JPH0371848B2

JPH0371848B2 -

Info

Publication number: JPH0371848B2
Application number: JP58191664A
Authority: JP
Inventors: Robaato Kurefuto Jon; Uiriamu Mosu Erubisu
Original assignee: Brunswick Corp
Current assignee: Brunswick Corp
Priority date: 1982-11-04
Filing date: 1983-10-13
Publication date: 1991-11-14
Also published as: GB2129262B; JPS5991825A; US4496115A; GB8325227D0; GB2129262A; KR840006599A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はスピンキヤステイングスタイルの釣用
リール、一層詳しくは、釣糸がリールから繰出さ
れつつあることを使用者に知らせる独特のラチエ
ツトスプリングを組込んだスピンキヤステイング
スタイルの釣用リールに関する。

密閉式スピニング式リールで釣糸が繰出されつ
つあることを使用者に知らせる方法は種々考案さ
れている。釣糸支持スプールを覆つてカバーが配
置してあるので、スプールの回転を目で知ること
はできない。

その一例として、スプールのフランジにセレー
シヨンを設けたリールがある。一般に、スプリン
グ式の部材が別のリール要素、たとえば剛性のド
ラグプレートと一体に形成してあり、このスプリ
ング部材がスプールのセレーシヨンと接触して可
聴音を発生し、スプールの回転が生じていること
を知らせる。

この配置には数多くの欠陥がある。まず、スプ
リング部材を組込んだ特定の要素が不必要に製造
しにくい。さらに、スプリング部材が別の要素に
付属している場合、異なつたリールと互換性を持
つて使用することができない。その結果、スプリ
ング部材を組込んだ要素を各リール毎に個々に設
計、製作しなければならないという点で製作コス
トが上がる。

代替物として、ラチエツト装置を取付けた組立
体も考案された。これは、一般に、余分な部品、
リールのかなりの改造、余分な組立作業を必要と
する。必然的に製造コストも上昇する。

本発明は、釣糸リールの面に環状に配置したセ
レーシヨンと係合して可聴音を発生し、釣糸がス
プールから繰出されつつあることを使用者に知ら
せるスピニングリール用ラチエツトスプリングを
包含する。

本発明によれば、ラチエツトスプリングは、構
造簡単、安価であり、特殊な工具あるいは特殊な
止め具を使用することなく手あるいは手動プレス
によつてリールとの組立状態にプレスばめするこ
とができる。

好ましい形態では、スプリングはばね金属薄板
から一体片として作る。第１、第２のスプリング
部分は折り線に沿つて折り曲げてある。第１部分
はデツキプレートに固着してあり、第２部分はデ
ツキプレートから離れる方向に広がつてスプール
のセレーシヨンと係合する。スプリングはその平
面内で円弧状の湾曲部を有し、多くの異なつた寸
法、スタイルのリールで使用できるようになつて
いる。

スプリングの装着には、薄板ストリツプをルー
プを形成するように折りたたむ。ループの一方の
脚には打ち出しのタブが設けてある。ループはデ
ツキプレートの開口内に押し込み、第１部分がデ
ツキプレートと衝合すると同時に肩部の後にタブ
を係合させる。こうして、使用者は、開口内にル
ープを押し込むだけで、タブを着座させ、第１部
分との協働作用で、このタブがデツキプレートの
壁面と接触してスプリングをしつかりと位置決め
する。

Ｖ字形の自由端部が第２部分から突出してお
り、このＶ字がデツキプレートに向つて開いてお
り、その先端がセレーシヨンと係合する。スプー
ルに半径方向に延びるスロツト（横断面が正方形
であつてもよい）としてセレーシヨンを形成した
場合、Ｖ字形自由端はスプールがいずれの方向に
回転しても所望のカチカチ音を発生することにな
る。これは、スプールが逆方向に回転してスプリ
ングがセレーシヨンのくぼみの１つに入り込んだ
ときに生じる可能性のあるスプリングの損傷を防
ぐ。

