JPH0376870B2 - - Google Patents

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JPH0376870B2
JPH0376870B2 JP61060491A JP6049186A JPH0376870B2 JP H0376870 B2 JPH0376870 B2 JP H0376870B2 JP 61060491 A JP61060491 A JP 61060491A JP 6049186 A JP6049186 A JP 6049186A JP H0376870 B2 JPH0376870 B2 JP H0376870B2
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JP
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sample
pipe
sample suction
turntable
needle
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JP61060491A
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JPS62218868A (ja
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Hachiro Nagata
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KYOWA SEIMITSU KK
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KYOWA SEIMITSU KK
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Publication date
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Publication of JPH0376870B2 publication Critical patent/JPH0376870B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は微小熱量測定装置に関し、更に詳細に
は試料吸入針及び試料撹拌棒を作動後一試料宛洗
浄することを特徴とする微小熱量測定装置に係わ
る。
「従来の技術」 微小熱量測定装置による試料吸入工程は、試料
の吸入→一定量の空気の吸入→溶媒の吸入→一定
量の空気の吸入→試料の吸入、の順に行われ、従
つて第16図に示すように、検出器に試料を送り
込むパイプaには、試料b、空気c、溶媒d、空
気c、試料b′の順となつて流通している。また、
他方試料吸入針による試料の吸入と同時に試料撹
拌棒によつて次の試料の撹拌も行われている。然
して、このような試料吸入工程に従つて試料の吸
入は行われるのであるが、従来の斯かる工程では
試料吸入直後の試料吸入針の洗浄は全く行われな
い。即ち、試料吸入針はターンテーブルにセツト
された試料瓶中の試料を吸入すると、一旦上昇し
て試料瓶から溶媒槽に移動させられ、降下して溶
媒を吸入する。尚、試料瓶から溶媒槽に移動する
ときに一定量の空気が吸引される。そして溶媒を
吸入すると再び上昇して試料瓶上に移動させら
れ、次の試料を吸入するものであり、この間の工
程中において試料吸入針の洗浄は全く行われない
のである。従つて、前の試料が微量ながらではあ
るが試料吸入針に付着したまま続々に工程が進行
することになる。
この結果溶媒槽中の溶媒に続々に前の試料が微
量宛混入することになる。このため溶媒吸入後再
び試料吸入針が次の試料中に入つたときに前の試
料を微量ではあるがこの後の試料に混入すること
になる。然して、検査する試料の量は極めて少な
いものであるから、前の試料が微量と雖混入する
