JPH037616Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH037616Y2 JPH037616Y2 JP1983071663U JP7166383U JPH037616Y2 JP H037616 Y2 JPH037616 Y2 JP H037616Y2 JP 1983071663 U JP1983071663 U JP 1983071663U JP 7166383 U JP7166383 U JP 7166383U JP H037616 Y2 JPH037616 Y2 JP H037616Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- outer ring
- inner shaft
- engine
- sprag
- sprags
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
- 239000007858 starting material Substances 0.000 claims description 21
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 8
- 229910000897 Babbitt (metal) Inorganic materials 0.000 description 3
- 239000003638 chemical reducing agent Substances 0.000 description 3
- 230000020169 heat generation Effects 0.000 description 3
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 2
- 241000219122 Cucurbita Species 0.000 description 1
- 235000009852 Cucurbita pepo Nutrition 0.000 description 1
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000000034 method Methods 0.000 description 1
- 238000005096 rolling process Methods 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- One-Way And Automatic Clutches, And Combinations Of Different Clutches (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
技術分野
本考案は一方向クラツチ機構、詳しくはクラツ
チの入力側の正回転を出力側に伝達し、出力側の
正回転が入力側の正回転より高くなつた時は回転
伝達を遮断するクラツチ機構を備えたエンジンの
始動装置に関する。
チの入力側の正回転を出力側に伝達し、出力側の
正回転が入力側の正回転より高くなつた時は回転
伝達を遮断するクラツチ機構を備えたエンジンの
始動装置に関する。
産業上の利用分野
この種の一方向回転クラツチは、例えば自動車
エンジンの始動時にはスタータモータからエンジ
ンクランクシヤフトへ動力を伝達し、エンジン始
動完了後はエンジンクランクシヤフトからスター
タモータに動力を伝えないようにしたエンジン始
動装置等に好適に使用することができる。
エンジンの始動時にはスタータモータからエンジ
ンクランクシヤフトへ動力を伝達し、エンジン始
動完了後はエンジンクランクシヤフトからスター
タモータに動力を伝えないようにしたエンジン始
動装置等に好適に使用することができる。
従来技術
第5図において、エンジン始動時、スタータモ
ータ11の回転は減速機10により減速され、ス
タータシヤフト9とそれにスプライン結合してい
るインプツトスプロケツト8を回転し、スタータ
チエーン6を介してさらに減速されアウトプツト
スプロケツト4を回転する。アウトプツトスプロ
ケツト4は軸受メタル2を介してクランクシヤフ
ト3にはまつている。スタータモータ11の回転
が前記伝導径路によりアウトプツトスプロケツト
4を、第5図の矢印26の方向に回転すると、一
方向クラツチ1即ちスプラグ7(第6図)により
回転はクランクシヤフト3に伝達されてエンジン
は始動される。
ータ11の回転は減速機10により減速され、ス
タータシヤフト9とそれにスプライン結合してい
るインプツトスプロケツト8を回転し、スタータ
チエーン6を介してさらに減速されアウトプツト
スプロケツト4を回転する。アウトプツトスプロ
ケツト4は軸受メタル2を介してクランクシヤフ
