JPH037220A - アルキルシステインまたはその酸付加塩を含有する安定な錠剤 - Google Patents

アルキルシステインまたはその酸付加塩を含有する安定な錠剤

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JPH037220A
JPH037220A JP7390190A JP7390190A JPH037220A JP H037220 A JPH037220 A JP H037220A JP 7390190 A JP7390190 A JP 7390190A JP 7390190 A JP7390190 A JP 7390190A JP H037220 A JPH037220 A JP H037220A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はアルキルシスティンまたはその酸付加塩を含有
する安定な錠剤、およびこれに腸溶性被膜を施した錠剤
を核錠とする有核錠に関する。
〔従来の技術〕
アルキルシスティンまたはその酸付加塩(以下、アルキ
ルシスティンともいう)、特に塩酸メチルシスティンお
よび塩酸り一エチルシスティンは鎮咳去痰剤として使用
されているが、これらの化合物は吸湿性を有し、各種製
剤用添加物と配合変化を生じやすく、さらに配合変化に
よりアルキルシスティンを原因とするイオウまたはメル
カプタン様の強烈な異臭を発生するという問題がある。
従って、従来は吸湿によるこれらの変化を防止する目的
で、通常の方法で製した錠剤に防水性、ならびに錠剤が
胃内で崩壊することにより生ずるアルキルシスティン由
来の胃内での異臭およびむかつきの発生の防止を目的と
したvA溶性被膜を被覆し、糖衣層を形成させて糖衣錠
にする方法がとられていた。
〔発明が解決しようとする課題〕
一般用医薬品では医療用医薬品と異なり、多種の有効成
分を配合した製剤が提供されてきている。
アルキルシスティンについても、一般用医薬品としての
使用が考えられ、その際の剤型としては薬効上池の有効
成分と配合して用いることが望まれる。アルキルシステ
ィンを含有する腸溶錠に他の多種のを効成分を被覆して
糖衣錠に製するのは、製剤技術的に困難であり、また出
来上がりの錠剤の形状が必要以上に大きくなるという問
題も生じた。
このように腸溶性被膜を被覆したアルキルシスティンを
含有する錠剤を用い、これに他の多種の有効成分を被覆
して製錠する場合、−船釣には有核錠を製する方法が考
えられる。
しかるに、従来の技術では、安定かつ異臭の発生しない
有核錠を製することが困難なため、安定なアルキルシス
ティンを含有する内核錠の製剤化法を新規に開発し、有
核錠に製する必要がある。
よって、本発明は安定かつ異臭のしないアルキルシステ
ィンの内核錠およびそれを含有する有核錠を提供するこ
とを目的とする。
〔課題を解決するための手段] 本発明者らはかかる事情に鑑み、安定なアルキルシステ
ィンまたはその酸付加塩を含有する腸溶性の内核錠およ
びこれを核とする安定な有核錠の製剤化について鋭意研
究を重ねた結果、アルキルシスティンまたはその酸付加
塩と配合変化を起こさない選ばれた結合剤またはコーテ
ィング剤を、選ばれた溶媒を主体とする液に溶解した結
合剤溶液で、アルキルシスティンまたはその酸付加塩の
みをコーティング的に造粒し、さらに選ばれた滑沢剤を
添加して製錠化することによって安定な錠剤が得られ、
この錠剤に糖衣を施すことによって医薬品として使用で
きる安定かつ小さす糖衣錠とすることができ、あるいは
前記の安定な錠剤に腸溶性被膜を被覆した錠剤を内核と
することによって安定かつ異臭の発生しない有核錠が得
られることを見出して、本発明を完成した。
すなわち、本発明は、(1)結合剤溶液で造粒したアル
キルシスティンまたはその酸付加塩に滑沢剤を混合し、
圧縮成型してなるアルキルシスティンまたはその酸付加
塩を含有する安定な錠剤、(2)腸溶性被膜を施した前
記(1)記載の錠剤を核錠としてなる有核錠を主要な構
成とし、該製剤の提供を目的とする。
本発明で用いられるアルキルシスティンとは、メチルシ
スティン、L−エチルシスティンなどの吸湿性の医薬品
