JPH0365421B2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0365421B2 JPH0365421B2 JP58125693A JP12569383A JPH0365421B2 JP H0365421 B2 JPH0365421 B2 JP H0365421B2 JP 58125693 A JP58125693 A JP 58125693A JP 12569383 A JP12569383 A JP 12569383A JP H0365421 B2 JPH0365421 B2 JP H0365421B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- weight
- brush
- contact
- sliding contact
- brushes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
- 239000000463 material Substances 0.000 claims description 19
- 239000000203 mixture Substances 0.000 claims description 5
- 239000000956 alloy Substances 0.000 description 7
- 239000000843 powder Substances 0.000 description 2
- 238000005299 abrasion Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 230000001771 impaired effect Effects 0.000 description 1
- 229910052763 palladium Inorganic materials 0.000 description 1
- 229910052709 silver Inorganic materials 0.000 description 1
- 238000003466 welding Methods 0.000 description 1
Landscapes
- Conductive Materials (AREA)
- Contacts (AREA)
Description
本発明は、刷子用摺動接点材料の改良に関す
る。 従来、摺動接点材料としては各種材料が用いら
れ、とりわけ刷子用摺動接点材料としては、
Pd30〜70重量%、Ag30〜70重量%より成る合金
材料が広く用いられていた(昭和40年7月8日に
工業日日新聞社から発行された日本電子材料技術
協会編の新しい接点材料第114、115頁参照)。 然し乍ら、この合金材料で製作した刷子接点で
は軟化温度が低く、整流子との摺動時に凝集して
摩耗粉が生じ易く、接触抵抗が不安定でノイズ発
生の原因となつていた。 本発明は、斯かる欠点を解消すべくなされたも
のであり、前記合金材料を基材としてこれに特定
の材料を僅かに添加させて、軟化温度を高め耐凝
着性を向上させた刷子用摺動接点材料を提供せん
とするものである。 本発明の刷子用摺動接点材料は、組成比で
Pd30〜70重量%、Ag30〜70重量%のPd−Agが
90〜99重量%及び残部がW及びTaの少なくとも
一種を合計で1〜10重量%から成るものである。 本発明の刷子用摺動接点材料に於いて、組成比
でPd30〜70重量%、Ag30〜70重量%のPd−Ag
が90〜99重量%及び残部がW及びTaの少なくと
も一種を合計で1〜10重量%としている理由は、
前記従来の合金材料の耐凝着性を向上すべく軟化
温度を高める為で、W及びTaのうち少なくとも
一種を合計で1.0重量%未満ではその効果を発揮
できず、W及びTaのうち少なくとも一種を合計
で10.0重量%を超えると酸化物の発生量が多くな
り、接触抵抗が高くなり、その上不安定となるも
のである。また、Pd、Agの含有量は、前記従来
の合金材料の組成比に変更を加えない範囲とする
ことにより、従来の合金材料の特性は損なわれる
ことなく発揮されることとなるものである。 次に従来の合金材料を基材とし、これにWを添
加し、表の実施例1に示す成分組成の刷子用摺動
接点材料とし、以下同様にして表に示す成分組成
の本発明による刷子用摺動接点材料と従来の刷子
用摺動接点材料を用いて夫々線径0.7mmの刷子線
材を作り、これを各々長さ8mmに切断し、2本並
列させて一端を幅10mm、長さ13mm、厚さ0.2mmの
台材に溶接し、他端に2Rの円弧状の接触部を曲
成して刷子接点を作つた。そして夫々の刷子接点
を円盤状の整流子に接触させ、整流子を正逆回転
させて下記の試験条件にて摺動試験を行い、摩耗
量及び接触抵抗を測定した処、下記の表の右欄に
示すような結果を得た。 試験条件 電 流:直流0.6A 電 圧:12V 負 荷:抵抗負荷 回転速度:1000回転/分 周 速:130〜120m/min 接触力 :100g 試験時間:7時間
る。 従来、摺動接点材料としては各種材料が用いら
れ、とりわけ刷子用摺動接点材料としては、
Pd30〜70重量%、Ag30〜70重量%より成る合金
材料が広く用いられていた(昭和40年7月8日に
工業日日新聞社から発行された日本電子材料技術
協会編の新しい接点材料第114、115頁参照)。 然し乍ら、この合金材料で製作した刷子接点で
は軟化温度が低く、整流子との摺動時に凝集して
摩耗粉が生じ易く、接触抵抗が不安定でノイズ発
生の原因となつていた。 本発明は、斯かる欠点を解消すべくなされたも
のであり、前記合金材料を基材としてこれに特定
の材料を僅かに添加させて、軟化温度を高め耐凝
着性を向上させた刷子用摺動接点材料を提供せん
とするものである。 本発明の刷子用摺動接点材料は、組成比で
Pd30〜70重量%、Ag30〜70重量%のPd−Agが
90〜99重量%及び残部がW及びTaの少なくとも
一種を合計で1〜10重量%から成るものである。 本発明の刷子用摺動接点材料に於いて、組成比
