JPH037795A - エレクトロクロミック素子および電極の製造方法 - Google Patents

エレクトロクロミック素子および電極の製造方法

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JPH037795A
JPH037795A JP1141033A JP14103389A JPH037795A JP H037795 A JPH037795 A JP H037795A JP 1141033 A JP1141033 A JP 1141033A JP 14103389 A JP14103389 A JP 14103389A JP H037795 A JPH037795 A JP H037795A
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JP
Japan
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fibrous carbon
tungsten oxide
electrode
counter electrode
electrochromic
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Pending
Application number
JP1141033A
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English (en)
Inventor
Ichisuke Yamanaka
山中 一助
Akira Ishikawa
晃 石川
Hiroshi Okamoto
岡本 博司
Tetsuichi Kudo
徹一 工藤
Tsunemi Oiwa
大岩 恒美
Masayuki Hirota
正幸 廣田
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Maxell Ltd
Original Assignee
Hitachi Maxell Ltd
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野1 本発明は、発色材料と電解質と対向電極とからなる着色
変化によって数字や文字などを表示するエレクトロクロ
ミック素子に関する。 【従来の技術】 従来、酸化タングステンや酸化モリブデンなどの遷移金
属酸化物を発色材料とするエレクトロクロミック素子の
対向電極には、グラファイトや繊維状炭素あるいはグラ
ファイトとエレクトロクロミック材料と粘結剤とを混じ
たものが主として使用されてきた(特開昭47−138
91)。 酸化タングステンを発色材料とし、リチウ11を有機溶
媒に溶解した電解液を用いた素子における発色および消
色は、っぎの化学反応に基づいている。 (無色)          (青色)WO3+  x
Li  +  xe−;  LixWO3この反応にお
いて、酸化タングステン中には、リチウムのみならず電
解液中に含まれる微量の水が解離して生ずるプロi〜ン
も注入され得る。このことは、電解液中に水を添加する
と発色し易くなることから確認できる。 [発明が解決しようとする課題] 上記従来技術は、過塩素リチウムのプロピレンカーボネ
ート溶液などの有機電解液を用い、グラファイトや繊維
状炭素を対向電極とする場合には、素子を長期保存する
と特性低下すなわち発色時の注入電気量の低下が起き、
発色し難くなるという現象が起こる。また、グラファイ
トと酸化タングステン粉末などのエレクトロクロミック
材料と粘結剤とを混じた対向電極においては、保存劣化
は抑えられるものの、粘結剤のため対向電極の電気抵抗
が大きくなり、素子の応答がおそくなる欠点があった。 本発明は、保存劣化を起こしにくく、かつ電気抵抗が小
さい対向電極を提供することを1」的とする。 [課題を解決するための手段] 上記目的は、繊維状炭素に酸性酸化物である酸化タング
ステンを担持させることにより、達成される。すなわち
、酸化タングステンからなるエレクトロクロミック物質
に対して、繊維状炭素(活性炭素繊維クロス)をタング
ステン化合物を含有する溶液に浸漬し、タングステン化
合物を繊維状炭素に吸着させ、さらに乾燥させてなる酢
化タングステンを担持した繊維状炭素を対向電極とし、
非水系有機溶媒にリチウム塩と少量の水を添加してなる
溶液を電解液とすることにより、初期の応答特性に優れ
、しかもこの特性を長期にわたり保持できるエレン1〜
ロクロミンク素子が得ら肛た。 本発明は、所定のパタンのエレクトロクロミック層を設
けた表示極、繊維状炭素を主要構成材料とする対向電極
および表示極と対向電極との間に電解液を挟持したエレ
クトロクロミッタ素子において、上記の繊維状炭素が、
少なくともその表面一 ないしは内部にタングステン酸化物を保持したものであ
ることを特徴とするエレクトロクロミック素子に係るも
のである。 [作用1 本発明は、上述のとおり、対向電極に酸化タングステン
を担持させた繊維状炭素を用いることにより、発色およ
