JPH0380965A - 膜厚調整方法および膜厚調整用遠心機 - Google Patents

膜厚調整方法および膜厚調整用遠心機

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JPH0380965A
JPH0380965A JP21829089A JP21829089A JPH0380965A JP H0380965 A JPH0380965 A JP H0380965A JP 21829089 A JP21829089 A JP 21829089A JP 21829089 A JP21829089 A JP 21829089A JP H0380965 A JPH0380965 A JP H0380965A
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JP
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centrifuge
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JP21829089A
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English (en)
Inventor
Noboru Sonoda
薗田 昇
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Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、試験片表面に塗布された試料の膜厚を調整す
る方法および膜厚調整用遠心機に係り、特に潤滑油や塗
料等の防錆性、耐久性等の各種試験に用いる試験片の作
成に利用できる。
(背景技術〕 従来より、潤滑油や塗料等の防錆性、耐久性等の各種試
験を行う際には、試験条件を一定とするため、試験片表
面に塗布された試料の膜厚をμmオーダーで調整する必
要がある。
この膜厚調整方法としては、従来より以下に示す種々の
方法が使用されていた。
すなわち、 (+1試験片を試料中に浸漬した後、所望の膜厚となる
まで何日間か静置(油きり)する。
(2)試験片に試料を塗布後、所望の膜厚となるように
ガーゼ等で余分な試料を拭き取る。
(3)試験片に所望の膜厚となるように試料をスプレー
で塗布する。
等の方法が使用されていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、従来の膜厚調整方法では、以下に詳述す
るような種々の問題があった。
すなわち、試験片を静置する方法(1)では、試料への
物理的接触がないため試料全体を均一な膜厚とすること
ができるが、試料が所望の膜厚となるまでに数日かかる
ため、試験終了までに長時間を要し、試験結果を迅速に
得られないという問題がある。また、試験片を何日か静
置するため、試験片を載置するスペースが必要となると
ともに、気候や環境により静置時間が変化するため試料
の同−i厚の再現性が低いという問題がある。
また、試料をガーゼ等で拭き取る方法(2)では、迅速
な膜厚調整を行うことができるが、物理的接触により試
料を拭き取っているため、試料全体を均一な膜厚に調整
することが困難であり、rlAI¥、の再現性も低いと
いう問題がある。
さらに、試料をスプレー塗布する方法(3)では、均一
な膜厚で試料を塗布するのに熟練を要し、かつ、再現性
が低いとともに、試料の一部が空気中に拡散し、室内の
環境を悪化させるという問題がある。
本発明の目的は、試料の膜厚を短時間で容易に調整でき
るとともに、再現性の高い膜厚調整方法および膜厚調整
用遠心機を提供することにある。
〔課題を解決するための手段) 本発明の膜厚調整方法は、試料が塗布された試験片を遠
心機に取付けるとともに、所望の膜厚および試料の粘度
に基づいて遠心機の回転速度(回転数)および回転時間
を設定し、当該回転速度(回転数)で前記回転時間だけ
遠心機を作動させて試料の膜厚を遠心力により調整する
ことを特徴とする。
この際、遠心機の回転速度(回転数)および回転時間は
、所望の膜厚および試料の粘度を、1oHL =AIo
gη−BjogN −CIogT+ D” (1)に代
入することで設定される。なお、式(+)において、L
は膜厚(μm)、ηは試料の動粘度(cst) 、Nは
遠心機の回転数(rp鋼〉、Tは遠心機の回転時間(分
