JPH0378918B2 - - Google Patents

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JPH0378918B2
JPH0378918B2 JP59126332A JP12633284A JPH0378918B2 JP H0378918 B2 JPH0378918 B2 JP H0378918B2 JP 59126332 A JP59126332 A JP 59126332A JP 12633284 A JP12633284 A JP 12633284A JP H0378918 B2 JPH0378918 B2 JP H0378918B2
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JP
Japan
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cutter head
face
shield body
cutter
pressure
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JP59126332A
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JPS6037399A (ja
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Toshio Akesaka
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Iseki Kaihatsu Koki KK
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Iseki Kaihatsu Koki KK
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Publication date
Application filed by Iseki Kaihatsu Koki KK filed Critical Iseki Kaihatsu Koki KK
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  • Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は液体加圧式シールドトンネル掘進装置
に関し、特に、切羽における地下水の流動を阻止
しかつ切羽地盤の崩壊および隆起を防ぎながらト
ンネルを掘進する装置に関する。
(従来技術) 従来、使用されてきた泥水加圧式シールドトン
ネル掘進工法は、泥水圧を切羽に作用させながら
掘削し、掘削土砂をカツタスリツト部から泥水室
に導入し、更にこの泥水室から泥水輸送管を介し
て抗外へ搬出し、掘進機の速度を抗外へ排出され
る排土量に応じて制御するものであつた。
前記排土量は、一般に地山の密度、泥水輸送管
内を流れる送排泥の比重、送排泥流量などを計測
し、これらの計測値をコンピユータ等により計算
して算出する。こうして、計算によつて得られた
排土量に応じて、掘進機の速度を自動的に制御す
るか或は手動により調整する方法がとられてい
た。しかし、地山の密度については、予め土質調
査を行つた後、仮定の値を計算式に投入して計算
するため誤差が出る。しかも、この誤差に流量や
比重の誤差も加算されることから全体として排土
量の数値に極めて大きな誤差を生じることがあ
る。これらの誤差は直接掘進速度に影響し、掘削
土量と前記速度とにアンバランスが生じ、その結
果切羽の完全な安定を保障できず、地盤の沈下や
隆起の原因となつた。
また、従来工法よれば、切羽に作用させる泥水
圧は、これが切羽土圧および地下水圧の双方に対
抗するように、その値が選定されていたことか
ら、切羽の崩壊は防止し得ても地下水圧の流動を
防ぎ得ず、また、地下水の流動を阻止し得る泥水
圧であれば切羽の崩壊を防止し得ないという問題
があり、ことに切羽の崩壊防止を基準として泥水
圧を設定する多くの場合、地下水の流動が生じ
