JPH0378653A - 超音波顕微鏡 - Google Patents

超音波顕微鏡

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JPH0378653A
JPH0378653A JP1216598A JP21659889A JPH0378653A JP H0378653 A JPH0378653 A JP H0378653A JP 1216598 A JP1216598 A JP 1216598A JP 21659889 A JP21659889 A JP 21659889A JP H0378653 A JPH0378653 A JP H0378653A
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JP
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signal
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image
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Pending
Application number
JP1216598A
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English (en)
Inventor
Junichi Ishibashi
石橋 純一
Masahiro Aoki
雅弘 青木
Tomio Endo
富男 遠藤
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0378653A publication Critical patent/JPH0378653A/ja
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  • Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、超音波顕微鏡に係り、特に試料からの反射波
信号を処理する受信系の信号処理手段の改良に関する。
〔従来の技術〕
従来、超音波ビームを微小スポットに集束し、これによ
り試料を相対的に走査して得られる反射波信号を処理し
て試料の状態を観測する超音波顕微鏡が知られている。
第9図は、従来の超音波顕微鏡の構成例である。
この超音波顕微鏡は、パルス送信部101から発生した
パルス波が圧電トランスデユーサ102に印加される。
圧電トランスデユーサ102ではパルス波が超音波に変
換され、これが音響レンズ103により微小スポットに
集束され、その焦点面近傍に置かれた試料104に入射
される。試料104と音響レンズ103との間は超音波
を伝えるための水105で満たされている。試料104
に入射した超音波パルスは、試料104で反射。
透過、吸収、散乱等の影響を受ける。試料104から反
射された超音波は、再び音響レンズ103を通り、圧電
トランスデユーサ102で電気信号に変換される。この
圧電トランスデユーサ102で変換された反射波信号は
、プリアンプ106で増幅される。この増幅された反射
波信号には、直接のパルス波、音響レンズ103の内部
反射等の不要な信号や試料104の表面、内部、裏側等
からの反射波が含まれている。そこで、増幅された反射
波信号が入力するゲート107を制御部108から与え
られるゲート信号によって制御し、観察したい信号のみ
を抽出する。このようにして抽出された信号は、検波部
109で検波され、信号強度が検出される。この(i号
強度からなる検波信号はA/D変換器110でデジタル
信号に変換され、画像メモリ111に書き込まれる。
以上の動作で得られるのは試料10401点についての
情報である。二次元画像を得るために、制御部108と
XY走査部112によって試料104を超音波に対して
XY定走査て各点の情報を前記同様に順次画像メモリ1
11に記憶する。
画像メモリ111に記憶された画像データをコンピュー
タ113に取込み、ここで種々の画像処理を行った後、
画像メモリ111に戻し、適時表示部114に読み出し
て可視化された画像を表示させる。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところで、以上のような超音波顕微鏡で取り込まれる情
報は、試料104から反射された超音波の強度情報であ
る。一方、受信系を構成するプリアンプ106.ゲート
部107.検波部1o9゜A/D変換器110は、一般
にその入出力特性に非線形性を有している。そのため、
