JPH0380853A - 熱除去装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は人体の患部などの熱を除去する熱除去装置に
関するものである。

〔従来の技術〕

第４８２１は例えば実開昭６０−６１０１９号公報に開
示された従来の熱除去装置を示し、図において、（１）
は低温流体が生成される冷却機、（２）は低温流体送り
管、（３）は温暖流体戻り管、（４）は低温流体送り管
（２）に設けられたポンプ、（５）は人体であり、例え
ば患部として頭部を示す。（６）は人体の頭部（５）と
接触する液柱体であり、仕切片（６ａ）により頭部（５
）側へ低温領域、その下方側を温暖領域に区分けし、低
湿流体を導入口（６ｂ）から導入し、温暖流体を導出口
（６ｃ）から導出するように構成されている。

次に動作について説明する。人体の頭部（５）の熱を除
去する場合は、人体の頭部（５）を液柱体（６）上に置
き、冷却機（１）を運転して低温流体を生成し、ポンプ
（４）を駆動して冷却機（１）で生成された低湿流体を
低温流体送り管（２）を通して液柱体（６）の低温領域
に供給する。低温領域において人体の頭部（５）の熱が
低温流体と熱交換し１人体の頭部（５）の熱が徐々に除
去されていくと共に低温流体が温暖流体となって液柱体
（６）の温暖領域に流動し、温暖流体戻り管（３）を通
して冷却機（１）に還流され、再び冷却機（１）で低湿
流体となり、上述した動作か繰り返され、人体の頭部（
５）の熱か除去される。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の熱除去装置は以上のように構成されているので、
人体の患部の熱を除去するために、冷却機（１）、ポン
プ（４）を必要とすると共に低温流体の供給配管並びに
温暖流体の帰還配管を設ける必要があり、大きな設備と
なると共に高価な装置となっていた。

この発明は上記のような課題を解決するためになされた
ものであり、簡単な構造で安価な熱除去装置を得ること
を目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この発明に係る熱除去装置は、人体の患部の熱を吸収す
る吸熱体と、一方側が吸熱体と熱的接触して固定され、
他方側が吸熱体より遠方に延在して配置され、内部に作
動液体が封入されたヒートパイプと、ヒートパイプの他
方側に配置された冷却ファンと、吸熱体、ヒートパイプ
、冷却ファンから戊る構造体を移動自在に支持する支持
手段とを設けたものである。

〔作用〕

この発明における熱除去装置は、吸熱体、ヒートパイプ
、冷却ファンから成る構造体を人体の患部に移動して接
触させ、吸熱体により人体の患部の熱を吸収してヒート
パイプの一方側から他方側へ熱を輸送し、冷却ファンに
より冷却して熱を除去する。

〔実施例〕

以下、この発明の一実施例を第１図に基づいて説明する
。第１図において、＜７）は人体の患部の熱を吸収する
吸熱体であり１例えば銅あるいはアルミニウムなどの熱
良導体から成る。（８）は一方側（８ａ）が吸熱体（７
）に植設等により熱的接触されて固定され、他方側（８
ｂ）が吸熱体（７）より遠方に延在、即ち、吸熱体（７
）より上方側に延在して配置され、内部にアンモニア、
水等の作動液体が封入されたヒートパイプであり、図は
一例として１０本（５本２列）配設した場合を示してい
る。（９）はヒートパイプ（８）の他方側（８ｂ）に設
けられた放熱効果をより高めるための冷却フィン、ＯＯ
はヒートパイプ（８）の他方側（８ｂ）の端部を剛に保
持する保持板、ｕｌｌはヒートパイプ（８）の他方側（
８ｂ）に配置された冷却ファンであり、ヒートパイプ（
８）の他方側（８ｂ）を冷却する。（１ｚは一方側（１
２ａ）が建屋などの基部αＪに支持され、他方側（１２
ｂ）が例えば保持板（１０）と連結され、吸熱体（７）
、ヒートパイプ（８）、冷却ファン（ＩＩから成る構造
体を移動自在に支持する支持手段であり、図は一例とし
てリンク機構から成る場合を示し、調整具（１２ｃ）の
調整により支桿（１２ｄ）が進退すると共に枢軸（１２
ｅ）、　（１２ｆ）は吸熱体（７）、ヒートパイプ（８
）、冷却ファン０１）から成る構造体の１１のみでは移
動できないようになっている。