る。地下水の流動は、地下水のシールド本体内へ
の浸入、これによる地盤の崩壊、地盤沈下、その
他井戸のような地下構造物への地下水の流入また
は、噴出といつた問題を生じる。
(発明の目的) 従つて、本発明の目的は、切羽における地下水
に対してこれとほぼ等しい圧力の液体を作用させ
ることによつて地下水の流動を阻止すると共に、
カツタヘツドにシールド本体に対して所定の位置
を占めさせることによつてカツタヘツドに切羽の
主働土圧より大きく且つ受動土圧より小さい圧力
で切羽を押圧させて切羽の崩壊および隆起を防止
し、これにより地下水および切羽を自然の状態に
維持しつつトンネルを掘進する装置を提供するこ
とにある。
(発明の構成) 本発明の液体加圧式シールドトンネル掘進装置
は、シールド本体内に設けられた隔壁に回転およ
び滑動可能に支承されたカツタヘツドと、前記隔
壁前方へ切羽における地下水にほぼ等しい圧力の
液体を供給する装置と、可変速のシールド本体推
進装置と、カツタヘツド駆動装置と、前記カツタ
ヘツドを切羽地盤に対して加圧する加圧装置と、
カツタスリツト開度調整装置と、前記カツタヘツ
ドと前記シールド本体との相対的スライド量に応
じて前記シールド本体推進装置、前記カツタヘツ
ド駆動装置、前記加圧装置または前記カツタスリ
ツト開度調整装置の作動を制御する装置とを備
え、切羽における地下水の流動を阻止しかつ切羽
地盤の崩壊および隆起を防止しつつトンネルを掘
進することを特徴とする。
(実施例) 第1図に示す液体加圧式シールドトンネル掘進
装置10は、シールド本体12と、該シールド本
体の前部にあつてシールド本体を横断して設けら
れた隔壁14とを含む。この隔壁14によりシー
ルド本体12の内部は水圧室16と大気圧室18
とに区画される。隔壁14には加圧流体の入口お
よび出口のための開口が設けられ、該開口には水
又は泥水のような加圧流体を水圧室16内に加圧
流体を供給する供給管20および水圧室16内か
ら液体を掘削土砂と共に排出するための排出管2
2が接続されている。
水圧室16内にはカツタヘツド24が配置さ
れ、該カツタヘツドに固定された駆動シヤフト2
6は、隔壁14に設けられた軸受部を介して隔壁
14の後面に取り付けられたギヤボツクス28内
へ伸長している。このギヤボツクス28内におい
て、駆動シヤフト26にキー止めされた主歯車3
0は、ギヤボツクスの外壁に固定された油圧駆動
モータ32からボツクス内に伸びる軸32aに取
り付けられた歯車34に噛合している。従つて、
駆動シヤフト26は油圧駆動モータ32により駆
動回転される。
駆動シヤフト26はギヤボツクス28の軸受部
を介して更に伸長し、ギヤボツクス28の後面に
取り付けられたハウジング36内で終端してい
る。ハウジング36内にはトンネルを掘進しよう
とする地盤の調査に基づいて算定した主働土圧と
受働土圧との間にある、一定のもしくは一定範囲
の土圧値を予め設定したロードセルを含む負荷検
出器即ち切羽土圧検知装置38がロツド40に支
持されている。この負荷検出器38は駆動シヤフ
ト26の終端面に当接して配置されている。ハウ
ジング36の後面には片側ロツド式複動ピスト
ン・シリンダ装置42が取り付けられ、該ピスト
ン・シリンダ装置のピストンロツド44はロツド
40、負荷検出器38および駆動シヤフト26の
それぞれの内部に形成された通路を通つてシヤフ
トの前方端へ伸長している。
第2図を参照するに、カツタヘツド24は駆動
シヤフト26の端部に固定されたフエース46を
含み、該フエースはその径方向に間隔をおいて設
けられたカツタスリツト48を備える。更に、カ
ツタヘツド24は、フエース46の後面に位置し
且つ駆動シヤフト26上に滑動可能に配置された
カツタデイスク50を含む。このカツタデイスク
50には複数のカツタビツト52がフエース46
のカツタスリツト48に整合する位置に取り付け
られている。これにより、カツタビツト52は、
駆動シヤフト26上でのカツタデイスク50の滑
動によりカツタスリツト48からその前後方向へ
出入することができる。
カツタデイスク50には第2図に示すように複
数のロツド54が取り付けられ、該ロツドはフエ