を意味し、またその酸付加塩とは塩酸塩、硫酸塩、リン
酸塩などが含まれる。特に塩酸メチルシスティン、塩酸
り一エチルシスティンがあげられる。
本発明は通常製錠するのに必要とされる増量剤、崩壊剤
などを配合することなく、アルキルシスティンと配合変
化を生じない必要最小限の添加剤のみを使用して内核錠
を製することによって、添加剤による不安定化要因が減
じ、安定な異臭の発生し難い内核錠を製し得た点、およ
び該内核錠を用い、外層に多種の有効成分を配合した安
定な異臭の発生しない有核錠に製し得た点が特徴である
また、有核錠であるためにアルキルシスティンを含有す
る内核錠は、実用面から濃度の高い小型の錠剤に製する
必要があり、この目的に合致させるために必要最小限の
添加剤のみで製錠する方法を見出した点も特徴である。
本発明の目的に合致する範囲であれば、必要に応じて、
崩壊剤、増量剤などを添加して製錠できることは言うま
でもない。
アルキルシスティンを、結合剤溶液を用いてコーティン
グ的に造粒する理由は、高濃度のアルキルシスティンを
含有する錠剤であるためにアルキルシスティンの特性に
よる製錠時の錠剤の杵への付着を防止すること、および
外部からのアルキルシスティンの安定性に及ぼす悪影響
を排除して安定化を図るためである。
本発明に用いられる結合剤またはコーティング剤として
は、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、エチルセルロ
ース、ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレート
、カルボキシメチルエチルセルロースおよびメタアクリ
ル酸コポリマーから選ばれる1種以上のものが挙げられ
、これらの添加量はアルキルシスティンに対して0.5
重量%ないし20重量%の範囲が好ましい、アルキルシ
スティンに対して0.5重量%以下では充分なコーティ
ング効果が得られず、20重量%以上では結合剤溶液濃
度が高くなり、実用に供するのが困難である。また必要
以上の添加は無意味でもある。なお、列挙された以外の
通常使用される結合剤またはコーティング剤はアルキル
システィンとの配合により着色変化などが生ずるため、
本製剤へ利用することは好ましくない。ただし、結合剤
またはコーティング剤と共に、コーティング用添加剤と
して使用されるステアリン酸、パラフィン、水素添加植
物油などの脂ロウ状物質を配合することなどは自由であ
る。
結合剤またはコーティング剤の溶解に供される溶媒とし
てはアルキルシスティンの安定性を損なわないものが好
ましく、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコ
ール、酢酸エチル、メチレンクロライド、ジクロルエタ
ン、トリクロルエチレン、シクロヘキサン、n−ヘキサ
ンが挙げられる。
また、これらの溶媒は、結合剤またはコーティング剤が
溶解し、アルキルシスティンができるだけ溶解しないよ
うに、1種または2種以上混合したものを主体とする溶
媒を用いるのが最適である。
たとえば、ヒドロキシプロピルメチルセルロースの場合
、メチレンクロライドとエタノールの10−〇〜5:5
容量比の混液を、ヒドロキシプロピルセルロースの場合
、メチレンクロライドを50%以上含有する溶媒を、エ
チルセルロースの場合、酢酸エチル、メチレンクロライ
ドなどを50%以上含有する溶媒またはn−ヘキサンと
エタノールの8:2〜5:5容量比の混液を、またカル
ボキシメチルエチルセルロースの場合、メチレンクロラ
イドとシクロヘキサンの同容量混合物とエタノールの9
=1〜5:5の容量比の混液を用いるなどである。これ
ら本発明に用いられる溶媒中、アルキルシスティンをほ
とんど溶解しない溶媒は酢酸エチル、メチレンクロライ
ド、ジクロルエタン、トリクロルエタン、シクロヘキサ
ン、n−ヘキサンであり、アルキルシスティンをある程
度溶解するものはメタノール、エタノール、イソプロピ
ルアルコールである。なお、水はアルキルシスティンを
非常によく溶かし、またアルキルシスティンを分解する
ので、溶媒として30重量%程度は准合できても、水の
