JPH0361765A - 変速制御装置 - Google Patents

変速制御装置

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JPH0361765A
JPH0361765A JP33592789A JP33592789A JPH0361765A JP H0361765 A JPH0361765 A JP H0361765A JP 33592789 A JP33592789 A JP 33592789A JP 33592789 A JP33592789 A JP 33592789A JP H0361765 A JPH0361765 A JP H0361765A
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JP
Japan
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belt
control device
pulley
transmission
speed change
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JP33592789A
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Naomichi Shito
市東 直道
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TOKYO JIDO KIKO KK
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TOKYO JIDO KIKO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、可変径変速プーリを用いたベルト変速装置
を、雨水、水蒸気、粉塵などの悪環境下に設置しても、
適正に長期の連続自動制御運転を可能にするための変速
制御装置に関する。特に大慣性をもつ負荷機器は屋外設
置される例が多く、斯かる負荷機器に適する変速制御装
置に関する。
〔従来技術〕
第1図(A)および(B)は、従来の変速制御装置を適
用したベルト変速機全体の側面図および正面図をそれぞ
れ示している。同図中、lはベルト変速機、2は主電動
機、3はウオーム減速機、4はギヤヘッド4aとリバー
シブルモータ4bからなるギャードモータ、5は変速制
御器、6および7は可変径プーリ体、8は伝達器、9は
ハウジングである。同図から明らかな通り、主電動機2
の動力はベルト変速機lを経てウオーム減速機3の出力
軸3aに与えられ変速出力として取出される。
しかるに従来この種ベルト変速機lは、工場内等の室内
にて使用される例が圧倒的に多い。このためベルト変速
部はプーリ体での発熱を抑えるためハウジング9の構造
を半密閉型にしている。また一方、変速制御器5も開放
型に設計され、各部が個別に設計されていた。
〔問題点〕
しかるに、このようなベルト変速機1と変速制御器5と
の構造にあっては、大きな問題が残されていた。
第一に、ベルト変速機の設置場所周辺の周囲環境の影響
を著しく受けやすく、結果的にベルト変速機の適用対象
機器に制約を受け、ベルト変速機の価値を半減する。
第二に、長期の連続自動制御運転を行うと、ベルトの摩
耗がオペレータの気付かぬ内に促進される結果、ベルト
交換の頻度が増すにも拘らず、交換作業が煩雑過ぎる。
上述第一の問題については、基本的に制御電動機自体の
発熱があるため制御装置全体が開放の構造となっている
が、しかるに、これでは屋外での雨水、水蒸気、粉塵雰
囲気下では長期運転に耐えないことは明白である。
次の問題として、ベルト変速機lに使用されるベルトは
消耗品であり頻繁に交換保守が必要となるが、第3図(
A) 、(B)の構成では、伝達器8の分解、スプロケ
ットの取り外し、変速制御器5の取り外し、さらにハウ
ジング9の蓋部9aの取り外し、続いてプーリ体6.7
の分解と、著しく複雑な作業が不可避であり、保守作業
が全く非能率である。この原因は、変速制御器5自体を
/’tウジング9とは全く個別に設置したためであり、
変速制御器5と可変径プーリ体6との内部の係合型態、
並びに変速制御器5のケーシングとハウジング9との相
互関係を配慮していないことに起因している。
〔目 的〕
本発明は、上述の欠点を解消するもので、ベルト変速機
をいつ、いかなる周囲使用条件下にあっても、常に長期
の安定連続運転を確保する可変径プーリを利用した変速
制御装置を提供することを目的としている。
〔問題を解決するための技術的手段〕
ベルト変速装置を収納するハウジングの内部に上記パイ
ロット制御装置を同一室内となるように収納し、室内に
て可変径プーリと機械的に連結されたものである。
〔作 用〕
パイロット制御装置の内部回路装置並びに可逆制御電動
機などの電気信号部品、可動部分等が全てハウジング内
に収納され、しかも、ベルト変速機と一体となる結果、
ベルト変速機を屋内使用だけに制約されることが無く、
直射日光、雨水、水蒸気、砂塵等の周囲環境下にあって
も、動力伝達動作並びに変速制御動作の双方が安定運転
を確保でき、ベルト変速機の適用すべき応用範囲が著し
く、増大する。特に慣性負荷などの大型の機器は屋外設
置される例が多いが、斯かる場合の変速機の適用が可能
になる。
〔実施例〕
本発明の一実施例の変速制御装置を、ここでは水蒸気、
直射日光の雰囲気下に設置される大慣性負荷である送風
装置に適用した例で述べることにする。
第2図Aは、本発明の主要部をなす送風装置25の部分
断面図を開示している。なお、第2図と同じ構成要素に
は同一符号を使用した。