と純度に対する影響が大きくなり、正確な測定を
行うことができなくなるのである。
また、次の試料を撹拌するための撹拌棒も全く
洗浄が行われず、これも純度を損なう一つの原因
となつているのである。
従来装置はこれらのことから正確な測定を行う
ことができなかつたのである。
「発明が解決しようとする問題点」 本発明は上記の点に鑑みなされたものであつ
て、試料の吸入直後に一回宛試料吸入針を洗浄す
ると共に撹拌棒も同時に洗浄するようになし、も
つて正確な測定を可能となした微小熱量測定装置
を提供せんとするものである。
「問題点を解決するための手段」 而して、本発明の要旨は、試料吸入針が、間欠
的に回転するターンテーブルに保持した試料瓶中
の試料とターンテーブル外に配設した溶媒槽中の
溶媒を交互に吸入する一方、試料吸入針の試料吸
入時には撹拌棒によつて次の試料の撹拌を行う微
小熱量測定装置において、試料吸入針からのパイ
プを接続する通路と、溶媒槽又は洗浄水の水槽か
らのパイプを接続する通路を設けた固定体と、該
固定体と密着して摺動し、検出器へのパイプを接
続する通路と、洗浄水の水槽からのパイプを接続
する通路を設けた可動体からなる弁装置の前記各
通路に、ターンテーブルの直径方向に水平に往復
移動し且つ昇降する試料吸入針からのパイプ、溶
媒槽又は洗浄水の水槽からのパイプ、検出器への
途中部にポンプを設けたパイプ、洗浄水の水槽か
らの途中部にポンプを設けたパイプの夫々を接続
し、該可動体をずらせて各通路の連通状態を適宜
に切換えるようになし、他方、ターンテーブルの
外方に試料吸入針及び撹拌棒の洗浄コツプを夫々
配設し、該洗浄コツプの側壁にオーバーフロー口
及び注水口を設けると共に底部に排水口を設け、
該オーバーフロー口及び排水口に廃液貯留槽から
のパイプを接続すると共に注水口に前記洗浄水の
水槽からのパイプを接続し、ポンプをもつて廃液
貯留槽に前記洗浄コツプ内の洗浄水を吸入すべく
なしたことを特徴とする微小熱量測定装置にあ
る。
以下、図示した実施例に即して更に詳細に説明
する。
尚、以下の説明では2つの試料を同時に吸入す
る場合を例にとつて説明するが、試料を一つ宛吸
入するようにすることも勿論可能である。
而して、第1図は装置全体の正面図、第2図は
同側面図、第3図は一部省略して示したターンテ
ーブルの平面図、第4図は第3図中−線断面
図、第5図は試料吸入針等昇降移動装置の一部省
略して示した垂直断面図、第6図は一部省略して
示した同平面図、第7図は4方弁装置の垂直断面
図、第8図は同平面図、第9図は装置全体の線図
的説明図、第10図乃至第15図は作用説明図で
ある。
図中、1は筐体、2はターンテーブルである。
また、該ターンテーブル2には円周方向に2列に
多数の試料瓶保持孔3,3………が設けられてい
る。4は試料を入れる試料瓶である。5は前記タ
ーンテーブル2の回転駆動用モータである。6は
前記ターンテーブル2の下部において、試料瓶4
の回転方向に沿つて設けられる環状の水槽であ
り、試料瓶を冷却するための冷却水(図示せず。)
を収容するものである。7は該水槽6の冷却水注
入口、8は水槽6のドレン排出口、9は水槽6の
オーバーフロー管である。10,10は試料吸入
針であり、前記試料瓶4,4を2列にしたことに
対応して2本としている。また、該試料吸入針1
0,10の夫々には、該試料吸入針10,10を
囲むようになし且つ試料吸入針10の先端近傍に
空気吹出口を開口する、試料吸入針10より僅か
に大径の空気導入筒11を備えている。また、該
試料吸入針10と空気導入筒11はホルダー12
をもつて一体化され、試料吸入針10の基部はホ
ルダー12の後記4方弁装置に至るパイプへの接
続口12aに、また空気導入筒11の基部はホル
ダー12の後記エアーポンプに至るパイプへの接
続口12bに夫々接続されている。13,13は
試料瓶4,4内の試料を撹拌するための撹拌棒で
あり、前記試料吸入針10,10と同様に2本と
している。また該撹拌棒13,13は、試料吸入
針10,10による試料の吸入に先立つて該試料
