JPS63922Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は鏝に関する考案であり、使用時に握り
しめた指を直接背金に押し付ける苦痛を除去する
目的で考案されたものである。

周知の如く鏝を使用する場合鏝板をかなり強く
塗面に押し付ける必要があり従来は柄を握りしめ
た指の外側面を背金部に押し当てゝ鏝振れの安定
を計ると共に加圧していたが、背金の表面積が広
い場合はまだしも細巾の断面が半円形、角形のも
のでは特に長時間使用すると指が痛く、苦痛であ
つた。

本考案は斯かる問題点を解決し、指の表面が直
接に背金に当たることなく指の苦痛を除去し、し
かも鏝板には充分な加圧力と安定性が期待出来る
鏝を提供する目的で考案されたものである。

以下本考案を図面に就いて説明すると、１は鏝
板である。２は鏝板１の上面に固着した背金であ
る。３は下面に長手方向に沿つて前記背金２の巾
及び高さ相当分を切欠し背金填め込み溝４を形成
して背金２の上側より被覆し、下面側を接着剤５
を介して鏝板１の上面に接着した指保護板であ
り、材質としては弾性反撥力を有する発泡性のゴ
ム材、或は合成樹脂材、木材質のものが適する。
６は背金２に略逆Ｌ字形に設けた握り柄部であ
る。７は背金２と鏝板１を固着したカシメ鋲であ
る。

本考案は斯かる構成なる故に第３図に示す如く
握柄部を握つて指の外側面を下側に強く押し付け
ても軟質の指保護板３に指が接当するので少しも
苦痛を感じず充分に強く押し付けることが出来、
此の押付力は鏝板１にそのまゝ伝えられ安定した
長時間の鏝の使用が可能となり、作業性の向上に
大きく寄与する考案である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を示す正面図である。第２図は
平面図である。第３図は本考案品の使用状態を示
す正面図である。 １……鏝板、２……背金、３……指保護板、４
……背金填め込み溝、５……接着剤、６……握り
柄部、７……カシメ鋲。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 鏝板１の上面に背金２を固着し、背金２の上
   側より、下面側に背金２が填め込み出来る大き
   さの背金填め込み溝４を形成した弾性反撥力を
   有する材質からなる指保護板３を填め込みして
   被覆し、指保護板３の下面側を接着剤５を介し
   て鏝板１上に接着し、背金２にほぼ逆Ｌ字形に
   握り柄６を設けたことを特徴とする鏝。 (2) 指保護板３がゴム材質からなることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の鏝。 (3) 指保護板３が合成樹脂材であることを特徴と
   する実用新案登録請求の範囲第１項記載の鏝。 (4) 指保護板３が木材質であることを特徴とする
   実用新案登録請求の範囲第１項記載の鏝。