JPH0379205A - 予圧可変スピンドル - Google Patents

予圧可変スピンドル

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JPH0379205A
JPH0379205A JP21196089A JP21196089A JPH0379205A JP H0379205 A JPH0379205 A JP H0379205A JP 21196089 A JP21196089 A JP 21196089A JP 21196089 A JP21196089 A JP 21196089A JP H0379205 A JPH0379205 A JP H0379205A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、スピンドルを支持する軸受に41与する予圧
の大きさを変え得るようにした予圧可変スピンドルの改
良に関する。
〔従来の技術〕
工作機械の主軸を支持する軸受の予圧は、通常、重切削
を行う低速回転時に高剛性となるように設定されている
。しかし高速回転時には、軸受の回転摩擦の発熱による
軸の伸び膨張等により、軸受の予圧が一般に過大となる
ため、早期に焼付を起こすという問題がある。そこで、
予圧を必要なときに変化させるようにした予圧可変型の
スピンドルが用いられている。
従来のこの種の予圧可変スピンドルとしては、例えば特
開昭61−223324号公報や特開昭64−4020
3号公報に提示されたものがある。
これらは、主軸と主軸ハウジングを同軸に設け、いずれ
か一方を回転可能とし、両者の間には軸方向に間隔を置
いて一対のころがり軸受を配している。それらの軸受の
うち、少なくとも一方の軸受は軌道輪が軸方向に相対移
動可能に支持される。
この軸方向に相対移動可能な軸受の近傍において、主軸
の外径又は主軸ハウジングの内径面にすべりねじが形成
され、そのねじに螺合するすべりねじを有する回転体と
この回転体に形成されたすべりねじに螺着されて軸方向
に移動可能とされた移動体とが、主軸と主軸ハウジング
との間に配設されている。前記回転体には回転駆動用の
歯車が設けられ、この歯車に噛み合う小歯車を電動機で
回転させるように構成されている。
そして、小歯車を回転させることにより前記回転体を回
転させて、移動体を軸方向に移動させる。
これにより、軸方向に間隔を置いて配した一対のころが
り軸受の一方の軸受につき、その軌道輪を軸方向に相対
移動させて、軸受に付与する予圧の大きさを回転速度に
対応させて制御する。
〔発明が解決しようとする課題] しかしながら、上記従来例にあっては、回転体が主軸ま
たは主軸ハウジングにすべりねじを介して螺合されてい
る。その回転体に、移動体が同じくすべりねじを介して
螺合されている。そこで、回転時にいわゆるスティック
スリップが起きやすく、また回転方向を逆転する際にが
たを生じやすいため、作動が円滑さを欠き精度が低下す
るという問題点があった。
また、回転体に回転駆動用の歯車が設けられ、これに噛
み合う小歯車を介して電動機で回転させるように構成さ
れているため、歯車間のバックラッシュにより移動体の
移動精度が低下し、結局精密な予圧制御が困難になると
いう問題点があった。
そこで本発明は、上記従来の問題点に着目してなされた
ものであり、その目的とするところは、ねじのがたや歯
車のバックラッシュがなく、高精度の予圧制御が可能な
予圧可変スピンドルを提供して上記従来の問題点を解決
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、主軸と主軸ハウジングとの間に、軸方向の間
隔をおいて前後の軸受が介装され、後方の軸受の一方の
軌道輪を軸方向に移動可能な可動スリーブに係合せしめ
てなる予圧可変スピンドルにおいて、 前記可動スリー
ブにボールねじのねじ溝を形成すると共に、該ねじ溝に
対応する螺旋溝を有して前記可動スリーブにボールを介
して螺合し軸方向移動は阻止されて回転自在に前記ハウ
ジングの後部に取付けられたナツトと、該ナツトを回転
させて前記可動スリーブを軸方向に移動せしめ軸受の予