プリアンプ106に入力した反射波信号は、受信系を通
ってA/D変換器110から出力されるときには、第1
0図に示すように、その信号強度が非線形化される。
しかし、反射波信号の信号強度が非線形に変化すると、
超音波による定量計測を行う場合は、正確な測定値を得
ることができないという問題がある。
例えば、試料内部のある部位の物性を調べるような場合
、超音波を用いてその部位からの反射波を取り込み、そ
の反射波の強度を検出して、その値から曳ング率、音速
等の定量計測を行なっている。この場合、試料内部から
の実際の反射波の強度とこの反射波が入力された装置の
出力値との間に第10図に示すような非線形特性がある
と、非線形部分の出力値は誤差を含むこととなるので正
確な測定値を得ることはできない。
また、特願昭63−208611号で本出願人が述べた
ように、音響レンズの焦点があっていない部位の画像は
いわゆる焦点ぼけ画像となるが、このような画像に対し
、音響レンズの魚床がり関数を計算して逆フィルタを求
め、逆フィルタを用いて復元する方法がある。この場合
、取り込まれた画像の各点における超音波の強度に対す
る濃度が非線形に変化していると、線形に変化している
として求められた逆フィルタによって復元されるので、
適正な復元を行なうことができず劣化した画像が復元さ
れる可能性がある。
本発明は以上のような実情に鑑みてなされたもので、試
料から反射された超音波の強度を極めて正確に得ること
ができ、よって微細構造の物性の定m 791定を正確
に行なうことができ、または正確な復元画像を得ること
のできる超音波顕微鏡を提供することを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記課題を解決するために、集束する超音波を
試料に入射させ、試料からの超音波を受信系に導いて電
気信号に変換し、この信号を所定の信号処理系を介し所
望のデータに変換する超音波顕微鏡において、前記受信
系における前記電気信号の信号強度の前記信号処理系に
関する入出力特性を検出する手段と、この手段で検出さ
れた前記入出力特性に基づいて線形補正用のルックアッ
プテーブルを作成する手段と、前記電気信号の信号強度
を前記ルックアップテーブルを用いて線形補正処理する
手段とを備えた構成とした。
また、上記課題を解決するために、前記信号処理−系に
、前記電気信号の信号強度から複素信号を生成する手段
を設け、さらに、前記試料に超音波を集束させる音響レ
ンズの焦点が前記試料の表面に合った状態を基準として
この音響レンズと前記試料との間の距離の変動量を検出
する手段と、前記音響レンズまたは試料載置用ステージ
の平面走査を行うことによって複素Cモード画像を得る
手段と、この手段により得られた複素Cモード画像に対
応する魚床がり関数を前記検出された距離の変動量を含
む情報に基づいた計算によって求めて逆フィルタを作成
する手段とを設け、前記複素信号に対して前記ルックア
ップテーブルを用いて線形補正処理した後に、前記逆フ
ィルタ作成手段により作成された逆フィルタを用いて画
像劣化を復元し画像として表示する手段を設けた構成と
した。
〔作 用〕
本発明は以上のような手段を講じたことにより、受信系
の信号強度の人出力特性が検出され、この検出された入
出力特性に基づいてルックアップテーブルが作成される
。受信系で非線形化される電気信号の強度はこのルック
アップテーブルによって線形補正された値に変換される
。したがって、試料から反射された超音波の強度を極め
て正確に得ることができ、微細構造の物性の定量測定を
正確に行なうことができたり、または、正確な復元画像
を得ることのできるものとなる。
〔実施例〕
以下、本発明の詳細な説明する。
第1図は第1実施例に係る超音波顕微鏡の構成を示す図
である。なお、同図において第9図に示す超音波顕微鏡
と同じ部分には同一の符号を付している。本実施例は、
プリアンプ106.ゲート107、検波部109.A/
D変換部110からなる受信系の入力部すなわちプリア
ンプ106の入力側にスイッチ11が設けられていて、
このスイッチ11に高周波信号発生器12の出力が可変
減衰器13を介して入力される構成となっている。
可変減衰器13はコンピュータ14からの指令信号によ
ってその出力レベルが可変される。コンピュータ14に
はルックアップテーブル用メモリ(以下、rLUTメモ
リ」と呼称する)15が接続されており、このLUTメ
モリ15には画像メモリ111に記憶されている入出力
特性データからコンピュータ14が作成した線形補正用
のデータが2己憶される。
次に、本実施例の動作について説明する。
先ず、受信系の信号強度に関する入出力特性を検出する
。そのために、スイッチ11をB側にし、高周波信号発