ース46に形成された通路56を介して駆動シヤ
フト26の前方端へ伸長し、連結部材58に固定
されている。各ロツド54の一端はカツタデイス
ク50に螺合して固定され且つ他端は連結部材5
8によつて相互に結合されている。この連結部材
58には、駆動シヤフト26の中央部に長手方向
に形成された通路60を通つて駆動シヤフトの前
方端へ伸長したピストンロツド44の端部が固定
されている。
これにより、カツタデイスク50は、片側ロツ
ド式複動ピストン・シリンダ装置42を動力源と
してピストンロツド44、連結部材58およびロ
ツド54によつて伝達される作用力により駆動シ
ヤフト26上を滑動する。
シールド本体12には径方向内方へ突出するフ
ランジ62が形成され、該フランジとシールド本
体12の内面に沿つて後方に組み立てられたトン
ネルのためのセグメント64との間にシールド本
体推進ジヤツキ66が配置され、該ジヤツキはセ
グメント64の端面に反力を取つてシールド本体
12を推進させる。
駆動シヤフト26を回転させるための油圧駆動
モータ32、カツタデイスク50を滑動させてカ
ツタビツト52のスリツト48からの突出量即ち
カツタスリツト開度を調整するピストンシリンダ
装置42およびシールド本体推進ジヤツキ66の
各々は、油圧供給量可変ポンプ68,70,72
に接続されている。これらの可変ポンプは油圧パ
ワーユニツト74によつて作動される。可変ポン
プ68,70,72はそれぞれの油圧の供給量を
制御するための制御用アーム76,78,80を
備えている。これらの制御用アーム76,78,
80の端部はそれぞれ片側ロツド式複動ピスト
ン・シリンダ装置82,84,86のピストンロ
ツドに枢着され、該ピストンロツドの運動によつ
て前記制御用アームを揺動させ、これにより可変
ポンプの油圧供給量を制御する。
これらのピストン・シリンダ装置82,84,
86は力フイードバツク形式のサーボ弁88,9
0,92を介してポンプ94に連通されている。
このサーボ弁88,90,92は公知のものであ
り、従つて、その詳細な構成の説明は省略する。
各サーボ弁88,90,92の差動変圧部は、電
気信号による前記サーボ弁の制御を行うため電気
的ラインによつて電気制御装置96に接続されて
いる。この電気制御装置96は、負荷検出器38
からの電気的信号も受けるため該負荷検出器と電
気的ラインによつて接続されている。
装置10によるトンネル掘進時、泥水または清
水が供給管20から水圧室16内へ供給され、排
出管22を経て排出されるが、加圧流体管20か
らの泥水の圧力は、地下水の流動を生じさせない
ように、水圧室16内の泥水圧力が切羽100に
おける地下水圧にほぼ等しい圧力になるように選
択される。
カツタヘツド24は、油圧駆動モータ32から
の駆動力が歯車34、該歯車に噛み合う減速歯車
30および駆動シヤフト26へ伝達されて回転さ
れる。次いで、シールド本体推進ジヤツキ66に
よりシールド本体12が推進され、これにより、
カツタヘツドは切羽地盤にその主働土圧より大き
く且つ受働土圧より小さい圧力で押圧され、切羽
地盤の安定を損うことなく掘削することができ
る。
このように、装置10は、切羽における地下水
に対してはその圧力にほぼ等しい圧力に加圧され
た液体により対抗し、また、切羽地盤に対しては
該地盤の安定を損うことのない圧力でカツタヘツ
ドにより対抗して、地下水の流動と地盤の崩壊お
よび隆起を防ぎながら掘進することができる。
切羽地盤の掘削中、カツタヘツドの切羽地盤に
対する押圧力は切羽地盤からの反力としてカツタ
ヘツドに及ぼされ、この反力であるカツタヘツド
が受けた土圧は駆動シヤフト26を介して水平方
向のスライド荷重として負荷検出器38で検知す
る。すなわち、この負荷検出器38によつてカツ
タヘツドが切羽地盤に対してその主働土圧より大
きく且つ受働土圧より小さい圧力で押圧している
か否か、すなわち、カツタヘツドに対する切羽地
盤の反力である切羽土圧が負荷検出器38に予め
設定しておいた、主働土圧より大きく受働土圧よ
り小さい(一般に、受働土圧は主働土圧の2〜数
10倍)、設定土圧より大きいか小さいかを検知す
る。
