JPH0379947A - 環境監視装置 - Google Patents

環境監視装置

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JPH0379947A
JPH0379947A JP1216818A JP21681889A JPH0379947A JP H0379947 A JPH0379947 A JP H0379947A JP 1216818 A JP1216818 A JP 1216818A JP 21681889 A JP21681889 A JP 21681889A JP H0379947 A JPH0379947 A JP H0379947A
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瀬川 秀夫
Hiroomi Sato
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、屋内環#[視技術さらには赤外線検知器の出
力に基づく環境監視装置に関するもので、例えば屋内で
の火災の発生の有無や人間にとって不快な屋内環境を検
出して警報器もしくは空気調和装置の制御信号を出力す
る場合に利用して効果的な技術に関する。
[従来の技術] 従来、室内の快適な環境を作り出すため、温度センサや
湿度センサを用いて室内状態を検出して冷暖房装置を調
節するようにした空気調和装置が種々提案されている。
しかしながら、従来の一般的な空気調和装置は装置本体
もしくはその近傍に配置されたサーミスタ等接触式の温
度センサからの検出信号に基づいて温度制御を行なって
いる。つまり、センサ周辺の空気の温度を室内平均温度
とみなして制御を行なっていた。
一方、火災検知に関しては、光電管やバイメタル、テレ
ビジョンカメラを利用する火災検知器が提供されている
が、光電管の場合は紮外線領域の波長に敏感に感応する
ため、太陽光や電灯算からの光線によって誤動作しゃす
いヒいう欠点がある。
一方、バイメタル型のあのは感度が低すぎて有効性に乏
しい。また、テレビジョンカメラにて監視する方式は、
状況判断がしづらく、カメラの設置台数も多くな11.
)すぎ、加えて常時人間が監視することを必要とするの
で、所定の成果が得られにくい。
こうした状況において、近頃では、炎から発せられる赤
外線を検知する赤外線検知方式に大吉な関心が寄せられ
ている。こうした赤外線検知方式においても、単に一定
水準以上の赤外線を検知したときに火災を判定する単純
なものから一歩進んで、赤外線検知器の出力借号レベル
がある一定時間以上増加傾向にあるか否かを識別する識
別回路を組み込んだ火災検知器が提唱された(特公昭5
6−7196号)。
また、信頼性の向−にのため、炎からの赤外線放射を2
種以上の波長帯で別々に検知し、それらの情報に基づい
て火災か否かを判断する技術の開発に努力が注がれてき
た。その一つは、可視又は近赤外域を検知するセンサと
赤外線を検知するセンサという2種類のセンサを利用し
て、電灯等からの放射のように赤外域の輻射強度に比較
して可視又は近赤外域の輻射強度が大きい場合は非火災
と判断する方式である。
もう一つの方式は、炎に特右なスペクトル分布を検知す
るものである。一般に炎を伴わない赤外線放射源から放
射される赤外線のスペク(−ル分布は第2図実線A、C
のよう1こブランクの法則に従い、発熱物体の温度が高
くなるほどスペクトルのピーク値は短波長側にシフト・
する。これに対し、炎を伴う赤外線放射物体は、別の特
イfの特性を示す。すなわち、第2図に実線nで示すよ
うに、凹凸のあるスペクトル分布を持つ。これは、CO
2分子共鳴放射ヒして知られる現象により起こるもので
あり、波長4.3μm付近で高いピークを示す。従って
、原理的には、このCO8分子共鳴放射による波長4゜
3μm付近のピークを検知することにより炎を検知する
ことができる。
そこで、従来、この波長4.3μmのピークをとらえる
ためのいくつかの試みが提案されている。
例えば、特開昭50−2497号は、4.3μmとその
前後の2波長における放射線量を検知し、4.3μmと
他の2波長における放射線量が一定値以J、Zになった
場合に炎と判定している。また、特開昭57−964.