生器12の出力レベルを設定する。
例えば、音響レンズ103の動作周波数に合わせ、任意
のレベル(例えばOdBm)の連続波出力とする。そし
て、コンピュータ14によって、可変減衰器13の減衰
量を制御する。例えば、動作開始時は100dBの減衰
量とし、ΔTの短い時間間隔で0.1 d B / 5
Lepづつ減衰量を減らしていく。その結果、スイッチ
11を介してプリアンプ106に入力される高周波信号
の強度は、減衰量の変化に対応して一100dBmから
O,ldB/5tepづつ増加していく。このように減
衰量が順次変化する高周波信号はプリアンプ106で増
幅され、常開制御されたゲート107を介して検波部1
09に入力する。検波部109ではその入力信号を検波
して信号強度を検出する。検波された信号強度を示す検
波信号は、制御部16およびコンピュータ14によって
制御されるA/D変換部110に入力してデジタル信号
に変換される。このデジタル信号は、制御部16および
コンピュータ14の制御によって、画像メモリ111の
メモリアドレスnのところにA/D変換部110からの
出力値Ynが記憶される。
以上の動作をΔTの時間間隔で例えば1000回行い、
−100dBmからOdBmまでの入力信号強度に対す
るA/D変換部110からの出力値Y1〜Y100Oを
、画像メモリ111のメモリアドレス1〜1000に記
憶する。
このようにして画像メモリ111に記憶されたデータは
、受信系によって非線形化を受けているため、例えばデ
ジタル値が8ビツト出力であれば第2図に示すような、
入出力特性データが画像メモリ111に記憶されたこと
になる。
このようにして、受信系の人出力特性の検出が終了した
ら、この人出力特性に基づいて線形補正を行うためのル
ックアップテーブルを作成する。
すなわち、画像メモリ111に記憶させた人出力特性デ
ータをコンピュータ14に取り込み、入力強度を第3図
に示すように対数から線形変化に変換する。なお、入力
強度の可変ピッチが線形数値の増量値に合わない場合は
(例えば整数値にする場合)、スプライン関数等の補間
法によって求める。そして、第3図に示す出力値側をY
軸、入力強度側をX軸とし、入力強度−Xn、 この入
力強度Xnに対応した出力値−Ynとすると、Yn (
Xn)を変換した、 Y=Xn (Yn) なる式にてルックアップテーブル15に記憶するデータ
を作成する。すなわち第4図に示すように入出力軸を入
替えたデータすなわちルックアップテーブルが作成され
る。この作成されたデータをLUTメモリ15に記憶さ
せる。このようにして、非線形な入出力特性を線形人出
力特性に補正するルックアップテーブルが作成される。
次に、線形補正動作について説明する。
スイッチ11をA側にし、従来と同様にして超音波によ
って試料104をXY走査し、試料104の画像データ
を画像メモリ111に記憶させる。ここで、画像メモリ
111に記憶された画像データは試料104から反射し
た超音波の強度が非線形に変化したものである。
そこで、各画像データを線形に変換するために、コンピ
ュータ14によって、画像メモリ111に記憶されてい
る画像データを画素単位で読み、その値を第4図に示す
人力画像濃度として対応する出力画像濃度値をLUTメ
モリ15から求める。
そして、求めた出力画像濃度値をコンピュータ14から
画像メモリ111の元のアドレスに転送して線形補正さ
れたデータに入替える。
このような線形補正動作を画像メモリ111にある全画
素に相当するアドレスについて実行する。
そして、このように線形補正された画像データに基いて
、試料104の画像が表示部114に表示される。
このように第1実施例においては、離散的に出力レベル
が変化する高周波信号を受信系に入力して、受信系の入
出力特性データを画像メモリ111に記憶し、この入出
力特性データに基いて第4図に示すルックアップテーブ
ルデータを作成する。そして、受信系で非線形化を受け
た試料104からの画像データをLUTメモリ15に記
憶されたルックアップデータで線形補正する。
したがって、試料104から反射された超音波の強度が
非線形化されていない画像データを得ることができるこ
とから、このデータを用いて微細構造の物性の定量測定
を行なえば、正確な測定を行なうことができる。
第5図は第2実施例を示す図であり、第1図に示す超音
波顕微鏡の変更部分のみを示している。
本実施例は、第1図に示す超音波顕微鏡において、A/
D変換部110と画像メモリ111との間にLUT変換
部21が設けられ、このLUT変換部21がLUTメモ
リ15にデータ転送用のバスで接続され、さらに、A/
D変換部110の動作を制御する制御部16からの指令