例えば、カツタヘツドの押圧力が設定土圧より
小さくなつた時、負荷検出器38からの信号を受
ける電気制御装置96がこの状態を感知してサー
ボ弁88,90,92のいずれか1つに信号を与
える。仮に、サーボ弁88に信号が与えられる場
合、ピストン・シリンダ装置82が作動して制御
用アーム76を揺動させてカツタヘツド24の回
転を遅くするように油圧駆動モータ32の駆動力
を制御する。その結果、掘削土量が減少し、シー
ルド本体推進速度が一定であることからカツタヘ
ツドの押圧力が大きくなり、より高い土圧の切羽
地盤に対抗することが可能となる。
また、サーボ弁90が制御される場合、同様に
制御用アーム78が揺動されてシールド本体推進
ジヤツキ66の推進力が制御されてその推進速度
が早められ、カツタヘツドの切羽地盤に対する押
圧力が高められる。更に、サーボ弁92が制御さ
れる場合にはピストン・シリンダ装置42の作動
が制御され、ピストンロツド44が第1図でみて
右方へ運動され、これにより第3図に示されるよ
うにカツタデイスク50が第2図でみて右方へ移
動される。この結果、カツタデイスク50に取り
付けられたカツタビツト52は第3図に示される
ようにフエース46のスリツト48から引き込ま
れ、ビツト52の突出量が制御されると同時にカ
ツタスリツト開度が小さくもしくは閉鎖される。
これに対し、仮に、カツタヘツド24の切羽地
盤に対する押圧力が受働土圧より大きくなつた
時、すなわち切羽土圧がカツタヘツドの押圧力に
相対して受働土圧より大きくなつた時には、負荷
検出器38を介してその状態を電気制御装置96
で感知し、いずれかのサーボ弁を制御してカツタ
ヘツドの回転、シールド本体の推進力、或はカツ
タスリツトの開度のいずれかが前記の場合とは逆
の状態に調整される。
第4図に示された本発明の第1の実施例に係る
液体加圧式シールドトンネル掘進装置110は、
シールド本体12と、該シールド本体の前部にあ
つてシールド本体を横断して取り付けられた隔壁
14とを含み、該隔壁によりシールド本体12の
内部は水圧室16と大気圧室18とに区画されて
いる。この装置110も第1図に示された装置1
0と同様に、隔壁14に取り付けられた供給管2
0および排出管22と、水圧室16内に配置され
たカツタヘツド24、該カツタヘツドに固定され
隔壁の後面に取り付けられたギヤボツクス28内
へ伸長する駆動シヤフト26、ギヤボツクス28
内において駆動シヤフト26に固定された主歯車
30、およびギヤボツクスの外壁に固定された油
圧駆動モータ32からギヤボツクス内に伸長する
軸に固定され主歯車30に噛み合う歯車34を備
える。
装置110における駆動シヤフト26は、第4
図に示すように回転および直線運動可能に隔壁1
4に支承されている。この駆動シヤフト26はギ
ヤボツクス28の後部に固定されたシリンダ11
2内を通過し、該シリンダ内の駆動シヤフト26
にはピストンとしての作用に供するフランジ部1
14が設けられている。このフランジ部即ちピス
トン部114によつて区画される前記シリンダ内
の後方のシリンダ室116は液圧導管118によ
つて油圧サーボ装置120に連通されている。従
つて、カツタヘツド24は、シリンダ112のシ
リンダ室116への液圧供給時に、切羽地盤10
0に押圧される。
シリンダ112から更に後方へ伸長した駆動シ
ヤフト26の終端には、第1図に示された装置1
0におけると同様なピストン・シリンダ装置42
が取り付けられ、該ピストン・シリンダ装置内の
ピストンロツド44は駆動シヤフト26の内部に
形成された通路内をカツタヘツド24の方向へ伸
長している。このカツタヘツド24と該ヘツドと
前記ピストンロツド44との関係は第2図に示さ
れた構造と同じである。
ピストン・シリンダ装置42の後方に、シール
ド本体12に固定された別のピストン・シリンダ
装置122が配置されている。このピストン・シ
リンダ装置から伸長するピストンロツド124の
端部は前記カツタスリツト開度調整用のピスト
ン・シリンダ装置42のシリンダ部分に固定され
ている。これは、装置110におけるカツタヘツ
ド24が、シールド本体12の推進とは無関係
