JPH0362430A - 電磁スイッチ - Google Patents

電磁スイッチ

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JPH0362430A
JPH0362430A JP19623089A JP19623089A JPH0362430A JP H0362430 A JPH0362430 A JP H0362430A JP 19623089 A JP19623089 A JP 19623089A JP 19623089 A JP19623089 A JP 19623089A JP H0362430 A JPH0362430 A JP H0362430A
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岡田 次弘
Toshimi Abukawa
俊美 虻川
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、電磁石の電磁吸引力を利用して電気回路を閉
成するための電磁スイッチに関する。
〔従来の技術〕
電磁スイッチは1種々の電気回路の接点として利用され
ている。その従来例を、第5図及び第6図により説明す
る。
第5図は、電磁スイッチを自動車のスタータ駆動回路の
セフティリレーに用いたもので、まずセフティリレーの
動作概要を説明する。なお、このセフティリレーは、r
HI TACT I  自動車部品新製品サービス資料
速報J(83,3,11日立製作所発行)掲載のものか
ら抜粋したものである。
第5図において、50はバッテリー 51はキースイッ
チ、52はセフティリレー、53は交流発電機、54は
スタータである。
自動車のキースイッチ51をC位置(エンジン始動位置
)にすると、セフティリレー52の電子回路55がバッ
テリーのプラス極と接続され、電磁スイッチ56の電磁
コイル57の一端もプラス極と接続される。キースイッ
チ51をACC位置(通常走行位置)にしても、電子回
路55はバッテリーのプラス極と接続される。
電磁スイッチ56は、電磁コイル57に電流が流れると
、接点を閉じてB、S端子の固定接点59.60が短絡
されるようになっている。
電子回路55は、発電機53からP端子を経て発電機信
号ひいてはエンジンの回転数に関する電気信号を入力す
る。電子回路55は、この電気信号により、エンジン回
転数が所定の回転数(スイッチ切離しの基準となる回転
数)以上になると。
電子回路55の出力段トランジスタ55aをオフさせ、
所定のスイッチ切離し解除回転数以下ではオンさせ、そ
の中間ではヒステリシス特性を持たせている。
このような構成をなすことで、エンジン始動に当たり、
キースイッチ51を接点C位置にすると、電磁コイル5
7に電流が流れ、スイッチ56の可動接点58が固定接
点59.60に接してB、S端子が短絡され、スタータ
54の電磁スイッチ56にバッテリ電流が供給される。
すると、スタータがエンジンを開動し、やがてエンジン
が自刃で回転を開始する。その回転数が所定の切離し回
転数以上に上昇すると、前述したように、出力段トラン
ジスタ55aがオフし、電磁コイル57は消磁されて電
磁スイッチ56が開放するので、キースイッチ51をC
位置にしたままでも、スタータへの電源の供給は断たれ
、スタータとエンジンの噛み合いは解かれる。そして、
エンジンが切離し回転数以下に下がっても、所定の切離
し解除回転数以下にならない限り、この状態は続く。
すなわち、このセーフティリレー52は、文字通りエン
ジンが確実にかかったならば、スタータがエンジンによ
り逆に高速で回転されることを防ぎ、また、エンジンが
かかっている時にキースイッチ51を誤ってC位置にし
たとしても、スタータ54が作動してエンジンと撃突し
て噛み込みが発生する不具合をなくし、スタータの破壊
防止しと耐久性の向上を図る役割をなす。
つぎに、上記電磁スイッチ56の従来の内部構造を第6
図の縦断面図により説明する。
電磁コイル57は、ボビン61に巻かれて、そのコイル