92号は、2つの凸部間に谷間が存在するか否かを判別
して炎の発生を検知することを提唱している。
[発明が解決しようとする課題] 空気調和装置や冷暖房機による室内の環境制御に関して
は、室内にいる人間が感じる温度が最も重要なファクタ
ーとなる。しかるに、人体が感じる温度は、人間の肌に
直接触れている空気の温度以外に室内空間から放射され
る赤外線を肌が吸収して感じる放射熱がある。例えば、
暖房機や窓等からの放射熱がある場合、人体にとっては
火照った感しになり、窓や壁が人体からの放射熱を吸収
する場合は底冷えの感じになる9したがって、室内温度
測定器に接触している空気を検知するザーミスタのよう
な接触式の温度測定器の出力温度のみで環境を制御する
従来方式にあっては、人間にとって本当に快適な環境を
提供できないという問題があった。
一方、火災検知に関しては、電灯光のように赤外域の輻
射強度に比較して可視又は近赤外域の輻射強度が大きい
場合は非火災と判断する従来方式では、通常的な電灯に
よる誤報が少なくなるが。
例えば電熱器のような火災以外の発熱体であっても可視
又は近赤外線を放射しないものあるいはそれが弱いもの
であれば火災と判断し、誤報を発するためその適用に制
約が多い。
また、波長4.3μmとその前後の2波長における放射
線量を検知し、4.3μmと他の2波長における放射線
量が一定値以上になった場合に炎と判断する方法では、
炎を検知することはできてもその炎が火災に由来するも
のかあるいは有益な熱源に由来するものかは検知できな
い。すなわち。
ガスレンジ、ガスストーブ等の炎で誤報を発する欠点が
ある。
本発明の目的は、火災の発生を含む屋内環境の変化を検
知し1人間にとって快適な屋内環境を実現可能にすると
ともに有益な熱源に基づく誤報が非常に少なくかつ高感
度で火災を検知できるような環境監視装置を提供するこ
とにある。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは火災の発生も環境の変化と考え、居住空間
の環境監視技術と火災検知技術を同一次元で考察した。
その結果、室内にいる人間が最も法適と感じる環境を作
り出すためには、その室内の空気温度を監視するだけで
なく、主に放射温度を監視し更に空気温度を監視するこ
とにより環境制御するのが最も良い方法であり、放射温
度のモニターには、赤外線検出器を用いることができる
ことおよび火災検知についても赤外線検知器を用いる方
法が優れていることから、赤外線検知器を使用すれば空
気調和装置等による屋内環境の制御と火災の検知を一つ
の検出器の出力に基づいて行なうことができるとの着想
を得た。
そこで、放射温度に基づく環境制御および火災検知につ
いてさらに詳細に検討した。
その結果、屋内での放射温度は複数の赤外線検知器の出
力の比から計算することができ、更にサーミスタ等の接
触型の温度測定器を装備することにより、検知空間での
人体が実感として感じる温度のモニターができ1人体が
快適と思われるように環境を制御するこLができる。
また1通常、屋内の環境温度は、約300°K(23℃
)であるので放射波長のピークは約1−0μmあたりで
ある。従って、赤外線検知器には透過中心波長が10μ
mにあるバンドパスフィルタを設けることが望ましい。
一方、監視している環境に火災を伴わない@房器具例え
ば電気ヒーターなどが置かれている場合、環境を10μ
mのバンドパスフィルタのみで監視していると、電気ヒ
ーターなどで部分的に温度が上がっている場合でも全体
の環境温度が上がっていると判断してしまうので、バン
ドパスフィルタの透過中心波長が4μmあたりでの監視
を加える。
さらに、暖房器具がない場合は環境から放射される赤外
線のうち4μmは10μmに比較して十分小さいが、電
気ヒーターのように赤熱する暖房器具があるときは4μ
m付近の赤外線も10μmと同様な強さで放射される。
従って、10ILnn付近の波長の強さが大きくなり、
かつ4μmの強さも大きくなってきたら電気ヒーターが
加熱していると判断し、4μmの方が小さいときは環境
全体の温度が上昇してきていると判断することができる
一方、火災と非火災との間には、以下のような現象的差
異がある。
すなわち、火災以外の熱源の場合、発熱面積および温度
は一定ないしは数分間で定常に至る。例えば、暖房器具
などでは、発熱面積は一定であり。
温度は数分間で定常に至る。また、マツチ、ライター等