みで造粒するのは好ましくない。
造粒に使用される機器はニーグー、攪拌型造粒機、流動
層造粒機など一般的な造粒機のいずれを用いてもよいが
、流動層造粒機以外の造粒機を利用する際は、特にアル
キルシスティンを溶解し難い溶媒を用いることが肝要で
ある。なぜなら、アルキルシスティンが造粒時に溶解し
て、粒表面に露出するのを防止することが必要だからで
ある。
また流動層に類するタイプの造粒機の場合、造粒機構的
にアルキルシスティンの表面に結合剤またはコーティン
グ剤が付着して造粒されるので、この場合は必ずしも溶
媒を選択する必要はなく、たとえばメチルセルロースを
メタノールとメチレンクロライドまたは水の9:1〜7
:3容量比の混液に溶かして用いるなどが考えられる。
いずれにしても、本発明に利用される結合剤、コーティ
ング剤および溶媒によって造粒されたアルキルシスティ
ン粒を用い、次に示す滑沢剤を添加して製錠できるもの
であれば、本発明の目的に適うものである。
本発明に使用される滑沢剤は、結合剤またはコーティン
グ剤がアルキルシスティンの粒表面にコーティング的に
付着して造粒したものに添加するため、必ずしも選択す
る必要はないが、より安定な錠剤に製する意味でアルキ
ルシスティンとの配合変化のないものが望ましい、その
ような滑沢剤としてはステアリン酸マグネシウム、ステ
アリン酸カルシウム、ステアリン酸、水素添加植物油、
酸処理タルク、軽質無水ケイ酸などが挙げられ、これら
の1種または2種以上の混合物を用いることができる。
なお、配合する滑沢剤の量は滑沢剤の種類によっても異
なるが、原則的にはアルキルシスティン造粒末の0.1
%ないし20%の範囲が好ましい。
このようにして得られた錠剤は通常の糖衣錠とすること
によってそのまま安定な医薬品として使用することがで
きる。また、通常の腸溶性被膜を施し、これを内核とし
た有核錠にも製することもできる。有核錠の場合、外層
となる錠剤の処方については制限はなく、いろいろな処
方のものを製することができる。薬効のないものだけの
組み合わせで製することも可能であり、また多種の有効
成分を含有するものを製することも可能である。
特にアルキルシスティンを含む多種の有効成分を配合し
た一般用薬を製剤化する場合、アルキルシスティン錠に
腸溶性被膜を被覆したものを内核とし、その他の成分を
外層とする有核錠に製すれば、安定な製剤が得られ、有
用である。
本発明に供せられる内核錠に含有されるアルキルシステ
ィンの1錠当たりの含量はその1日当たりの薬用量から
考え、25gないし100mgであることが望ましい、
また、内核錠に対する外層錠の重量比は有核錠の成型性
を考慮して、内核lに対し、外層は3以上であることが
望ましく、かつ服用するのに差し支えない大きさであれ
ばよい。
〔作用および発明の効果〕
本発明によればアルキルシスティンの安定性、特に耐湿
性に優れた、異臭の発生しない有核錠の製剤化が達成さ
れる。このことは、アルキルシスティンが安定性を損な
われることなく結合剤またばコーティング剤で被覆され
、かつアルキルシスティンへの外部からの直接的または
間接的な影響が排除されるため、これを核とした安定な
有核錠が得られたことを示している。
以下、実験例を挙げて本発明について説明する。
実験例1 (1)  塩酸り一エチルシスティンまたは塩酸メチル
システィン100g@l&す、通常使用される結合剤、
コーティング剤、脂ロウ状物質のそれぞれを第1表に示
した溶媒でLow/v%の濃度に溶解した溶液を用いて
湿式造粒し、乾燥後24メツシユスクリーンを通した0
次に、これに最も一般的な製錠用の滑沢剤であるステア
リン酸マグネシウム1.5gを混合したものを用いて、
1錠当たりの塩酸り一エチルシスティンまたは塩酸メチ
ルシスティンの含量が50■となるように、5 m 5
.5Rの杵で製錠した。なお、湿式造粒時に添加した溶
液の添加量はメチレンクロライドとエタノールの混合比
(容量比)が9対1および3対7のものが35d、また
水のみのものが15−であった(第1表の1〜■および
X−XV)。
(2)塩酸L−エチルシステイン100gにステアリン
酸マグネシウム1.5gを混合して、径5a+n+5.