)A、B、Cはそれぞれ係数、Dは定数である。
また、本発明の膜厚調整用遠心機は、試料が塗布された
試験片を保持する保持機構を有するとともに、回転速度
および回転時間が調整可能に構成されていることを特徴
とする。
〔作用〕
このような本発明においては、試料が塗布された試験片
を遠心機に取付けてから遠心機を作動し、遠心力により
余分な試料を排除して膜厚を調整する。
この際、遠心力を用いて余剰試料を排除しているので、
試料の膜厚は試験片を静置する方法に比べて短時間で調
整される。さらに、試料は物理的な接触ではなく遠心力
により間接的な力学作用で排除され、この遠心力は試料
全体に均等に加わるため、均一な膜厚を容易に形成でき
る。
また、試料の動粘度、遠心機の回転速度、回転時間を式
(1)等で設定して試料の膜厚を調整しているため、常
に同じ膜厚に設定できる等の再現性が高く、またその設
定作業も容易に行え、これらにより前記目的が達成され
る。
〔実施例〕 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図および第2図には、本発明に基づく膜厚調整用遠
心機1が示されている。この遠心機1は円板状のロータ
2を備え、このロータ2は垂直方向に立設された回転軸
3に連結された図示しないモータにより回転される。こ
のロータ2には、ロータ2の円周に沿って90度間隔で
4つの切欠き部4が形成されている。
この切欠き部4には、保持機構であるホルダ5が取付け
られる。このホルダ5は、第3図にも示すように四角板
状に形成され、その表面5Aには、四角板状の試験片6
を保持するフック7および試験片6を支持する試験片受
け8が設けられている。
また、ホルダ5の両側面5Bには、円筒形の保合軸9が
立設されており、第4図にも示すように、この係合軸9
をロータ2の切欠き部4に形成された係合溝10に係合
することで、ホルダ5は、ロータ2に対して係合軸9を
中心に回動自在に取付けられる。
次に、このような遠心機1を用いた本発明の試料の膜厚
yJ整方法について説明する。
まず、試料中に浸漬する等して試料を塗布した試験片6
をホルダ5に保持し、このホルダ5をロータ2に取付け
る。
次いで、試料の室温における動粘度ηを実測または計算
により求め、所望の膜厚りを得るための回転数Nおよび
回転時間Tを前記(1)式により計算する。例えば、回
転数Nを1000 (rpm)  とした場合、室温2
0(”C)での動粘度ηが異なる各種試料における膜厚
しおよび回転時間Tの関係は第5図に示すようになる。
従って、回転数Nが1000 (rpm)の場合に所望
の膜厚りとするための回転時間Tが各試料毎に求められ
るつなお、第5図において、実vA51ハ動粘度ηカ1
700(C5t)ノ試料ヲ示シ、実線52は動粘度ηが
310(cst)の試料を示し、実線53は動粘度ηが
79(cst) の試料を示し、実線54は動粘度ηが
16(cst)の試料を示す。
この(1)式より計算された回転数Nおよび回転時間T
で遠心機lを作動させ、試料の膜厚りを所望の厚さに調
整する。
次に実験結果について説明する。第1表には、本発明の
方法(以下遠心法という)による試料の膜厚調整時間が
示されている。なお、比較例として、従来法(1)(以
下静置法という)による実験結果を示す。
本実験の試Illとしては、室温20°Cで動粘度ηが
42(cst)の防錆油を用い、試験片6に塗布した試
料1の膜TeJ、Lが1 (μm)となるまでの時間を
測定した。なお、遠心法においては、遠心機1の回転数
Nは1000 (rp+m)に設定し、また、静置法に
おいては試験片を試料中に一度浸漬した後静置した。
この第1表から分かるように、本発明の遠心法は従来の
静置法に比べて極めて短時間で膜厚を調整できる。
また、本発明の遠心法を第2表に示す各条件で行った試
料2〜6における膜厚調整精度の実験結果を第3表に示
す。
なお、 膜厚の実測値は重量法 を用いて測定した。
この第3表から分かるように、 本発明の遠心法 によれば、μmの膜厚りであっても計算値に対する実測
値の誤差を数パーセント以下にでき、極めて正確に膜r
¥Lを調整できる。
このような構成の本発明によれば、次のような効果があ
る。
すなわち、試料の膜厚りを調整するにあたって、遠心機
1を用いて余分な試料を排除しているため、試験片6を
静置する場合に比べて短時間で膜厚りを調整できる。
この際、ガーゼ等で拭き取る等の物理的な方法で余分な
試料を排除するのではなく、試料全体に均一かつ間接的