ト3にはまつている。スタータモータ11の回転
が前記伝導径路によりアウトプツトスプロケツト
4を、第5図の矢印26の方向に回転すると、一
方向クラツチ1即ちスプラグ7(第6図)により
回転はクランクシヤフト3に伝達されてエンジン
は始動される。
エンジン始動後は、第6図の矢印14の方向に
クランクシヤフト3がアウトプツトスプロケツト
4よりも高速で回転するので、始動時にはアウト
プツトスプロケツト4からクランクシヤフト3に
摩擦力によつて回転を伝達していた一方向クラツ
チ1の伝達要素であるスプラグ7は、もはや回転
の伝達をしなくなる。第6図中のケージ12はス
プラグ7を一方向クラツチ1の周方向に等間隔に
保つ働きをし、リボンスプリング13は薄い金属
板をプレス加工したもので、スプラグ7を一方向
クラツチ1の外輪であるアウトプツトスプロケツ
ト4と内輪であるクランクシヤフト3に押しつけ
る働きをしている。このような従来技術では、エ
ンジン始動後にはクランクシヤフト3のみが回転
し、スプラグ7はリボンスプリング13によつて
クランクシヤフト3に押しつけられているので、
スプラグ7とクランクシヤフト3の接触部分22
に摩擦力23が働く。この摩擦力23はエンジン
運転時の摩擦損失となり、発熱、騒音、摩耗の原
因となりエンジンの機械効率を悪化させる。
クランクシヤフト3がアウトプツトスプロケツト
4よりも高速で回転するので、始動時にはアウト
プツトスプロケツト4からクランクシヤフト3に
摩擦力によつて回転を伝達していた一方向クラツ
チ1の伝達要素であるスプラグ7は、もはや回転
の伝達をしなくなる。第6図中のケージ12はス
プラグ7を一方向クラツチ1の周方向に等間隔に
保つ働きをし、リボンスプリング13は薄い金属
板をプレス加工したもので、スプラグ7を一方向
クラツチ1の外輪であるアウトプツトスプロケツ
ト4と内輪であるクランクシヤフト3に押しつけ
る働きをしている。このような従来技術では、エ
ンジン始動後にはクランクシヤフト3のみが回転
し、スプラグ7はリボンスプリング13によつて
クランクシヤフト3に押しつけられているので、
スプラグ7とクランクシヤフト3の接触部分22
に摩擦力23が働く。この摩擦力23はエンジン
運転時の摩擦損失となり、発熱、騒音、摩耗の原
因となりエンジンの機械効率を悪化させる。
また、入力側を内輪、従動輪を外輪とし、これ
らの間に複数のスプラグを配置するとともにスプ
リングにてスプラグが内輪及び外輪の両者に接触
するように押し付け、スプラグのくさび作用によ
り内輪より外輪へ回転力を伝えるようにした一方
向クラツチは既に知られている(例えば、実開昭
52−89552号公報、特開昭56−116926号公報、特
公昭56−53152号公報)。しかし、これらの一方向
クラツチは、スプラグを外輪とともに回転するよ
うに保持する手段を有していないので、仮に外輪
が内輪より高速で回転するようになつた場合でも
スプラグは外輪に追随して高速で回転することは
できず、このためスプラグにはスプリングに対抗
して内輪又は外輪より離れるに充分な遠心力が作
用せず、上述と同様の摩擦の問題を生ずる。
らの間に複数のスプラグを配置するとともにスプ
リングにてスプラグが内輪及び外輪の両者に接触
するように押し付け、スプラグのくさび作用によ
り内輪より外輪へ回転力を伝えるようにした一方
向クラツチは既に知られている(例えば、実開昭
52−89552号公報、特開昭56−116926号公報、特
公昭56−53152号公報)。しかし、これらの一方向
クラツチは、スプラグを外輪とともに回転するよ
うに保持する手段を有していないので、仮に外輪
が内輪より高速で回転するようになつた場合でも
スプラグは外輪に追随して高速で回転することは
できず、このためスプラグにはスプリングに対抗
して内輪又は外輪より離れるに充分な遠心力が作
用せず、上述と同様の摩擦の問題を生ずる。
従つて、エンジン始動前はスタータモータ側の
回転をクランクシヤフト側に伝達し、始動後はク
ランクシヤフト側がスタータモータ側より高速で
回転する自動車用エンジンの始動装置にこのよう
な一方向クラツチを使用するのは好ましいとはい
えない。
回転をクランクシヤフト側に伝達し、始動後はク
ランクシヤフト側がスタータモータ側より高速で
回転する自動車用エンジンの始動装置にこのよう
な一方向クラツチを使用するのは好ましいとはい
えない。
更に、スプラグのくさび作用を利用した一方向
クラツチにおいて、複数のスプラグを内輪及び外
輪の両者に接触するように付勢するばねの形状を
ケージの窓を通るループ状とした構造のものが特
公昭45−7609号に開示されている。
クラツチにおいて、複数のスプラグを内輪及び外
輪の両者に接触するように付勢するばねの形状を
ケージの窓を通るループ状とした構造のものが特