5Rの杵にて1錠当たり50.75■の重量に製錠した
(第1表の■)。
(3)塩酸メチルシスティン100gにステアリン酸マ
グネシウム1.5gを混合して、径5mm5.5Hの杵
にて1錠当たり50.75mgの重量に製錠した(第1
表のXVI)。
このようにして製した錠剤を40°C1相対湿度75%
の雰囲気中に裸のまま2週間保存し、外観変化を観察し
たところ、第1表のような結果が得られた。また、この
結果から次のようなことが明らかとなった。
1、湿式造粒に用いる溶媒としてはメチレンクロライド
含量が高いものがよい。これは塩酸アルキルシスティン
がメチレンクロライドにほとんど?8解しないため、結
合剤、コーティング剤などが塩酸アルキルシスティンを
被覆する形で造粒されており、外部からの影響がなくな
っていることに起因している。ちなみにメチレンクロラ
イド含量が高いもので造粒した粒は水に浮き、結合剤、
コーティング剤などが塩酸アルキルシスティンの周りに
被覆されていることがわかる。
2、エタノールとメチレンクロライドの7対3容量比の
混合溶媒であってもある程度の安定化効果が得られてい
るが、充分ではない。これは塩酸アルキルシスティンが
湿式造粒中にエタノールに溶け、粒表面に露出するため
と考えられる。
3、また■およびX■からもわかるように、塩酸L−エ
チルシステインおよび塩酸メチルシスティンを造粒する
ことなく、そのままでステアリン酸マグネシウムを混合
して製錠したものは着色する傾向があり、このことから
も、メチレンクロライドを主体とする溶媒で練合処理し
たものは安定化されていることがわかる。
4、本実験例から塩酸アルキルシスティンと直接配合し
ても配合変化を起こさないものは、メチルセルロース、
ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメ
チルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロースフタレート、カルボキシメチルエチ
ルセルロース、メタアクリル酸コポリマー、ステアリン
酸、パラフィンおよび水素添加植物油である。
(以下余白) 実験例2 塩酸L−エチルシステインまたは塩酸メチルシスティン
各1gをとり、ステアリン酸マグネシウム、ステアリン
酸カルシウム、ステアリン酸、タルク、酸処理タルク、
軽質無水ケイ酸、水素添加植物油のそれぞれ100■と
の各2種での全ての組合わせについて、混合物を作り、
40°C1相対湿度75%中に2週間保存して外観変化
を調べた。
その結果、全く変色しなかったものはステアリン酸、酸
処理タルク、軽質無水ケイ酸、わずかに黄味を帯びたも
のがステアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウ
ム、黄変したものがタルクであった。
従って通常用いられる製錠用の滑沢剤の中でタルクは使
用しない方が安全であることがわかった。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発
明はこれら実施例に何ら限定されるものではない0文中
r部」は重量部を表わす。
実施例1 (1)  塩11L−エチルシスティン900gをマイ
クロスピードミキサーにとり、これにカルボキシメチル
エチルセルロース18gをメチレンクロライド340m
およびエタノール40dの混液に溶解したものを添加し
て、湿式練合、乾燥する。乾燥後、24メツシユスクリ
ーンを通し、これにステアリン酸カルシウム18gおよ
びステアリン酸18gを混合して、径5 ttm 5 
Rの杵を用い1錠当たり53■の重量で製錠した。
(2)次に、この錠剤にカルボキシメチルエチルセルロ
ース50部、ステアリン酸10部、ヒマシ油7.5部を