でPd30〜70重量%、Ag30〜70重量%のPd−Ag
が90〜99重量%及び残部がW及びTaの少なくと
も一種を合計で1〜10重量%としている理由は、
前記従来の合金材料の耐凝着性を向上すべく軟化
温度を高める為で、W及びTaのうち少なくとも
一種を合計で1.0重量%未満ではその効果を発揮
できず、W及びTaのうち少なくとも一種を合計
で10.0重量%を超えると酸化物の発生量が多くな
り、接触抵抗が高くなり、その上不安定となるも
のである。また、Pd、Agの含有量は、前記従来
の合金材料の組成比に変更を加えない範囲とする
ことにより、従来の合金材料の特性は損なわれる
ことなく発揮されることとなるものである。 次に従来の合金材料を基材とし、これにWを添
加し、表の実施例1に示す成分組成の刷子用摺動
接点材料とし、以下同様にして表に示す成分組成
の本発明による刷子用摺動接点材料と従来の刷子
用摺動接点材料を用いて夫々線径0.7mmの刷子線
材を作り、これを各々長さ8mmに切断し、2本並
列させて一端を幅10mm、長さ13mm、厚さ0.2mmの
台材に溶接し、他端に2Rの円弧状の接触部を曲
成して刷子接点を作つた。そして夫々の刷子接点
を円盤状の整流子に接触させ、整流子を正逆回転
させて下記の試験条件にて摺動試験を行い、摩耗
量及び接触抵抗を測定した処、下記の表の右欄に
示すような結果を得た。 試験条件 電 流:直流0.6A 電 圧:12V 負 荷:抵抗負荷 回転速度:1000回転/分 周 速:130〜120m/min 接触力 :100g 試験時間:7時間
【表】
上記の表で明らかなように実施例1〜8の刷子
接点は従来例1〜3の刷子接点に比し摩耗量が著
しく少なく、接触抵抗が低く安定していることが
判る。これはひとえに実施例1〜8の刷子接点の
刷子線材を構成している本発明の刷子用摺動接点
材料が、摺動時にW、Taの少なくとも一種によ
り軟化温度が高められ、耐凝着性が向上されるか
らに他ならない。 以上詳記した通り本発明による刷子用摺動接点
材料によれば、従来の刷子用摺動接点材料に比べ
著しく耐摩耗性に優れ、摩耗粉の発生量が極めて
少なく、ノイズの発生が殆んど無く、また従来の
刷子用摺動接点材料による場合よりも低く安定し
た接触抵抗を有する刷子接点を得ることができる
という効果がある。
接点は従来例1〜3の刷子接点に比し摩耗量が著
しく少なく、接触抵抗が低く安定していることが
判る。これはひとえに実施例1〜8の刷子接点の
刷子線材を構成している本発明の刷子用摺動接点
材料が、摺動時にW、Taの少なくとも一種によ
り軟化温度が高められ、耐凝着性が向上されるか
らに他ならない。 以上詳記した通り本発明による刷子用摺動接点
材料によれば、従来の刷子用摺動接点材料に比べ
著しく耐摩耗性に優れ、摩耗粉の発生量が極めて
少なく、ノイズの発生が殆んど無く、また従来の
刷子用摺動接点材料による場合よりも低く安定し
た接触抵抗を有する刷子接点を得ることができる
という効果がある。
Claims (1)
- 1 組成比でPd30〜70重量%、Ag30〜70重量%
のPd−Agが90〜99重量%及び残部がW及びTaの
少なくとも一種を合計で1〜10重量%であること
を特徴とする刷子用摺動接点材料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58125693A JPS6017036A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | 刷子用摺動接点材料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58125693A JPS6017036A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | 刷子用摺動接点材料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6017036A JPS6017036A (ja) | 1985-01-28 |
JPH0365421B2 true JPH0365421B2 (ja) | 1991-10-11 |
Family
ID=14916360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58125693A Granted JPS6017036A (ja) | 1983-07-11 | 1983-07-11 | 刷子用摺動接点材料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6017036A (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5080493A (ja) * | 1973-11-22 | 1975-06-30 | ||
JPS54130437A (en) * | 1978-03-31 | 1979-10-09 | Matsushita Electric Works Ltd | Silver-palladium type alloy sputtered contact point |
-
1983
- 1983-07-11 JP JP58125693A patent/JPS6017036A/ja active Granted
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5080493A (ja) * | 1973-11-22 | 1975-06-30 | ||
JPS54130437A (en) * | 1978-03-31 | 1979-10-09 | Matsushita Electric Works Ltd | Silver-palladium type alloy sputtered contact point |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6017036A (ja) | 1985-01-28 |