に加わる遠心力により排除しているので、試料全体を均
一な膜厚りに調整できる。
また、利用者は(1)式により設定した回転数Nおよび
回転時間Tで遠心機1を作動させるだけでよいため、誰
でもが容易に試料の膜厚りを調整でき、かつ、同一膜厚
の再現性を極めて高くできる。
さらに、試験片6は、フック7および試験片受け8によ
りホルダ5上に保持され、その表面に接触するものがな
いため、試験片6の表面の試料全体を確実に膜厚調整で
きる。
また、第3表に示す実験結果からも分かるように、μm
オーダーの膜厚りを形成する場合でも、計算値および実
測値の誤差は数%以下であり、本発明によれば極めて正
確に所望の膜厚りを形成できる。
さらに、試験片6はホルダ5に着脱自在に保持され、ホ
ルダ5はロータ2に着脱自在に取付けられるため、試験
片6を容易に取り扱うことができる。
さらに、多数の試験片6およびホルダ5を用意しておき
、ホルダ5を取り替えながら作業を行うことで、複数の
試験片6の膜厚調整を略連続的に順次行えるので、作業
効率が高くなって短時間で多数の試料の膜厚りを調整で
きる。
なお、本発明は前記実施例の構成等に限らず、本発明の
目的を達成できる範囲の変形は本発明に含まれるもので
ある。
例えば、ホルダ5としては前記実施例のようにフック7
で試験片6を保持するものに限らす、第6図に示すよう
に、試験片受け61およびガイド62により試験片63
を保持するホルダ60等を用いてもよく、要するに、試
験片6,63を着脱自在に保持できればよい。
また、試験片6,63およびホルダ5.60は四角板状
のものに限らず、円形、三角形、六角形等でもよく、そ
の形状、大きさは実施にあたって適宜設定すればよい。
さらに、遠心機1のロータ2としては、前記実施例のよ
うに円板状のものに限らず、十字形や星形等のものでも
よい。
また、試験片6をロータ2に取付ける保持機構としては
、前記実施例のようにホルダ5を用いたものに限らず、
第7図に示すように、ロータ2の端面にフック71を設
け、このフック71に試験片6を直接保持する構成でも
よい、この場合には、ホルダ5が不要となってコストが
低減できる利点がある。
〔発明の効果〕
前述のような本発明の膜厚調整方法および膜厚調整用遠
心機によれば、試料の膜厚を短時間で容易に調整できる
とともに、その再現性を高くできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す上面図、第2図は第1
図の■−■線に沿った断面図、第3図は前記実施例のホ
ルダを示す斜視図、第4図はロータおよびホルダの結合
部分を示す斜視図、第5図は膜厚および回転時間の関係
を示す両対数グラフ、第6図は本発明のホルダの変形例
を示す斜視図、第7図は本発明の他の変形例を示す概略
図である。 l・・・遠心機、2・・・ロータ、5.60・・・ホル
ダ、6゜63・・・試験片、7.71・・・フック、8
.61・・・試験片受け、9・・・係合軸、10・・・
係合溝、62・・・ガイド。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)試料の膜厚を調整する方法であって、試料が塗布
    された試験片を遠心機に取付けるとともに、所望の膜厚
    および試料の粘度に基づいて遠心機の回転速度および回
    転時間を設定し、当該回転速度および回転時間で遠心機
    を作動させ、試料の膜厚を遠心力により調整することを
    特徴とする膜厚調整方法。
  2. (2)請求項1記載の膜厚調整方法において、遠心機の
    回転速度および回転時間を、所望の膜厚および試料の粘
    度により次式を用いて設定したことを特徴とする膜厚調
    整方法。 logL=Alogη−BlogN−ClogT+D(
    I )但し、L:膜厚(μm) η:試料の動粘度(cst) N:遠心機の回転数(rpm) T:遠心機の回転時間(分) A、B、C:係数 D:定数 である。
  3. (3)試料が塗布された試験片を保持する保持機構を有
    するとともに、回転速度および回転時間が調整可能に構
    成されていることを特徴とする膜厚調整用遠心機。
JP21829089A 1989-08-23 1989-08-23 膜厚調整方法および膜厚調整用遠心機 Pending JPH0380965A (ja)

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