を撹拌しておくためのものであるから、試料吸入
針10,10よりターンテーブル2の回転方向に
沿つて試料瓶1個分後にずらせて配設されてい
る。また該撹拌棒13,13はエアーモータ1
4,14によつて夫々回転せしめられるものであ
る。該エアーモータ14は、下端部に撹拌棒13
を固着した回転軸14aの円周に羽根14bを数
枚固着し、該羽根14b,14bに風を吹きつけ
ることによつて回転させるものである。尚、第9
図には該エアーモータ14に代えて通常の電動モ
ータ14′を使用しているものを示している。そ
して、該撹拌棒13,13と前記試料吸入針1
0,10は、後記試料吸入針等昇降移動装置にお
けるスライド板に取り付けられる。
15,16は洗浄コツプであり、前記試料吸入
針10,10と撹拌棒13,13の夫々を洗浄す
るためのものである。該洗浄コツプ15,16は
夫々側壁の上部にオーバーフロー口15a,16
aと注水口15b,16bを設けると共に底部に
排水口15c,16cを設けている。また、第5
図に図示した実施例においては、試料吸入針10
用の洗浄コツプ15は、上方開口部分を窄めて、
内径を前記空気導入筒11の外径より僅かに大き
くしている。そして、これら洗浄コツプ15,1
6は前記ターンテーブル2の外側において、試料
瓶4と略同一の高さに配置されている。尚、図示
した実施例においては、後記試料吸入針等昇降移
動装置における固定支持台に取り付けられてい
る。
17は試料吸入針等昇降移動装置であり、支持
枠18と、該支持枠18に垂直に固定したモータ
19と該モータ19の回転軸19aに接続した螺
軸20と螺合する捻子環21aを固着した水平な
昇降支持台21と、該昇降支持台21のガイド棒
22と、前記昇降支持台21の上面に、前記ター
ンテーブル2の直径方向に摺動自在に配設された
スライド板23と、該スライド板23をスライド
させるための、該スライド板23に設けたラツク
24及び該ラツクと噛合するピニオン25を回転
軸に固着した前記昇降支持台21上に固定したモ
ータ26と、前記スライド板23に固着したスイ
ツチ作動子27,28と、該スイツチ作動子2
7,28の接触によつて開閉するリミツトスイツ
チ29,30と、前記支持枠18に、前記昇降支
持台21と平行して固定した固定支持台31とか
らなるものである。尚、32,32′は前記昇降
支持台21の上面に固着した、スライド板23の
摺動枠である。
33は4方弁装置である。該4方弁装置33
は、基台34と、該基台34に固定した回転方向
変換可能なモータ35と、該モータ35の回転軸
35aに固着し、上面にクロスヘツド37を取り
付けると共に周面に段部36aを設けた円形のカ
ム板36と、該段部36aによつて開閉するリミ
ツトスイツチ38,39とからなる切換作動部4
0と弁本体部41とからなるものである。また、
弁本体部41は、基台34の上面から側方に張り
出した支持台34aに固定した固定体42と、該
固定体42の上面と下面が摺接する回転体43と
からなるものである。また、該固定体42は下面
側から上面側に連通する4本の通路42a,42
b,42c,42dが設けられている。また回転
体43は固定体42の中心部から立ち上がつた支
軸44をその中心部の透孔に緩挿して該固定体4
2と一体化し、且つ皿バネ45をもつてその下面
と固定体42の上面との摺接面の密着化を図つて
いる。また、該回転体43はその周囲にフランジ
部33′を設けると共に該フランジ部43′には前
記クロスヘツド37を滑動自在に嵌合する切欠溝
43″を設けている。更にまた、該回転体43に
は固定体42に設けた通路42a,42b,42
c,42dと連通する、上面側から下面側に連通
する4本の通路43a,43b,43c,43d
を設けている。
46は洗浄水を収容した水槽、47は廃液貯留
槽である。48はエアーポンプ、49は一端側を
該エアーポンプ48に、他端側を前記2個のホル
ダー12,12の接続口12bに接続したパイプ
である。50は一端側を前記2個のホルダーの内
