JPH0366911A - スクリューナットおよびその取付方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、スクリューナツトおよびその取付方法の改良
に関する。

（従来の技術） 従来より、例えばプラスチック製の板材やアルミニウム
製の板材に他の部材を取り付ける場合、ボルト等の締結
具を螺合させるスクリューナツトを上記板材に取り付け
ることが９行われている。そして、このようなスクリュ
ーナツトは、内周に雌ねじ部が形成され、外力により変
形可能な筒状ナツト本体と、該ナツト本体の一端に設け
られた外鍔部とを備えてなり、このスクリューナツトを
上記板材に取り付ける要領は、まず、板材にドリル等の
孔開は工具でナツト取付用の孔部を開ける。

次いで、上記スクリューナツトをナツト挿入工具の先端
雄ねじ部に螺合保持させた後、この螺合保持されたスク
リューナツトを上記ナツト挿入工具の挿入動作により上
記板材に嵌挿させる。その後、上記スクリューナツトの
外鍔部を押え治具で押し付けて上記板材とで挟持した後
、上記スクリューナツトのナツト本体を上記挿入工具の
引張り操作によって半径方向外側に張出し変形させるこ
とにより、該張出し変形部と上記外鍔部とで上記ナツト
本体を挟持する。しかる後、上記スクリューナツトの雌
ねじ部に対する上記挿入工具の雄ねじ部の螺合を解除し
て該挿入工具をスクリューナツトのナツト本体から引き
抜くようになされている。

そして、このようにして板材に取り付けられたスクリュ
ーナツトにボルト等の締結具を螺合させて締め付けるこ
とにより、上記他の部材を取り付けるようになされてい
る。

（発明が解決しようとする課題） ところが、上記の従来のスクリューナツトでは、これを
板材（被取付材）に取り付けるには、孔開は工具を別途
に用意しなければならず、このため経費が高騰するとい
う問題があった。

また、上記スクリューナツトを被取付材に取り付ける際
、該被取付材にナツト取付用の孔部を一々孔開は工具で
開けなければならず、その分だけ作業工程が増えて全体
としての取付はサイクルタイムが長くなるとともに、取
付は作業が複雑になるという問題があった。

本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目
的とするところは、スクリューナツトに孔開は機能を付
与し得る適切な手段を講することにより、孔開は工具を
不要となして経費の低減化を図り得るスクリューナツト
を提供せんとすることにある。

さらには、スクリューナツトを被取付材に取り付ける際
、該被取付材にナツト取付用の孔部を一々孔開は工具で
開ける手間を省き、その分だけ作業工程を少なくして全
体としての取付はサイクルタイムの短縮化と取付は作業
の簡単化とを図らんとすることにある。

（課題を解決するための手段） 上記の目的を達成するため、請求項（１）記載の本発明
の解決手段は、外力により変形可能な筒状ナツト本体と
、該ナツト本体の一端に設けられた先端尖鋭の円錐部と
、上記ナツト本体の他端に設けられた外鍔部とを備えた
スクリューナツトを対象とする。そして、上記ナツト本
体の円錐部側内周に、回転押込工具の先端雄ねじ部に螺
合する雌ねじ部を形成する一方、上記円錐部の外周およ
びナツト本体の円錐部側外周に、雄ねじ部を連続して形
成し、ナツト本体の雄ねじ未形成部分の外径を、該ナツ
ト本体の上記雄ねじ部によって開口された被取付材の取
付孔に該雄ねじ未形成部分が嵌挿可能な大きさに設定す
るように構成する。

また、請求項（２）記載の本発明の解決手段は、上述の
如く構成されたスクリューナツトを用意し、まず、該ス
クリューナツトを上記回転押込工具の先端雄ねじ部に螺
合保持させる。次いで、この螺合保持されたスクリュー
ナツトを上記回転押込工具の回転押込動作により被取付
材に捩込んで嵌挿させる。その後、上記スクリューナツ
トの外鍔部を押え治具で押し付けて上記被取付材とで挟
持する。しかる後、上記スクリューナツトのナツト本体
の雄ねじ未形成部分を上記回転押込工具の引張り操作に
よって半径方向外側に張出し変形させることにより、該
張出し変形部と上記外鍔部とで上記被取付材を挟持する
。その後、上記スクリューナツトの雌ねじ部に対する上
記回転押込工具の雄ねじ部の螺合を解除して該回転押込
工具をスクリューナツトのナツト本体から引き抜くよう
にする。