明らかに、スプリングがデツキプレート上に位
置したとき、Ｖ字がセレーシヨンと一致する限
り、このラチエツトスプリングはいかなるリール
とも互換性を持つて使用することができる。この
スプリングはデツキプレートに対して前後に撓ん
でデツキプレートとスプールの間の寸法の変更に
順応することになる。

発明の精神から逸脱することなく以下の詳細な
説明に関して種々の修正、変更をなし得る。

第１図、第２図をまず参照して、ここに示すリ
ールは密閉式ハウジング１０を包含し、このハウ
ジングは２分割式前方カツプ状カバー１１と後方
カツプ状カバー１２とを有する。前方カバー１１
はリング状あるいは円筒状の第１部分１１ａと円
錐形の第２部分１１ｂとを有する。前方カバー１
１のリング状あるいは円筒状第１部分１１ａは衝
撃強さの高いプラスチツク、たとえばABSで成
形する。前方カバー１１の円錐形第２部分１１ｂ
は金属、たとえば、アルミニウムで作る。後方カ
バー１２はメツキ適性ABSにクロムあるいはニ
ツケルのメツキを施して作つてもよい。円錐形第
２部分１１ｂはほぼ環状の後縁部を有し、この後
縁部はカバー１１の第１部分１１ａに形成した前
向きの錠止溝１７に係合する。カバー１１の円筒
形第２部分１１ｂは円錐形の前部１３を有し、こ
の前部は公知要領で環状の釣糸ガイド１６を取付
けた円形釣糸開口を包含する。前方カバー１１の
円筒形第１部分１１ａの最後部内面にはらせん状
のねじ山が形成してあり、その外面には刻み付き
把持部１５が形成してある。

リール本体２０は円形の取付プレート、すなわ
ちデツキプレート２１を包含し、このデツキプレ
ートの外周面には一体に前方突出円筒形スリーブ
部２２が形成してある。リール本体２０はプラス
チツク材料で作つてあつてもよく、たとえば
ABSかガラス繊維入りポリカーボネートで作る。
スリーブ２２の前縁はその外面を越えて半径方向
外方に突出するフランジ２３を有する。前方カバ
ー１１の円筒形第１部分１１ａは内ねじ山１４の
前方でアンダカツトされており、内ねじ山１４の
端から軸線方向に隔たつた後向きの肩部２４を与
えている。リール本体２０は、半径方向フランジ
２３と一緒に、後方カバー１２の開口に挿入さ
れ、フランジ２３は後方カバー１２の前向き縁を
押す。後方カバー１２は、その前向き端部に外ね
じ山１９を有し、前方カバー１１の内ねじ山に螺
合される。最終的には、リール本体のフランジ２
３が前方カバーのアンダカツト部にある肩部２４
と係合してリール本体２０を前方カバー１１と後
方カバー１２の間に保持することになる。後方カ
バー１２は一体成形の半径方向ステム２５を有
し、このステムの外端には取付脚２６があつてリ
ールを釣竿の適当な部位に取付けできるようにな
つている。

デツキプレート２１の前方には、スリーブ２２
と同心に中央ハブ３５が突出しており、このハブ
上には、ドラグプレート２１０、後部スプールワ
ツシヤ２３０、平らな後部ドラグワツシヤ２３
３、スプール組立体１３０、平らな前部ドラグワ
ツシヤ２３４および前部スプールワツシヤ２３５
がＣ字形クランプ２３６によつて保持されてい
る。スピナヘツド組立体２４２がスプール組立体
１３０の前方フランジを部分的に囲んでおり、釣
糸９９がスプール組立体１３０のスプール１３１
に巻付けてある。釣糸９９はスプール１３１から
スピナヘツド組立体２４２上を通り、かつ釣糸ガ
イド１６を通つて巻取られたり、繰出されたりす
る。