は、温度、発熱面積が一定であるだけでなく、数秒ない
しは数分で消滅する。
これに対し、火災では発熱面積、温度が共に増加し、し
かも数分間経過しても増加傾向を示すといった特徴があ
る。第3図(A)に、燻焼状態から火災に至る過程での
温度変化、第3図(B)に発熱面積の変化を示す。ここ
でTNFは発炎時点である。また、燻焼状態を経ない火
災、例えば放火などのような火災の場合においては、第
3図(A)。
(B)のTF点以降の温度変化、発熱面積変化を示す。
さらに火災の場合、放射される赤外線を短〜長波長にわ
たる複数の波長帯に分離するヒ、それぞれの波長帯の検
知出力は時間と共に増大し、しかもその検知出力の比の
時間的変化も特有の挙動を示す。すなわち、検知出力の
大きさは発熱部分の面積と温度を反映するのに対し、検
知出力の比は発熱部分の温度を反映するため燻焼人災の
場合には、それぞれの波長の検知出力およびその検知出
力の比が共に徐々に増大する傾向を示し、発炎火災に移
行した時点で、検知出力、およびその比は急増する。ま
た、その後は1発熱源の面積増加に対して温度上昇は飽
和する傾向にあるので、検知出力は増大するが、その比
はほぼ一定となる。そして、発炎火災に移行した時点で
、002分子の共鳴放射が著しく増大し、火災面積の増
加に伴ってその強度が増加する。一方、火災以外の炎の
場合、定常状態に至った後はこうした時間的変化かはみ
られない。
本発明は、上記のような考察に基づいてなされたもので
、監視空間から放射される赤外線を複数の波長帯に分離
するバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタを通
過した赤外線をそれぞれ検知する赤外線検知器を備え、
該複数の波長帯のうち一つの波長帯はCO2分子の共鳴
放射波長帯を含み、1〜16μmの波長範囲を検知する
赤外線検知部並びに前記それぞれの波長帯の赤外線検知
器の出力およびこれらの検知出力の比の時間的変化に基
づいて火災発生判定および監視空間の放射温度を演算す
る信号処理装置とよりなる環境監視装置を提案するもの
である。
[作用] 上記した手段によれば、放射温度という共通の物理量の
測定を通して、環境制御については常時放射温度を監視
することによりその制御を行ない、火災検知に関しては
火災発生の際における放射温度の異常パターンの検出並
びにCO2分子の共鳴放射の検出を行なって判断するこ
とにより、環境全体の温度変化が電熱器などによる温度
変化か、ガスコンロ、ストーブなどの火炎を有する暖房
器具による温度変化か、火災が発生しているかの判断が
正確に行なえ、人体にとって快適な環境の制御と誤動作
のない火災検知が可能になる。
[実施例] 第1図は本発明の環境監視装置を設置した部屋の状況を
示す。
この実施例では、室内の壁の上部に空調装置51がまた
その下方にサーミスタ等の温度測定器52が取り付けら
れている。
さらに、部屋の天井の中央には焦電型赤外線センサを用
いた赤外線検出装置53が下向きに取り付けられている
とともに、この赤外線検出装置53と上記空調装置51
および温度測定器52は、ケーブル54によって警備室
等に配備されたマイクロコンピュータのような信号処理
装置50に接続され、信号処理装置50は赤外線検出装
置53の出力に基づいて室内の放射温度を演算し、その
温度データを空調装置51へ送る。すると空調装置51
のマイクロコンピュータは、その放射温度データと温度
測定器52からの検出信号とに基づいて送風の温度や送
風量を適宜調節して快適な室内環境を作り出す。
また、信号処理装置50は、赤外線検出装置53からの
検知信号に基づいて火災発生と判断すると警備室や廊下
等に配置された警報器20を作動させるようになってい
る。
ただし、空調装置51にマイクロコンピュータを内蔵す
る代わりに建物全体を監視する信号処理装置50により
温度検出器52と赤外線検出装置53の出力に基づいて
空調装置51の制御信号を形威し、出力するようにして
もよい。
第4図には上記赤外線検出装置の一実施例と赤外線検出
装置の出力に基づく環境制御システムの概略構成を示す
赤外線検出装置53は、赤外線を周期的に分断する回転
式チョッパ1と、特に限定されないがそれぞれ異なる透
過帯域をもつ4つの光学フィルタからなるバンドパスフ
ィルタ2a、2b、2c。
2dと、各バンドパスフィルタ28〜2dと関連してそ