信号が入力される構成となっている。
このように構成された第2実施例において、ルックアッ
プテーブル作成までの動作は第1実施例と同様にして行
われる。なお、このときLUT変換部21はスルーにし
た動作を行なう。
次に、スイッチ11をA側にして通常の観察が行なえる
状態にして、試料104を超音波でXY定走査ることに
より得られた画像データをA/D変換部110からデジ
タル信号として出力し、その出力値をLUT変換部21
に読込む。LUT変換部21は、その読込まれた値を第
4図に示すルックアップテーブルの入力画像濃度値とし
て対応する出力画像濃度値をLUTメモリ15より求め
、その値を上記読込まれた値として画像メモリ111の
所定のアドレスに人力する。
このようにして、A/D変換部110から出力される試
料104の各点の情報が線形補正されて画像メモリ11
1に記憶される。
このような第2実施例によれば、LUT変換部21に線
形補正処理機能を持たせているので、第1実施例に比べ
てコンピュータ14にかかる負担を軽減することができ
、画像処理の高速化を図ることができる。
第6図は第3実施例を示す図であり、第1図に示す超音
波顕微鏡の変更部分のみを示している。
本実施例は、第1図に示す超音波顕微鏡において、パル
ス送信部101の出力部に可変減衰器31を接続し、こ
の可変減衰器31の出力レベルの調整をコンピュータ1
4で行い、試料104からの反射波信号をスイッチ11
を介さずに直接プリアンプ106に入力する構成となっ
ている。
本実施例においては、コンピュータ14からの指令信号
に基づいて制御部16からパルス送信部101に送信ト
リガ信号が出力される。パルス送信部101は送信トリ
ガ信号が人力すると高電圧パルス波を出力する。出力さ
れたパルスは可変減衰器31に入力し所定量の減衰をう
ける。この減衰量はコンピュータ14によって制御され
る。例えば、動作開始時は、最大減衰量・が100dB
となるように可変減衰器31を設定し、所定の時間間隔
ΔTで0.1 d B / 5tepづつ減衰量を減ら
すように制御する。ΔTはパルス送信部101から送信
されたパルス波が音響ンズ103を介して試料104に
入射し、試料からの反射波が受信系で検出されるまでに
要する時間よりも若干長い時間に設定される。なお、試
料104としてはガラス。
サファイア等の音響インピーダンスの高いものを用いる
。また、音響レンズ103と試料104との位置関係は
、音響レンズ103により集束された超音波の焦点が試
料表面に来るように配置する。このように配置すること
により、プリアンプ106に人力する反射波信号は、そ
の強度がΔTごとに増していくことになる。このような
反射波信号は、プリアンプ106で増幅され、ゲート1
07に入力する。ゲート107はコンピュータ14から
の指令信号に基づいて制御部16から送信されるゲート
信号によって、必要な反射波信号だけをとおし、検波部
109に出力する。検波部109ではこのようにして抽
出された反射波信号を検波して信号強度を検出し、検波
信号として出力する。その検波信号は、A/D変換部1
10人力し、コンピュータ14からの指令信号に基づい
て制御部16から出力される制御信号によってアナログ
信号からデジタル信号に変換する。このデジタル信号は
コンピュータ14および制御部16の制御によって、画
像メモリ111のアドレスnのところにその値Ynが記
憶される。
この様な動作をΔTの時間間隔で1000回行うことに
より、パルス送信部101から送信されるパルス波の強
度をO,ldBづつ増したときの試料からの反射波信号
の信号強度に対するA/D変換部110からの出力値が
、画像メモリ111のアドレス1〜1000までに値Y
、〜Y10゜。として記憶される。このようにして、画
像メモリ111に受信系の人出力特性データが記憶され
る。
次に、第1実施例と同様にして、ルックアップテーブル
を作成し、画像メモリ111に記憶されている画像デー
タを線形補正した画像データに変換する。
このような第3実施例によれば、圧電トランスデユーサ
102.音響レンズ103.試料104等を含んだ受信
系の入出力特性を検出することができ、圧電トランスデ
ユーサ102.音響レンズ103、試料104等を含ん
だ受信系の非線形特性を線形特性に補正することができ
る。
第7図は第4実施例を示す図であり、第1図に示す超音
波顕微鏡の変更部分のみを示している。
本実施例は、第1図に示す超音波顕微鏡において、圧電
トランスデユーサ102から出力される試料104から
の反射波信号を可変減衰器41を介してプリアンプ10
6へ入力し、可変減衰器41の減衰量をコンピュータ1
4で制御する構成となっている。なお、スイッチ11.