両端子57a、57bがスイッチ容器外部に導出される
。電磁スイッチ56の電磁機構部は、電磁コイル57に
電流を流した時に磁気回路を形成する継鉄62.ヨーク
63.継鉄64.可動コア65及びこれらの間の磁気ギ
ャップGで構成され、この時の磁気エネルギーにより、
可動コア65は、磁気ギャップGをなくすように継鉄6
2側に吸引される。
可動コア65には、その外周に銅製の円環状の短絡子(
可動接点)58及び絶縁ブツシュ66が重ね合った状態
で摺動可能に嵌装され、この短絡子58.絶縁ブツシュ
66を挾んだ状態で、一方何に戻しばね67が、他方側
に圧接ばね68が配置されている。
そして通常(電磁コイル57に電流が流れτいない時)
は、戻しばね67の力により、可動コア65及び短絡子
58.絶縁ブツシュ66が図の左方向に押されて、短絡
子58とS接点59.S接点60は所定のギャップを保
って開放状態にある。
電磁コイル57に電流が流れると、前述したように継鉄
62.ヨーク63.継鉄64.可動コア65で磁気回路
を形成して、可動コア65が戻しばね67に抗して右方
向に磁気吸引され、これに伴って、接点機構系の短絡子
58.絶縁ブツシュ66も同方向に移動して、短絡子5
8が、B、S接点59,60に当接する。可動コア65
は、短絡子58.ブツシュ66を残したまま、圧接ばね
68の力に抗して更に右へ進み、継鉄62と磁気吸着す
るまで移動する。この状態で、圧接ばね68の力により
B、S接点59,60に短絡子58が圧接し、B、S接
点は確実に短絡される。
なお、電磁スイッチの従来例としては、他に多種類存在
するが、電磁石機構は大同小異である。
一方、電気接点開閉機構は多様であるので、その態様例
を第7図に例示する。
第6図では、可動体に伴って短絡子を下側の固定接点に
移動させる場合には、電磁石を励磁しての磁気吸着力に
より、上側の固定接点に移動させる場合には、電磁石を
消磁して可動体を戻しばねの力により行うものとしであ
る。これらの接点機構は、平行2接点、平行3接点以上
であってもよい。
〔発明が解決しようとする課題〕
前述した従来技術では、電磁コイル、ヨーク。
可動コア等よりなる電磁駆動機構(磁気回路形成機構)
と、短絡子(可動接点)、固定接点等で構成される接点
機構とを、別系統で構成しである。
そのために、電磁スイッチの機構全体の部品点数が増加
すると共に、それぞれの機構の設置スペースを要するた
めに、構造が複雑で装置が大形化する傾向があった。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたもので、その目的
とするところは、部品点数の削減、構造の簡略化を図っ
て、小形、軽量にして製品コストの低減を図り得る電磁
スイッチを提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、上記目的を達成するための基本的な課題解決
手段(第1の課題解決手段)として、次のように構成す
る。
すなわち、電磁石と、この電磁石と共に磁気回路の一部
をなして、電磁石の励磁により磁気吸着可能に配置され
る可動体とを有し、且つ前記電磁石と前記可動体との磁
気吸着面同士を良導電性を有する強磁性体により形成し
て、磁気回路の一部となるこれらの磁気吸着面により電
気回路を閉成するための電気接点を構成してなる。
第2.第3の課題解決手段は、第工の解決手段の応用例
である。これらを、内容の理解を容易にするため、第1
図から第4図までの実施例の符号を引用して説明する。
第2の課題解決手段を、第1図の符号を引用して説明す
れば、 固定ヨーク1内に、電磁コイル3と、磁性を有するコア
部4a付きの可動体4とを内装し、このヨーク1.コア
部4a等により、電磁コイル通電時に磁気回路を形成し
て、可動体4が戻しばね5の力に抗してヨーク1側に磁
気吸着されるよう設定し、 且つ、磁気回路の一部となるヨーク1と可動体4との磁
気吸着面1’、4’同士を良導電性を有する強磁性体で
形成し、これらの磁気吸着面l′4′にて電気回路を閉
成するための電気接点を構成してなる。なお、本課題解