ドラグプレート２１０は、デツキプレート２１
の後方に可動状態で装着されたドラグ・アクチユ
エータ（図示せず）と係合する傾斜面５６と直径
方向反対側に位置する固定用タブ５７を有する。
このタブ５７はデツキプレート２１の前面にある
くぼみ１１０に係合する。ドラグ・アクチユエー
タ（図示せず）は星車５０によつて作動させられ
てスプール１３０にかかる制動力を変える。一方
向に星車５０が回転すると、ドラグプレートを前
方に押圧して後方スプールワツシヤ２３０および
平らな後方ドラグワツシヤ２３３をスプール組立
体１３０に押付けることによつて制動力を増大さ
せる。星車５０が反対方向に回転すると、制動力
は減少する。星車５０に外面にはハンドル３３２
が装着してあつてリールのスプールを操作でき
る。リール機構の他の部分の動作は本発明を理解
するのに絶対必要というものではないので、その
詳細な説明は省略する。

本発明はリール本体２０上でデツキプレート２
１と組合わせかつスプール１３１の後部でフラン
ジ６１と係合するラチエツトスプリング１１２に
存在する。ラチエツトスプリングの詳細は第２−
４図で最も良くわかる。

ラチエツトスプリング１１２は、好ましくは、
スタンプ加工その他の適当な方法によつてばね式
金属の薄板で作る。ラチエツトスプリング１１２
はその平面形状がほぼ三月日となつており、その
平らな第１部分１１４はデツキプレート２１の前
向き表面１１６に着座している。ラチエツトスプ
リング１１２の湾曲形態はリール本体２０の中央
でハブ３５を受け入れる。

ラチエツトスプリング１１２の第２部分１１１
は主折り線１１８に沿つて第１部分１１４の平面
から外れるように約25度の角度で曲がつている。
ラチエツトスプリング１１２の自由端はほぼＶ字
形に曲がつており、Ｖの口はデツキプレート２１
に向つて開いている。Ｖ字形部分１２０はラチエ
ツトスプリング１１２の第３部分１２６となつて
おり、この第３部分は第２の折り線１２２のとこ
ろでデツキプレート２１から離れるように約25度
の角度を持つて第２部分１１１から曲がつてい
る。Ｖ字形部分はラチエツトスプリング１１２の
第４部分１２８を有し、この第４部分１２８はラ
チエツトスプリングの第３部分１２６と直角をな
して第３の折り線１２４のところでデツキプレー
ト２１に向つて逆に曲がつている。このような形
にすることにより、第３折り線１２４のところの
Ｖの字の先端１２９はラチエツトスプリング１１
２の中でデツキプレート２１から最も遠いところ
にある。

ラチエツトスプリング１１２の固定端は全体的
に１３２で示してあり、これは第１部分１１４の
湾曲からややオフセツトしている。この固定端の
ところで、ラチエツトスプリング１１２は第１部
分１１４の平面から曲がつており、突起すなわち
Ｕ字形のループ１３４を形成するように折り重ね
てあり、フランジ１３６は第１部分１１４から折
り返されている。ラチエツトスプリングをリール
と組合わせたとき、デツキプレート２１に設けた
矩形の開口１３８をループ１３４が貫通する。開
口１３８の幅は、ループ１３４をそこに導入した
ときにループの脚１４０，１４２が互いに向つて
圧縮され、これらのくさび形脚１４０，１４２は
ラチエツトスプリングの変位に抵抗するように選
定される。開口１３８の長さはスプリング幅をぴ
つたりと受け入れるように選定する。なお、本発
明が、ラチエツトスプリング１１２を折り曲げて
ループ１３４を形成するばかりでなく、同様に弾
力的に開口１３８に係合できる外側部を有する別
体の突起をラチエツトスプリング１１２に取り付
けるという概念も含むことは了解されたい。

デツキプレート２１からラチエツトスプリング
１１２が偶発的に抜け出るのを防ぐために、タブ
１４４が一方の脚１４０から外向きに打ち出して
ある。デツキプレート２１の背面で開口１３８ま
わりに端ぐり孔１４６が設けてあつて肩部１４８
を構成している。この肩部には、タブ１４４の先
端１５０が衝合する。このタブ１４４は、ループ
１３４が導入されたときに脚１４０に向つて弾性
的に圧縮され、第１部分１１４およびラチエツト
スプリングのフランジ１３６がデツキプレート２
１と衝合すると同時に脚１４０から外方にはね戻
り、その先端１５０が肩部１４８に係合する。明
らかに、ラチエツトスプリング１１２の組み込み
時には、ループ１３４を手または手持ちプレスで
デツキプレート２１の開口１３８内にプレスばめ
してフランジ１３６とタブ１４４とで保持させ、
ラチエツトスプリング１１２をデツキプレート２
１に固定するだけでよい。