高周波信号発生器12は設けられていない。
このような本実施例においては、音響レンズ103や圧
電トランデューサ102等により信号波形を一定にした
信号での非線形特性を線形特性に補正することになる。
なお、上記第1〜第4実施例では、パルス波を例にして
説明しているがバースト波を用いても同様の作用効果を
得ることができる。
また、上記第1〜第4実施例では、ルックアップテーブ
ルを作成する手段の一部であるスイッチ11、高周波信
号発生器12.可変減衰器13゜31.41を顕微鏡装
置本体に一体的に設けた例を示しているが、これらの構
成要素を装置本体に対して別体的に設け、LUTメモリ
15にデータを記憶したら、装置本体から取り外すよう
にしてもよい。また、量産を考えたときに各顕微鏡で受
信系の入出力特性のバラツキが小さくほぼ同じとみなせ
る場合には、スイッチ11.高周波信号発生器12.可
変減衰器13,31.41の機能を各装置本体に持たせ
ずに、これらの機能を含んだLUTメモリ15作成用の
装置を用いて、標準的なデータを記憶したLUTメモリ
を1個作成するようにして、各装置にはこれの複製品を
搭載するようにしても良い。
また、プリアンプ106.ゲート107.検波部109
.A/D変換部110がユニット化されるような場合は
、高周波信号発生器12.可変減衰器13.コンピュー
タ14.LUTメモリ15゜画像メモリ111と、可変
減衰器]3と画像メモリ111間に設けられ上記ユニッ
トを着脱自在に取り付ける接続部とを含むLUTメモリ
作成作成等用装置を作成しておき、量産される上記ユニ
ットをこの専用装置に取り付けては、そのユニットの入
出力特性に応じたLUTメモリを作成するようにしても
よい。
第8図は第5実施例を示す図であり、音響レンズの魚床
がり関数から逆フィルタを求め、焦点ぼけ画像を復元す
る回路構成に対し線形補正を行う例を示している。
このような構成において、CPU51の制御により送信
回路52から送信されるパルス波はサーキュレータ53
.スイッチ11を通って圧電トランスデユーサ54に印
加される。圧電トランスデユーサ54は、印加されたパ
ルス波を超音波に変換して試料56に入射させる。試料
56からの反射波は、再び音響レンズ55を通って圧電
トランスデユーサ54に戻り電気信号に変換され、反射
波信号として出力される。この反射波信号はプリアンプ
57で増幅された後、ゲート58に人力する。反射波信
号の波形はオシロスコープ59に表示され、このオシロ
スコープ59に表示される波形の中から試料56の複数
の部位からの反射波を抽出するように、複数のタイムゲ
ート信号がゲート58に人力する。この複数のタイムゲ
ート信号は、高速パルスジェネレータ61からタイムゲ
ート発生回路62にパルス波が与えられ、CPU51か
らの送信トリガ信号によって出力されるものである。こ
のようにして抽出された反射波信号は直交検波回路63
に人力される。直交検波回路68は、入力した反射波信
号をsin検波。
cos検波して複素信号に変換する。この複素信号はピ
ークホールド回路64a、64bで、各々タイムゲート
信号のタイミングに合わせてピークホールドされ、この
信号がA/D変換部65a。
65bで各々デジタル信号に変換された後、画像メモリ
66に記憶される。
そして、試料56の載置されているX−Yステージ67
をX−Y駆動機構68によって移動させて、試料56の
各点の情報を画像メモリ66に記憶する。
以上の画像の読取り、記憶動作に先立ち第1実施例と同
じ< LUTメ゛モリ15の作成動作が実施されている
。そこで、画像メモリ66に記憶された情報はLUTメ
モリ15により線形情報に書換えられ、再びメモリ66
に記憶される。
次に、CPU51による焦点ぼけ画像の復元操作を具体
的に説明する。
先ず、音響レンズ103の後焦点面FBの音場を求める
。これは音響レンズ103の水中側(試料側)焦点面F
Fの音場のスペクトルを求めることになる。なお後焦点
面FBの音場uf(χ、y)と、水中側焦点面FFでの
スペクトルUf(kx。
ky)の変数の間には、 kx −(kOw/ f ) x       −(1
)ky = (kOv/ f ) Y       −
(2)k−Ow−2yr ν/Cw        −
(3)なる関係がある。ここでνは音波の周波数、  
Cwは水中での音速、fは水中での音響レンズの焦点距
離である。
試料5,6の表面56aの音場を求めるには、先に求め
た水中側焦点面FFのスペクトルUf(kx、ky)を