の一方のホルダー12の接続口12aに一端側を
接続すると共に他端側を前記弁本体部41におけ
る固定体42の通路42aに接続しているパイプ
である。51は一端側を前記2個のホルダーの内
の他方のホルダー12の接続口12aに一端側を
接続すると共に他端側を前記弁本体部41におけ
る固定体42の通路42cに接続しているパイプ
である。52は一端側を前記弁本体部41におけ
る回転体43の通路43bに接続すると共に他端
側を試料混合器52aに接続したパイプであり、
途中部にポンプ53を配設している。54は一端
側を前記弁本体部41における回転体43の通路
43dに接続すると共に他端側を前記パイプ52
を接続したと同一の試料混合器52aに接続した
パイプであり、途中部にポンプ55を配設してい
る。また、これらのパイプ52,54は試料合器
52aに接続した後一本化されて検出器52bに
接続されている。56は一端側を弁本体部41に
おける固定体42の通路42b及び42dに接続
すると共に他端側を溶媒を収容した溶媒槽56a
に接続したパイプである。57は一端側を洗浄水
を収容した水槽46に接続すると共に他端側を3
方電磁弁58に接続したパイプであり、途中部に
ポンプ59を配設している。60は一端側を該3
方電磁弁58に接続すると共に他端側を弁本体部
41における固定体43の通路43a及び43c
に接続したパイプである。61は一端側を前記3
方電磁弁58に接続すると共に他端側を3方電磁
弁62に接続したパイプである。63は該3方電
磁弁62に一端側を接続すると共に他端側を前記
2個の洗浄コツプ15,15の注水口15b,1
5bに接続したパイプである。64は一端側を前
記3方電磁弁62に接続すると共に他端側を前記
2個の洗浄コツプ16,16の注水口16b,1
6bに接続したパイプである。65は一端側を前
記2個の洗浄コツプ15,15の排水口15c,
15cに接続すると共に他端側を3方電磁弁66
に接続したパイプである。67は該3方電磁弁6
6に一端側を接続すると共に他端側を前記2個の
洗浄コツプ16,16の排水口16c,16cに
接続したパイプである。68は一端側を3方電磁
弁69に接続すると共に他端側を前記4個の洗浄
コツプ15,15,16,16をオーバーフロー
口15a,15a,16a,16aに接続したパ
イプである。70は一端側を前記3方電磁弁66
に接続すると共に他端側を前記3方電磁弁69に
接続したパイプである。71は一端側を前記3方
電磁弁69に接続すると共に他端側を前記廃液貯
留槽47に接続したパイプである。72は一端側
を廃液貯留槽47に接続したパイプであり、途中
部には真空ポンプ73を配設している。
「作用」 次に上記構成からなる本発明の作用について説
明する。
スタート時においては、試料吸入針10,10
は洗浄コツプ15,15上に位置し、また各パイ
プ及び電磁弁、4方弁装置の弁本体部は、洗浄時
の流通路になる状態にセツトされている。作動開
始はターンテーブル2の回転に始まり、ターンテ
ーブル2が回転し始めると、試料吸入針10,1
0及び撹拌棒13,13がターンテーブル2上に
移動し、同時に撹拌棒13,13が回転すると共
にエアーポンプ48の作動によつて空気導入筒1
1への送気が行われる。この時4方弁装置の弁本
体部41の切換えが行われ、試料吸入針10,1
0によつて吸入した試料がパイプ50,51とパ
イプ52,54を経て検出器(図示せず。)に流
れ込むように流通路が形成される。そしてそれと
同時に約1〜9秒間ポンプ53,55の作動によ
つて試料吸入針10,10の夫々から空気を吸入
し、既に吸入している試料と後から吸入する試料
との間に入る空気を吸い込むようにする。これが
完了すると次に試料吸入針10,10と撹拌棒1
3,13の夫々が降下して試料瓶4に入り込む。
これによつて試料吸入針10,10から試料瓶
4,4中の試料が吸い上げられ、パイプ50,5
1、4方弁装置の弁本体部41の通路42a,4
3b,42c,43cを経てパイプ52,54内
に迄吸い上げられる。尚、試料吸入時間は流速に