圧を制御する駆動手段とを設けたことを特徴とする。
前記ボールねじのねじ溝は前記可動スリーブの外周に形
成し、前記ねし溝に対応する螺旋溝は前記ナツトの内周
に形成することができる。
前記駆動手段は、円筒状のステータに対して円筒状のロ
ータを周面対向に配設してなる直接駆動形モータであり
、該ロータが前記ナツトに直結されダイレクトドライブ
とされているものとすることができる。
また、前記可動スリーブを軸方向に弾圧して前記後方の
軸受に定圧予圧を負荷する弾性部材を設けることができ
る。
〔作用] 可動スリーブとこれに螺合するナツトとの間に介在する
ボールねじはボールの転勤を介した螺合であり、摩擦抵
抗はすべりねじに比しはるかに少ない。これがため可動
スリーブの極めて円滑で高精度な軸方向作動を実現する
ことができる。
また、ナツトを回転駆動する手段としてバックラッシュ
の大きい歯車を介することなく直接駆動形モータを利用
することにより、ナツトの回転精度、可動スリーブの軸
方向移動精度をきわめて高精度に維持することができる
。 その結果、軸受予圧を主軸の回転数に応じて高精度
で最適に調整することが可能である。
更に、可動スリーブを軸方向に弾圧する弾性部材を設け
ることで、軸受予圧を必要に応じて定圧予圧と定位置予
圧とに自在に切り換え、最適の予圧状態で使用すること
が可能である。
〔実施例] 以下、本発明の実施例を図とともに説明する。
第1図は、本発明の一実施例の縦断面図であり、モータ
ビルトイン形予圧可変スピンドルを表している。主軸l
と主軸ハウジング2との間に、軸方向の間隔をおいて前
後の軸受3,4が介装されている。各軸受3,4は、そ
れぞれ2個の例えばアンギュラ玉軸受のような転がり軸
受を間座5を介して並列に組み合わせたものである。
先方の軸受3は主軸1の先端から挿入され、内輪3Aの
一側面が軸段部1aに係止している。軸受3の外輪3B
の一側面は、前軸受ハウジング6の端面にポル1−Bl
で取付けた前M7に係止している。8Aは軸受3の内輪
3Aの一側面を押さえる内輪押さえ、8Bはカバーであ
る。また9は前軸受ハウジング6に埋設された給油ノズ
ル、またlOは主軸lに嵌合された先方のバランスリン
グである。
主軸1の外径面に締りばめで固定されたロータ11は、
主軸1の後端から挿入されている。ロータ11に周面対
向させて同軸に配設されたステータ12は、外筒13の
内周面に、ステータスリープ14を介して固着されてい
る。なお、ステータスリーブ14の外周面は、外筒13
の内径面に形成された環状空間からなる冷却ジャケット
15に面しており、冷却流体で強制冷却されるようにし
である。16は冷却流体の漏れ止め川の0リングシール
である。
上記外筒13の前端には前記前軸受ハウジング6がポル
1−82で取付けられる。一方、外筒13の後端には後
1[17が取付けられて、前軸受ハウジング6と外筒1
3と後蓋17とで主軸ハウジング2を構成している。主
軸lがこの主軸ハウジング2で囲まれたスペース内に、
先方のバランスリング10と、ロータ11およびステー
タ12からなるモータと、後方のバランスリング18と
が内蔵された構成になっている。後方のバランスリング
18は、主軸1の段部に係止することにより、軸方向に
位置決めされている。
後117の内径面は小径面と大径面とされ、その内径面
と主軸1との間に段付のスペースが形成されて、そこに
後方の軸受4及びその予圧調整手段等が配設されている
。すなわち、後!!17の小径の内径面17aに、主軸
1の後端から可動スリーブ19が挿入され、可動スリー
ブ案内ボールブツシュ23を介して軸方向可動に取付け
られている。可動スリーブ19の端面には、後蓋17の
対向面に植設された回り止めビンPが遊嵌されている。
そのため可動スリーブ19の回転は阻止され、軸方向に
のみ移動可能である。
この可動スリーブ19と主軸1との間の環状空間に、更
に内輪間座20.軸受4.内輪間座21が挿入されてい
る。そしてこれらの後に、内輪押さえナツト22が挿通
されている。このナツト22は、主軸lの外径面に形成
された雄ねじ25に螺合して止めねじB3で固定されて
いる。かくして軸受4の内輪4Aは、後方のバランスリ