、水中で超音波の投射方向に△Zだけ逆もどりした平面
のスペクトルを計算してやれば良い。それをUsとする
と Us −Uf e−1k”Az−(4)(但しkzv−
(kOw2−kx 2−Ry 2)なる式の計算を、各
kx、kyについて行なうことによって求まる。
固体中では縦波と横波が存在するのが一般的であるが、
以下説明を簡単化するために縦波についてのみ考える。
Usは試料56内の反射体が存在する面まで進んでUO
となるが、これは(3)式と同じ考え方から UO−Us e  −1kzL’         −
(5)(但しkZL=   (kOL2− kx 2−
 ky 2)(k OLは試料中の縦波の伝搬定数)と
表される。試料の音速がかわっているという前提から kOL−2π ν/CL  。
Z −(n−1)  CL  / f  g     
    −(6)但し CL:試料中の縦波の音速 ν :音波の周波数 fg:タイムゲート信号のクロック周波数n :タイム
ゲート信号の番号 によって求まる。このUo  (kx、ky)を逆フー
リエ変換したu□  (χ、y)が、試料56の表面下
2の距離にある面に、音響レンズが形成する音場すなわ
ち点広がり関数である。
走査型の結像システムに於ける伝達関数h(χ、y)は
、対物レンズの点広がり関数の2乗になることが知られ
ている。そこで h(χ、y)=(uo(χ、y))2 ・・・(7)が
音響レンズによる結像系の伝達関数になるわけである。
ここまでは試料56と水(カプラ液体)の界面に於ける
透過率1反射体での反射率が1として説明してき、だが
、これ等はすべて周波数特性を持つている。その内容は
、既に詳細に解析されている。
参考文献としては、「νAVES IN LAYERR
D MEDIAJ(Second Edition b
y Il、M BREKHOVSKIKH。
Acadelcpress 、  1980)がある。
縦波についての場合のみ、その結果を記すと、水から試
料56の内部への透過率TL(kx 。
ky)は kr −kx”+に、y’ θ−s i n−’ (kr /kOW)θ1=s i
 n−’ (kr /kOL)7−s i n−’ (
kr /kos)kos=2πν/Cs (但しC8:試料中の横波の音速) Z=ρCw/cosθ Z  −ρlcL/cosθI ZL −ρI Cs/cos7 (但しρ、ρ] :各々水と試料の密度)とすると、 TL  =  (2ρ/ρi  )  Z(l  co
s27(2Ω c o s22 γ 十Zt s 1n227+Z)−’   −(8)試料
から水への透過率(即ち試料中の縦波がその表面から水
中へ放射される比率)TL’  (kx。
ky)は、φを φ−(Z+Zt s i n227 −ZΩCO5227) / (Z+Zt s i n227 十ZΩC08227) と定義すると、 TL’  =  (Cv  cos  θ1/CLco
s  θ cos2 γ)   (1−φ)・・・ (
9) によって計算される。
反射体による反射率R(kx、ky)は、反射体の密度
及び音速が知られていないと計算できないが、本発明者
らは、別途V (Z)曲線の逆フーリエ変換から反射関
数を求める手法を物質内部にまで拡張した方法を提案し
ている。この方法によれば、試料本体の音速、密度が既
知の場合はもちろん、未知であっても、試料表面56a
からの反射波についてのV (Z)と、内部反射体から
の反射波についてのV (Z)とを同時に測定、演算す
ることが可能であり、これにより反射率R(kz。
kr)が求められる。
以上述べた3種類の周波数特性T、T’ 、Rは反射体
におけるスペクトルUzにかかることになる。走査型結
像システムの2乗特性を考慮してH+ −Uo T  
         −(10)H−−UORT−’  
       ・・・(11)H−H+■H−・・・(
12) (■:コンポリューション) なるHすなわち逆フィルタを作成する。
画像メモリ66に記憶されている画像データを、この逆
フィルタを用いて復元する。
以上の説明は、物質内部に、縦波だけが存在している場
合に限定しての説明であったが、実際には横波も存在す
る。そして反射体は縦波から変換された縦波と横波、ま
た横波から変換された縦波と横波の4種類の波動が考え
られる。これらに関して、それぞれ前述と同様の考え方
を適用すれば、各々のHが求められる。それぞれの逆変
換をhl。
h2.h3.h4とすると、劣化画像iは一般に、i−
g■(hl +h2 +h3 +h4 )・・・(13
) と考えて良い。したがって必要に応じて、つまり横波の
