JPH0367719B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、洗濯物のうち主として病院などか
ら発生する、おむつ等の汚物を包装した多量のビ
ニール袋を、人手を介することなく運搬車から洗
濯機まで自動的に搬送開封して送り込む新規なる
衛生的かつ省力化装置に関するものである。

〔従来の技術〕

従来この種の汚物洗濯物は、トラツクによる運
送及び洗濯機までの搬送は、何とか処理すること
ができたが、それでも搬送の途中で渋滞すると
往々にして袋同士の圧力によつて袋が破損した
り、又洗濯機へ投入の際は人手をもつて止むなく
刃物で開封していたが、いずれにしても袋が破れ
ると悪臭が発散しかつ非衛生的で皆から嫌われて
おり、これら作業の改善が要望されていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

この発明は、上記のように搬送の途中で洗濯物
入袋が渋滞すると、袋同士が押し合いその圧力で
袋が破れるので、少量づつ搬送されるように各ベ
ルトコンベヤの要所要所に光電管を設置して、多
量の袋が滞留すると、そこで搬送が止まるように
し、又順調に搬送されるとそのまま動き続け、な
お最終段においては袋が１個づつ自動開封機によ
り回転鋸刃で開封され、そのまま洗濯機上部の計
量ホツパへ落下するので、悪臭が搬送場に拡散す
ることなく衛生的に搬送が円滑に行われることを
目的としている。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するために、本発明の自動開
封機付き搬送装置においては、先ず上昇回転する
荷降しベルトコンベヤを装設し、これより洗濯物
入袋を下位に設置したベルトが前後に自動回転自
在のストツクベルトコンベヤへ落下させ、これよ
り次位の送り込みベルトコンベヤへ移送し、この
次位にはベルトの適宜間隔に数個の押上げ板を外
周へ突設した袋個別仕分けコンベヤを上向きに構
設し、さらにこれより落下する洗濯物入袋を次に
設置したホツパ送りベルトコンベヤで受止め、こ
の上部に具設した油圧ダンパ及び重し付上加圧ベ
ルトと、数個の回転鋸刃付き下ベルトとにより挟
んで洗濯物入袋を自動開封し、このホツパ送りベ
ルトコンベヤにより次位の計量ホツパへ落下させ
る一連の作動を、装置の随所に設けた光電管の作
用により自動的に洗濯物入袋を下段の洗濯機まで
自動搬送する装置である。

〔作用〕

上記のように構成された搬送装置は、先ず荷降
しベルトコンベヤを運転し、これへ各所から収集
した多量の汚染洗濯物入ビニール袋（１個約４
Kg、以下単に袋と称す）をトラツクから荷降しす
る。

このコンベヤから落下した袋は下位に設置され
たストツクベルトコンベヤ上に溜まると、光電管
の作用でコンベヤは後進回転し、ストツク槽が一
杯になると前進回転して次位の送り込みベルトコ
ンベヤへ数個づつ逐次移送される。これよりま
た、次の上向きの送り込みベルトコンベヤで次位
の袋個別仕分けコンベヤへ落下される。ここで下
へ落ちた袋は、コンベヤの外周に張りわたした木
板へ適宜間隔に取付けられたステンレス製押上げ
板により、１個づつ仕分けられて押上られ、次位
のホツパ送りコンベヤ上部のラフベルトにより送
られ、上部の油圧ダンパ及び重し付加圧ベルトに
より袋を上下で挟んで数個の回転鋸刃により下側
を数個所切り開いて開封し、下部のホツパ送りコ
ンベヤにより次位の計量ホツパへ落とし込む。計
量ホツパは一定量の袋が溜まると光電管の作用に
より底蓋を開放して下位の洗濯機へ洗濯物を落解
させ、一連の洗濯物入袋群の搬送を遂行するもの
である。

〔実施例〕

以下実施例について図面を参照して説明する
と、第１図において先ず上昇回転するところの袋
Ｂ荷降しベルトコンベヤ１を２段に装設し、この
下位にコンベヤが前後に自動回転自在のストツク
ベルトコンベヤ２及びストツク槽２′を構設し、
さらに第２図に示すようにこの次位には送り込み
ベルトコンベヤ３及び３′を設置し、この次位に
は適宜間隔に押上げ板５を外周に突設した袋個別
仕分けコンベヤ４を構設し、なおこの次位にはホ
ツパ送りコンベヤ６を構設してこの上部には、油
圧ダンパ８及び重し９付き上加圧ベルト７と数個
の回転鋸刃１０付き下ラフベルト１１とによる袋
自動開封機を具設し、上記ホツパ送りコンベヤ６
により次位の計量ホツパ１２へ、開封した袋(B)を
落下させる一連の作動を、装置の随所に設置した
光電管Ｐの作用により自動的に遂行する洗濯物入
袋開封機付き自動搬送装置である。なお図面にお
いて１３は計量ホツパ１２の両開き蓋、Ｍは袋自
動開封機の駆動モータである。

〔発明の効果〕

本発明は、以上説明したように構成されている
ので、以下記述のような効果を奏する。

本装置各コンベヤの始端部適宜個所の両側に光
電管装置を設置しているため、搬送する洗濯物入
袋の荷群が渋滞して光電子を遮断するとコンベヤ
が停止し、又進路の荷袋群が捌けるとコンベヤが
動き出し、一連の荷袋を自動的に搬送できる。特
に装置後部分における荷袋個別仕分けコンベヤ
と、袋自動開封装置付きホツパ送りコンベヤとの
連係作動により、この段階では袋を１個づつ送つ
て自動開封処理し洗濯機へホツパから送り込み、
作業場に悪臭を発散することなく衛生的に無臭操
作を可能とし、１日に８〜10TONに及ぶ汚物洗
濯物を自動的に省力化処理できるものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本装置の一実施例を示し、第１図は右よ
り左へ、第２図は第１図に続き右より左へコンベ
ヤの配列を示す洗濯物入袋開封機付き自動搬送装
置全体を示す一部切欠の側面図である。 １……荷降しコンベヤ、２……ストツクコンベ
ヤ、２′……ストツク槽、３，３′……送り込みコ
ンベヤ、４……袋個別仕分けコンベヤ、５……押
上げ板、６……ホツパ送りコンベヤ、７……上加
圧ベルト、８……油圧ダンパ、９……重し、１０
……回転鋸刃、１１……下ラフベルト、１２……
計量ホツパ、１３……両開き蓋、Ｂ……洗濯物入
袋、Ｍ……駆動モータ、Ｐ……光電管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 上昇回転する袋荷降しコンベヤを装設し、こ
   の下位にコンベヤが前後に自動回転自在のストツ
   クベルトコンベヤ及びスツトク槽を構設し、さら
   にこの次位には１基ないし複数基の送込みコンベ
   ヤを設置し、この次位には適宜間隔に押上げ板を
   外周に突設した袋個別仕分けコンベヤを構設し、
   なおこの次位にはホツパ送りコンベヤを構設して
   この上部には、油圧ダンパ及び重し付き上加圧ベ
   ルトと数個の回転鋸刃付き下ラフベルトとによる
   袋自動開封機を具設し、上記ホツパ送りコンベヤ
   により次位の計量ホツパへ、開封した袋を落下さ
   せる一連の作動を、装置の随所に設置した光電管
   の作用により自動的に遂行することを特徴とする
   洗濯物入袋開封機付き自動搬送装置。