（作用） 上記の構成により、本発明では、外力により変形可能な
筒状ナツト本体と、該ナツト本体の一端に設けられた先
端尖鋭の円錐部と、上記ナツト本体の他端に設けられた
外鍔部とを備えたスクリューナツトの上記ナツト本体の
円錐部側内周には、回転押込工具の先端雄ねじ部に螺合
する雌ねじ部が形成されている一方、上記円錐部の外周
およびナツト本体の円錐部側外周には、雄ねじ部が連続
して形成され、ナツト本体の雄ねじ未形成部分の外径は
、該ナツト本体の上記雄ねじ部によって開口された被取
付材の取付孔に該雄ねじ未形成部分が嵌挿可能な大きさ
に設定されている。そして、このスクリューナツトは、
まず、上記回転押込工具の先端雄ねじ部に螺合保持させ
られた後、該回転押込工具の回転押込動作により被取付
材に振込まれて嵌挿させられる。次いで、外鍔部が押え
冶具で押し付けられて上記被取付材とで挟持された後、
ナツト本体の雄ねじ未形成部分が上記回転押込工具の引
張り操作によって半径方向外側に張出し変形させられる
ことにより、該張出し変形部と上記外鍔部とで上記被取
付材が挟持され、その後、上記スクリューナツトの雌ね
じ部に対する上記回転押込工具の雄ねじ部の螺合が解除
されて該回転押込工具がナツト本体から引き抜かれ、こ
れによりスクリューナツトが被取付材に取り付けられる
。

このように、スクリューナツトには、本来のナツト機能
のみならず孔開は機能をも付与されていることから、別
途に孔開は工具を用意する必要がなくされ、経費の低減
化を図り得るスクリューナツトが提供されることとなる
。

さらに、上記スクリューナツトを被取付材に取り付ける
際、上述の如くスクリューナツト自体で被取付材にナツ
ト取付用の孔部が開けられることから、該被取付材にナ
ツト取付用の孔部を−々孔開は工具で開ける手間が省か
れ、その分だけ作業工程が少なくなされて全体としての
取付はサイクルタイムの短縮化と取付は作業の簡単化と
が図られることとなる。

（実施例） 以下、本発明の実施例に係るスクリューナツトおよびそ
の取付方法を図面に基づいて説明する。

第１図はスクリューナツトＡを示す。該スクリューナツ
トＡは、挿入孔１ａを有し、外力により変形可能な例え
ばアルミニウム製の筒状ナツト本体１を備えてなり、該
ナツト本体１の一端（下端）には先端尖鋭の円錐部２が
、他端（上端）には外側方に張り出した外鍔部３がそれ
ぞれ一体に形成されている。また、上記ナツト本体１の
円錐部２側（下端側）内周には、第２図に示す如き回転
押込工具Ｂの押込ロッドｂ１先端（下端）の雄ねじ部部
２に螺合する雌ねじ部４が形成されている。

一方、上記円錐部２の外周およびナツト本体１の円錐部
２側（下端側）外周には、雄ねじ部５が連続して形成さ
れ、かつ上記ナツト本体１側の雄ねじ部５の谷径Ｄｌは
、ナツト本体１の雄ねじ未形成部分の外径Ｄｌよりも僅
かに大きく設定され、第３図に示すように、被取付材と
しての板材Ｃに開けられた取付孔Ｃ１に対するナツト本
体１の挿入を可能ならしめている。つまり、ナツト本体
１の雄ねじ未形成部分の外径Ｄｌは、該ナツト本体１の
上記雄ねじ部５によって開口された板材Ｃの取付孔Ｃ１
に該雄ねじ未形成部分が嵌挿可能な大きさに設定されて
いる。

次に、上述の如く構成されたスクリューナツトＡを上記
板材Ｃに取り付ける要領を第２図ないし第６図に基づい
て説明する。

まず、第２図に示すように、回転押込工具Ｂの押込ロッ
ドｂ１先端の雄ねじ部部２をスクリューナツトＡのナツ
ト本体１の押入孔１ａに挿入し、該スクリューナツトＡ
を上記回転抑込工具Ｂの雄ねじ部部２に螺合保持させる
。

