JPH0366542B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、電力変圧器上に使用される形式の圧
力解放装置の改良に関する。

米国特許第3217082号は作動特性を改善する主
題を組み込んだ圧力解放装置を教示する。該特許
の該圧力解放装置は、該装置に使用された弁が閉
じられた、即ち着座位置にあるとき圧力緊密シー
ルを与えるＯ形ガスケツトを使用する。該ガスケ
ツトとこれが位置決めされる溝との寸法許容誤差
が、該ガスケツトのデユーロメーター
（durometer）フアクターの変化とも関連して、
正確にその範囲内に設定することが困難であるか
ら、そのような組み合わせシール配備は装置の一
定しない作動性をもたらす。

かくして、本発明の目的は、かかる特許発明装
置に組み込み圧力解放装置の作動性能の改善を提
供するにある。

更に具体的な目的は、圧力解放装置に使用され
るガスケツトシール配備装置の改善を提供するも
ので、これにより、そのガスケツトシール配備は
同じ目的のために設計された先行技術のガスケツ
トシール配備装置の欠点を除去することある。

１は本発明装置を示す。第１図に於て、好まし
くは水平方向の断面で円形の部即ち基部１３を有
する筒状体が示されている。該筒状体１３は、本
装置が取り着けられる容器又はタンク１６の頂壁
１５の円形透孔即ち開口１４を囲繞する関係に装
着される。該容器１６内には、絶縁油に浸漬され
た高圧変圧器（点線で表示されている）がある。
該下部１３の下端は、横方向に延びる取り着け用
フランジ１７を備え、該フランジ１７は、該タン
ク１６の外側面に弁をかたく取り着けるためのボ
ルト１９又はその他のクランプ装置を受け入れる
ための適当なスロツト１８を有する。該基部１３
に加圧シール取り着けを与えるために、円形ガス
ケツト２１が該タンクの壁１６面上に下圧される
その下部縁下面溝内埋設されている。

該筒状基部１３はその内面に於て、該タンク開
口１４からレベルリング２３に向い径が小さくな
つている。該レベルリング２３の上面にその内周
縁近傍に円形ガスケツト２５が埋設されている。
又該レベルリング２３の外周側縁に、平たいシー
リングガスケツト３がその内周縁で埋設されてい
る。

上部ハウジング即ち帽体３１は、スタツド３３
とシヨルダー螺子３５により該基部１３上取着け
られている。該上部ハウジング又は帽体３１の頂
部は、内側ばね３９の１端を位置決めするべく使
用される環状突縁３７を有する。

該内側ばね３９の反対端は、それを該内側ばね
３９の下端と整合する内側環状突縁４３を備えた
浅皿形状をもつ弁閉塞部材である弁デイスク４１
の上面に載置する。該弁デイスク４１の外縁は、
該弁デイスクが第１図示のようにそのシール位置
にあり、かくして該圧力解放孔４５を閉じる即ち
シールするとき、該ガスケツト２５上に載る。

該上部ハウジング即ち帽体３１は、その部とフ
ランジが外側ばね４９の上端を固定し且つ位置決
めする環状コーナー４７を形成するべく合接する
ように形成されている。該外側ばね４９の下端
は、該外側ばね４９の下端を受け容れる外側環状
突縁５３を有する弁デイスク４１の上面に対し圧
縮する。その通常の載置位置に於て、該弁デイス
ク４１は、円形ガスケツト２５に対し圧接される
内縁をし又その弁デイスク４１の横方向に且つ下
方に延びるフランジ５１は該平たいシールガスケ
ツト３に当接して該基部１３のレベルリング２３
の外周縁全に圧密シールを付与する。該弁デイス
ク４１は、軽量なシート金属でつくられているの
で、開弁方向に急速な始動に対し比較的小さい慣
性と小さい抵抗をもつ。

該レベルリング２３の上面にその外周縁と円形
ガスケツト２５との間に、環状凹部があり、該環
状凹部は、該弁デイスク４１の下面並に円形ガス
ケツト２５更に又フラツトシールガスケツト３と
関連して、実質上圧密である外部室５９を形成す
る。

該解放弁が作動した即ち「噴気開弁」した事実
を示す視覚的信号を提供するべく、好ましくはプ
ラスチツク材のシリンダ杆形状の明るい着色フラ
ツグ部材６１が上部ハウジング３１の中心の孔に
固着されたスリーブ６３内に摺動可能に装着され
ている。Ｏリング６５は、防湿シールを与えるこ
とと該フラツグ６１をそれが作動された任意の特
定の位置に摩擦係合保持することとの２重の機能
をもつ。１方該フラツグ６１の下端近傍から径方
向に突出するコツタピン６７は、上部ハウジング
３１から該フラツグ６１が完全に抜けでることを
防止する。圧力解放弁が該弁デイスク４１の上動
により作動されるときいつでも、該フラツグ６１
は、該スリーブ６３を介して該上部ハウジング３
１の上面から上方へ突出せしめられる。該解放弁
機構は、圧力状態が通常にもどるとき、それ自
身、自動的にリセツトするようにしてもよいが、
該信号フラツグ６１は、自動的にリセツトされな
いで、手動でリセツトされるまで、該Ｏリング６
５によりその注意引き付け位置に保持される。か
くして、該装置の定期的点検をする管理者は、そ
の点検の瞬時に再び通常状態にあるかも知れなく
ても、その最近の点検以後は、該解放弁が作動し
た即ち噴気開弁した事実を知らされる。