決手段では、可動体4の少なくとも一部が磁性を有する
コア部4aで構成されるが、可動体4のコア部以外には
、非磁性部材を用いても良く、例えば、第2図では、可
動体4を磁性のコア部4aと非磁性の円板部4b′とで
構成している。但し、磁気回路の一部たる可動体側の磁
気吸着部4′は、強磁性(良導電性でもある)であるこ
とは、既述した通りである。
第3の課題解決手段を、第4図の符号を用いて説明する
と、 固定ヨーク1、電磁コイル3、可動体4等の配置構造は
基本的に第2の課題解決手段と同様で、磁気回路の一部
となるヨークlと可動体4との磁気吸着面1’、4’同
士を良導電性を有する強磁性体で形威し、これらの磁気
吸着面にて電気回路を閉成するための電気接点を構成し
、 且つ可動体4は、電磁コイル3の非通電時に可動体4が
戻しばね5の力により反磁気吸引側に移動すると、その
移動を所定の範囲で規制するストッパ8により係止され
る構造とし、 電磁コイル非通電時に当接するストッパ8と可動体4と
のそれぞれの係止面8’、4’にも、磁気吸着時の電気
接点と別の回路切換用の電気接点17.18及び4′を
配置してなる。
〔作用〕
第1の課題解決手段によれば、電磁石の通電時(励磁時
)には、電磁石と可動体とが磁気回路の形成要素となり
、電磁石からの磁気エネルギーによって、可動体が電磁
石側に磁気吸着される。
そして、この電磁石と可動体との磁気吸着面同士が、電
気回路の接点を構成するために、磁気吸着により電気回
路を閉成することになる。この場合、電磁石側の磁気吸
着面(固定接点として機能)及び可動体側の磁気吸着面
(可動接点として機能)は、良導電性を有する強磁性体
であるので、その接触を確実に行い、且つ電流を充分に
流し、スイッチとしての機能を良好に発揮することがで
きる。
しかして、本課題解決手段によれば、電磁スイッチの磁
気回路の一部(電磁石と可動体との磁気吸着面)に、電
気接点を設定することが可能となり、従来は別系統で構
成されていた電磁翻動機構(磁気回路形成機構)と電気
接点機構とを、共通の部品を用いて兼用させることが可
能となる。従って、部品点数の削減、構造の簡略化を図
り、これに伴って装置の小形化、製作コストの低減化に
貢献することができる。
次に第2の課題解決手段では、第1の課題解決手段に対
応する電磁石が、電磁コイル3により励磁される固定ヨ
ーク1によって構成されることになる。そして、電磁コ
イル3の通電時には、ヨーク1及び可動体4のコア部4
aが磁気回路を形成して、可動体4が戻しばね5の力に
抗してヨークl個に磁気吸着される。ヨーク1と可動体
4との磁気吸着面1’、4’が良導電性の強磁性体で構
成することから、この磁気吸着に接点機能を与えて、電
気回路が閉成される。この場合の、利点は、上記第1の
課題解決手段で述べた通りである。なお、電磁コイル3
の非通電時には、戻しばね5の力により、ヨークlから
可動体4が引き離されて、電気回路の接点が開放される
次に第3の課題解決手段によれば、電磁コイル3の通電
時の動作は、第2の課題解決手段同様で、磁気回路形成
要素のヨークエと可動体4との磁気吸着面1’、4’同
士が電気接点を兼ねて電気回路を閉成する。
また、電磁コイル3の非通電時には、第4図に示す如く
戻しばね5の力により、磁気吸着面(電気接点)1’、
4’同士は離れ、可動体4は反磁気吸引側に移動し、ス
トッパ8に係止する。すると、可動体4とストッパ8と
の係止面4’  8’にも、別の接点4′及び17.1
8が形成されているので、この接点同士が短絡して、別
の電気回路を閉成する。しかして1本課題解決手段では
、接点を複数系統として電気回路を切換える場合の電磁
スイッチにも、適用が可能となる。
〔実施例〕
本発明の実施例を第1図ないし第4図により説明する。
第工図は本発明の第I実施例を示す縦断面図である。
第1図において、1は一部(図面では上部)が開口され
た円筒形のヨークで、ヨーク1内部には、ボビン(電気
絶縁材)2に巻装された電磁コイル3と、ボビン2の軸
孔2aに軸方向に移動可能に挿入された可動体4と、戻