び消色を繰り返す際の発色時の注入電荷を高くできると
ともに、長期保存に伴う特性低下を抑える効果が得られ
るものである。この効果は、以下に述べる作用に基づく
と考えられる。 すなわち、まず第1に、上記の対向電極では、比表面積
の大きな繊維状炭素をタングステン化合物を含む溶液に
浸漬、さらに乾燥して繊維状炭素の表面ないしは繊維状
炭素に存在する細孔内に酸化タングステンを担持させて
いる。従って、粘結剤を用いていないので、対向電極の
抵抗(分極抵抗)を低く抑えることができる。このため
、応答の良好な素子が得られる。 第2に、有機溶媒中にリチウム塩と水とを添加した電解
液を用いた従来のエレクトロクロミック素子においては
、対向電極物質としての炭素材料に、リチウム塩を構成
する陰イオン(例えば、リチウム塩がL i CQ O
4の場合、CQO,)とともに水が解離して生ずるH+
が吸着され易く、しかもこの吸着が保存中に徐々に進行
するため、上記電解液中のOH−の濃度が相対的に次第
に高くなり、逆にH+濃度が低くなるという現象か起こ
る。 そして、このように電解液中のH+濃度が低くなると、
エレクトロクロミック物質としての酸化タングステンが
上記電解液に溶解し易くなったり、L、x 2 W 0
4などのエレクトロクロミック物質としての機能を果た
しえない物質に変化し易くなる。 これらの原因により、さらには電解液中のH+濃度が低
下すること自体が直接の原因ともなって、保存後の注入
電気量が大きく低下してくるものと思われる。 これに対して、本発明のように、繊維状炭素に酸化タン
グステンを担持したときには、担持された酸化タングス
テンが酸性酸化物であるため、電留液中の塩基成分と反
応し易い。この結果、電解液中のI−I“濃度の低下を
防ぎ、前記従来のように電解液中の■1+濃度が低くな
る現象を抑えられ、注入電気量の顕著な低ドが認められ
なくなるものと思われる。 繊維状炭素に酸化タングステンを担持させる際の繊維状
炭素としては、市販の活性炭素繊維クロス(例えば、ク
ラレ社製の商品名CH−20)を利用できる。 また、繊維状炭素を溶液に浸漬し、酸化タングステンを
担持させるための浸漬液には、タングステン酸、メタタ
ングステン酸、過酸化タングステン酸などを含む水溶液
あるいはメタノールやエタノールなどの非水溶液を用い
ることが出来る。例えば、タングステン酸す1ヘリウム
の水溶液を陽イオン交換樹脂を用いてナトリウムを水素
に交換して得られるタングステン酸のコロイド溶液、こ
のコロイド溶液に過酸化水素を添加して得られる過酸化
タングステン酸を含む水溶液、あるいは金属タングステ
ンや炭化タングステンを過酸化水素水に溶解して得られ
る過酸化タングステン酸を含む水溶液を用いることがで
きる。 対向電極は、導電性基板上に繊維状炭素を形成したのち
、−に記浸漬液に浸漬し、繊維状炭素にタングステン酸
、メタタングステン酸あるいは過酸化タングステン酸な
どを吸着・担持させ、さらに乾燥して作製される。この
際、イ」着不純物なとの除去のため、加熱して乾燥して
も良い。また、繊維状炭素を導電性基板」二に形成する
以前に、繊維状炭素に酸化タングステンを担持させても
良い。 なお、タングステン酸、メタタングステン酸あるいは過
酸化タングステン酸を吸着・担持させたのち、乾燥して
作製した対向電極は、実際には酸化タングステンのほか
に一部にはタングステン酸、メタタングステン酸あるい
は過酸化タングステン酸を担持していると考えられるが
、本明細書では、酸化タングステンを担持した対向電極
と表現している。 酸化タングステンを担持した対向電極を用いた素子の一
例を第1図に示す。第1図において、1は表示極側のガ
ラス基板、2は透明導電膜、3は発色膜、4は例えば二
酸化ケイ素の蒸着膜などで形成される透明導電膜2の保
護膜、5は電解液、6は対向電極、7は対向電極側のガ
ラス基板、8はスペーサ、9は電解液中に挿入された背
景材である。対向電極の繊維状炭素に酸化タングステン
を担持させると、素子を長期保存した場合の特性劣化を
防ぐことができる。[実施例] 以下、本発明の内容を実施例により説明する。 実施例1 繊維状炭素を主要構成材料とする対向電極に酸化タング
ステンを担持させ、保存劣化におよぼす酸化タングステ
ン担持の効果を調べるため、第1図に示したエレクトロ
クロミック素子を作製した。 第1図に示した透明導電膜2には、シート抵抗が10Ω
/dの酸化インジウムを主成分とするITOを用いた。 発色膜3には、厚さ0.5μmの酸化タングステンの蒸
着膜を用いた。この際、蒸着時の基板温度を150℃、
真空度を1.3X10  Paとした。透明導電膜2の
保護膜4には二酸化ケイ素の蒸着膜を用いた。また、電
解液5には1重量%の水を含有する1、0モル/D、の
LiCQ04のプロピレンカーボネート溶液を使用した
。対向電極6には、透明導電膜6とその」二に形成した
市販の活性炭素繊維クロス(クラレ社製の商品名CH−
20)6とからなる電極を、背景材9には、酸化チタン
の白色粉末を充填した多孔性テフロンシートを使用した
。 対向電極6は、ITOで被覆したガラス基板」二に活性
炭素繊維クロス(20d)をカーボンペスト(徳力社製