次に動作について説明する。人体の患部の熱を除去する
場合は、吸熱体（７）、ヒートパイプ（８）、冷却ファ
ン０１）から成る構造体を手で引っ彊って支持手段ｕ３
を駆動させて人体の患部に移動して吸熱体（７）を人体
の患部に接触させると共に冷却ファン０１）を駆動して
ヒートパイプ（８）の他方側（８ｂ）を冷却して低温と
する。人体の患部に接触させた吸熱体（７）により人体
の患部の熱を吸収してヒートパイプ（８）の一方側（８
ａ）を加熱する。この熱量はヒートパイプ（８）の一方
側（８ａ）内部の作動液体を加熱して気化させる際に蒸
発潜熱として奪われ、気化した作動液体の蒸気は自身の
蒸気圧を利用してヒートパイプ（８）の一方側（８ａ）
から他方側（８ｂ）に移動する。ヒートパイプ（８）の
他方側（８ｂ）に移動した作動液体の蒸気１′！冷却フ
アン（１１）により冷却され、このとき、作動液体の蒸
気は凝縮して液体に戻るが、凝縮潜熱を周囲空気に放出
し、人体の患部の熱を周囲空気に放熱する。凝縮した作
動液体は内壁面に伝ってヒートパイプ（８）の一方側（
８ａ）に還流する。このような動作の繰り返しにより、
人体の患部の熱をヒートパイプ（８）の一方側（８ａ）
から他方側（８ｂ）へ輸送して周囲空気に放熱し、効率
的に熱を除去するようにしている。即ち、吸熱体（７）
側濡度が冷却ファン（１１１により冷却されたヒートパ
イプ（８）の他方側温度と略近似する湿度となるように
動作し、人体の患部の冷却治療を効率的に行うようにし
ている。

その結果、従来のような大きな設備としなくてよく省ス
ペース化も実現でき、小形で安価な装置とすることがで
きる。

向、上記実施例では吸熱体（７）の患部接触面が平面状
の場合について述べたが、吸熱体（７）の患部接触面を
人体の患部に適した面状とすることは言うまでもＧい。

また、上記実施例における吸熱体（７）の患部接触面に
高熱伝導性絶縁体（図示せず）を装着し、人体の患部と
の馴染みを良くすると共に熱吸収効率を良くするように
してもよい。この高熱伝導性絶縁体としては、例えばセ
ラミックスペーパーに樹脂が含浸されたプリプレグシー
トを積層して加熱処理して形成してもよい。また、セラ
ミックスペーパーとしては、例えばアルミナ短繊維と有
機バインダーとしてミクロフィブリル化セルロースを用
いて成形されたアルミナペーパーとしてもよく、熱伝導
性大、防錆性、耐環境性大、耐圧接強度大などの優れた
利点を有している。

また、上記実施例では吸熱体（７）が銅あるいはアルミ
ニウムにより成る場合について述べたが、吸熱体（７）
を高熱伝導性絶縁体で構成するようにしてもよい。

また、上記実施例におけるヒートパイプ（８）の例えば
一方側（８ａ）近傍にフレキシブル部を形成することに
より、吸熱体（７）の人体の患部への接触状態を微調整
することもできる。

また、第２図及び第３図に示す実施例のように、吸熱体
（７）内に中空室（７ａ）を形威し、この中空室（７ａ
）内とヒートパイプ（８）の一方側（８ａ）開口とを連
通して内部空間を構成し、吸熱体（７）をヒートパイプ
（８）の構成体としてもよく、この場合は、人体の患部
の熱により吸熱体（７）の中空室（７ａ）内の作動液体
が直接的に加熱され、上記実施例よりさらに効率的な冷
却治療を行うことができる。

〔発明の効果〕

この発明は以上説明した通り、人体の患部の熱を吸収す
る吸熱体と、一方側が吸熱体と熱的接触して固定され、
他方側が吸熱体より遠方に延在して配置され、内部に作
動液体が封入されたヒートパイプと、ヒートパイプの他
方側に配置された冷却ファンと、吸熱体、ヒートパイプ
、冷却ファンから成る構造体を移動自在に支持する支持
手段とを設け、吸熱体、ヒートパイプ、冷却ファンから
成る構造体を人体の患部に移動して接触させ、吸熱体に
より人体の患部の熱を吸収してヒートパイプの一方側を
加熱し、ヒートパイプの一方側から他方側へ熱を輸送し
、冷却ファンにより冷却して熱を除去するようにしたの
で、簡単な構造で安価な熱除去装置を得ることができる
。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例による熱除去装置を示す斜
視図、第２図はこの発明の他の実施例による熱除去装置
を示す斜視図、第３図は＄２図ｍ−■線における断面図
、第４図は従来の熱除去装置を示す要部断面正面図であ
る。 図において、（７）は吸熱体、（７ａ）は中空室、（８
）はヒートパイプ、１１１は冷却フィン、□□□は支持
手段である。 尚、図中同一符号は同−又は相当部分を示す。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 　人体の患部の熱を吸収する吸熱体と、一方側が上記吸
   熱体と熱的接触して固定され、他方側が上記吸熱体より
   遠方に延在して配置され、内部に作動液体が封入された
   ヒートパイプと、上記ヒートパイプの他方側に配置され
   、上記ヒートパイプの他方側を冷却する冷却フアンと、
   一方側が基部に支持され、他方側が上記吸熱体、上記ヒ
   ートパイプ、上記冷却フアンから成る構造体を移動自在
   に支持する支持手段とを備えたことを特徴とする熱除去
   装置。