応じて適宜に設定される。また、試料吸入針1
0,10による試料の吸入が行われている間中、
空気導入筒11,11の下端部からは空気が放出
されて試料の沈澱が防止され、他方撹拌棒13,
13によつて次に吸引する試料の撹拌が行われて
いる。次に試料吸入針10,10が上昇し、数秒
間空気を吸い込む。尚、この空気の吸入時間は、
空気が針先から4方弁装置の弁本体部41を通過
する迄の時間に応じて適宜に設定される。次に4
方弁装置の弁本体部41が切換わり、ポンプ5
3,55によつて吸引された溶媒がパイプ56か
らパイプ52,54中に流入するように流通路が
形成される。尚、この場合には弁本体部41は、
固定体42の通路42bと回転体43の通路43
bが、また固定体42の通路42dと回転体43
の通路43dが夫々連通する状態となつている。
この状態においてパイプ53,55が所定の時間
作動して溶媒をパイプ52,54内に至る迄吸引
する。該パイプ53,55による吸引時間も流速
に応じて適宜に設定される。次に4方弁装置の弁
本体部41が切換わり、再び前記の試料吸入時の
流通路に切換えられて、試料吸入針10,10か
ら所定量の空気が吸引される。次に試料吸入針1
0,10と撹拌棒13,13の洗浄が行われる。
先ず試料吸入針10,10及び撹拌棒13,1
3がスタート時の位置、即ち洗浄コツプ15,1
5,16,16上に移動する。次にエアーポンプ
48が作動して空気導入筒11,11に空気を送
り出す。これと同時に試料吸入針10,10及び
撹拌棒13,13が洗浄コツプ15,15,1
6,16内に降下する。この時各パイプ及び電磁
弁は第10図の太線で示す流通路になるように切
換わる。即ち、洗浄水はパイプ57、3方電磁弁
58、パイプ60、4方弁装置の弁本体部41、
パイプ50,51を経て試料吸入針10,10に
流れるように流通路が形成される。尚、弁本体部
41は、この時には固定体42の通路42aと回
転体43の通路43aが、また固定体42の通路
42cと回転体43の通路43cが夫々連通する
状態となつている。また、他方これと同時に洗浄
コツプ15,15から廃液貯留槽47に至る流通
路も形成される。即ち洗浄コツプ15,15から
吸引した洗浄済の廃液がパイプ65、電磁弁6
6、パイプ70、電磁弁69、パイプ71を経て
廃液貯留槽47に流入するように流通路が形成さ
れる。
このようにセツトされた状態でポンプ59が作
動し、洗浄水を水槽46から吸引して試料吸入針
10,10に送り出すと、該試料吸入針10,1
0の内部は洗浄水によつて完全に洗浄される。ま
た、試料吸入針10,10の先端から流れ落ちる
洗浄水は、洗浄コツプ15,15の底に設けた排
水口15c,15cから吸い出されて廃液貯留槽
47に流入する。尚、この廃液の吸引は真空ポン
プ73の作動によつて行われる。
以上によつて試料吸入針10,10の内部洗浄
が行われると、次に試料吸入針10,10の外部
洗浄が行われる。
先ず、各パイプ及び電磁弁が第11図の太線で
示す流通路になるように切換わる。即ち、洗浄水
がパイプ57、3方電磁弁58、パイプ61、3
方電磁弁62、パイプ63を経て洗浄コツプ1
5,15の注水口15b,15bに流れるように
流通路が形成される。また、一方これと同時に溢
れる洗浄水が洗浄コツプ15,15のオーバーフ
ロー口15a,15aからパイプ68、3方電磁
弁69、パイプ71を経て廃液貯留槽47に流入
するような流通路も形成される。このようにセツ
トされた状態でポンプ59が作動し、洗浄水を水
槽46から吸引して洗浄コツプ15,15に送り
出す。そしてこのようにして洗浄水を洗浄コツプ
15,15に充満させることによつて試料吸入針
10,10の外部を洗浄するものである。また充
満して溢れる洗浄水は、オーバーフロー口15
a,15aからパイプ68、3方電磁弁69、パ
イプ71を経て廃液貯留槽47に吸い出すもので
ある。尚、これは真空ポンプ73の作動によつて
行われる。
このようにして試料吸入針10,10の外部洗