しばね5が内装される。
可動体4は、円柱コア部4aとその一端に形成した円板
部4bとで構成され1円柱コア部4aがボビン軸孔2a
に挿入され、円板コア部4bは軸孔2a外部に配置され
る。本実施例の円柱コア部4aと円板部4bとは、同じ
磁性材料で一体成形される。ボビン軸孔2a内には、ば
ね受けとなる段部6付きのばね収納部7が形成され、こ
のばね収納部7内に戻しばね5が嵌装される。戻しばね
5の一端は、可動体4の円板部4bの下面(Ht面)に
接して、ばね5の力が円板部4bを介して可動体4に押
し上げ力として作用する。
8は、電磁気絶縁材で形成された外装を兼ねる容器状の
ストッパで、ヨーク1と可動体4は、このストッパ8に
より囲まれており、電磁コイル3の非通電時には、可動
体4の円板部4bの上面が戻しばね5の力でストッパ8
に当接し、円板部4bがヨークlの上面l′と規定のギ
ャップG1以上に離れないよう設定しである。このギャ
ップGlは、可動体4の下面とヨークl内底間のギャッ
プG2よりも小さくして、可動体4が電磁コイル3の励
磁作用により磁気吸引された時に、その円板部4bの下
面4′がヨークlの上面l′に当接する構造としである
。ヨークlと可動体4とは、強磁性で良導電性、高耐食
性を有する鋼材、例えば、フェライト系ステンレス鋼か
らできている。
電磁コイル3のリード線a、bは、ストッパ8の外部に
引き出されている。
9、工Oは、各種の電気機器に電流を供給するためのリ
ード線で、リード線9はヨークl側に接続され、リード
線10はストッパ8の上部に固着した中継部(導電金属
)11を介して可動体4の円板部4bに接続される。
次に本実施例の動作について説明する。
上記構成よりなれば、電磁コイル3に必要量の電流を流
して励磁すると、ヨーク1.可動体4゜その間の磁気ギ
ャップGl、G2により磁気回路が形成されて、磁束が
発生し、可動体4は戻しばね5の力に抗して磁気吸引さ
れて、その円板部4bの下面4′がヨークl上面l′に
磁気吸着される。この磁気吸着面となる円板部4bの下
面4′及びヨーク上の上面l′は、十分な平面度が確保
され、更に両半部が良好に密着できるよう、可動体4の
円柱コア部4a外周と、それを囲む戻しばね5.ボビン
2の内周面には、適度な隙間が確保され、軸心のずれは
吸収されるようになっている。
このようにして、可動体4の円板部下面4′とヨークl
の上面とが確実に磁気吸着されると、この吸着面は、同
時に電気接点として機能して、その接点を閉成すること
になり、リード線9とリード線10間に確実に電流が流
れる。
しかして本実施例によれば、可動体4とヨーク1とが、
電磁スイッチの駆動機構たる磁気回路としての役割をな
すほかに、可動体4の磁気吸着面4′がスイッチの可動
接点、ヨークlの磁気吸着面1′が固定接点として機能
するので、磁気回路と電気接点機構とを兼用させて、部
品の簡略化を図り、構造簡単にして、小形、しかも製作
コストの低減化を図り得る。また、戻しばね5も、可動
体4と共にボビン軸孔2aのスペースを利用して嵌装す
る構造を採用するので、そのばねの占有スペースを軸孔
2aに吸収させて装置の小形化をより促進させることが
できる。
第2図は本発明の第2実施例の縦断面図を示し、第3図
はその部分断面図で、図中、第1実施例に用いた符号と
同一のものは、同−或いは共通する要素を示す。
以下、第2実施例を第1実施例と異なる点を主に説明す
る。
ヨーク1は、第1実施例と同様に円筒形を呈するが、そ
の上部開口部の内側にゴム性の電磁気絶縁物からなる環
状の弾性体上3を介して、固定接点となる導電性の円環
部1aが係合されている。
この円環部1aは、第3図に示されるように、その延長
部1a’が、ヨーク1の横壁に設けた窓14を介してヨ
ーク1外に引き出され、この延長部la’を介して、リ
ード線10が接続される。
また、円環部1aは、その上面がヨークlの上面l′と
同一平面レベルとなるよう配置される。
また、可動体4は、円柱コア4aと円板部4b′とで構
成されるが、本実施例における円板部4b′は、第1実