次いで、この螺合保持されたスクリューナツトＡを、受
は台６の上面にセットされた板材Ｃの位置決め凹部Ｃ２
上方に対応して配置した後、第３図に示すように、上記
スクリューナツトＡを回転押込工具Ｂの回転押込動作に
より板材Ｃに捩込み、この捩込みによって形成された取
付孔ｃｌに嵌挿させる。

その後、第４図に示すように、上記スクリューナツトＡ
の外鍔部３を押え治具７，７で押し付けて上記板材Ｃと
で挟持する。

しかる後、第５図に示すように、上記スクリューナツト
Ａのナツト本体１の雄ねじ未形成部分を上記回転押込工
具Ｂの引張り操作によって半径方向外側に張出し変形さ
せることにより、該張出し変形部１ｂと上記外鍔部３と
で上記板材Ｃを挟持する。

その後、第６図に示すように、上記スクリューナツトＡ
の雌ねじ部４に対する上記回転押込工具Ｂの雄ねじ部部
２の螺合を解除して該回転押込工具Ｂをスクリューナツ
トＡのナツト本体ｌの挿入孔１ａから引き抜く。

このように、本実施例では、外力により変形可能な筒状
ナツト本体１と、該ナツト本体１の一端に形成された先
端尖鋭の円錐部２と、上記ナツト本体１の他端に形成さ
れた外鍔部３とを備えたスクリューナツトＡの上記ナツ
ト本体１の円錐部２側内周に、回転押込工具Ｂの先端雄
ねじ部ｂ２）；螺合する雌ねじ部４を形成する一方、上
記円錐部２の外周およびナツト本体１の円錐部２側外周
に、雄ねじ部５を連続して形成し、ナツト本体１の雄ね
じ未形成部分の外径部２を、該ナツト本体１の上記雄ね
じ部５によって開口された板材Ｃの取付孔Ｃ１に該雄ね
じ未形成部分が嵌挿可能な大きさに設定した。そして、
このスクリューナツトＡを板材Ｃに取り付けるには、ま
、ず、スクリューナツトＡを上記回転押込工具Ｂの先端
雄ねじ部部２に螺合保持させた後、該回転押込工具Ｂの
回転押込動作により板材Ｃに捩込んで嵌挿させる。次い
で、上記スクリューナツトＡの外鍔部３を押え治具７゜
７で押し付けて上記板材Ｃとで挟持した後、ナツト本体
１の雄ねじ未形成部分を上記回転押込工具Ｂの引張り操
作によって半径方向外側に張出し変形させることにより
、該張出し変形部１ｈと上記外鍔部３とで上記板材Ｃを
挟持させ、その後、上記スクリューナツトＡの雄ねじ部
５に対する上記回転押込工具Ｂの雄ねじ部部２の螺合を
解除して該回転押込工具Ｂをナツト本体１から引き抜き
、これによりスクリューナツトＡを板材Ｃに取り付ける
。

このように、上記スクリューナツトＡは、本来のナツト
機能のみならず孔開は機能をも有していることから、別
途に孔開は工具を用意する必要がなく、よって経費の低
減化を図り得るスクリューナツトＡを提供することがで
きる。

さらには、スクリューナツトＡを板材Ｃに取り付ける際
、上述の如くスクリューナツトＡ自体で板材Ｃに取付孔
ｃｌを開けることから、該板材Ｃに取付孔Ｃ（を−々孔
開は工具で開ける手間を省き得、その分だけ作業工程が
少なくなって全体としての取付はサイクルタイムの短縮
化と取付は作業の簡単化とを図ることができる。

（発明の効果） 以上説明したように、請求項（１）記載の本発明によれ
ば、ナツト本体の一端に設けられた先端尖鋭の円錐部外
周および上記ナツト本体の円錐部側Ａ周に雄ねじ部を連
続して形成したので、スクリ。