公昭45−7609号に開示されている。
考案の目的
自動車用エンジンの始動装置に使用される一方
向のクラツチにおいて、出力側(クランクシヤフ
ト側)の正回転が入力側(スタータモータ側)の
正回転より高くなり回転伝達が遮断された際は、
一方向クラツチの伝達要素であるスプラグが入力
側に接触しないようにし、もつて発熱、騒音、摩
耗等の問題を解消すると共に機械効率の向上を図
ることにある。
向のクラツチにおいて、出力側(クランクシヤフ
ト側)の正回転が入力側(スタータモータ側)の
正回転より高くなり回転伝達が遮断された際は、
一方向クラツチの伝達要素であるスプラグが入力
側に接触しないようにし、もつて発熱、騒音、摩
耗等の問題を解消すると共に機械効率の向上を図
ることにある。
考案の構成
本考案によれば、スタータモータをクラツチの
内軸に連結し、エンジンのクランク軸をクラツチ
の外輪に連結し、内軸と外輪間の環状間隙に、長
い側が該環状間隙の半径方向の寸法より大きくか
つ短い側が該寸法より小さい複数のスプラグを配
置し、これらのスプラグを保持する環状ケージを
前記外輪と共に回転するように保持する手段を設
け、内軸の正回転を外輪に伝達するべくばね手段
により内軸および外輪にくさび状に接触するよう
に付勢され、かつ外輪の正回転が所定以上に達し
て内軸の回転数を越えた時は外輪と共に回転する
スプラグ自体の遠心力により前記ばね手段に抗し
て前記内軸から離れるように構成された一方向ク
ラツチを具備するエンジンの始動装置が提供され
る。
内軸に連結し、エンジンのクランク軸をクラツチ
の外輪に連結し、内軸と外輪間の環状間隙に、長
い側が該環状間隙の半径方向の寸法より大きくか
つ短い側が該寸法より小さい複数のスプラグを配
置し、これらのスプラグを保持する環状ケージを
前記外輪と共に回転するように保持する手段を設
け、内軸の正回転を外輪に伝達するべくばね手段
により内軸および外輪にくさび状に接触するよう
に付勢され、かつ外輪の正回転が所定以上に達し
て内軸の回転数を越えた時は外輪と共に回転する
スプラグ自体の遠心力により前記ばね手段に抗し
て前記内軸から離れるように構成された一方向ク
ラツチを具備するエンジンの始動装置が提供され
る。
実施例
第1図において、エンジンの始動装置が示され
る。クラツチ機構の出力側である、エンジン(図
示せず)のクランクシヤフト3の先端にカツプ状
部分24が形成され、クラツチの一要素である外
輪が構成される。その外輪24の内部に、一方向
クラツチ1と軸受メタル2を介して、クラツチ機
構の入力側であるスプロケツト4の内軸部4aが
嵌合されている。スプロケツト4の外側歯部4b
にはスタータチエン6が掛けられ、このスタータ
チエン6の他方の側はスプロケツト8に掛けら
れ、これにスプライン結合されたスタータシヤフ
ト9、減速機10を介してスタータモータ11に
連結されている。
る。クラツチ機構の出力側である、エンジン(図
示せず)のクランクシヤフト3の先端にカツプ状
部分24が形成され、クラツチの一要素である外
輪が構成される。その外輪24の内部に、一方向
クラツチ1と軸受メタル2を介して、クラツチ機
構の入力側であるスプロケツト4の内軸部4aが
嵌合されている。スプロケツト4の外側歯部4b
にはスタータチエン6が掛けられ、このスタータ
チエン6の他方の側はスプロケツト8に掛けら
れ、これにスプライン結合されたスタータシヤフ
ト9、減速機10を介してスタータモータ11に
連結されている。
スプロケツト4の中央部には円筒形の穴25が
設けられ、その穴25をとおしてクランクシヤフ
ト3にアウトプツトシヤフト5をスプライン部5
aにて嵌合し、アウトプツトシヤフト5からエン
ジンの動力を取り出す。エンジンの動力を第1図
とは別の部分、例えばクランクシヤフト3のもう
一方の先端より取り出す場合、アウトプツトシヤ
フト5とスプロケツト4の穴25は不要となる。
また、第1図において、軸受メタル2はつば状部
分2aを有し、スラスト力を受けもたせている
が、発生するスラスト力が小さい場合、または他
の方法でスラスト力を受けもたせる機構とした場
合、このつば状部分2aをもたない形状としても
よい。あるいはつば状部分2aに代えてころがり
スラスト軸受(図示せず)を設けてもよい。ま
た、カツプ状部分(外輪)24はクランクシヤフ
ト3と別体で作り、クランクシヤフト3とスプラ
イン結合、カシメ結合、溶接またはフランジによ
る結合等をしてもよい。
設けられ、その穴25をとおしてクランクシヤフ
ト3にアウトプツトシヤフト5をスプライン部5
aにて嵌合し、アウトプツトシヤフト5からエン
ジンの動力を取り出す。エンジンの動力を第1図
とは別の部分、例えばクランクシヤフト3のもう
一方の先端より取り出す場合、アウトプツトシヤ
フト5とスプロケツト4の穴25は不要となる。
また、第1図において、軸受メタル2はつば状部