の透過赤外線を検知する赤外線検知器3a。
3b、3c、3dを備えている。バンドパスフィルタ2
8〜2dの透過帯の中心波長は、ここに示した4分割方
式の場合では、例えばフィルタ2aが2〜3μm、フィ
ルタ2bが3〜4μm、フィルタ2cが4〜5.5μm
、フィルタ2dが8〜15μmのように適宜選択され、
透過波長帯幅はそれぞれ0.1〜1.5μmとされる。
これらのフィルタ2a〜2dのうち、1つは、CO2分
子の共鳴放射波長帯(4,3μm)を透過するものが選
択される。ここでは、フィルタ2cがCO2分子の共鳴
放射波長帯を透過するようになっている。また、5.5
〜8μmの波長帯は、空気中の水蒸気による吸収が非常
に大きいので、避けるべきである。分割波長帯の数は、
上記のように4分割に限られるものではなく、2分割以
上任意の数に分割できるが、実用上は5〜6分割までで
十分である。
光学フィルタは、Zn5eあるいはZnSあるいはGe
その他の誘電体をSi等の基板上に交互に真空蒸着して
多層膜としたものであり、目標とする透過波長細に応じ
て膜厚が決定される。
赤外線検知器3a〜3dとしては、半導体赤外線検知器
、サーモパイル、焦電型赤外線検知器等いずれも使用し
得るが、半導体赤外線検知器は冷却が必要なため適当で
なく、サーモパイルまたは焦電型赤外線検知器が望まし
く、中でも焦電型のものが特に好ましい。また、チョッ
パ1は、赤外線検知器にサーモパイルを使用した場合に
は省略することができる。
焦電型検知器は温度の変化分のみに応答する微分型の検
知器であり、温度増加を測定する本発明装置に好適であ
る。焦電型検知器は、タンタル酸リチウムやPbxZr
yO,に代表される焦電体の薄板の表面および裏面に蒸
着等により電極を形成したものである。また、波長1μ
m付近の近赤外線域を検知する場合には、Siフォトダ
イオードを使用することもできる。
チョッパlの回転駆動には、パルスモータ−直流モータ
ーなどが適しているが、直流モーターの場合にはチョッ
パの回転数を検知するためのフォトインタラプタのよう
な回転検知器4が必要である。パルスモータでチョッパ
を駆動する場合には、開動回路から回転数を知ることが
できるので、フォトインタラプタは不用となる。
赤外線検知器3a〜3dからの出力信号およびチョッパ
の回転検知信号は、信号処理回路10で処理される。信
号処理回路10は、各赤外線検知器3a〜3dからの出
力の大きさ、それらの出力の相対比並びにそれらの時間
変化を演算し、その結果に基づいて対象赤外線源が火災
か否かを判別し、火災と判断したときは警報器の暉動信
号を出力する。
第5図は、信号処理回路1oの構成例を示す。
赤外線検知器38〜3dからの出力信号は、増幅回路1
1a、llb、llc、lidに送られ、所望のレベル
まで増幅される。また、フォトインタラプタ4からの回
転検知信号は、移相回路12に入力され、互いに90度
位相のずれた同期信号SINφ、CO8φが出力される
。増幅回路11a〜lidからの出力は、上記同期信号
SINφ、CO8φに同期して同期検波回路13a□〜
13d工、13a2〜13d2に伏給され、検波される
同期検波回路13 al−13dl、 13 a2〜1
3d2の検波出力は、それぞれ2乗回路14a□〜工4
 d□、 14 a2〜14 d、で2乗され、それぞ
れのチャンネルごとに加算器15a〜15dで加算され
た後、平方根演算回路16a〜16dで平方根演算され
る。このように、90度位相のずれた同期信号で別々に
同期検波を行い、それらの検波出力の2乗平均をとるこ
とによって、チョッパと赤外線検知器間の位置ずれ等に
起因する位相のずれが取り除かれる。
平方根演算器L 6 a = L 6 dの出力は、A
/D変換器17 a = 17 dでA/D変換されて
マイクロコンピュータ18に入力され、信号処理される
第5図の実施例では、2乗平均をアナログ演算器で演算
しているが、同期検波された信号をA/D変換して、マ
イクロコンピュータに入力すれば、マイクロコンピュー
タで2乗平均を行うこともできる。また、増幅回路11
a〜lidの出力信号をA/D変換することで、同期検
波をマイクロコンピュータ18で行うこともできる。
マイクロコンピュータ18においては、検知信号に基づ
いてタイマ割込み等で数秒おきに演算を行い、赤外線源
の温度と発熱面積の増大、さらにCO2分子共鳴放射の
