JPH0377178B2 - - Google Patents

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JPH0377178B2
JPH0377178B2 JP57224104A JP22410482A JPH0377178B2 JP H0377178 B2 JPH0377178 B2 JP H0377178B2 JP 57224104 A JP57224104 A JP 57224104A JP 22410482 A JP22410482 A JP 22410482A JP H0377178 B2 JPH0377178 B2 JP H0377178B2
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JP
Japan
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group
phe
peptide
residue
reaction
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JP57224104A
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JPS58146538A (ja
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Shirubio Berudeiini Antonio
Kuroodeio Bisukoomi Jiusetsupe
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Enichem SpA
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Enichem SpA
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Publication date
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Publication of JPH0377178B2 publication Critical patent/JPH0377178B2/ja
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K7/00Peptides having 5 to 20 amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K7/02Linear peptides containing at least one abnormal peptide link
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07KPEPTIDES
    • C07K5/00Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof
    • C07K5/02Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link
    • C07K5/0212Peptides containing up to four amino acids in a fully defined sequence; Derivatives thereof containing at least one abnormal peptide link containing the structure -N-C-N-C(=0)-, e.g. retro-inverso peptides

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Genetics & Genomics (AREA)
  • Biochemistry (AREA)
  • Biophysics (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Proteomics, Peptides & Aminoacids (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Peptides Or Proteins (AREA)
  • Indole Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、保護された末端−NH2基または−
OH基を有するアミノ酸、ヒドロキシ酸、ペプチ
ドまたはデプシペプチド残基からの下記一般式
()を有するN−モノアシル化ジエム−ジアミ
ノ誘導体の新規製法に係わる。 一般式() ペプチドのアミド結合の方向性の転換、たとえば から への転換により、生物活性をもつペプチド類似体
が得られる。このペプチド類似体は、生物活性に
ついての側鎖とペプチド骨格との間の相対的な重
要性を決定する研究のための重要な物質であると
ともに、酵素による減成に対しても高度の安定性
を有しているため薬理学の分野でも使用されてい
る(Goodman M.およびChorev M.「アクセプタ
ンス・ケミカル・リサーチ(Acc.Chem.Res.)」
12、1(1979)および引用文献)。必要な場合、鎖
中のいくつかのアミノ酸残基のキラリテイーの反
転および末端基の変換に伴なわれるこの種のペプ
チド骨格の変換は、側鎖の位相を変化させないよ
うに行なわれる。得られた類似体(一般に逆−反
転(retro−inverso)ペプチドとして公知であ
る)は構造異性体である。これらの異性体は位相
化学的には天然のペプチドとは正確には一致しな
いが、その生物活性は保持している。特に、環状
ペプチドおよびデプシペプチドの場合には、鎖中
の各キラル中心の反転により伴なわれるペプチド
骨格の各キラル中心の反転により伴われるペプチ
ド骨格の方向の反転により充分な生物活性を有す
る構造異性体を生成することが知られている
(Shemyakin M.M.、Ovchinni KOV Y.A.およ
びIvanov V.T.「アンゲバンテ・ケミー(Angew.
Chem.)」8、492(1969))。また、これらの化合
物において、生物活性はペプチド骨格の構造より
はむしろ側鎖の三次元の方向性に左右されること
も明らかである。すべてのペプチド結合が転換さ
れた直鎖状ペプチドの逆−反転類似体の場合に
は、末端基の存在が、対照のペプチドとの立体相
補正(steric complementarity)の維持の問題を
提供する。一般に、およびアミノ鎖末端および遊
離カルボキシル基を有する直鎖状ペプチドの場合
には、その問題は、N−末端アミノ酸残基をジエ
ム−ジアミノ残基に変換すること、C−末端アミ
ノ酸残基をマロニル残基または2位で置換された
マロニル残基に変換すること、および中間の残基
を反転した配置をもつ鎖に挿入することにより解
決される。 鎖中のペプチド結合が全部ではないが逆−反転
される場合には、変化された鎖をもつセグメント
が正常なセグメントの間に組込まれた如き部分的
に変化された逆−反転類似体が得られる。 単一ペプチド結合の反転では、アミノ末端に近
い残基がジエム−ジアミノタイプであり、一方、
カルボキシル末端に近い残基がマロニルまたは2
−置換マロニルタイプである2つの近接する非ア
ミノ酸残基を生成する。このような変換を非近接
ペプチド結合へ応用することにより、2つの非ア
ミノ酸残基の間に挿入されたアミノ酸のキラリテ
イー反転が可能になる。 現在までのところ、アンジオテンシン、ブラジ
キニン、ルテオトロピン放出ホルモン、向甲状腺
性ホルモン放出ホルモン、エンセフアリン、タフ
トシン(tuftsin)、脱アミノガストリンのC末端
テトラペプチド、α−メラノトロピンの5〜9ペ
プチド、サブスタンスP5〜11およびアスパルター
ゼの如き直線状のペプチドの生物活性逆−反転類
似体が合成されている(Goissis G.ら「ジヤーナ
ル・オブ・メデイカル・ケミストリー(J.Med.