分2aを有し、スラスト力を受けもたせている
が、発生するスラスト力が小さい場合、または他
の方法でスラスト力を受けもたせる機構とした場
合、このつば状部分2aをもたない形状としても
よい。あるいはつば状部分2aに代えてころがり
スラスト軸受(図示せず)を設けてもよい。ま
た、カツプ状部分(外輪)24はクランクシヤフ
ト3と別体で作り、クランクシヤフト3とスプラ
イン結合、カシメ結合、溶接またはフランジによ
る結合等をしてもよい。
第2図において、スプロケツト4の内軸部4a
とカツプ状部分(外輪)24間の環状間隙には一
方向クラツチ1の伝達要素である複数のスプラグ
7が配置され、これらのスプラグ7は環状のケー
ジ12,12により等間隔に保持されている。第
2図から明らかなように、各スプラグ7はそれの
長い側が環状間隙の半径方向の寸法より大きくか
つ短い側がこの寸法より小さくて中央部がくびれ
たひようたん形をしている。また、各スプラグ7
は回転方向に応じて、半径方向に傾斜して取り付
けられ、スプロケツト4の内軸部4aの正回転
(矢印14の方向)をカツプ状部分(外輪)24
に伝達するべく薄い金属板から成るリボンスプリ
ング13によつて内軸部4aおよび外輪24に接
触するように付勢されている。
とカツプ状部分(外輪)24間の環状間隙には一
方向クラツチ1の伝達要素である複数のスプラグ
7が配置され、これらのスプラグ7は環状のケー
ジ12,12により等間隔に保持されている。第
2図から明らかなように、各スプラグ7はそれの
長い側が環状間隙の半径方向の寸法より大きくか
つ短い側がこの寸法より小さくて中央部がくびれ
たひようたん形をしている。また、各スプラグ7
は回転方向に応じて、半径方向に傾斜して取り付
けられ、スプロケツト4の内軸部4aの正回転
(矢印14の方向)をカツプ状部分(外輪)24
に伝達するべく薄い金属板から成るリボンスプリ
ング13によつて内軸部4aおよび外輪24に接
触するように付勢されている。
エンジン始動時、スタータモータ11の回転は
減速機10、スタータシヤフト9、インプツトス
プロケツト8、スタータチエン6を介してスプロ
ケツト4を回転させる。この場合、第2図におい
て、スプロケツト4の内軸部4aは矢印14の方
向に回転し、従つてスプラグ7のくさび使用によ
りその回転が外輪であるカツプ状部分24、即ち
クランクシヤフト3に伝わる。この時、カツプ状
部分(外輪)も矢印26方向に回転する。
減速機10、スタータシヤフト9、インプツトス
プロケツト8、スタータチエン6を介してスプロ
ケツト4を回転させる。この場合、第2図におい
て、スプロケツト4の内軸部4aは矢印14の方
向に回転し、従つてスプラグ7のくさび使用によ
りその回転が外輪であるカツプ状部分24、即ち
クランクシヤフト3に伝わる。この時、カツプ状
部分(外輪)も矢印26方向に回転する。
エンジン始動後は、クランクシヤフト3はスプ
ロケツト4よりも高い速度で矢印25方向に回転
する。その場合に一方向クラツチの構成要素であ
るスプラグ7、ケージ12、リボンスプリング1
3もクランクシヤフト3(外輪であるカツプ状部
分24)と共に矢印25方向に回転する。この回
転を確実にするために、カツプ状部分24と外側
のケージ12との間に、第4図に1例を示すよう
な多角形スプリング25を挿入する。このスプリ
ング25は変形して、第2図の2点鎖線で示すよ
うに、外輪3の内面とケージ12とに接触し、外
輪3がケージ12を保持して一体回転を確保する
のである。
ロケツト4よりも高い速度で矢印25方向に回転
する。その場合に一方向クラツチの構成要素であ
るスプラグ7、ケージ12、リボンスプリング1
3もクランクシヤフト3(外輪であるカツプ状部
分24)と共に矢印25方向に回転する。この回
転を確実にするために、カツプ状部分24と外側
のケージ12との間に、第4図に1例を示すよう
な多角形スプリング25を挿入する。このスプリ
ング25は変形して、第2図の2点鎖線で示すよ
うに、外輪3の内面とケージ12とに接触し、外
輪3がケージ12を保持して一体回転を確保する
のである。
とのとき、第3図に示すように、スプラグ7の
重心15に遠心力18が働き、クランクシヤフト
3(外輪であるカツプ状部分24)とスプラグ7
の接触部分16を中心とし、スプラグ7は矢印1
9の方向に回転を始める。そして、スプラグ7は
リボンスプリング13のスプラグ拡速力と遠心力
18が釣合う位置である破線位置20にとどま
る。このときスプラグ7とスプロケツト4の内軸
部4aとの接触17は解消され、すきま21が出
来る。このように、エンジンの始動後は、スプラ
グ7はスプロケツト4の内軸部4aに接触しなく
なる。
重心15に遠心力18が働き、クランクシヤフト
3(外輪であるカツプ状部分24)とスプラグ7
の接触部分16を中心とし、スプラグ7は矢印1