施例と異なり電気絶縁物で構成されており、この円板部
4b’の下面に、ヨーク1と同材質の円環部4−1が固
定配置される。
なお、ヨークlと円環部上aとの係合は、第2図に示す
ように円環部la外周に形成した段差突部15がヨーク
1の上部突起16の下面に係合する構造を呈する。この
ような係合構造にしたのは可動体4側に設けた円環部4
−1の磁気吸着力により、円環部1aがヨーク1外部に
抜は出ないようするためである。
本実施例では、電磁コイル3に必要量の電流を流すと、
ヨークエヤ可動体4の円環部4−1.ヨーク1側の円環
部1a、可動体4の円柱コア部4a及び磁気ギャップG
l、02等で磁気回路が形成される。その結果、可動体
4は戻しばね5の力に抗して下側に吸引され、可動体4
の円環部(可動接点)4−1の下面4′がヨーク1の上
面(固定接点)1′及びヨークの一部となる円環部(固
定接点)laの上面にまたがって吸着される。
吸着までの過程では、ヨーク1と円環部1aとの間の弾
性体13による磁気ギャップが磁気回路にとって大きな
磁気抵抗を形成している。しかし、上記吸着により、こ
の磁気ギャップは、円環部4−1の存在で短絡される。
なぜなら、円環部1aは、ヨーク1に弾性体13を介し
て緩く保持され、かつ上面は十分な平面度がでているの
で、可動体4側の円環部4−1に吸着面全面にわたり吸
着されるからである。
その結果、電磁コイル3に励磁したときには、ヨークI
の上面1′、円環部4−工の下面、円環部1aの3者は
、確実に対象範囲全面で吸着しあい、同時に電気接点と
して圧接されるので、リード!9とリード線10とは確
実に接続され、電流を流し得る。
しかして、本実施例によれば、ヨーク1を接点として利
用し、且つ円環部1a、4−1もスペースをさ程要しな
い構造を採用し得るので、部品点数の低減化、装置全体
の小形化を図り得る。
しかも、本実施例では、リード!10を固定接点たる円
環部1aに接続するので、第I実施例のように可動体4
と共にリード線10が動く構造よりも、リード線10の
耐久性を更に向上させることができる。
第4図は、本発明の第3実施例を示す縦断面図である。
本実施例は、可動体4の構造や、ヨーク1と円環部上a
及び絶縁弾性体13の構造は第2実施例と共通するもの
で、異なる点は、第2実施例よりもスイッチ回路を更に
1組追加した点にある。
以下、第2実施例と異なる点を主に説明する。
本実施例における可動体4は、第2実施例と同様に円柱
コア4aと円板部(電磁気絶縁製)4b′とで構成され
るが、円板部4b’には、ヨーク1と同材質の円環部4
−2が配設される。
円環部4−2は、円板部4bの上下面を貫通して、その
上面4′、下面4′のそれぞれが切換タイプの可動接点
を構成する。すなわち、円環部4−2の下面4′は、ヨ
ーク1の上面l′及び円環部1aの上面に対向する。ま
た、円環部4−2の上面4′は、ストッパ8の上部内側
に配設した固定接点17.18の下面に対向して配置さ
れる。
この固定接点17.18は銅製で円弧状を呈している。
この固定接点17.18の下面と可動接点たる円環部4
−2の上面とは、十分な平面度を有するよう形成され、
両者が当接した場合には、良好な密着度が保たれるよう
配慮されてる。
本実施例では、上記構成をなすことにより、電磁コイル
3に電流が流れていない時には、可動体4が戻しばね5
の力により押し上げられて、円環部4−2の上面4′が
ストッパ8側に設けた固定接点17.18に圧接される
。そのため、リード線19.20間に電流が確実に流れ
る。
電磁コイル3に電流を流した場合には、第2実施例でも
既述したように、可動体4が下側に磁気吸引されて、円
環部4−2の下面4′の接点がヨーク上面l′及び円環
部1aの上面に圧接することになる。そして、リード線
9,10間に確実に電流が流れる。
なお、本実施例では、円環部4−2の上面とストッパ側
の固定接点17.18との平面度が不十分であっても、
接点17.18の材料である銅は。
円環部4−2の鋼材より軟らかいので、電磁スイッチを
使用している間に、両接点の圧接面が、平面度を形成す