Chem.)」19、1287(1976);Vogler K.ら「ヘル
ベテイカ・チミカ・アクタ(Helv.Chim.Acta.)」
49、390(1966);Chorev M.ら「ペプチド:第5
回アメリカペプチドシンポジウムの会報
(Peptides:Proceedings of the 5 th
American Peptide Symposium」」、Goodman
M.およびMeienhofer J.編、Wiley社出版、ニユ
ーヨーク、1977、ページ572;Goodman M.およ
びChorev M.「パースペクテイブ・イン・ペプチ
ド・ケミストリー(Perspectives in Peptide
Chemistry)」Eberle A.、Geiger R.および
Wieland T.編、Karger社出版、バーゼル、
1980、ページ283;Chorev M.ら「サイエンス
(Science)」204、1210(1979);Hayward C.F.お
よびMorley J.S.「ペプチド1974、第13回ヨーロ
ツパペプチドシンポジウムの会報(Peptides
1974、Proceedings of the 13th European
Peptide Symposium)」Volman Y.編、Wiley社
出版、ニユーヨークおよびイスラエル大学出版、
エルサレム、1975、ページ287;Chung D.および
Li C.H.「ビオケミカル・アンド・ビオフイジカ
ル・アクタ(Biochem.Biophys.Acta.)」136
570(1967);Cuignet E.ら「Peptide 1980、第16
回ヨーロツパペプチドシンポジウムの会報」
Brunfeldt K.編、1981、ページ608)。 特に、4番目と5番目の残基の間のペプチド結
合の反転を伴う(さらに同時に末端カルボキシア
ミド結合の反転を伴うものであつてもよく、また
伴わないものでよい)エンセフアリンアミドの4
種の類似体の合成により、エンセフアリンの新規
でかつ強力な位相化学類似体が生成されている。 この場合、鎖中のアミド結合の一部の反転によ
り、生物活性が未変化のまま保持されるだけでな
く、インビボでの酵素加水分解に対する強化され
た抵抗性のため生物活性は増強される。 マロニル残基または2−置換マロニル残基のこ
れらペプチドへの組込みでは特殊な問題点を生じ
ないが、ジエム−ジアミノアルキル残基では特殊
でかつデリケートな合成手法を必要とする。使用
する反応の順序は次のとおりである。すなわち、
まずNH2基で適当に保護されたアミノ酸または
ペプチドアジドをクルチウス転移により相当する
イソシアネートに変える。つづいて、イソシアネ
ートをカルボキシル化合物との反応に使用して混
合した無水カルバミン酸−無水カルボン酸(二酸
化炭素の熱除去により所望のアミド結合を生ず
る)を生成するか、過剰の適当なアルコール(一
般に第3級アルコールまたはベンジルアルコー
ル)との反応に使用してジエム−ジアミノ残基の
ための新しい種類のウレタン保護基を形成する。
この種の新しいアミノ保護基は、ジエム−ジアミ
ノアルキル誘導体の不安定性のため、カルボキシ
ル化合物との縮合反応後直ちに除去される
(Goodman M.およびChorev M.「アクセプタン
ス・ケミカル・リサーチ」12、1(1979))。イソ
シアネートは、以下の3つの異なる合成法により
調製される。 (a) カルボキシ化合物をトルエン中、ジフエニル
ホスホリルアミドと反応させ、つづいてトリエ
チルアミン存在下で加熱すること(Wilson C.