メチレンクロライド660部とエチルアルコール400
部の混液に溶解したフィルムコーテイング液を用いて、
スプレー法にて1錠当たり10■の腸溶性被膜を施して
内核を製した。
(3)別に、フエンジゾ酸りロペラスチン225g5d
−マレイン酸クロルフェニラミン13.5g。
dI!−塩酸メチルエフェドリン150g、無水カフェ
イン300 g、カルボキシメチルセルロース1050
gおよび微結晶セルロース1260gをスピードミキサ
ーにとり、これにメチルセルロー、1.(SM−25)
25.5gを水900gに溶解した液の全量を加えて練
合、乾燥する。乾燥後、24メツシユスクリーンを通し
、これにグイラクトーズ1200g、クエン酸カルシウ
ム1467g、タルク165gおよびステアリン酸マグ
ネシウム30gを混合する。ここで製したものを外層月
末とし、(2)で製したものを内核として、9.5 m
 2段Rの杵を用い、1錠当たりの重量が390■の有
核錠に製した。
(4)  このようにして製した有核錠を裸のまま4゜
°C1相対湿度75%の雰囲気中に1箇月間、またガラ
ス瓶に入れ密栓した状態で60°Cに1箇月間それぞれ
保存して安定性を観察したところ、第2表のように安定
な製剤が得られた。
(以下余白) 第  2  表 (5)前記(2)で得られた錠剤に通常の方法により糖
衣を施すことによって、異臭の発生しない安定かつ小型
の糖衣錠が得られた。
実施例2 (1)塩ML−エチルシスティン900gをニーグーに
とり、これにヒドロキシプロピルメチルセルロース40
.5 gをメチレンクロライド、酢酸工チル、エタノー
ルの7 : 2.5 : 0.5容量部の/J¥液37
0dに溶解した液を添加して練合する。乾燥後、24メ
ツシユスクリーンを通過させたものにステアリン酸マグ
ネシウム13.5 gを混合して、径5m5.5Rの杵
を用い、1錠当たり53■の重量で製錠する。
(2)次に、この錠剤にヒドロキシプロピルメチルセル
ロースフタレート45部、ステアリン酸1.2部、タル
ク9部、フタル酸ジブチル4.8部をメチレンクロライ
ド660部とエタノール400部の混液に溶解したフィ
ルムコーテイング液を用いてスプレー法にて1錠当たり
10mgのIli溶性被膜を施し、これを内核錠とした
(3)別に、グアヤコールスルホン酸カリウム810g
、フェンジゾ酸りロペラスチン180g、ノスカピン9
0g、d−マレイン酸クロルフェニラミン13.5 g
、無水カフェイン300 g、カルボキシメチルセルロ
ース900gおよび微結晶セルロース795gをスピー
ドミキサーにとり、これにヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース25.5gを水900gに溶解した液の全量を
加えて練合、乾燥する。乾燥後、24メンシユスクリー
ンを通過させたものに、ダイラクトーズ1247g、リ
ン酸水素カルシウム400 g、ステアリン酸カルシウ
ム45gおよびタルク180gを混合する。
ここで製したものを外層月末とし、(2)で製したもの
を内核として、9徊2段Rの杵を用い1錠当たりの重量
が340■の有核錠に製した。
(4)  このようにして製した有核錠を裸のまま40
°C1相対湿度75%の雰囲気中に1箇月間、またガラ
ス瓶に入れ密栓した状態で60°Cに1箇月間それぞれ
保存して安定性を観察したところ、第3表のように安定
な製剤が得られた。
(以下余白) 第3表 実施例3 (1)塩酸メチルシスティン900gを流動層造粒機に
とり、これにメチルセルロース(SM−25)45gを
メタノール615gと水135gの混液に溶解した液を
添加して流動層造粒を行う。
乾燥後、24メツシユスクリーンを通過させ、これにス
テアリン酸マグネシウム9gおよび軽質無水ケイ酸4.