ング18と、内輪押さえナツト22との間に前記内輪間
座20.21を介して挟持され、軸方向に不動に位置決
めして固定される。一方、軸受4の外輪4Bは、可動ス
リーブ19の内径面に挿入されてボルト止めされた外輪
押さえ24で固定されており、可動スリーブ19と一体
的に軸方向移動可能である。
26は主軸ハウジング2を外径面から軸心に向かって貫
通する取付は穴に挿通して小ねじB4で固定支持された
給油ノズルであり、その先端から軸受4に潤滑油が噴射
される。したがって、給油ノズル26は上記可動スリー
ブ19をも軸直角の方向に貫通しているが、貫通孔を太
き(して可動スリーブ19の必要な軸方向の変位が妨げ
られないようにしている。なお、26Aは給油路、34
は軸受に噴射された後の潤滑油を戻すためのドレン抜き
孔である。
上記の可動スリーブ19は、その径大の頭部の外周にボ
ールねじのねじ溝27を有するねじ軸として形成されて
いる。そして、このねじ軸である可動スリーブ19に、
ボール28を介して予圧調整用のナツト29が螺合され
ている。このナツト29と可動スリーブ19との関係は
、第2図ないし第5図に示すように、周知の内部循環式
のボールねしにおけるとほぼ同様に構成されている。
すなわち、ナツト29は可動スリーブ19に遊嵌する内
周面を有し、この内周面に可動スリーブ19のねし溝2
7と対応する螺旋溝30が形成されている。また、ナツ
ト内周面には、螺旋溝30より深い部分を有する長S字
状のボール循環溝31が螺旋溝30に接続されている。
このボール循環溝31は、可動スリーブ19とは別体の
こま32に形成されており、そのこま32が可動スリー
ブ19の側壁に一体的に嵌め込まれている。可動スリー
ブ19とナツト29の相対螺旋運動時には、可動スリー
ブ19のねじ溝27とナツト29の螺旋溝30に沿って
転勤移動する多数のボール28が、長S字状のボール循
環溝31により可動スリーブ19の相隣るねし溝27を
隔てている峰部(ねじランド部)27Lを乗り越えて隣
のねし溝27に戻され循環可能となっている。
上記ナツト29は、後蓋17の大径の内径面17bで囲
まれたスペース内に主軸1の後端から挿入され、内径面
17bとの間にはナツト案内ボールブツシュ33が介装
されて、滑らかに軸回転可能に支持されている。
主軸1の後端には、回転位置センサとして例えば磁気式
ロークリエンコーダ35の検出リング36が嵌め込まれ
、主軸1の後端に形成されている雄ねじ37に締付はナ
ツト38を螺合して固定されている。前記ロータリエン
コーダ35の検出リング36の外周は一定間隔の歯が形
成されており、磁気読み取りヘッド39は可動スリーブ
19に取付けて支持されている。このロークリエンコー
ダ35の位置検出信号に基づいて、前記ステータ12と
ロータ11とからなるサーボモータの回転を制御するよ
うになっている。
なお、主軸lの軸心部には軸方向に貫通孔1bが設けら
れ、工具着脱機構41が装着されている。
これは、先端に工具端末を把持するボール弐把持部42
を備えて、常時は皿ばね43の付勢力で図の右方に押さ
れて後端が主軸1の後端から突出している長尺の着脱駆
動棒44を有する。
前記予圧調整用のナツト29は、フランジ部29aにお
いてボルトB5で取付けられた取付部材46を介して直
接駆動形モータ(ダイレクトドライブモータ)50の出
力軸51にボルトBIOで接続されている。この直接駆
動形モータ50は、ナツト29を回転させてねじ軸であ
る可動スリーブ19を軸方向に移動させ軸受4の予圧を
制御する際の駆動手段であり、基台100の内部スペー
ス101内に収納され、取付はフランジ52に挿通した
ボルトB6で固定されている。一方、予圧可変スピンド
ルの外筒13は、外筒フランジ13aに挿通したポルI
−BTで基台100の外面に固定支持されている。
第6図は、直接駆動型モータ50の詳細を示す図である
すなわち、中心部に軸方向の空孔54を有する2重筒型
形状のハウジング55の内部に、モータステータ56と
、これに同軸に配設されたモータロータ57とが対向す
る構造のモータMを内臓している。この実施例のモータ
Mは、2基のモータステータ56を配した高トルク型の