ラチエツトスプリング１１２の第１部分１１４
に設けた矩形の位置決め孔１５４がデツキプレー
ト２１の開口１１０と整合してドラグプレート２
１０上のタブ５７が入り得る。第４図でわかるよ
うに、ドラグプレート２１０がラチエツトスプリ
ング１１２と衝合し、スプール１３０を組込んで
ハブ３５に錠止したときにラチエツトスプリング
１１２の第１部分１１４をデツキプレート２１か
ら外れるのを防ぐのに役立つ付加的な連結手段を
得ることができる。

ラチエツトスプリング１１２のＶ字形部１２０
はスプール組立体１３０の一方のフランジ６１の
軸線方向の表面にある環状配置のセレーシヨン６
０と協働する。セレーシヨン６０は複数の半径方
向開口１５６で構成してあり、各開口１５６は好
ましくは矩形横断面を持つ。

釣糸などに魚がかかつたときなどに釣糸９９が
リールから繰出されるときに、スプール１３１は
ラチエツトスプリング１１２に相対的に回転す
る。スプール１３１がゆつくりと回転する場合、
ラチエツトスプリングのＶ字形部分は開口１５６
間の隆起１５８の上を順次案内され、デツキプレ
ートに向つて撓む。Ｖ字形部分が各開口１５６に
入つたとき、ラチエツトスプリング１１２の復元
力がその先端１２９を開口１５６の底を構成する
壁１６０に向つて急激に動かし、可聴のカチカチ
音を発生する。スプールがもつと速く動く場合に
は、ラチエツトスプリング１１２の第３または第
４の部分１２６，１２８が、回転方向に応じて、
１つの開口の隆起１５８の角隅１６２との接触か
ら次の開口の次の角隅まで急激に順次スナツプ動
作を行なうことになる。このとき、使用者にカチ
カチ音が聞こえ、スプールの回転を使用者に知ら
せる。ラチエツトスプリングの復元力はＶ字形部
分を開口１５６内に押圧する傾向があり、したが
つて、第３または第４の部分１２６，１２８の壁
面をスプールの回転に軽い抵抗を与えるように位
置する。ラチエツトスプリングのＶ字形部分１２
０は、開口から開口へスナツプ動作したとき、そ
の隆起１５８との係合音を増幅する。

好ましくは、前述の折り線１１８はスプールの
中心から半径線上に位置する。この配置により、
折り線１１８に撓みが生じたとき、Ｖ字形部分１
２０がセレーシヨン６０に対してほぼ一定の向き
を維持することになる。

或る変形例では、ドラグプレートのタブ５７は
デツキプレートに設けたスロツトに嵌合し、ラチ
エツトスプリング１１２の位置決め孔１５４を貫
通しない。この構造では、ドラグプレート２１０
の本体がラチエツトスプリング１１２の部分１１
４に重なつたままとなり、デツキプレートに対し
て部分１１４を保持する助けを与える。この際、
ラチエツトスプリング１１２は正しく機能する状
態を保つ。

ラチエツトスプリング１１２の三月日の円弧
は、１つのラチエツトスプリングを種々形式のリ
ールに用いるのを可能とする。或る種のリールで
は、Ｖ字形部分１２０がスプールのセレーシヨン
６０と一致するようにデツキプレートの孔１３８
の主軸線の角度をやや変えてやる必要がある。さ
らに、ラチエツトスプリングの部分１１４，１１
１間の角度を変えてより広い範囲のリールにもラ
チエツトスプリングを使用できるようにしてもよ
い。