に、軸方向へ移動できるように構成されているこ
とによつて生じるカツタヘツド24とシールド本
体12との相対的な移動量即ちスライド量aを検
出するために作用する。従つて、前記ピストン・
シリンダ装置122はスライド量検出器である。
このスライド量検出器122のシリンダ室も液圧
導管126により油圧サーボ装置120に連通さ
れている。
装置110の油圧駆動モータ32、ピストン・
シリンダ装置42およびシールド本体推進ジヤツ
キ66は、それぞれ、操作弁128,130,1
32を介して導管134,136,138により
各可変ポンプ140,142,144に接続され
ている。これらの可変ポンプは油圧サーボ装置1
20に接続され、該油圧サーボ装置からの油圧信
号により変化量が制御される。
このように、装置110は、カツタヘツド24
にシールド本体の推進とは無関係に土圧対抗力を
発生させておくことができる。そのためには、ピ
ストン・シリンダ装置112のシリンダ室116
内には常に設定された負荷即ちカツタヘツド24
が切羽地盤100をその主働土圧より大きく且つ
受働土圧より小さい圧力で押圧するような負荷を
掛けておき、この負荷をシールド本体12の推進
速度とカツタヘツド24の掘削速度とが同期する
ように制御すればよい。
この制御は、第1図に示した装帯10に関して
説明したと同様な方法によつて行われる。すなわ
ち、カツタヘツドとシールド本体との相対的スラ
イド量に応じて、カツタヘツドの回転速度、カツ
タスリツトの開度、シールド本体の推進速度或い
は前記相対的スライド量自体のいずれか1つを制
御することによりカツタヘツド24を常にシール
ド本体に対して所定の位置関係即ちカツタヘツド
が前述のような押圧力で切羽地盤を押圧している
時のシールド本体に相対した位置にあるようにす
る。しかし、切羽地盤100が礫のような場合は
カツタスリツトの開度を指定しておく必要があ
り、また、装置110の始動或いは停止などの場
合掘進速度も不規則になりがちであるのでこれも
指定しておく必要がある。このような場合にはカ
ツタヘツドの回転速度のみを制御することによつ
て掘削土量を変化させる。
このように、装置110は、第1図に示された
装置のようにカツタヘツドの土圧対抗力を直接制
御するのではなく、カツタヘツドとシールド本体
との相対的なスライド量から間接的に制御するた
め非常に安定した圧力でカツタヘツドを切羽地盤
に押圧することができる。
このスライド量は、シールド本体の推進速度と
カツタヘツドの掘削速度との差から直接的に取出
して制御することもできる。このような装置は、
第5図に第2の実施例として示されている。
第5図に示す液体加圧式シールドトンネル掘進
装置150は、カツタヘツド加圧用のピストン・
シリンダ装置112から伸長した駆動シヤフト2
6の終端部に該シヤフトの回転を許すように取り
付けられたブラケツト152を有する。駆動シヤ
フト26に駆動力を与えるための油圧駆動モータ
32は、該モータの速度を制御するための変速レ
バー154を有し、該レバーの上端とブラケツト
152とは駆動シヤフト26に平行なロツド15
6によつて連結されている。
これにより、掘削土量が増大してカツタヘツド
24がシールド本体12の推進速度より早く前進
し相対的にaだけスライドしたとすると、駆動シ
ヤフト26が第5図でみて左方へ移動するため、
変速レバー154がロツド156によつて揺動さ
れ、油圧駆動モータ32の回転を遅める。しか
し、シールド本体12は常に一定の速度で推進さ
れているためスライド量aは次第に元の状態へ回
復し、同時に油圧駆動モータ32の回転もまた早
められる。
第6図に示す第3の実施例のシールドトンネル
掘進装置160は、シールド本体12とカツタヘ
ツド24との相対的なスライド量に基づいてカツ
タスリツトの開度を自動的に制御するものであ
る。すなわち、カツタヘツド加圧用のピストン・
シリンダ装置112から伸長した駆動シヤフト2
6の終端部には下方へ伸びるブラケツト162が
前記駆動シヤフトの回転を許すように取り付けら
れている。また、シールド本体12には一端を枢
着されたリンク部材164が取り付けられ、該リ