G.ら「ペプチド:第5回アメリカペプチドシ
ンポジウムの会報」Goodman M.および
Mienhofer J.編、Wiley社出版、ニニーヨー
ク、1977、ページ579) (b) 混合した無水カルバミン酸−無水カルボン酸
を冷却条件下で、水中、過剰のアジ化ナトリウ
ムと反応させて相当するアジ化アシルとし、つ
づいて熱転移させること(Sheehan J.G.ら
「ジヤーナル・オブ・オルガニツク・ケミスト
リー」42、4045(1977)) (c) アシルヒドラジツドを無水のテトラヒドロフ
ラン中で塩化ニトロシルと反応させて相当する
アジ化物とし、ついで熱転移させること
(Honzl J.およびRudinger J.「コレクシヨン・
オブ・チエコスロバキア・ケミカル・コミユニ
ケーシヨン(Coll.Czech.Chem.Commun.)」
26、2333(1961)) 発明者らは、I、I−ビス(トリフルオロアセ
トキシ)ヨードエンゼンを使用することにより、
特殊な化学操作によることなく特に容易に、ジエ
ム−ジアミノ残基をペプチド骨格に導入できる方
法を見出し、本発明に至つた。この新しい試薬
は、最近では、中間体であるイソシアネートを単
離することなく、極めて温和な反応条件下におい
て、簡単な構造の第1級カルボキシルアミドを直
接アミンに変える際に使用されている
(Radhakrishna A.S.ら「ジヤーナル・オブ・オ
ルガニツク・ケミストリー」44、1746(1979))。 発明者らは、この手法を応用し、次式に従つ
て、一般式()を有する末端−NH2基または
−OH基で保護された第1級アミノ酸、ヒドロキ
シ酸、ペプチドまたはデプシペプチドアミドを、
一般式()で表わされるN−モノアシル化ジエ
ム−ジアミノ誘導体の相当するトリフルオロ酢酸
塩に直接変換しうることを見出した。 上記反応式中、Pはベンジルオキシカルボニル
基(Z)、第3級−ブチルオキシカルボニル基
(Boc)、アシル残基または一般に反応条件下で安
定なNH2またはOH保護基であり、Aは天然のア
ミノ酸またはヒドロキシ酸(たとえば、バリン、
アラニン、チロシン、メチオニン、乳酸、マンテ
ル酸など)または合成のアミノ酸またはヒドロキ
シ酸(4−メチルプロリン、トリフルオロアラニ
ンなど)の残基であり、Rは水素原子またはアル
キル基、フエニル基、フエニルアルキレン基、ヒ
ドロキシフエニルアルキレン基、ヒドロキシアル
キレン基、アミノアルキレン基、アシルアミノア
ルキレン基、グアニジニルアルキレン基、イミダ
ゾリルアルキレン基、インドリルアルキレン基、
メルカプトアルキレン基、アルキルメルカプトア
ルキレン基またはカルボキシアルキレン基または
これらの適当な誘導基であり、nは0、1または
1以上で、1以上の場合には、(A)oで表わされる
アミノ酸セクエンスは同一または相互に異なる基
で構成されていてもよく、異なる場合にはランダ
ムにあるいは所望の順序で配列されていてもよ
く、また(A)oで表わされるセクエンスは同一また
は相互に異なるアミノ酸残基、または同一または
相互に異なるヒドロキシ酸残基で構成されていて
もよく、その配列はランダムあるいは所望の順序
のいずれでもよい。 本発明は、一般的には、前記一般式()のア
ミンに有利に適用され、収率は通常80ないし90%
である。 反応の最適条件、特に反応時間および試薬の
量、を決定するために、パイロツト反応を利用し
た。原料の溶液または懸濁液を効果的に撹拌し、
かつ反応混合物に不活性ガスを吹込みながら反応
を実施したところ、反応の完了までには2ないし
6時間を要した。 反応終了後、混合物を蒸発乾固し、残基を適当
な有機溶媒で抽出し、HClと混和する有機溶媒に
溶解した化学量論量のHClで処理して、直接にま
たは適当量のエチルエーテルを添加することによ
り、末端−NH2基または−OH基で保護されたジ
エム−ジアミノ誘導体の塩酸塩が結晶として得ら
れた。このようにして調製した最終生成物は、短
い鎖のペプチドおよびデプシペプチド(2〜5残
基)の場合には、この塩酸塩を結晶化することに
より、または、より複雑なペプチドの場合には、
クロマトグラフイー分離により純粋な状態で単離
される。末端−NH2基または−OH基で保護され
たジエム−ジアミノ誘導体の塩酸塩は、冷却条件
下で、不活性雰囲気中、減成を生ずることなく保
存される。 アミノ酸またはペプチド誘導体でなるカルボキ