有無の様相を数分間にわたりデータを蓄積し、そのデー
タに基づいて温度と発熱面積が常に増大しているか調べ
、増大している場合に火災と判断し、ドライバ19を駆
動させてリレーRLYをオンさせ、警報器20を駆動さ
せる。
例えば、燻焼火災の場合、赤外線検知器38〜3dの出
力は第6図に示すように変化する。すなわち、赤外線検
知器3a〜3dの出力a9 b、Q*dは温度上昇と延
焼面積の増大に什ってd t clb、aの順で増加す
る。そして、発炎した時点TFでCO2分子の共鳴放射
が激増するため、赤外線検知器3a〜3dのうち3cの
出力が著しく増加する。その後、赤外線源が火炎となる
ため、温度上昇は少なくなり、面積の増大に伴う赤外線
量の増加が主になり、各赤外線検知器38〜3dの出力
は各々増加するが、出力の比はほぼ一定になる。
一方、非火災の場合、赤外線源の温度または面積が所定
時間で定常状態あるいは消滅状態となる。
例えば、暖房器具、調理器具などの場合は、発熱面積の
増大は伴わずまた温度も所定時間で定常状態に達する。
従って、赤外線検知器3a〜3dの出力比較により赤外
線源の温度を求め、かつその温度における赤外線検知器
38〜3dのうち例えば3a、3bと3dの出力を、予
め設定した値と比較すれば発熱面積を知ることができる
。さらに、以−ヒの手順で求めた赤外線源の温度と発熱
面積から、黒体放射強度すなわち、熱源が黒体であると
仮定した場合のCO2分子共鳴放射波長齋長帯ける赤外
線放射強度を計算し、その値と、CO2分子の共鳴放射
波長帯を検知する赤外線検知器3cの出力とを比較する
ことにより、CO2分子の共鳴放射の有無を知ることが
できるに うして、温度および発熱面積がある一定期間(数分間)
以上増加傾向にあり、かつC02分子の共鳴放射が認め
られない場合は、燃焼火災と判断できる。また、ある時
点で、温度および発熱面積が急増すると共に、C02分
子の共鳴放射が認められた場合には、燻焼火災が発炎火
災に移行したと判断し5例えば警報器の音量を増加させ
たり音の高低を変化させてその旨を報知させるようにす
ることができる。さらに、赤外線が検知されない状態か
ら急にCO2分子の共鳴放射が検知され。
それに伴って高温の発熱が検知され、しかもその発熱面
積が急増した場合は、放火と判断できる。
これに対して、発熱面積の増大がみられない場合は、炎
を扱う器具(ストーブ、コンロ)と判断できろ。
本発明は、極めて実際的な火災現象に立脚して火災判定
を行っているので、従来技術と異なり誤報を著しく低減
することができる。また、この火災判定ルーチンの間に
放射温度の演算が行なわれ、その温度データが空調装置
51に送信され、快適な室内環境作りが行なわれる。
第7図〜第9図には、各々4つのバンドパスフィルタと
赤外線検知器を一つのパッケージに収納した焦電型セン
サ40の構造と使用例を、また第10図には、その回路
例を示す。ここでは、先の具体例において別々に設けら
れた4つの赤外線検知器が、単一のユニットとして集合
された形となっている。すなわち、このパッケージ型赤
外線センサ40は、第9図に示されるように円盤状の絶
縁基板41を4分した各象限に焦電体43a、43b、
43c、43dが配置され、その前方に上記各焦電体に
対応する4分割型バンドパスフィルタ42a、42b、
42c、42c3からなる窓42が配置され、基板41
と窓42とがシールカン46により結合され、全体とし
て4種の赤外線波長帯を検知し得るパッケージ型センサ
として構成されている。上記4分割型バンドパスフィル
タ428〜42dは、各々その透過中心波長が2.6μ
m、、3.7μm、4.3μm、9μmとされており、
透過帯域幅は、O91〜・1μmとされている。この4
分割フィルタは、1枚の透明ガラス基板上に誘電体長M
膜を4回に分けて選択蒸着するか、あるいは4枚扇形の
バンドパスフィルタを貼り合わせることで作製される。
フィルタ42a〜42dを通過した赤外線は焦電体43
a〜43dで別々に検知され、先と同様に信号処理回路
10により処理される。シールカン46内には内部の空
間をフィルタに合わせて4つに仕切る区画壁を設けるこ
とが望ましい。
焦電体43a〜43dは、第10図のように各々逆分極
された2つの焦電素子S、、S2が直列接続されてなり
、一方の焦電素子S□の端子にはそれぞれインピーダン
ス変換用FET47a、47b、47c、47dのゲー