影響が無視できるかできないかを考慮して、h[〜h4
を組み合わせて用いれば良いであろう。
また、試料によっては、その内部構造が剥離やクラック
を有していることがわかっている場合もあるが、この様
な場合にはRは約1であると考えてさしつかえない。さ
らに音響レンズの開口角が十分少さい場合には、T、T
’がほぼ一様の振幅と位相になる場合もあり、試料の内
部に発生する横波が比較的小さくて無視できる場合もあ
る。これらのことから計算が簡略化されることも多い。
以上の復元操作を各Cモード画像に対しCPU51によ
り行ない、3次元復元画像をデイスプレィ装置69に表
示する。
このような本実施例によれば、音響レンズ55の焦点が
合っていない部位から得られた画像データであっても、
線形補正された画像データをさらに逆フィルタによって
復元する事により、さらに良好な画像を得ることができ
る。
なお、第5実施例では複数のタイムゲート信号を使って
3次元表示を行っているが、第1実施例のように1つの
タイムゲート信号を使って1枚のCモード画像による2
次元表示を行うようにしてもよい。
[発明の効果コ 本発明によれば、受信系の信号強度の人出力特性を線形
補正するようにしたので、試料から反射された超音波の
強度情報を極めて正確な値で得ることができ、超音波に
よる微細構造の物性の定量測定を正確に行うことができ
る。また、正確な復元像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例の構成図、第2図〜第4図
はルックアップテーブルの作成を説明するための図、第
5図は第2実施例の部分的な構成を示す図、第6図は第
3実施例の部分的な構成を示す図、第7図は第4実施例
の部分的な構成を示す図、第8図は第5実施例の構成図
、第9図は従来よりある超音波顕微鏡の構成図、第10
図は受信系の入出力特性を示す図である。 11・・・スイッチ、12・・・高周波発生部、13・
・・可変減衰器、14・・・コンピュータ、15・・・
LUTメモリ、16・・・制御部。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)集束する超音波を試料に入射させ、試料からの超
    音波を受信系に導いて電気信号に変換し、この信号を所
    定の信号処理系を介し所望のデータに変換する超音波顕
    微鏡において、 前記受信系における前記電気信号の信号強度の前記信号
    処理系に関する入出力特性を検出する手段と、 この手段で検出された前記入出力特性に基づいて線形補
    正用のルックアップテーブルを作成する手段と、 前記電気信号の信号強度を前記ルックアップテーブルを
    用いて線形補正処理する手段とを具備したことを特徴と
    する超音波顕微鏡。
  2. (2)前記信号処理系は、前記電気信号の信号強度から
    複素信号を生成する手段を含み、さらに、前記試料に超
    音波を集束させる音響レンズの焦点が前記試料の表面に
    合った状態を基準としてこの音響レンズと前記試料との
    間の距離の変動量を検出する手段と、前記音響レンズま
    たは試料載置用ステージの平面走査を行うことによって
    複素Cモード画像を得る手段と、この手段により得られ
    た複素Cモード画像に対応する点広がり関数を前記検出
    された距離の変動量を含む情報に基づいた計算によって
    求めて逆フィルタを作成する手段とを有し、前記複素信
    号に対して前記ルックアップテーブルを用いて線形補正
    処理した後に、前記逆フィルタ作成手段により作成され
    た逆フィルタを用いて画像劣化を復元し画像として表示
    する手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の超
    音波顕微鏡。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007003197A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Choonpa Zairyo Shindan Kenkyusho:Kk 超音波材料診断方法及び装置
JP2011000344A (ja) * 2009-06-22 2011-01-06 Nidek Co Ltd 非接触式超音波眼圧計

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