浄が行われると、次に撹拌棒13,13の洗浄が
行われる。
この場合には各パイプ及び電磁弁は第12図の
太線で示す流通路になるように切換わる。即ち、
洗浄水がパイプ57、3方電磁弁58、パイプ6
1、3方電磁弁62、パイプ64を経て洗浄コツ
プ16,16の注水口16b,16bに流れるよ
うに流通路が形成される。尚、オーバーフロー口
16a,16aから廃液貯留槽47への流通路
は、洗浄コツプ15,15への洗浄水の注入時に
既に形成されている。
そして、この状態でポンプ59を作動し、洗浄
水を水槽46から吸引して洗浄コツプ16,16
に送り出し、もつて、撹拌棒13,13を洗浄す
るものである。
以上のようにして試料吸入針10,10と撹拌
棒13,13の洗浄が行われると、次に各洗浄コ
ツプ15,15,16,16から洗浄水が抜かれ
る。これは先ず洗浄コツプ15,15から行われ
る。
この場合には、第13図の太線で示すように、
洗浄水が洗浄コツプ15,15の排水口15c,
15cからパイプ67、3方電磁弁66、パイプ
70、3方電磁弁69、パイプ71を経て廃液貯
留槽47に流入するように流通路の切換えが行わ
れる。そして真空ポンプ73を作動して洗浄コツ
プ15,15内の洗浄水を吸い出すものである。
また、次に洗浄コツプ16,16の洗浄水が抜
かれるが、この場合には、第14図の太線で示す
ように、洗浄水が洗浄コツプ16,16の排水口
16c,16cからパイプ67、3方電磁弁6
6、パイプ70、3方電磁弁69、パイプ71を
経て廃液貯留槽47に流入するように流通路の切
換えが行われる。そして、真空ポンプ73を作動
して洗浄コツプ16,16内の洗浄水を吸い出す
ものである。
このようにして洗浄が行われると、次に、試料
吸入針10,10と撹拌棒13,13が上昇し、
最初のセツト状態に戻る。また、この試料吸入針
10,10と撹拌棒13,13の上昇時には、第
15図の太線で示すように、パイプと電磁弁の流
通路が切り換わるものである。即ち、洗浄コツプ
15,15,16,16のオーバーフロー口15
a,15a,16a,16aから吸入する水滴が
パイプ68、3方電磁弁69、パイプ71、を経
て廃液貯留槽47に流入するように流通路が形成
される。そして、真空ポンプ73をもつて吸引す
るものである。これにより、試料吸入針10,1
0の外側にある空気導入筒11,11の外周に付
着している水滴は、オーバーフロー口15a,1
5aからの吸引によつて吸い取られるものであ
る。尚、空気導入筒11,11の外径と洗浄コツ
プ15a,15aの開口部の内径は殆ど同じであ
るから、空気導入筒11,11の外周に付着して
いる水滴は略完全に吸い取られるものである。
以上によつて一工程が完了するものである。
尚、以上の説明では2つの試料を同時に吸入す
る場合を例にとつて説明したが、試料を1つ宛吸
入するようにすることも勿論可能であり、また、
実施例では溶媒槽56aと洗浄水の水槽46を
別々に設置した場合を示したが、洗浄水が溶媒を
兼ねる場合には、溶媒槽56aのパイプ56を洗
浄水の水槽46に接続するようにすればよい。
次に、各装置の作動態様について説明する。
先ず、ターンテーブル2について説明すると、
該ターンテーブル2はモータ5をもつて間欠回転
せしめられるものである。次に試料吸入針及び撹
拌棒について説明する。試料吸入針10,10及
び撹拌棒13,13は次のようにして昇降移動せ
しめられず。先ず昇降について説明すると、この
昇降は試料吸入針等昇降移動装置17におけるモ
ータ19の作動をもつて行い、その回転軸19a
の回転によつて行われるものである。即ち、第5
図に示した状態は回転軸19aが回転して螺軸2
0を回転し昇降支持台21を上昇させた状態であ
り、この状態にあつては昇降支持台21が上昇し
ているために、スライド板23を介して試料吸入
針10,10、撹拌棒13,13も上昇している
のである。また、降下する場合にはこれと反対に
なり、モータ19の回転軸19aが反対方向に回
転することによつて昇降支持台21が降下し、こ