9の方向に回転を始める。そして、スプラグ7は
リボンスプリング13のスプラグ拡速力と遠心力
18が釣合う位置である破線位置20にとどま
る。このときスプラグ7とスプロケツト4の内軸
部4aとの接触17は解消され、すきま21が出
来る。このように、エンジンの始動後は、スプラ
グ7はスプロケツト4の内軸部4aに接触しなく
なる。
考案の効果
一方向クラツチを使用したエンジン始動装置に
おいて、クランクシヤフト側の正回転が所定以上
に達しスタータモータ側(スプロケツト4の内軸
部4a)の回転数を越えた時には、回転伝達が遮
断されるのは勿論であるが、この一方向クラツチ
では伝達要素であるスプラグがスタータモータ側
(内軸部4a)にはもはや接触しなくなるので、
発熱、騒音、摩耗等の問題を解消することがで
き、機械効率の向上を図ることができる。
おいて、クランクシヤフト側の正回転が所定以上
に達しスタータモータ側(スプロケツト4の内軸
部4a)の回転数を越えた時には、回転伝達が遮
断されるのは勿論であるが、この一方向クラツチ
では伝達要素であるスプラグがスタータモータ側
(内軸部4a)にはもはや接触しなくなるので、
発熱、騒音、摩耗等の問題を解消することがで
き、機械効率の向上を図ることができる。
第1図は本考案の一方向クラツチ機構を用いた
エンジン始動装置の概略断面図、第2図は第1図
の線−の断面図、第3図はスプラグの作用を
説明する図、第4図は多角形スプリングの平面
図、第5図は従来の一方向クラツチを用いたエン
ジン始動装置の概略断面図、第6図は第5図の線
−の断面図である。 1……一方向クラツチ、4a……内軸部、7…
…スプラグ、12……ケージ、13……リボンス
プリング、24……外輪(カツプ状部分)。
エンジン始動装置の概略断面図、第2図は第1図
の線−の断面図、第3図はスプラグの作用を
説明する図、第4図は多角形スプリングの平面
図、第5図は従来の一方向クラツチを用いたエン
ジン始動装置の概略断面図、第6図は第5図の線
−の断面図である。 1……一方向クラツチ、4a……内軸部、7…
…スプラグ、12……ケージ、13……リボンス
プリング、24……外輪(カツプ状部分)。
Claims (1)
- スタータモータ11をクラツチの内軸4aに連
結し、エンジンのクランク軸をクラツチの外輪2
4に連結し、内軸と外輪間の環状間隙に、長い側
が該環状間隙の半径方向の寸法より大きくかつ短
い側が該寸法より小さい複数のスプラグ7を配置
し、これらのスプラグを保持する環状ケージ12
を前記外輪と共に回転するように保持する手段2
5を設け、内軸の正回転を外輪に伝達するべくば
ね手段13により内軸および外輪にくさび状に接
触するように付勢され、かつ外輪の正回転が所定
以上に達して内軸の回転数を越えた時は外輪と共
に回転するスプラグ自体の遠心力により前記ばね
手段に抗して前記内軸から離れるように構成され
た一方向クラツチを具備するエンジンの始動装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166383U JPS59177833U (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | エンジンの始動装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7166383U JPS59177833U (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | エンジンの始動装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS59177833U JPS59177833U (ja) | 1984-11-28 |
JPH037616Y2 true JPH037616Y2 (ja) | 1991-02-26 |
Family
ID=30201816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7166383U Granted JPS59177833U (ja) | 1983-05-16 | 1983-05-16 | エンジンの始動装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS59177833U (ja) |
-
1983
- 1983-05-16 JP JP7166383U patent/JPS59177833U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS59177833U (ja) | 1984-11-28 |
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