の商品名PR−10)を介して貼り合わせ、180℃で
2時間加熱処理し、さらに酸化タングステンを担持させ
るために浸漬液に1時間浸漬したのち、200’Cで1
時間加熱乾燥して作製した 上記浸漬液には、タングステン酸ナトリウム水溶液を陽
イオン交換樹脂により、イオン交換して得た0、03モ
ル/Ωのタングステン酸の黄色コロイド溶液(500m
Q)を用いた。浸漬液に浸漬したのち、200 ’Cで
1時間熱処理すると、活性炭素炭素繊維クロス1d当り
5 m gの酸化タングステンが担持された。 実施例2 浸漬液として、タングステン酸ナトリウム水溶液を陽イ
オン交換樹脂によりイオン交換して得られた0、03モ
ル/Qのタングステン酸の黄色コロイド溶液に0.02
モル/Qの濃度になるよう少量の過酸化水素水を添加し
た水溶液(500mρ)を用いた。これにより、実施例
1と同様に活性炭素繊維クロス1d当り5mgの酸化タ
ングステンが担持された。浸漬液以外は、実施例1と同
様にしてエレクトロクロミック素子を作製した。陽イオ
ン交換樹脂で処理して得たタングステン酸のコロイド溶
液は、数時間放置後には沈殿を生ずるが。 少量の過酸化水素を添加すると、過酸化タングステンが
生成されるため、沈殿を生じなくなる。 比較例1 比較のため、酸化タングステンを担持させるための浸漬
処理を行なわなかった実施例である。浸漬処理を除いた
以外は、実施例1と同様にエレクトロクロミック素子を
作製した。 上記実施例1および2、比較例1で得られた素子につい
て、パルス幅0.5秒の方形波を表示極一対向電極間に
印加したときの初期の注入電気量を測定した。この際、
活性炭素繊維クロスに酸化タングステンを担持させると
対向電極の自然電極電位が酸化タングステンを担持させ
ない場合に比較し、400mV高くなるため、実施例1
および2で作製した素子では発色時の印加電圧を−1゜
6v、消色時の印加電圧を+0.8vとし、比較例1で
作製した素子では、発色時および消色時の印加電圧をそ
れぞれ−1,2v、+1.2Vとした。また、45℃の
恒温室中に所定日数放置したのちの注入電気量を測定し
、初期の注入電気量を100%として放置後の注入電気
量の保持率を調べた。これらの結果は、つぎの第1表に
示されるとおりであった。 第1表の結果から明らかなように、この発明の実施例1
.2に係るエレクトロクロミック素子は、比較例1に係
る従来の素子と同様の初期の注入電1 気量を示し、かつ従来の素子では達成できなかった保存
後の注入電気量を示す。 第1表 初期の注   注入電気量の保持率 2− 透明導電膜、6・・・繊維状炭素、7・・・ガラス基板
、8・・・スペーサ、9・・・背景材料 本発明によれば、酸化タングステンを発色材料とするエ
レクトロクロミック素子の保存劣化を低減できるので、
経済的効果が大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例のエレクトロクロミック素子の
断面図である。 符号の説明

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、エレクトロクロミック層を設けた表示極、繊維状炭
    素を主要構成材料とする対向電極および表示極と対向電
    極との間に電解液を挟持したエレクトロクロミック素子
    において、上記の繊維状炭素が、少なくともその表面な
    いしは内部にタングステン酸化物を保持したものである
    ことを特徴とするエレクトロクロミック素子。 2、上記タングステン酸化物が、繊維状炭素をタングス
    テン化合物を含む溶液に浸漬し、繊維状炭素にタングス
    テン化合物を吸着させたのち、常温ないしは加熱により
    乾燥して上記繊維状炭素に担持せしめられてなることを
    特徴とする特許請求範囲第1項記載のエレクトロクロミ
    ック素子。 3、少なくともタングステン酸ないしは過酸化タングス
    テン酸のいずれかを含む水溶液に繊維状炭素を浸漬し、
    さらに乾燥することを特徴とする電極の製造方法。
JP1141033A 1989-06-05 1989-06-05 エレクトロクロミック素子および電極の製造方法 Pending JPH037795A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0579159U (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 株式会社クボタ 埋設管の地中引き込み装置
JP2012145714A (ja) * 2011-01-11 2012-08-02 Ricoh Co Ltd 定着装置および画像形成装置

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JPH0579159U (ja) * 1992-03-31 1993-10-26 株式会社クボタ 埋設管の地中引き込み装置
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