る方向に摩耗され、そのため、十分な密着が確保される
しかして、本実施例によれば、スイッチ回路を多数組み
込んでも、本発明の所期の目的を奏することができる。
なお、以上の各実施例では、可動体4或いはその円柱コ
ア部4aを強磁性、良導電性及び高耐食性を有する鋼材
で構成すると、比較的高価なものとなる。これを解消す
るには、電気接点となる吸着面にのみこの部材を適用し
、その他には、磁性を有する汎用の鋼材を用いれば、コ
ストをより低減することができる。また、以上の実施例
は、第7図の従来の電磁スイッチの■■■の置き換え例
を示したものであるが、第7図の他の接点方式に本発明
を適用可能であることは、勿論のことである。
〔発明の効果〕
以上のように本発明によれば、電磁駆動機構における磁
気回路の一部となる、電磁石(例えばヨーク)と可動体
との磁気吸着面同士を良導電性を有する強磁性体で構成
し、この磁気吸着面を電気接点とすることから、電気接
点系と電磁駆動機構(磁気回路形成機構)系を共通した
部品で構成することができ、部品点数の削減及び構造の
簡略化を図ると共に、装置の小形化と製作コストの低減
を図り得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の第1実施例を示す縦断面図、第2図
は、本発明の第2実施例を示す縦断面図、第3図は、第
2実施例の一部断面図、第4図は。 本発明の第3実施例を示す縦断面図、第5図は、本発明
の適用対象となる一例として自動車用のセーフティリレ
ーを示す電気回路図、第6図は、従来の電磁スイッチの
一例を示す縦断面図、第7図は、従来より知られている
各種の電気接点の型を示す説明図である。 1.3・・・電磁石(固定ヨーク、電磁コイル)、l′
・・・ヨークlの磁気吸着面(固定接点)、1a・・・
円環部(固定接点)、2・・・ボビン、2a・・・ボビ
ン軸孔、4・・・可動体、4′・・・可動体の磁気吸着
面(可動接点)、4−1.4−2・・・可動接点用の円
環部(可動体の一部)、4a・・・円柱コア部、4b・
・・円板部、4b’・・・絶縁性円板部、5・・・戻し
ばね、6・・・ばね受は部、7・・・ばね収納部、8・
・・ストッパ。 9、工0・・・リード線、11・・・中継部、13・・
・絶縁性弾性体、17.18・・・固定接点、19.2
0・・・リード線。 第 図 第 図 第 図 第 図 8・・・・・・・・・・・・ストッパ 17.18・・・固定接点 19.20・・・リード線 第 5 図 第 図 第 図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、電磁石と、この電磁石と共に磁気回路の一部をなし
    て、電磁石の励磁により磁気吸着可能に配置される可動
    体とを有し、且つ前記電磁石と前記可動体との磁気吸着
    面同士を良導電性を有する強磁性体により形成して、磁
    気回路の一部となるこれらの磁気吸着面により電気回路
    を閉成するための電気接点を構成してなることを特徴と
    する電磁スイッチ。 2、固定ヨーク内に、電磁コイルと、磁性を有するコア
    部付きの可動体とを内装し、このヨーク、コア部等によ
    り、電磁コイル通電時に磁気回路を形成して、前記可動
    体が戻しばねの力に抗して前記ヨーク側に磁気吸着され
    るよう設定し、且つ、磁気回路の一部となる前記ヨーク
    と前記可動体との磁気吸着面同士を良導電性を有する強
    磁性体で形成し、これらの磁気吸着面により電気回路を
    閉成するための電気接点を構成してなることを特徴とす
    る電磁スイッチ。 3、第2請求項において、前記可動体は、前記電磁コイ
    ルの非通電時に前記戻しばねの力で反磁気吸引側に移動
    すると、その移動を所定の範囲に規制するストッパに係
    止するよう設定される電磁スイッチ。 4、固定ヨーク内に、電磁コイルと、磁性を有するコア
    部付きの可動体とを内装し、このヨーク、コア部等によ
    り、電磁コイル通電時に磁気回路を形成して、前記可動