視覚信号フラツグ６１に加え、遠隔地点で解放
弁作動の表示を与えることがしばしば望まれる。
この目的のため、該上部ハウジング３１は、下記
に説明するようなリモートスイツチ機構を挿着す
る透孔７１を設けられる。しかし乍ら、若し、電
気回路を介してのリモート表示を望まないなら
ば、本装置を組み立てるとき、該スイツチ機構は
全く省かれて、上部ハウジング３１の透孔７１
は、電気連結ボツクス等の不要な孔を閉塞る使用
される通常の種類の従来のプラグ７３により閉塞
され、雨が該透孔７３を通して侵入すること而し
て更に該解放弁の可動部材上で凍結するおそれを
防止する。

茲に記載された構造に於て、該弁デイスク４１
のシール面以外は、弁の１部でも該タンク内に延
び或は解放弁孔４５の大きさを制限するものはな
いことに注意すべきである。

今、第１図の解放弁の好ましい形式は、変圧器
タンクの上部上に組み込まれてタンク内の圧力は
10p.s.i.が臨界であると考え、該弁がタンク内の
圧力がこのレベルに上昇するときいつでも作動し
てタンク圧力を解放するように設計したものと仮
定される。更に、タンク内の圧力に曝される弁デ
イスク４１の表面積が193.5cm²（30平方インチ）
に等しいこと並に外部室５９内に存する圧力に曝
される弁デイスク４１の表面積が約129cm²（20平
方インチ）であること更には重い方の外側ばね４
９は、弁デイスク４１の外側上面に対し85.7Kgｆ
（189ポンド）の力を加えるよう設計される１方軽
い方の内側ばね３９は、該弁デイスク４１の内側
上面に対し50.3Kgｆ（111ポンド）の力を加えるよ
うに設計されることが想定される。該内側ばね３
９と該外側ばね４９の合力は、該弁デイスク４１
を平坦シールガスケツト３に圧接シールするべく
協力する。該両ばねの合力は、136Kgｆ（300ポン）
に等しいので、又該変圧器の圧力に曝される弁デ
イスク４１の面積は約193.5cm²（30平方インチ）
に等しいので、該弁デイスク４１は、該タンク内
の圧力が68.9KPa（平方インチ当り10ポンド）の
レベルに達するまでかたくシールされたままであ
る。

タンク内の圧力が68.9KPa（10p.s.i.）の臨界圧
力に達したとき、該弁デイスク４１の外縁と円形
ガスケツト２５間のシールは、弱くなり始めて該
タンクからの圧力は該外部室５９内に漏れ始め
る。この外部室内へ漏出するガスがタンク内のガ
スの圧力、即ち、68.9KPa（10p.s.i.）と同じ圧力
下にあり、而して該外部室５９内へ漏れるこの圧
力は、該弁デイスク４１よりもたらされるシーリ
ング効果より及び該弁デイスク４１のフランジ５
１を該第１シーリングガスケツト３に対し当接す
ることにより付与される圧力シールにより一時的
に維持される。

この構造は米国特許第3217082号に既に記載さ
れたものでその装置は、主題の発明を除き、該特
許に開示された第９図の実施例に全ての点で似て
いる。

本発明の装置と米国特許第3217082号のそれと
の基本的な相異は、該外部シールガスケツトあ
る。その特許に見られるように、Ｏリング２７の
形状のシールガスケツトは該特許の装置に使用さ
れている。本発明に於て、シールガスケツト３
は、該特許のＯリングガスケツト２７と比べ、こ
れと異なる形態及び作動特性を有する。

第２図及び第３図に見られるように、ガスケツ
ト３はメーソンタイプのガラスび詰容器に多年に
亘り使用されているシールガスケツトに似のフラ
ツトである。該ガスケツト３は、該レベルリング
２３の凹部内に位置せしめられて居り、該凹部の
上面は平坦であり、該凹部の上方内側領域の幅は
該ガスケツト３の厚さと実質的に等しいが該凹部
の外部域の幅はガスケツト３の厚さよりも大き
い。該ガスケツトはゴム又は従来のどんなガスケ
ツト材からでも形成される。