れによつて試料吸入針10,10、撹拌棒13,
13も降下するものである。また、水平方向への
移動について説明すると、モータ26が作動して
ピニオン25を回転させ、これと噛合するラツク
24を介してスライド板23を水平方向に移動さ
せるものである。
次に、4方弁装置について説明すると、モータ
35が作動して円形のカム板36を一定の範囲で
往復回転させ、この回転によつてクロスヘツド3
7及びフランジ部43′の切欠溝43″を介して弁
本体部41の回転体43を回転させるものであ
る。そしてこの回転によつて固定体42と回転体
43の夫々に設けた通路を適宜に連通させるもの
である。
「発明の効果」 本発明は上記の如き構成、作用であつて、試料
の吸入直後に一回宛試料吸入針を内外から完全に
洗浄するものであり、また同時に撹拌棒も洗浄す
るものであるから、継続して作業しても試料の純
度を損なう虞がなく、したがつて正確な測定を可
能にすることができるものである。且つまた、試
料吸入針を洗浄コツプ内で洗浄するときには、空
気導入筒から空気を吹き出すことによつて洗浄水
に激しい対流を起こすものであるから、より確実
且つ迅速に試料吸入針の洗浄を行うことができる
ものである。また更に、空気導入筒の外径と試料
吸入針用洗浄コツプの開口部の内径は略一致する
ように形成されているから、真空ポンプを作動さ
せて洗浄コツプ内の洗浄水を吸入するときに、オ
ーバーフロー口からの吸引によつて空気導入筒の
外周に付着している水滴も完全に吸い取ることが
できるものである。したがつて、試料の純度を保
つことができるものである。加えて、洗浄は全て
自動的に行われるものであるから時間的なロスも
なく、実用に供し裨益する処多大なるものがあ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は装置全体の正面図、第2図は同側面
図、第3図は一部省略して示したターンテーブル
の平面図、第4図は第3図中−線断面図、第
5図は試料吸入針等昇降移動装置の一部省略して
示した垂直断面図、第6図は一部省略して示した
同平面図、第7図は4方弁装置の垂直断面図、第
8図は同平面図、第9図は装置全体の線図的説明
図、第10図乃至第15図は作用説明図、第16
図は試料と溶媒を吸入したパイプの部分拡大断面
図である。 1……筐体、2……ターンテーブル、4……試
料瓶、10……試料吸入針、11……空気導入
筒、12……ホルダー、13……撹拌棒、15,
16……洗浄コツプ、15a,16a……オーバ
ーフロー口、15b,16b……注水口、15
c,16c……排水口、17……試料吸入針等昇
降移動装置、19……モータ、20……螺軸、2
1……昇降支持台、23……スライド板、24…
…ラツク、25……ピニオン、26……モータ、
29,30……リミツトスイツチ、31……固定
支持台、33……4方弁装置、34……基台、3
5……モータ、36……円形のカム板、37……
クロスヘツド、38,39……リミツトスイツ
チ、40……切換作動部、41……弁本体部、4
2……固定体、42a,42b,42c,42d
……通路、43……回転体、43a,43b,4
3c,43d……通路、43′……フランジ部、
43″……切欠溝、44……支軸、45……皿バ
ネ、46……水槽、47……廃液貯留槽、48…
…エアーポンプ、49,50,51,52,5
4,56,57,60,61,63,64,6
5,67,68,70,71,72……パイプ、
53,55,59……ポンプ、58,62,66
……3方電磁弁、73……真空ポンプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 試料吸入針が、間欠的に回転するターンテー
    ブルに保持した試料瓶中の試料とターンテーブル
    外に配設した溶媒槽中の溶媒を交互に吸入する一
    方、試料吸入針の試料吸入時には撹拌棒によつて
    次の試料の撹拌を行う微小熱量測定装置におい
    て、試料吸入針の夫々に、該試料吸入針を囲むよ