    体を戻しばねの力に抗して前記ヨーク側に磁気吸着され
    るよう設定し、この磁気回路の一部となる前記ヨークと
    前記可動体との磁気吸着面同士を良導電性を有する強磁
    性体で形成し、これらの磁気吸着面により電気回路を閉
    成するための電気接点を構成し、且つ前記可動体は、電
    磁コイルの非通電時に前記可動体が前記戻しばねの力に
    より反磁気吸引側に移動すると、その移動を所定の範囲
    で規制するストッパにより係止される構造とし、電磁コ
    イル非通電時に当接する前記ストッパと前記可動体との
    それぞれの係止面にも、前記磁気吸着時の電気接点と別
    の電気回路を閉成するための電気接点を配置してなるこ
    とを特徴とする電磁スイッチ。 5、第2請求項又は第3請求項において、前記可動体は
    、磁性を有する円柱コア部と、該円柱コア部の頭部に一
    体成形される円板部とよりなり、前記円柱コア部を前記
    電磁コイルのボビンの軸孔に挿入すると共に、該ボビン
    軸孔には、前記可動体の戻しばねを嵌装して、この戻し
    ばねがボビン軸孔外部にある前記円板部にばね力が作用
    する構造として、電磁コイル通電時の前記可動体の磁気
    吸引時には、前記円板部が前記ヨークの一端面に磁気吸
    着し、電磁コイル非通電時には、前気戻しばねの力で前
    記可動体が反磁気吸引側に移動して、前記円板部がスト
    ッパに係止するよう設定され、 この円板部に前記ヨークに対応する可動接点を、良導電
    性を有する強磁性体を用いて形成してなる電磁スイッチ
    。 6、第4請求項において、前記可動体は、磁性を有する
    円柱コア部と、該円柱コア部の頭部に一体成形される円
    板部とよりなり、 前記円柱コア部を前記電磁コイルのボビンの軸孔に挿入
    すると共に、該ボビン軸孔には、前記可動体の戻しばね
    を嵌装して、この戻しばねがボビン軸孔外部にある前記
    円板部にばね力が作用する構造として、電磁コイル通電
    時の前記可動体の磁気吸引時には、前記円板部が前記ヨ
    ークの一端面に形成した固定接点部に磁気吸着し、電磁
    コイル非通電時には、前記戻しばねの力で前記可動体が
    反磁気吸引側に移動して、前記円板部がストッパ側に設
    けた固定接点部に係止するよう設定され、 この円板部の表裏面に、前記ヨークの固定接点に対応の
    可動接点と、前記ストッパの固定接点部に対応の可動接
    点とを配設し、このうち少なくとも前記ヨークの固定接
    点に対応の可動接点を良導電性、強磁性材質とする電磁
    スイッチ。 7、第2請求項ないし第6請求項のいずれか1項におい
    て、前記ヨーク及び可動体には、電気回路のリード線が
    接続される電磁スイッチ。 8、第2請求項ないし第6請求項のいずれか1項におい
    て、前記ヨークは円筒形を呈して、その開口部側の一端
    に前記可動体側の可動接点を磁気吸着するための磁気吸
    着面が形成され、 且つ、このヨークの開口内周縁には、良導電性、強磁性
    を有する円環状の固定接点を該ヨークと一体となるよう
    、電磁気絶縁性の弾性体を介して係合配置して、前記可
    動体側の可動接点が、電磁吸引時に前記ヨークの磁気吸
    着面と前記円環状固定接点にまたがって磁気吸着される
    構造とし、 前記ヨーク及び円環状の固定接点に、電気回路のリード
    線を接続してなる電磁スイッチ。9、第1請求項ないし
    第8請求項のいずれか1項において、磁気回路の一部と
    なる前記電磁石或いは前記ヨークと前記可動体との磁気
    吸着面とを、強磁性、良導電性及び高耐食性を有する鋼
    材で構成し、磁気回路形成要素の残りの部分は、汎用の
    磁性鋼で構成してなる電磁スイッチ。
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