シ化合物との縮合反応において、末端−NH2
で保護されたジエム−ジアミノ誘導体を使用する
場合について、2つの例を以下に例示する。縮合
に関与するカルボキシルは、遊離またはペプチド
フラグメントに結合したアミノ酸またはマロニル
残基または2−置換マロニル残基に関係しうる。
たとえば、ジエム−ジアミノ誘導体と前記カルボ
キシル化合物との縮合(ジシクロヘキシルカルボ
ジイミドにより誘発されかつN−ヒドロキシベン
ゾトリアゾールにより触媒作用をうける)は、一
般に、ペプチド合成における公知の方法により高
収率で単離される。本発明の重要な特徴の1つ
は、この方法が、ラセミ化を実質的に完全に制御
した状態で実施できることにある。 これに関して、適当に合成を行ないかつ高圧液
体クロマトグラフイーを利用して、ペプチドアミ
ドBoc−Phe−Phe−NH2およびBoc−Phe−D・
Phe−NH2の相当する類似体Boc−Phe−gPhe−
H・HClおよびBoc−Phe−gD・Phe−H・HCl
(ここでgPheは相当するジエム−ジアミノPhe誘
導体を示す)への転換が実質的な配置保持率(ラ
セミ化の度合が通常の分析法では測定し得ない程
度)で行なわれることを確認した。 本発明の目的および精神は以下の実施例を検討
することにより明らかになるであろう。ただし、
これらの実施例は短に説明するためのものであつ
て、本発明を制限するものではない。 なお、生成物の純度については、以下の溶離剤
系(1)を使用する逆相高圧クロマトグラフイー分析
(reverse phase high pressure
chromatography analysis)(RP−HPLC)およ
び以下の溶離剤系(2)を使用するシリカゲル薄層に
よるクロマトグラフイー分析(TLC)により測
定した。 溶離剤系(1): H2O/アセトニトリル;;0.01M
NH4H2PO4/アセトニトリル;0.005Mヘプタ
ンスルホン酸−0.01M NH4H2PO4/アセトニ
トリル 溶離剤系(2): ノルマル−ブタノール/酢酸/水(4/1/
1);クロロホルム/メタノール/酢酸(85/
10/5);ノルマル−ブタノール/イソプロパ
ノール/1N NH4OH/酢酸エチル(1/1/
5/1)の有機相 融点(M.P.)については補正していない。ア
ミノ酸およびその誘導体の配置は、明記していな
いところではL形である。 実施例 1 第3級−ブチルオキシカルボニル−L−フエニ
ルアラニン−ジエム−ジアミノ−L−フエニル
アラニン塩酸塩(Boc−Phe−gPhe−H・
HCl)の合成 Boc−Phe−Phe−NH21当量をアセトニトリル
−水(3:2(V/V))混合物中に懸濁させ、別
にアセトニトリル中に溶解したI,I−ビス(ト
リフルオロアセトキシ)ヨードベンゼ(BTI)
1.2当量を前記懸濁液に室温で激しく撹拌しなが
ら添加した。 反応中に発生する二酸化炭素の除去を促進する
ために、不活性ガスを反応混合物中に吹込んだ。
Boc−Phe−Phe−NH2の消失を確認したのち、
蒸発乾固させることにより、BTIの添加から約5
時間後に反応を停止した。得られた残渣をエチル
エーテルで洗浄し、乾燥し、ついでエタノールに
溶解した。この溶液に、酢酸エチルに溶解した化
学量論量のHClを添加し、2時間でBoc−Phe−
gPhe−H・HClの沈殿を完了させた。沈殿物を
取し、少量ずつのエチルエーテルで繰返し洗浄
し、減圧下、P2O5で乾燥し、回収した。 M.P.=174℃(dec.) 〔α〕546 22=−48.8°(C=1(ジメチルホルムアミ

中)) C22H30O3N3Clについての元素分析 理論値:C62.94%、H7.15%、N10.01% 測定値:C63.39%、H7.12%、N10.27% クロマトグラフイー分析(TLCおよびHPLC)
では不純物が存在しないことを示した。また、
1H NMRスペクトルで分子構造を確認した。 実施例 2 第3級−ブチルオキシカルボニル−L−フエニ
ルアラニル−ジエム−ジアミノ−D−フエニル
アラニン塩酸塩(Boc−Phe−g−D−Phe−
H・HCl)の合成 Boc−Phe−D−Phe−NH21当量をアセトニト
リル−水(3:2(V/V))混合物に溶解し、こ
の溶液に、室温で、激しく撹拌しながら、アセト
ニトリルに溶解したBTI1.2当量を添加した。反
