、乳母車
の座席1は箱形であり、このような箱形の座席1
底面にたとえばアタツチメント2を置くだけで、
位置決めが完了する。そして、乳母車の座席1に
関連して設けられた股ベルト10は、座面形成部
材3に設けられている穴5に通される。このこと
も、また、アタツチメント2の位置決めを助け
る。
第5図ないし第8図は、この考案が適用される
座席付育児器具の他の例を示す斜視図である。
第5図はゆりかご式ベツド兼育児椅子11を示
す。この育児椅子11は、生後数日から使用でき
るものであり、そこには座席1が設けられる。こ
の育児椅子11の下方には、車輪12が設けら
れ、それよつて、この育児椅子11を適当な場所
まで容易に移動させることができる。この車輪1
2は、その位置を上方に変えることができるよう
に構成されていて、それによつて、湾曲した下フ
レーム13が床面に接するようになり、ゆりかご
としての使用態様が可能とされる。
第6図は椅子式食卓用椅子14を示す。これ
は、乳幼児が座われるようになる生後5〜6か月
から使用できるものである。ここにも、座席1が
設けれている。また、股ベルト10も設けられて
いる。
第7図はブランコ15を示す。これもまた、乳
幼児が座われるようになる生後5〜6か月から使
用できるものである。このブランコ15にも、座
席1が設けられる。この座席1は、本体フレーム
16から吊下げられた1対の吊り棒17によつて
保持され、この吊り棒17が本体フレーム16に
対して揺動されることによつて、座席1がブラン
コとして揺動する。この座席1に関連して股ベル
ト10もまた設けられている。
第8図はカーチエア18を示す。これは、乗用
車などのシードに取付けられるものである。乳幼
児は、このカーチエア18に座わらされた状態で
乗用車などに乗せられる。ここにも、座席1およ
び股ベルト10が設けられている。
このような種々の座席付育児器具に対して、こ
の考案に係るアタツチメントが取付けられる。そ
の位置決め方法については、任意であり、たとえ
ば、従来周知の紐による取付、ホツクによる取
付、ベルベツト式フアスナによる取付などが可能
である。
第9図は、この考案の第3の実施例を示す平面
図である。この第2の実施例では、上述した取付
方法として、紐による取付を行なうことができる
ように考慮されている。すなわち、座面形成部材
3の適当な位置から適当な本数だけ紐19が延び
て取付けられている。したがつて、これら紐19
を用いて座席の適当な箇所に結びつけることによ
つて、このアタツチメント20は座席に対してし
つかりと固定することができる。なお、その他の
構成は、第2図に示したアタツチメント2と同様
である。
上述した各実施例における突出部4について
は、乳幼児の座わり心地を考えれば軟らかい方が
好ましいが、一方では、あまり軟らか過ぎると効
果がない。このような適当な硬さかつ軟らかさの
調整は、シート材料で覆う構成であれば、その中
に入れられる材料の選択で行なうことができる。
したがつて、発泡樹脂を用いるほか、ブロー成形
した塊りを用いたり、適当なばねを内蔵したりす
ることも考えられる。
[考案の効果] 以上のように、この考案によれば、従来からあ
る座席付育児器具に取付けるだけで、そのような
座席付育児器具を、乳幼児の股関節脱臼防止に適
した育児器具に変形ないしは改良することが可能
となる。したがつて、この考案の適用範囲は、広
範なものであり、かつ、消費者の立場からすれ
ば、安価に医学的に優れた育児器具を得ることが
できるようになる。
また、この考案に係るアタツチメントによれ
ば、座面形成部材が座席の座部および背もたれ部
の双方を一連に覆うので、本来の座席が汚される
ことを防止でき、清潔さを保つことができるとと
もに、仮にアタツチメント側が汚れた場合には、
当該アタツチメントを座席から取外し、洗濯また
は清掃を容易に行なうことができる。このとき、
座面形成部材が可撓性シート材料から構成されて
いるので、洗濯時の取扱いがより容易になる。こ
のように、衛生的に、本来の座席およびアタツチ
メントを取扱えることは、乳幼児に対して適用さ
れる育児器具にとつて、特に意義が大きいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この考案が適用される座席付育児器
具の一例としての乳母車を示す側面図である。第
2図は、この考案の第1の実施例を示す平面図で
ある。第3図は、第2図の線−に沿う断面図
である。第4図は、第1の実施例が取付けられた
状態の乳母車の斜視図である。第5図ないし第8
図は、この考案が適用される座席付育児器具の他
の例を示す斜視図であり、第5図はゆりかご式ベ
ツド兼育児椅子を示し、第6図は椅子式食卓用椅
子を示し、第7図はブランコを示し、第8図はカ
ーチエアを示す。第9図は、この考案の第2の実
施例を示す平面図である。 図において、1は座席、2,20はアタツチメ
ント、3は座面形成部材、4は突出部、5は穴、
6は股間突出部、10は股ベルトである。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 座席付育児器具の、座部および背もたれ部を
    備える座席部分に置かれ、ここに座わる乳幼児
    の少なくとも下半身に直接作用して乳幼児の安
    定的な着座を確保するための前記座席部分とは
    別体のアタツチメントであつて、 可撓性シート材料から構成されかつ前記座席
    部分の座部および背もたれ部の双方を一連に覆
    つた状態で位置決めされる座面形成部材と、 前記座面形成部材上に形成され乳幼児が前記
    座席部分に座わつたときの乳幼児の尻の両側に
    おいて突出して乳幼児の尻の横方向移動に対す
    る位置決めを行なう1対の突出部とを備える、
    座席付育児器具の座席部分に取付けられるアタ
    ツチメント。 (2) 前記突出部は押圧により容易に変形し得る構
    成とされる、実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のアタツチメント。 (3) 前記突出部は発泡樹脂を含む、実用新案登録
    請求の範囲第2項記載のアタツチメント。 (4) 前記突出部はブロー成形された部分を含む、
    実用新案登録請求の範囲第2項記載のアタツチ
    メント。 (5) 前記座面形成部材はクツシヨン性を有する、
    実用新案登録請求の範囲第1項ないし第4項の
    いずれかに記載のアタツチメント。 (6) 前記座面形成部材の前方端には、股ベルトを
    挿入できる穴が設けられた、実用新案登録請求
    の範囲第1項ないし第5項のいずれかに記載の
    アタツチメント。 (7) 前記座面形成部材の比較的前方部には、座わ
    つている乳幼児の股間に位置する突出部が形成
    される、実用新案登録請求の範囲第1項ないし
    第6項のいずれかに記載のアタツチメント。
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JPS63163667U JPS63163667U (ja) 1988-10-25
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JPH0614732U (ja) * 1992-01-06 1994-02-25 勝久 増田 医療用廃棄物焼却処理車

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