該ガスケツト３内縁は、該凹部５内に形成され
た円周溝７内に持されている。該ガスケツト３の
外縁は、該レベルリング２３の壁を越えて突出し
その突出部は下向きに湾曲されて弁デイスク４１
のフランジ５１の内面と接触せしめられ、いわゆ
る「ウインドシールワイパ」作用を奏する。該作
用は、ゴム片が摺動面に対して傾斜して接触する
ことにより、一方の摺動時は接触圧力が大にな
り、他方の摺動時は接触圧力が低くなる作用を言
い、弁デイスク４１が上動してガスケツト２５と
の触から離れるときは、該弁デイスク４１のフラ
ンジ５１とガスケツト３の接触圧力が高まつて気
密性が増し、弁デイスク４１が充分上昇して接触
部分が離れるまで気密を保つ。それゆえ前記の視
覚フラツグ６１を備えるときはこれを充分に上昇
させることができ、また透孔７１にリモートスイ
ツチ機構が装着されているときはこれを確実に作
動させることができる。そして、弁デイスク４１
の下即ち塞動に対しては、ガスケツト３の抵抗は
小く、該弁デイスクは直ちに復帰することができ
る。したがつて、該ガスケツト３により、シーリ
ング作用が改良され、かつ急速な再シーリングが
できる利点を有する。

ガスケツト３の設計は、寸法許容誤差、調合、
デユーロメーター定格等のフアクターが上昇圧力
時の本装置の作動性に何等影響を及ぼさないもの
である。特許第3217082号のＯリングガスケツト
２７に於ては、そのようなフアクターが、正確に
制御されなければ、該特許装置の不定の作動性を
もたらす。

このように、本発明のガスケツト配備は、作動
性の向上をもたらすばかりでなく不良品の減少と
共に製造コストの低下、並に製品品質制御の最小
化をもたらす効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は、閉塞位置にある状態で示され且つ電
力変換装置の閉塞容器上に装着されて示されてい
る本発明の圧力解放装置の縦断面図、第２図は、
本発明装置の弁を閉塞位置で示された本発明を組
み込んだシール配備状態の１部拡大断面図、第３
図は、該弁を開放の即ち作動位置で示された仝装
置の一部拡大断面図を示す。 １……本発明装置、３……平たいガスケツト、
５……凹部、７……円周溝、１３……筒状基部、
１４……円形開口、１５……頂壁、１６……ハウ
ジングタンク、２３……レベルリング、３１……
上部ハウジング、帽体、４１……弁デイスク（閉
塞部材）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 電気装置を密封する容器１６と圧力解放弁の
   組み合せであつて、該圧力解放弁が、該容器内に
   形成された円形透孔１４を囲繞し、且つ、シール
   する関係を有して取り付けられた筒状体１３であ
   つて、該容器１６に通じる開口２３を有するもの
   と、 該開口２３に隣接して筒状体に配設された円形
   のガスケツト２５と、 軽スプリング３９と、 該開口２３を閉塞するために該軽スプリングに
   よつて該ガスケツトと係合するように偏倚されて
   いる弁デイスク４１であつて、筒状体１３の周縁
   に延出して下方に延びるフランジ部５１により、
   該フランジ部５１の下端が大気に開放されるよう
   に形成されるものと、 該軽スプリングを囲繞すると共に該弁デイスク
   と係合する重スプリング４９であつて、弁デイス
   ク４１に圧縮係合されるものと、 締着手段３３によつて該筒状体１３に固着され
   ると共に該軽スプリング３９及び重スプリング４
   ９を保持するように配設される帽体３１と、 該筒状体１３の周縁に形成された凹部５に配設
   された平たいシーリングガスケツト３であつて、
   下方に延びるフランジ５１の内面に下向きに湾曲
   して当接するように配設された可撓性を持つ端部
   を有するものと、を備え、該凹部５は、ガスケツ
   ト３の曲がりを許容して所望のシールを形成し、
   環状ガスケツト２５が開放されてバルブ開放圧力
   が増大したときに当該平たいシーリングガスケツ
   ト３が一時的にシールを行なうことを特徴とする
   圧力解放装置。 ２ 筒状体１３に外部室５９を形成すると共に該
   外部室５９はガスケツト２５とシーリングガスケ
   ツト３と下方に延びるフランジ部５１と共に、弁
   デイスク４１がガスケツト２５から離れるとき
   に、該ガスケツト２５を超えて移動する圧力媒体
   を収容するための圧力室を構成し、それによつ
   て、弁デイスクが、容器１６の超過圧の急速な解
   放をするために該弁デイスクを押し上げるように
   作用する圧力媒体に全体的にさらされることを特
   徴とする、特許請求の範囲第１項記載の圧力解放
   装置。 ３ ガスケツト３の内周側がガスケツト凹部５の
   上部の円周溝７に保持され、ガスケツト凹部５の
   外周側の幅がガスケツト３の厚みよりも大きいこ
   とを特徴とする、特許請求の範囲第１項又は第２
   項記載の圧力解放装置。