場合を示したが、モータステーク56は1 基のみでも
よい。
各モータステータ56は、コイルCAと共に図示されな
い複数の歯をもった磁極を複数有しており、それぞれハ
ウジング55の内筒55Aと外筒55Bの内面に圧入固
着されている。その2基のモータステータ56に挟まれ
て、モータステータと同ピツチの歯を設けたモータロー
タ57が回転自在に配設されている。そしてモータステ
ータ56の各磁極を順次励磁することにより、モータロ
ータ57を回転させるようになっている。モータステー
タ56の磁極相互では位相変化させである。
モータロータ57の一端側には、軸方向に延びる円環状
の出力軸51が延設されて、ポル)Bl0で一体回転可
能に固着されている。その出力軸51の中間部分にはク
ロスローラ軸受61の外輪61aが嵌めこまれ、固定部
材62を固定ボルトBllで締めつけることによって固
定されている。
また上記クロスローラ軸受61の内輪61bは、ハウジ
ング内筒55Aの周面の上部に嵌めこまれ、ハウジング
内筒55Aの上端面にボルトB12で固着された環状の
軸受押え65で固定されている。
ハウジング外筒55Bの上端面には上M61がボルトB
13で固着され、その上167の裏面に取付けたシール
部材69で、出力軸51の外周面がシールされる。
上蓋67、ハウジング外筒55B及び出力軸51により
囲まれた空間Sには、モータロータ57を高精度に位置
決めするべく、高分解能の回転検出器であるレゾルバ7
0が内臓されている。コイルCLを有するレゾルバのス
テータ71は、ハウジング外筒55Bの内面にボルトB
14で固着されている。これに対してレゾルバのロータ
73は、前記レゾルバのステータ71に対向させて出力
軸51の段部に固定されている。レゾルバのステータ7
1は、モータステータ56と同様の歯を備えた複数の磁
極を有し、コイルCLは各磁極に巻回されている。レゾ
ルバのロータ73は、モータロータ57と同様にレーゾ
ルバのステータ71と同一ピッチの歯を有している。
モータロータ57が回転するとレゾルバ70のロータ7
3も回転するから、レゾルバのステータ71との歯間の
リラクタンスが変化する。その変化をドライブユニット
75のレゾルバ制御回路によりデジタル化し、位置信号
および速度信号として利用することで、レゾルバのロー
タ73の回転角ひいては出力軸51の回転位置1回転速
度を検出するようになっている。
これらの検出信号と、制御手段76(シーケン9.位!
決めコントローラ、パーソナルコンピュータ等)からの
指令入力とによりクローズド・ループ・サーボシステム
による制御を行うように構成されている。なお、77は
レゾルバ70とドライブユニット75間の電気配線を接
続するレゾルバコネクタ、78はモータMとドライブユ
ニット75間の電気配線を接続するモータコネクタであ
る。
このように構成された直接駆動形モータ50は、その出
力軸の軸心を主軸1の軸心と同心に合わせて、取付はフ
ランジ52により基台100の内部スペース101の内
壁面に取付けられる。
次に作用を説明する。
主軸1の回転速度1回転方向は、ロークリエンコーダ3
5の検出信号に基づいて、ステータ12のコイルへの通
電を制御することで低速、高速。
正逆自在に制御される。しかして、主軸lの回転状態に
応じて、主軸1を支承する軸受4の予圧が制御される。
例えば、低速重切削が行われる場合には、必要な高剛性
を得るべく大きな予圧を付与し、一方、高速で軽切削が
行われる場合には、軸受の発熱を抑えるべく小さな予圧
に切り換える。
この予圧調整の際は、ロークリエンコーダ35からの回
転信号に応じて、予め定められている予圧調整指令が、
制御手段76から目標位置指令入力としてドライブユニ
ット75に入力される。これを受けて、ドライブユニッ
ト75の図示されない電流制御部からは、パワーアンプ
回路を経てモータ電流出力が直接駆動形モータ50のモ
ータステータ56のコイルCAに出力される。
モータステータ56のコイルCAに、モータ電流を通電
すると、モータステータ56の各歯が所定の順序に励磁
されてモータロータ57が回転する。モータロータ57
が回転するとレゾルバ70のロータ73も回転して、レ