応中に発生する二酸化炭素の除去を容易なものと
するため、この溶液中に不活性ガスを吹込んだ。
4時間後、原料アミドの消失を確認したのち、溶
媒混合物を留去して乾固させることにより反応を
停止し、残渣をエチルエーテルで洗浄し、乾燥
し、エタノールに溶解した。この溶液に、酢酸エ
チルに溶解した化学量論量のHClを添加し、その
後、冷却条件下でエチルエーテルを適量添加し、
所望の生成物を結晶の形で得た。 M.P.=131〜133℃(dec.) 〔α〕546 20=52.0°(C=1(ジメチルホルムアミド
中)) C22H30O3N3Clについての元素分析 理論値:C62.94%、H7.15%、N10.01% 測定値:C62.58%、H7.00%、N9.91% クロマトグラフイー分析(TLCおよびHPLC)
では不純物が存在しないことを示した。また、
1H NMRスペクトルにより分子構造を確認した。 実施例 3 第3級−ブチルオキシカルボニル−L−アラニ
ル−ジエム−ジアミノ−L−フエニルアラニン
塩酸塩(Boc−Ala−gPhe−H・HCl)の合成 Boc−Ala−Phe−NH21当量をアセトニトリル
−水(3:2(V/V))混合物に溶解し、この溶
液に、室温で激しく撹拌しながら、アセトニトリ
ルに溶解したBTI1.2当量を添加した。反応中
(約6時間)、反応容器に不活性ガスを供給し、発
生する二酸化炭素の除去を良好なものとした。
Boc−Ala−Phe−NH2の消失を確認したのち、
反応溶媒を留去し、残渣を酢酸エチルに溶解し、
酢酸エチルに溶解した化学量論量のHClで処理し
た。得られた沈殿物を取し、少量のエチルエー
テルで洗浄し、減圧下、P2O5の存在下で乾燥し
た。この生成物をエタノールに溶解させ、エチル
エーテルを添加し、完全に結晶化が行なわれるま
で約4℃に維持することにより、極微量の不純物
まで除去した。 M.P.=137℃(dec.) 〔α〕546 20=37.0°(C=1(ジメチルホルムアミド
中)) C16H26N3O3Clについての元素分析 理論値:C55.90%、H7.57%、N12.23% 測定値:C55.45%、H7.30%、N11.05% クロマトグラフイー分析(TLCおよびHPLC)
では不純物が存在しないことを示した。また、
1H NMRスペクトルにより分子構造を確認した。 実施例 4 ベンジルオキシカルボニル−フエニルアラニル
−ジエム−ジアミノ−フエニルアラニン塩酸塩
(Z−−Phe−g・Phe−H・HCl)の合成 BTI1.2当量を水−ジメチルホルムアミド混合
物(1:1(V/V))〔または1%トリフルオロ
酢酸水溶液−ジメチルホルムアミド混合物(1:
1(V/V))〕に溶解した。この溶液に、ジメチ
ルホルムアミドに溶解したZ−Phe−Phe−
NH21当量を添加した。反応中(約6時間)、不
活性ガスを吹込み、生成する二酸化炭素の除去を
容易なものとした。Z−Phe−Phe−NH2の消失
を確認したのち、溶媒混合物を留去することによ
り反応を停止し、油状残渣をエチルエーテルで数
回洗浄し、減圧炉においてP2O5で乾燥し、再び
メタノールに溶解した。水に溶解した化学量論量
のHClを添加することにより、所望の生成物を沈
殿させた。エチルエーテルで繰返し洗浄したの
ち、最終生成物を減圧下、P2O5で乾燥し、回収
した。 M.P.=147℃(dec.) 〔α〕546 20=65.2°(C=1(ジメチルホルムアミド
中)) C25H28N3O3Clについての元素分析 理論値:C66.16%、H6.17%、N9.26% 測定値:C65.80%、H6.09%、N9.14% クロマトグラフイー分析(TLCおよびHPLC)
では不純物が存在しないことを示した。また、
1H NMRスペクトルにより分子構造を確認した。 実施例 5 第3級−ブチルオキシカルボニル−アラニル−
ジエム−ジアミノ−フエニルアラニル−D−フ
エニルアラニン−ベンジルオキシカルボニル
(Boc−Ala−gPhe−D−Phe−Z)の合成 Z−D−Phe1.1当量をジメチルホルムアミドに
添加し、この溶液を氷浴で冷却し、ついで、この
溶液に、ジメチルホルムアミドに溶解したN−ヒ
ドロキシベンゾトリアゾール1.5当量およびテト
ラヒドロフランに溶解したジシクロヘキシルカル
ボジイミド1.1当量を添加した。20分後、この混
合物に、Boc−Ala−gPhe−H・HCl1.0当量およ