発明の精神から逸脱することなく種々の修正、
変更をなすことができることは了解されたい。

【図面の簡単な説明】

第１図は好ましい形態のラチエツトスプリング
を組込んだハウジングを持つスピンキヤステイン
グリールの部分破断側面図である。第２図はラチ
エツトスプリングを組込んだ内部リール機構の一
部を示す展開斜視図である。第３図はラチエツト
スプリングの拡大図である。第４図は釣糸支持ス
プールと係合する装着ラチエツトスプリングの拡
大断面図である。図において、１０……ハウジング、１１……前
方カツプ状カバー、１２……後方カツプ状カバ
ー、１６……釣糸ガイド、２０……リール本体、
２１……デツキプレート、２３……フランジ、３
５……中央ハブ、２２……スリーブ、２１０……
ドラグプレート、２３０……後部スプールワツシ
ヤ、２３３……後部ドラグワツシヤ、１３０……
スプール組立体、２３４……前部ドラグワツシ
ヤ、２３５……前部スプールワツシヤ、２４２…
…スピナヘツド組立体、９９……釣糸、１３１…
…スプール、５７……タブ、５０……星車、１１
２……ラチエツトスプリング、１３４……ルー
プ、１４０，１４２……脚、１４４……タブ、１
５４……位置決め孔、１１０……開口。

Claims

【特許請求の範囲】１第１の開口１３８を設けたデツキプレート２
１を有する本体部を備えた魚釣用リールであつ
て、この魚釣用リールの長さ方向に延びる軸線ま
わりに回転でき、環状に配置したセレーシヨンを
備えた後向き表面を有する釣り糸支持用スプール
１３１と、デツキプレート２１に設けた第２の開
口１１０内に係合するタブ５７を有するドラグプ
レート２１０と、ラチエツトスプリング１１２と
を包含する魚釣用リールにおいて、ラチエツトス
プリング１１２が、デツキプレート２１と係合する平らな表面を有
する第１スプリング部分１１４と、この第１スプリング部分１１４からデツキプレ
ート２１を離れ、スプールの後向きの表面に向つ
て角度をもつて延びる第２スプリング部分１１１
であつて、第１スプリング部分１１４に相対的に
デツキプレート２１に対して前後の方向に移動で
きる第２スプリング部分１１１と、デツキプレート２１の第１開口１３８と係合し
てデツキプレート２１に対してラチエツトスプリ
ング１１２を固着するように第１スプリング部分
１１４に設けた係合手段１３４とを包含し、第２スプリング部分１１１が前記セレ
ーシヨン６０と係合する手段１２０を有し、スプ
ール回転時にスプリングがセレーシヨン６０上を
移動することによつてカチカチ音を発し、スプー
ル上に担持された釣り糸が引き出されつつあるこ
とをリール使用者に知らせるようになつており、
さらに、前記ラチエツトスプリング１１２がドラ
グプレート２１０のタブ５７を収容する位置決め
孔１５４を有し、ドラグプレート２１０がラチエ
ツトスプリング１１２と衝合し、デツキプレート
２１に対してラチエツトスプリング１１２の第１
スプリング部分１１４を維持することを特徴とす
る魚釣用リール。２特許請求の範囲第１項記載の魚釣用リールに
おいて、第１、第２のスプリング部分１１４，１
１１および第１開口１３８と係合する係合手段１
３４が弾性のあるシート材料の一体片で作つてあ
ることを特徴とする魚釣リール。３特許請求の範囲第１項記載の魚釣用リールに
おいて、第１開口１３８と係合するように第１ス
プリング部分１１４に設けた係合手段１３４が第
１スプリング部分１１４の平面から突出し、互い
に反対方向にむいた外側部を有する突起であり、
これらの外側部が第１開口１３８内にプレスばめ
されてデツキプレート２１に対してラチエツトス
プリング１１２を固定するようになつていること
を特徴とする魚釣用リール。４特許請求の範囲第３項記載の魚釣用リールに
おいて、デツキプレート２１がスプールと反対側
の面に形成した肩部１４８を有し、第１開口１３
８内に係合する前記突起１３４がその外側部の１
つから角度をもつて突出する少なくとも１つのタ
ブ１４４を包含し、突起１３４が第１開口１３８
を貫通したとき、このタブ１４４が前記肩部１４
８と係合して突起１３４が第１開口１３８から抜
け出るのを防ぐようになつていることを特徴とす
る魚釣用リール。