JPH036791Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案はブラインドとカーテンとを一体的に結
合して両機能を併有させたカーテン付ブラインド
に関するものである。

（従来技術） 従来より直射日光を避けるために、洋間の窓辺
等に吊るすブラインドがある。このブラインドの
構造はその目的からして定型的であつて、水平な
スラツトを幾数段にも配設し、そのスラツトの傾
斜をラダーコードにより変化せしめて適宜採光状
態を調節し得るようにしてある。

この種のブラインドに気品や豪華さ等を期待し
ても機能上の制約から限界があり、また採光量の
調節が単なる光の遮蔽に依つているからカーテン
の如き彩色豊かでやわらかい雰囲気は望むべくも
ない。

更に冬期においては、ブラインドの場合、窓辺
で冷却された空気が自在にブラインドを通り抜け
て室内へ流入するので放熱量が大きく省エネルギ
ー上好ましくない等々の不具合がある。

（目的） そこで本考案は、ブラインドの特質をそのまま
活かしたうえで、さらにカーテンの持つ有利性を
も合理的に達成し得るカーテン付ブラインドを提
供せんとするものである。

（構成） 本考案に係わるカーテン付ブラインドの特徴と
するところは、スラツトを所定間隔で段状に配設
し、該スラツトの内外方へそれぞれ順次連結する
ラダーコードを設け、また上方には上函を配備す
る横型ブラインドにおいて、内方側の前記ラダー
コードへカーテン案内リングを上下方向に所定間
隔で外篏するとともに前記上函へはカーテンフツ
クを篏着して、該カーテンフツクと前記カーテン
案内リングとへカーテンを係着してなる点にあ
る。

（効果） 本考案によればブラインドの上函にカーテンフ
ツクを篏着してカーテンを吊下し、またラダーコ
ードにカーテンの案内リングを外篏してラダーコ
ードをカーテンの吊りひもに兼用したのでカーテ
ンとブラインドの両機能を安価に併有させること
ができる。

すなわちカーテンにおけるデザインの多彩性を
利用し得ることにより、やわらかい日射し、気品
ならびに豪華さを自在に表現でき、そしてまた冬
期の室内保温も好適に保持できる。

一方、カーテンのなし得ない完全遮光は従来通
りになしえ、また夏季においてはカーテンのみを
取り外して使用すればブラインド独自の通気性の
良さを維持でき、さらに採光調節がカーテンとブ
ラインドの採光割合を変化させることにより自在
に調節し得る等々相互補完的な効果を達成するこ
とができる利点がある。

（実施例） 第１図は横型ブラインドを示し、１……はスラ
ツトであり適宜間隔で配置されたラダーコード２
……により、第５図のように外方と内方とを夫々
順次上下に連続的に締結されている。

３……は巻き上げ紐であつて上方に横架された
上函４内に配備されているドラム５……により巻
き上げられる。

ドラム５……は駆動軸６により連結固定され、
該駆動軸６は外方へ延出され、操作ドラム７に掛
け回された操作紐８により適宜方向へ回動し得る
ものである。９は下函を示す。

第２図は上記横型ブラインドの内方へカーテン
１０を結合的に係着したものであり、カーテン１
０側から横型ブラインドの上函４、スラツト１…
…ならびに下函９が露出しないように、十分な広
さのカーテン１０を使用するのが美感上好まし
い。

第３図は上函４へのカーテン１０上縁の掛止構
造を示す。１１……はカーテンフツクであり、弾
性を有する帯材の一端に断面コ字状に屈曲した掛
止部１１ａを設けて上函４の外形に合わせて曲成
し、更に他端においてはＵ字状部１２を形成す
る。

該Ｕ字状部１２にはカーテン１０の吊りリング
１３……が掛止される。

１５……はカーテン１０の案内リングであつ
て、前記ラダーコード２……への着脱が自在なも
のとし、閉鎖環であつてはならない。第５図の１
６は窓枠である。

以上により本考案の使用方法ならびに作用を説
明する。

横型ブラインドへのカーテン１０の取付取り外
しは案内リング１５……をラダーコード２……か
ら着脱するとともに、吊りリング１３……をカー
テンフツク１１……から挿脱するだけで容易に実
施できる。

カーテン１０を結合させたブラインドを操作紐
８により巻き上げ、巻下げを行うと第５図のよう
に下函９の上下に追随してカーテン１０の下方部
が上下する。したがつてカーテン１０の動作は恰
も吊り紐によつてカーテン１０が引き上げられる
のと同様の動きをなし、好適な上下動が可能とな
る。

またブラインドにとつては、ラダーコード２…
…へ大きい遊隙をもたせて案内リング１５……を
外篏してあるので、スラツト１……の傾斜に不都
合を全く生じることなく、ブラインドとカーテン
１０の結合が好適になされ得ることとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図はブラインドの正面図、第２図は本考案
に係わるカーテン付ブラインドの一実施例を示す
正面図。第３図は第２図におけるＡ−Ａ矢視の断
面図、第４図は第２図におけるＢ−Ｂ矢視の断面
図を示す。 符号、１……スラツト、２，２′……ラダーコ
ード、４……上函、１０……カーテン、１１……
カーテンフツク、１５……案内リング。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. スラツト１……を所定間隔で段状に配設し、該
   スラツト１……の内外方をそれぞれ順次連結する
   ラダーコード２……，２′……を設け、また上方
   には上函４を配備する横型ブラインドにおいて、
   内方側の前記ラダーコード２……へカーテン案内
   リング１５……を上下方向に所定間隔で外嵌する
   とともに前記上函４へはカーテンフツク１１……
   を嵌着して、該カーテンフツク１１……と前記カ
   ーテン案内リング１５……とへカーテン１０を係
   着してなることを特徴とするカーテン付ブライン
   ド。