ト端子が接続されている。このFET47a〜47dの
ド1ツイン端子には各々正のff1iliXffl圧v
DDが印加され、各ソース端子からそれぞれ出力信号が
取り出されるようになっている。また、他方の焦電素子
S2の端子は接地点Eに接続され、各FET47a〜4
7dのゲート端子と接地点Ekの間にはそれぞれ同一の
高抵抗値を持つ入力抵抗R1,R,、R3,R,が接続
されている。
なお、図示しないが上記FET47a〜47dは焦電体
43a〜43dの一ヒ方に、また入力抵抗R4〜R,は
絶縁基板41上に、それぞれ取り付けられ、ボンディン
グワイヤまたはハンダ付けで相互に接続されてシールカ
ン46内に封入される。
[発明の効果] 以上説明したようにこの発明は、監視空間から放射され
る赤外線を複数の波長1?Fトこ分離するバンドパスフ
ィルタと、各バンドパスフィルタを通過した赤外線をそ
れぞれ検知する赤外線検知器を備え、該複数の波長帯の
うち一つの波長帯はCO2分子の共鳴放射波長帯を含み
、1〜16μmの波長箱間を検知する赤外線検知部並び
に前記それぞれの波長布の赤外線検知器の出力およびこ
れらの検知出力の比の時間的変化に基づいて火災発生判
定および監視空間の放射温度の演算を行なう信号処理装
置ヒより環境監視装置を構成することにより、放射温度
という共通の物理量の測定を通して。
環境制御については常時放射温度を監視することにより
空調装置の制御を行ない、火災検知に関しては火災発生
の際における放射温度の異常パターンの検出並びにCO
2ガスの共鳴吸収赤外線の検出を行なって判断すること
で、環境全体の温度変化が電熱器などによる温度変化か
、ガスコンロ、ストーブなどの火炎を有する暖房器具に
よる温度変化か、火災が発生しているかの判断が正確に
行なえ、人体にとって快適な環境の制御と誤動作のない
火災検知が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る環境監視装置の一実施例を示す基
本構成図、 第2図は赤外線放射源から放射される赤外線波長とit
(相対値)との関係を示す図、第3図(A)は火災発生
時の温度変化を示す図。 第3図(B)は火災発生時の発熱面積の変化を示す図、 第4図は赤外線検出装置の一例を示す概略構成図、 第5図は信号処理回路の一実施例を示す回路図、第6図
は火災発生時における第1図の火災検知装置の各検知器
の出力の変化を示す図、第7図はパッケージ型赤外線検
知器の一例を示す斜視図、 第8図はそれを用いた火災検知装置の概lI!841!
戊図、 第9図はその赤外線検知器の内部構造を示す分解斜視図
、 第10図はその赤外線検知器の回路構成例を示す回路図
である。 1・・・・チョッパ、28〜2d・・・・バンドパスフ
ィルタ、3a〜3d・・・・赤外線検知器、4・・・・
回転検知器、20・・・・警報器、50・・・・信号処
理装置、51・・・・空調装置、52・・・・温度測定
器、53・・・・赤外線検出装置。 第 2 図 ○ 12345678910ω風) テ皮 よ 第3図 (A) (B) F 綺 蝙 第 6 図 F 時間 第1O図 第 図 −4: Q 第8 図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)監視空間から放射される赤外線を複数の波長帯に
    分離するバンドパスフィルタと、各バンドパスフィルタ
    を通過した赤外線をそれぞれ検知する赤外線検知器を備
    え、該複数の波長帯のうち一つの波長帯はCO_2分子
    の共鳴放射波長帯を含み、1〜16μmの波長範囲を検
    知する赤外線検知部並びに前記それぞれの波長帯の赤外
    線検知器の出力およびこれらの検知出力の比の時間的変
    化に基づいて火災発生判定および監視空間の放射温度の
    演算を行なう信号処理装置を具備することを特徴とする
    環境監視装置。
  2. (2)屋内空気温度を測定する接触式温度測定器を備え
    、該温度測定器および上記赤外線検知器の出力に基づい
    て上記信号処理装置が空気調和装置もしくは冷暖房機に
    対する制御信号を形成することを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載の環境監視装置。
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