5gを混合して径6.5 wa 7 Rの杵にて1錠当
たり106.5■の重量で製錠した。
次に、この錠剤にカルボキシメチルエチルセルロース5
0部、ステアリン酸10部、フタル酸ジブチル7.5部
をメチレンクロライド660部とメタノール400部の
混液に溶解したフィルムコーテイング液を用いて、スプ
レー法にて1錠当たり15.5■の腸溶性被膜を施し、
これを内核錠とした。
(2)  リン酸ジヒドロコデイン90g、グアイフェ
不シン750g、ノスカビン180g、dj!塩酸メチ
ルエフェドリン225 g、微結晶セルロース880g
および低置換度ヒドロキシプロピルセルロース200g
を混合し、これにヒドロキシプロピルセルロース7gを
水800gにRMした液を添加して練合、乾燥する。乾
燥後、24メツシユスクリーンを通し、これにダイラク
トーズ466g、タルク50gおよびステアリン酸マグ
ネシウム14gを混合する。ここで製したものを外層月
末とし、(1)で製したものを内核として、10mm2
段Rの杵を用いItii!当たりの重量が440■の有
核錠に製した。
(3)  このようにして製した有核錠を裸のまま40
゛C1相対湿度75%の雰囲気中に1箇月間、またガラ
ス瓶に入れ密栓した状態で60°Cに1箇月間それぞれ
保存して安定性を観察したところ、第4表のように安定
な製剤が得られた。
第4表 実施例4 塩酸L−エチルシステイン200gをニーグーにとり、
これにカルボキシメチルエチルセルロース12gをシク
ロヘキサン4.5容量部、メチレンクロライド4.5容
量部、エタノール1容量部の混液100dに溶解した液
を添加して練合する。乾燥後、24メツシユスクリーン
を通し、ステアリン酸マグネシウム4gを混合して、径
5rrn5.5Hの杵を用い1錠当たり54■の重量で
製錠した。
この錠剤に実施例1の(2)の方法で腸溶性被膜を施し
たものを内核とし、実施例1の(3)の方法で製したも
のを外層月末として、9.5 mm 2段Rの杵を用い
、1錠当たり391■の有核錠に製した。このようにし
て製した有核錠は、第2表に示した錠剤と同等の安定性
を有していた。
実施例5 塩酸L−エチルシステイン200gをニーグーにとり、
これにエチルセルロース8gをn−ヘキサン5容量部と
酢酸エチル5容量部の混液90tMに溶解した液を添加
して練合する。乾燥後、24メツシユスクリーンを通し
、リン酸水素カルシウム48g、ffi置換度ヒドロキ
シプロピルセルロース45g、ステアリン酸カルシウム
3gおよび酸処理タルク8gを混合して、径5m5.5
Rの杵を用い1錠当たり52■の重量で製錠した。
この錠剤に実施例2の(2)の方法でII溶性被膜を施
したものを内核とし、実施例2の(3)の方法で製した
ものを外層月末として、9.5 rtm 2段Rの杵を
用い、1錠当たり339■の有核錠に製した。このよう
にして製した有核錠は、第3表に示した錠剤と同等の安
定性を有していた。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)結合剤溶液で造粒したアルキルシステインまたは
    その酸付加塩に滑沢剤を混合し、圧縮成型してなるアル
    キルシステインまたはその酸付加塩を含有する安定な錠
    剤。
  2. (2)腸溶性被膜を施した請求項(1)記載の錠剤を核
    錠としてなる有核錠。
  3. (3)結合剤溶液がメチルセルロース、ヒドロキシプロ
    ピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース
    、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ
    ースフタレート、カルボキシメチルエチルセルロースお
    よびメタアクリル酸コポリマーからなる群から選ばれる
    1種以上の結合剤またはコーティング剤をメタノール、
    エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、メ
    チレンクロライド、ジクロルエタン、トリクロルエタン
    、シクロヘキサン、n−ヘキサンからなる群から選ばれ
    る1種または2種以上の混合物を主体とする溶媒に溶解
    した溶液であることを特徴とする請求項(1)または(
    2)記載の錠剤または有核錠。
  4. (4)滑沢剤がステアリン酸マグネシウム、ステアリン
    酸カルシウム、ステアリン酸、水素添加植物油、酸処理
    タルク、軽質無水ケイ酸よりなる群から選ばれる1種ま
    たは2種以上の混合物であることを特徴とする請求項(
    1)または(2)記載の錠剤または有核錠。(5)アル
    キルシステインまたはその酸付加塩が塩酸メチルシステ
    インまたは塩酸L−エチルシステインであることを特徴
    とする請求項(1)、(2)、(3)または(4)記載
    の錠剤または有核錠。
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