−ナツトを被取付体に取り付ける際、上記雄ねじ部で取
付孔を開は得、これにより孔開は工具を不要となして経
費の低減化を図ることがきる。

さらに、請求項（■記載の本発明方法によれば、スクリ
ューナツトを被取付材に取り付ける際、上記スクリュー
ナツトの雄ねじ部を上記被取付材に捩込んで嵌挿させ、
その後、上記スクリューナツトの他端に設けられた外鍔
部を押え治具と上記被取付材とで挟持した状態で、上記
ナツト本体の雄ねじ未形成部分を半径方向外側に張出し
変形させて該張出し変形部と上記外鍔部とで上記被取付
材を挟持するようにする。したがって、該被取付材に取
付孔を一々孔開は工具で開ける手間を省き得てその分だ
け全体としての取付はサイクルタイムの短縮化と取付は
作業の簡単化とを図ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明の実施例を示し、第１図はスクリューナツ
トの縦断面図、第２図ないし第６図はスクリューナツト
の取付手順を説明する説明図である。 １・・・ナツト本体 １ｂ・・・張出し変形部 ２・・・円錐部 ３・・・外鍔部 ４・・・雌ねじ部 ５・・・雄ねじ部 ７・・・押え治具 Ａ・・・スクリューナツト Ｂ・・・回転押込工具 ｂ２・・・雄ねじ部 Ｃ・・・板材（被取付材） Ｃ１・・・取付孔 １・・・ナツト本体 １ｂ・・・張出し変形部 ２・・・円錐部 ３・・・外鍔部 ４・・・雌ねじ部 ら・・・雄ねじ部 ７・・・押え治具 Ａ・・・スクリューナツト Ｂ・・・回転押込工具 ｂ２・・・雄ねじ部 Ｃ・・・板材（被取付材） ｃｌ・・・取付孔 Ｄ２・・・雄ねじ未形成部分の外径 ・・・雄ねじ未形成部分の外径 （他２名）−１ 第 ３ 図 第 図 ノ 第 図 第 図

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）外力により変形可能な筒状ナット本体と、該ナッ
   ト本体の一端に設けられた先端尖鋭の円錐部と、上記ナ
   ット本体の他端に設けられた外鍔部とを備え、上記ナッ
   ト本体の円錐部側内周には、回転押込工具の先端雄ねじ
   部に螺合する雌ねじ部が形成されている一方、上記円錐
   部の外周およびナット本体の円錐部側外周には、雄ねじ
   部が連続して形成され、ナット本体の雄ねじ未形成部分
   の外径は、該ナット本体の上記雄ねじ部によって開口さ
   れた被取付材の取付孔に該雄ねじ未形成部分が嵌挿可能
   な大きさに設定されていることを特徴とするスクリュー
   ナット。
2. （２）外力により変形可能な筒状ナット本体と、該ナッ
   ト本体の一端に設けられた先端尖鋭の円錐部と、上記ナ
   ット本体の他端に設けられた外鍔部とを備え、上記ナッ
   ト本体の円錐部側内周には、回転押込工具の先端雄ねじ
   部に螺合する雌ねじ部が形成されている一方、上記円錐
   部の外周およびナット本体の円錐部側外周には、雄ねじ
   部が連続して形成され、ナット本体の雄ねじ未形成部分
   の外径は、該ナット本体の上記雄ねじ部によって開口さ
   れた被取付材の取付孔に該雄ねじ未形成部分が嵌挿可能
   な大きさに設定されているスクリューナットを用意し、
   次いで、該スクリューナットを上記回転押込工具の先端
   雄ねじ部に螺合保持させ、その後、この螺合保持された
   スクリューナットを上記回転押込工具の回転押込動作に
   より被取付材に捩込んで嵌挿させ、しかる後、上記スク
   リューナットの外鍔部を押え治具で押し付けて上記被取
   付材とで挟持し、次いで、上記スクリューナットのナッ
   ト本体の雄ねじ未形成部分を上記回転押込工具の引張り
   操作によって半径方向外側に張出し変形させることによ
   り、該張出し変形部と上記外鍔部とで上記被取付材を挟
   持し、その後、上記スクリューナットの雌ねじ部に対す
   る上記回転押込工具の雄ねじ部の螺合を解除して該回転
   押込工具をスクリューナットのナット本体から引き抜く
   ことを特徴とするスクリューナットの取付方法。