JPH036347Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は指に装着して人体表面のつぼを押圧刺
激する指圧器に関する。

〔従来の技術〕

従来、指に装着する指圧器は実開昭57−7539号
公報、実開昭57−57844号公報などに記載された
ものが知られている。

前記実開昭57−7539号公報のものは、第５図に
示すように、ゴムなどの指サツク１１の表面に凸
部分１２を設けたものであり、実開昭57−57844
号公報のものは、第６図に示すように、盤１３の
下面に短軸１４を、上面に大小の指掛けバンド１
５を設けたものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

一般に、指圧は指先に大きな力が掛かるので、
指圧器を用いて指圧をする場合には、指圧器と指
が適合していないと指が疲れ、また、適切な指圧
ができない。

第５図のものを大きさの異なる指に適合させる
には、数種類の指サツク１１を必要とするので、
複雑な形状の金型を数種類必要としてコストが高
くなる。また、指サツク１１が軟質である場合、
凸部分１２が不安定となり、使いずらく、接合部
で分離しやすい。

第６図に示すものは、大小の指掛けバンド１５
を設けて指に適合する範囲を広げるようにしてい
るが、限度があり、そして、バンドであつて傾動
するので不安定である。

本考案は前記のような欠点を除き、コストが安
く、かつ、指に適合して使い安い指圧器で、さら
に多様の使い方のできる指圧器とすることを技術
的課題とするものである。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は軟質材製で指挿入孔７を備え、かつ、
その直径が伸縮できるように形成して指に適合で
きるように形成した筒状内挿体６と、該筒状内挿
体６を挿入する筒状内挿体挿入孔２を備え、下面
に複数個の指圧用小突起３を突設し、上面に１個
の指圧用大突出部４を突設した指圧具１とを組み
合わせて指圧器とした。

〔作用〕

本考案は筒状内挿体６に指を挿入し、さらに、
それを指圧具１に挿入して指圧に使用する。

そして、指の腹側が、指圧具１の指圧用小突起
３側となるようにして、指圧具１に指を挿入し
て、複数個の指圧用小突起３を用いて指の腹側で
指圧を行うと、繊細な指圧を行うことができる。

また、前記のようにして指圧具１に挿入した指
を折り曲げて手を握り、指圧用大突出部４が握つ
た手の外側となるようにして、１つの指圧用大突
出部４で力強く指圧を行うことができる。

〔実施例〕

第１図ないし第３図は本考案の一実施例を示す
図であり、筒状内挿体６は合成樹脂やゴムなどの
若干軟質の材料で形成し、指挿入孔７を備え、か
つ、縦方向に切目８を設けてある。

なお、この切目８は先端の一部を接続したもの
として形成することもでき、また、一部が接続し
た切目８を複数本、接続部が互い違いになるよう
にして形成することもできる。

指圧具１は、前記筒状内挿体６より硬い合成樹
脂、ゴムなどで成形し、筒状内挿体挿入孔２を備
え、下面に複数個の指圧用小突起３が設けられ、
上面に１個の指圧用大突出部４と切欠き５が形成
されている。

第４図は本考案の筒状内挿体６の他の実施例で
あり、筒状内挿体６はゴム製のスポンジ、合成樹
脂製のスポンジまたは軟質のゴムで成形され、伸
縮できるようになつている。

そして、前記筒状内挿体６は内径の異なるもの
を数本用意しておき、使用するときは指に適合す
る筒状内挿体６を選んで、指圧具１と組み合わせ
て使用する。

〔考案の効果〕

本考案は、指圧具１の下面に複数個の指圧用小
突起３を突設し、上面に１個の指圧用大突出部４
を設けたものである。

したがつて、指圧用小突起３を用いて指の腹側
で繊細な指圧が行えると共に、その指を折り曲
げ、手を握るだけで、指圧用大突出部４を、握つ
た手の外側にして、１つの指圧用大突出部４で、
かつ、握つた手で、力強く指圧を行うことがで
き、多様な指圧を行うことができる。

そして、指圧具１と指の間に比較的軟らかい筒
状内挿体６を介在させるようにしたので、指圧具
１が指によくなじみ、使用しやすい。

また、筒状内挿体６は数個用意したもののなか
から選択でき、かつ、その直径が伸縮するので、
指と指圧具１によく適合する。

そして、成形に複雑な金型を必要とする指圧具
１は１個ですむので、指に適合する指圧器を安価
に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の指圧具の斜視図、
第２図は同筒状内挿体の斜視図、第３図は同筒状
内挿体を指に装着した図、第４図は他の実施例の
筒状内挿体の斜視図、第５図及び第６図は従来例
を示す図である。 １……指圧具、２……筒状内挿体挿入孔、３…
…指圧用小突起、４……指圧用大突出部、６……
筒状内挿体、７……指挿入孔、８……切目。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 軟質材製で指挿入孔７を備え、かつ、その直
   径が伸縮できるように形成した筒状内挿体６
   と、筒状内挿体挿入孔２を備え、下面に複数個
   の指圧用小突起３を突設し、上面に一個の指圧
   用大突出部４を突設した指圧具１とを組み合わ
   せた指圧器。 (2) 筒状内挿体６に縦方向の切目８を設け、直径
   が伸縮できるように形成した実用新案登録請求
   の範囲第１項記載の指圧器。 (3) 筒状内挿体６をゴム製のスポンジ、合成樹脂
   製のスポンジまたは軟質ゴムなどの伸縮できる
   材料で形成して、直径が伸縮できるように形成
   した実用新案登録請求の範囲第１項記載の指圧
   器。