    うになし且つ該試料吸入針の先端近傍に空気吹出
    口を開口する、該試料吸入針より僅かに大径の空
    気導入筒を備えると共に、該空気導入筒をエアー
    ポンプに接続し、また試料吸入針からのパイプを
    接続する通路と、溶媒槽又は洗浄水の水槽からの
    パイプを接続する通路を設けた固定体と、該固定
    体と密着して摺動し、検出器へのパイプを接続す
    る通路と、洗浄水の水槽からのパイプを接続する
    通路を設けた可動体からなる弁装置の前記各通路
    に、ターンテーブルの直径方向に水平に往復移動
    し且つ昇降する試料吸入針からのパイプ、溶媒槽
    又は洗浄水の水槽からのパイプ、検出器への途中
    部にポンプを設けたパイプ、洗浄水の水槽からの
    途中部にポンプを設けたパイプの夫々を接続し、
    該可動体をずらせて各通路の連通状態を適宜に切
    換えるようになし、他方、ターンテーブルの外方
    に試料吸入針及び撹拌棒の洗浄コツプを夫々配設
    し、且つ該洗浄コツプのうち試料吸入針用の洗浄
    コツプは開口部の内径を前記空気導入筒の外径と
    略一致させると共に、これら洗浄コツプの側壁に
    はオーバーフロー口及び注水口を、底部には排水
    口を設け、オーバーフロー口及び排水口に廃液貯
    留槽からのパイプを接続すると共に注水口に前記
    洗浄水の水槽からのパイプを接続し、真空ポンプ
    をもつて廃液貯留槽に前記洗浄コツプ内の洗浄水
    を吸入すべくなしたことを特徴とする微小熱量測
    定装置。 2 試料吸入針が、間欠的に回転するターンテー
    ブルに保持した試料瓶中の試料とターンテーブル
    外に配設した溶媒槽中の溶媒を交互に吸入する一
    方、試料吸入針の試料吸入時には撹拌棒によつて
    次の試料の撹拌を行う微小熱量測定装置におい
    て、試料吸入針の夫々に、該試料吸入針を囲むよ
    うになし且つ該試料吸入針の先端近傍に空気吹出
    口を開口する、該試料吸入針より僅かに大径の空
    気導入筒を備えると共に、該空気導入筒をエアー
    ポンプに接続し、また試料吸入針からのパイプを
    接続する通路と、溶媒槽又は洗浄水の水槽からの
    パイプを接続する通路を設けた固定体と、該固定
    体と密着して摺動し、検出器へのパイプを接続す
    る通路と、洗浄水の水槽からのパイプを接続する
    通路を設けた可動体からなる弁装置の前記各通路
    に、ターンテーブルの直径方向に水平に往復移動
    し且つ昇降する試料吸入針からのパイプ、溶媒槽
    又は洗浄水の水槽からのパイプ、検出器への途中
    部にポンプを設けたパイプ、洗浄水の水槽からの
    途中部にポンプを設けたパイプの夫々を接続し、
    該可動体をずらせて各通路の連通状態を適宜に切
    換えるようになし、他方、ターンテーブルの外方
    に試料吸入針及び撹拌棒の洗浄コツプを夫々配設
    し、且つ該洗浄コツプのうち試料吸入針用の洗浄
    コツプは開口部の内径を前記空気導入筒の外径と
    略一致させると共に、これら洗浄コツプの側壁に
    はオーバーフロー口及び注水口を、底部には排水
    口を設け、該オーバーフロー口及び排水口に廃液
    貯留槽からのパイプを接続すると共に注水口に前
    記洗浄水の水槽からのパイプを接続し、真空ポン
    プをもつて廃液貯留槽に前記洗浄コツプ内の洗浄
    水を吸入すべくなし、更に前記試料吸入針を複数
    となすと共に検出器へのパイプを該試料吸入針に
    対応する本数とし、該複数のパイプを単一の試料
    混合器に接続した後試料混合器から検出器へパイ
    プを一本化して試料を送出するようになしたこと
    を特徴とする微小熱量測定装置。
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