ンク部材の他端は前記ブラケツト162に枢着さ
れ、駆動シヤフト26に平行なロツド166の端
部に枢着されている。更に、駆動シヤフト26の
内部通路を介して伸長したカツタスリツトの開度
を調整するためのロツド44の端部は、リンク部
材164に枢着されている。
この構成によれば、切羽地盤100にその主働
土圧より大きく且つ受働土圧より小さい予め設定
された圧力でカツタヘツド24を押圧すべく、ピ
ストン・シリンダ装置122に予め圧力を設定し
ておき、掘削中、切羽地盤100における掘削土
量が増大してカツタヘツドがシールド本体よりも
速く前進し、シールド本体12に関して相対的に
滑動した時、駆動シヤフト26は第6図でみて左
方へ移動し且つ同時にリンク部材164を揺動さ
せる。これによつて、ロツド44は駆動シヤフト
26の移動量即ちスライド量aに比例した量だけ
押し込まれるが、駆動シヤフトの移動に関してみ
れば該シヤフトから後方へ引き出されたことにな
る。その結果、第2図および第3図で説明したよ
うに、フエース46のスリツト48からカツタビ
ツト52が引き込まれスリツト開度が小さくな
る。これにより、カツタヘツドによる切羽地盤1
00の掘削土量を減少させて掘削速度を遅くし
て、シールド本体との相対的な位置を所定の状態
にまで回復させる。
(発明の効果) 本発明の液体加圧式シールドトンネル掘進機に
よれば、隔壁前方へ切羽における地下水にこれと
ほぼ等しい圧力の液体を供給することによつて、
地下水の流動を阻止することができる。また、カ
ツタヘツドとシールド本体との相対的スライド量
に応じてシールド本体推進装置、カツタヘツド駆
動装置、加圧装置またはカツタスリツト開度調整
装置の作動を制御することによつて、カツタヘツ
ドにシールド本体に対して所定の相対位置を占め
させることにより切羽の主働土圧より大きく且つ
受働土圧より小さい圧力で切羽を押圧させ、これ
により切羽の崩壊および隆起を防止することがで
きる。従つて、本発明によれば、地下水および切
羽を自然の状態に維持しつつ、すなわち、地盤の
安定状態を維持しつつトンネルを掘進することが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は液体加圧式シールドトンネル掘進装置
を概略的に示す断面図、第2図はカツタヘツドの
部分断面図、第3図は第2図の2−2線に沿つて
得た断面図、第4図は本発明の第1の実施例に係
る液体加圧式シールドトンネル掘進装置を概略的
に示す断面図、第5図は本発明の第2の実施例を
概略的に示す断面図、第6図は本発明の第3の実
施例を概略的に示す断面図である。 10,110,150,160…液体加圧式シ
ールドトンネル掘進装置、12…シールド本体、
14…隔壁、16…水圧室、24…カツタヘツ
ド、26…駆動シヤフト、32…油圧駆動モー
タ、38…切羽土圧検出器、40…ピストンロツ
ド、48…カツタスリツト、50…カツタデイス
ク、66…シールド本体推進ジヤツキ、96…電
気制御装置、100…切羽地盤。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 シールド本体内に設けられた隔壁に回転およ
    び滑動可能に支承されたカツタヘツドと、前記隔
    壁前方へ切羽における地下水にほぼ等しい圧力の
    液体を供給する装置と、可変速のシールド本体推
    進装置と、カツタヘツド駆動装置と、前記カツタ
    ヘツドを切羽地盤に対して加圧する加圧装置と、
    カツタスリツト開度調整装置と、前記カツタヘツ
    ドと前記シールド本体との相対的スライド量に応
    じて前記シールド本体推進装置、前記カツタヘツ
    ド駆動装置、前記加圧装置または前記カツタスリ
    ツト開度調整装置の作動を制御する装置とを備え
    る、液体加圧式シールドトンネル掘進装置。
JP12633284A 1984-06-21 1984-06-21 液体加圧式シ−ルドトンネル掘進装置 Granted JPS6037399A (ja)

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