ゾルバのステータ71との歯間のリラクタンスが変化す
る。その変化をドライブユニット75のレゾルバ制御回
路を経て位置信号としてフィードバックすることでレゾ
ルバのロータ73の回転角ひいては出力軸51の回転角
度を制御する。かくして、出力軸51に接続されている
ナツト29がモータロータ57によりダイレクトドライ
ブされ、制御された所定角度だけ正確に転勤する。
ナツト29が転勤する際には、ボール28がナツト29
の螺旋溝30と可動スリーブ19のねじ溝27との間を
転勤しつつ移動する。そして、螺旋溝30のA点(第5
図参照)からこま32の溝に入り、可動スリーブ19の
ねじランド部27Lを斜めに乗り越え、B点で隣接する
螺旋溝30に入り、もとのA点に戻って循環する。
ボール28の転勤に応じて、ねじ軸である可動スリーブ
19が軸方向に所定量移動すると共に、軸受4の外輪4
Bが可動スリーブ19と一体的に移動し、位置決め制御
がなされ、その結果軸受予圧が調整される。この場合、
可動スリーブ19、したがって外輪4Bを内輪4Aに対
して第1図で右方に変位させれば軸受4の予圧が増大す
る。反対に、第1図で左方に変位させれば軸受4の予圧
は減少する。ちなみに、上記の軸受予圧を重切削から軽
切削の範囲で適切に調整するにあたっては、軸受外輪4
Bの軸方向可動量として0〜50μm程度の範囲、又そ
の位置決め精度としては2μm程度が必要になる。いま
、上記ねじ溝27及び螺旋溝30からなるボールねじの
リードを10aosとすると2μmの位置決め精度に相
当する回転精度は2X10−’回転すなわち回転角度に
して0.07゜になる。この高い回転精度は、第6図に
示した直接駆動形モータ50により十分に達成可能であ
った。この直接駆動形モータ50は、歯車等の減速機構
を必要としないゼロ・バックラッシュでしかも高トルク
が得られ、且つ内蔵のロークリエンコーダ35を用いて
完全なりローズド・ループ・サーボシステムが得られる
から、負荷と直結して高い回転位置決め精度、繰り返し
精度を確保することができるためである。
又、直接駆動形モータ50の回転出力を直線駆動出力に
変換する手段として、可動スリーブ19とナツト29と
がボール28を介して螺合したボールねじを用いたので
、従来のすべりねじや歯車を使用したもののように、ス
ティックスリップやがたを生じることがないためである
なお、直接駆動形モータ50には、軸心部を貫通して空
孔54が設けられている。図示しないが、この空孔54
を利用して空圧シリンダ装置を組み込み、その出力ロン
ドを工具着脱機構41の着脱駆動棒44に連結すること
により、主軸1に対する工具の着脱を容易に自動化でき
る利便もある。
第7図に第2実施例を示す。
この実施例は、可動スリーブ19の先端部と後蓋17の
対向面との間に予圧用コイルばね90を介装して、定位
置予圧と定圧予圧とを切り換え可能にした点が上記第1
実施例と異なっている。
この場合、高剛性の必要な重切削時には、第1実施例と
同じく駆動手段50によりナラ)z9を回動させて可動
スリーブ19を図の右方に移動せしめ、その軸方向位置
を調整することで、軸受4に大きな定位置予圧を負荷す
る。一方、高速軽切削に切り換えたときは、回転数の変
化を検知し、駆動手段50によりナツト29を逆転させ
て、可動スリーブ19を図の左方に移動させる。可動ス
リーブ19のねじ溝27の中心線がナツト29の螺旋溝
30の中心線に合致した位置関係のとき、ボール28と
各溝との軸方向すきまが最大となり可動スリーブ19は
フリーになる。その結果、予圧用ばね90の弾性付勢力
のみが可動スリーブ19に作用することとなり、軸受4
にはトルク変動が抑制できる安定した定圧予圧が付与さ
れる。
かくして、低速から中速にかけては可変定位置予圧とし
、高速では定圧予圧に自在に切り換え、全ての速度範囲
をカバーすることが可能になる。
なお、上記各実施例ではナツト29の回転駆動手段とし
て直接駆動形モータ50を使用した場合を述べたが、そ
の他の周知の直流サーボモータ。
交流サーボモータ、パルスモータを利用することもでき
る。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明によれば、予圧可変スピン