びN−メチルモルホリン1.1当量を添加した。約
1時間後に、氷浴を取りはずした。4時間後、
Boc−Ala−gPhe−H・HClが消失していること
を確認したのち、反応混合物を過し、残渣をテ
トラヒドロフランで洗浄したのち、排棄した。
液および洗浄液を合せ、蒸発させて容量約10mlと
し、過剰の水で処理した。白色のチーズ状沈殿が
得られ、これを取し、5%クエン酸溶液、5%
炭酸水素ナトリウム溶液および水で繰返し洗浄し
た。 得られた生成物をテトラヒドロフランに溶解
し、30〜50℃石油エーテルを添加することにより
結晶化した。 M.P.=195〜197℃ 〔α〕546 20=9.96°(C=1(ジメチルホルムアミド
中)) C33H40N4O6についての元素分析 理論値:C67.35%、H6.80%、N9.52% 測定値:C67.50%、H6.92%、N9.38% クロマトグラフイー分析(TLCおよびHPLC)
では不純物が存在しないことを示した。また、
1H NMRスペクトルで分子構造を確認した。 実施例 6 第3級−ブチルオキシカルボニル−フエニルア
ラニル−ジエム−ジアミノ−L−フエニルアラ
ニル−m−グリシル−ロイシルメチオニンアミ
ド(Boc−Phe−gPhe−mGly−Leu−Met−
NH2)の合成 HOOC−CH2−CO−Leu−Met−NH2(HO−
mGly−Leu−Met−NH2)1当量をテトラヒド
ロフランに溶解し、この溶液を氷浴で冷却し、つ
いでこの溶液に、ジメチルホルムアミドに溶解し
たN−ヒドロキシベンゾトリアゾール1.5当量お
よびテトラヒドロフランに溶解したジシクロヘキ
シルカルボジイミド1.1当量を添加した。 20分後、この冷却した混合物に、Boc−Phe−
gPhe−H・HCl1.0当量およびN−メチルモルホ
リン1.1当量を添加した。約1時間後に氷浴を取
り外し、混合物を室温で1夜反応させた。沈殿物
を過し、テトラヒドロフランで洗浄したのち、
液および洗浄液を合せ、約10mlとなるまで濃縮
し、つづいて過剰量の水で処理することにより、
白色のフレーク状沈殿物を得た。沈殿物を取
し、5%クエン酸溶液、5%炭酸水素ナトリウム
溶液および水で洗浄した。減圧下、P2O5で乾燥
したのち、固状残渣をさらにエチルエーテルで洗
浄し、乾燥後、回収した。 M.P.=242〜245℃ 〔α〕546 20=12.33°(C=0.74(ジメチルホルムアミ

中)) C36H52N6O7Sについての元素分析 理論値:C60.67%、H7.30%、N11.80% 測定値:C60.35%、H7.09%、N11.69% クロマトグラフイー分析(TLCおよびHPLC)
では不純物が存在しないことを示した。また、
1H NMRスペクトルにより分子構造を確認した。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 (式中、Pはアシル残基であり、Aは天然または
    合成のアミノ酸またはヒドロキシ酸の残基であ
    り、Rは水素またはアルキル基、フエニル基、フ
    エニルアルキレン基、ヒドロキシフエニルアルキ
    レン基、ヒドロキシアルキレン基、アミノアルキ
    レン基、アシルアミノアルキレン基、グアニジニ
    ルアルキレン基、イミダゾリルアルキレン基、イ
    ンドリルアルキレン基、メルカプトアルキレン
    基、アルキルメルカプトアルキレン基またはカル
    ボキシアルキレン基またはこれらの誘導基であ
    り、nは0、1または1以上であり、1以上の場
    合には、セクエンス(A)oは同一または相互に異な
    る残基で構成されていてもよい)を有するN−モ
    ノアシル化ジエム−ジアミノ誘導体の製法におい
    て、一般式 (式中、P、An、およびRは前記と同意義であ
    る) を有するアミドを、I、I−ビス(トリフルオロ
    アセトキシ)アヨードベンゼンと反応させること
    を特徴とする、N−モノアシル化ジエム−ジアミ
    ノ誘導体の製法。
JP57224104A 1981-12-22 1982-12-22 N−モノアシル化ジエム−ジアミノ誘導体の製法 Granted JPS58146538A (ja)

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