ドルにおける可動スリーブの外周にボールねじのねじ溝
を形成すると共に、該ねじ溝に対応する螺旋溝を内周に
有して前記可動スリーブにボールを介して螺合し軸方向
移動は阻止されて回転自在に前記ハウジングの後部に取
付けられたナツトと、該ナツトを回転させて前記可動ス
リーブを軸方向に移動せしめ軸受の予圧を制御する駆動
手段とを設けた構成とした。そのため、がたやバツクラ
ッシュがなく、可動スリーブの極めて円滑で高精度な軸
方向作動が実現され、その結果高精度の予圧制御が可能
な予圧可変スピンドルを提供することができるという効
果が得られる。
また、ナツトを回転駆動する手段として直接駆動形モー
タを利用することにより、ナツトの回転精度、可動スリ
ーブの軸方向移動精度をきわめて高精度に維持すること
ができ、その結果、軸受予圧を主軸の回転数に応じて高
精度で最適に調整することが可能な予圧可変スピンドル
を提供することができるという効果が得られる。
更に、可動スリーブを軸方向に弾圧する弾性部材を設け
ることで、軸受予圧を必要に応じて定圧予圧と定位置予
圧とに自在に切り換え、最適の予圧状態で加工すること
が可能な予圧可変スピンドルを提供することができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の縦断面図、第2図は予圧
調整手段の部分縦断面図、第3図は第2図の外形図、第
4図は第2図のIV−IV断面図、第5図はナツトの斜
面図、第6図は直接駆動形モータの半縦断面で示す側面
図、第7図は第2実施例の要部を示す縦断面図である。 図中、lは主軸、2は主軸ハウジング、3,4は軸受、
19は可動スリーブ、27はねし溝、28はボール、2
9はナツト、3oは螺旋溝、5゜は直接駆動形モータ、
9oは弾性部材。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)主軸と主軸ハウジングとの間に、軸方向の間隔を
    おいて前後の軸受が介装され、後方の軸受の一方の軌道
    輪を軸方向に移動可能な可動スリーブに係合せしめてな
    る予圧可変スピンドルにおいて、前記可動スリーブにボ
    ールねじのねじ溝を形成すると共に、該ねじ溝に対応す
    る螺旋溝を有して前記可動スリーブにボールを介して螺
    合し軸方向移動は阻止されて回転自在に前記ハウジング
    の後部に取付けられたナットと、該ナットを回転させて
    前記可動スリーブを軸方向に移動せしめ軸受の予圧を制
    御する駆動手段とを設けたことを特徴とする予圧可変ス
    ピンドル。
  2. (2)前記ボールねじのねじ溝を前記可動スリーブの外
    周に形成し、前記ねじ溝に対応する螺旋溝を前記ナット
    の内周に形成した請求項(1)記載の予圧可変スピンド
    ル。
  3. (3)前記駆動手段は、円筒状のステータに対して円筒
    状のロータを周面対向に配設してなる直接駆動形モータ
    であり、該ロータが前記ナットに直結されダイレクトド
    ライブとされている請求項(1)記載の予圧可変スピン
    ドル。
  4. (4)前記可動スリーブを軸方向に弾圧して前記後方の
    軸受に定圧予圧を負荷する弾性部材を備えたことを特徴
    とする請求項(1)記載の予圧可変スピンドル。
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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62118118A (ja) * 1985-11-18 1987-05-29 Daihatsu Motor Co Ltd 軸受の予圧調整装置
JPS6440203A (en) * 1987-08-04 1989-02-10 Teijin Seiki Co Ltd Spindle supporting device
JPS6432917U (ja) * 1987-08-24 1989-03-01

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