可変送風制御装置26は、上述のように通常の誘導電動
機29、ベルト動力伝達装置26および送風ファン24
で構成されている。なお、本実施例では、この三つの要
素が一体組付けされているが、後述するように送風ファ
ン24を冷却塔空気吹出口21に設置し、電動機29お
よび伝達装置26の一部をその空気吹出口21外の近傍
に設置し両者を連結させても良い。通常の三相交流誘導
電動機29はここで冷却塔空気吹出口21内の多温度雰
囲気に置かれるため密閉型のものが使用され、小型の防
熱ファン55が設けられる。電動機29の内部には周知
のように固定子56と回転子57があり、二つのベアリ
ング58によって入力回転軸60が支承されている。電
動機29はフランジ59を介してベルト伝達装置26の
箱形枠体27にボルト止めされ、その回転軸60が動力
入力軸として枠体内に突出延長している。一方、ベルト
動力伝達装置26は軽量化のためアルミ合金鋳物成形さ
れた枠体27と蓋体28によって密閉室61を形成され
る。この密閉室内に突入した入力軸60の先端には駆動
側プーリ装置62がキーを介して装着されている。この
プーリ装置62は、可変ベルト63を介して連結される
従動側プーリ装置64とともに初段変速機すなわち可変
径ベルト無段変速機65を形成し、中間回転軸66に回
転動力を伝達している。
駆動側および従動側プーリ装置62および64は、それ
ぞれ図示の様に円錐状の接触傾斜面62cおよび64c
を有する固定プーリ62aおよび64aと摺動プーリ6
2bおよび64bとからなる一対のプーリ機構を形成し
、それぞれのプーリ間にて可変ベルト63を挾持できる
ように、固定および摺動プーリの両傾斜面が互に相対面
するように配置される。ただし、駆動側と従動側とでは
、固定プーリと摺動プーリの上下位置の関係を逆に構成
して、可変ベルト63が左右に移動した際もベルト63
を水平に維持できるようにしている。さらに、駆動側プ
ーリ装置62には、その固定プーリ62aと摺動プーリ
62bとの両傾斜面間隔を強制的に外部制御するための
変換制御器67が一体に組付けである。この制御器67
は、オイルレスメタルを介して嵌合しているプーリ62
aの円筒部62dとプーリ62bの円筒部62eとの間
で、ベアリング68aおよび68bを介して支承される
制御柱70を有し、さらにこの柱70に設けたネジ溝7
1と螺合したガイド72をも有している。
制御柱70の先端には、後述するパイロット制御機とチ
ェーン74を介して連結するためのスプロケット73が
固着されている。このスプロケット73の回転と共に制
御柱70°が回動すると、そのネジ溝71によってガイ
ド72が樺70に対して上下に移動する。
これに伴い、摺動プーリ62bのみが、固定プーリ62
aに対して上下に摺動するため、ベルト63とプーリ装
置62との接触円半径全可変に制御できるものである。
一方、従動側プーリ装置64では、摺動プーリ64bは
コイル・バネ69によって常時所定バネ圧で固定プーリ
64aに押圧されており、駆動側プーリ装置62の動作
によって、ベルト63が移動すると、これに応じて自動
的にバネ69に反して摺動プーリ64bが上下し、結果
、駆動側および従動側プーリ両者によって中間軸66の
回動が変速される。
この様な可変径ベルト変速機65は、駆動側および従動
側とでベルトとの接触円半径が一致した点すなわち変速
比1対1を境にして増速機としてもまた減速機としても
機能する。特に冷却塔用伝達装置として、初段にこの様
な可変径変速機65を設け、しかもこの変速機65が増
速機としても動作することが、後述する様に有利な機能
をしている。
次に、中間軸66は、その中央部を二つのベアリング8
1aおよび81bを介して円筒支承体80に回転可能に
支承され、さらにこの支承体80は第2図Fでも述べる
ように、破線で示した゛立脚台86上を摺動可能で、ス
タッドボルト82、ナツト83および枠体底面突部85
からなるティクアップ機構84によって入力および中間
軸間距離の調節を、蓋体28を外すことによって容易に
行い得るように構成される。
さらに中間軸66の下方自由端には、小径定速プーリ9
1を装着され、その側壁に設けた三つのベルト溝には、
三本のVベルト92a、92bおよび92cが出力回転
軸95に装着した大径定速ブー993にも巻回されて、
減速比が一定の減速機90を形成している。さらに、本
実施例装置では、この出力軸95が、入力軸すなわち電
動機回転子60と軸心が一致しているので、ベルト張力
の調整その他の保守作業を行うのに上述したティクアッ
プ機構84によって簡単に行うことができる。
一方、出力軸95は、その中央部を二つのベアリング9
6aおよび96bを介して出力フランジ99によって支
持されておる。このフランジ99は、上側および下側フ
ランジ99aおよび99cによってそれぞれ枠体27と
、ステー23の中心部に設けた円形設置台lOOとに固
着されている。また、設置台100の貫通孔を介して突
出保持99bを通って下方に突き出し、その先端ではオ
イルシール97および止め蓋98から出力軸95のファ
ン取付部95′が延長している。この取付部95′には
、四枚の羽根体101と装着具102とを有する公知の
送風ファン24が、二つのナツトによって装備しである
また、駆動側プーリ装置62の摺動プーリ62bの裏面
部には、そのプーリと共に回転する羽根車77と偏心型
ケーシング76とからなる防熱ブロワ装置67が装着さ
れ、湿り分の少ない外気を室内61に導入する役目をし
ている。一方、室内61で熱交換された空気は、蓋体2
8の上面に配した吐出口33を介して室外に排気してい
る。室内61は静圧が高いので吐出口33より逆流して
高湿外気が侵入することハ無い。ケーシング76は渦巻
状のシロッコファンでも良い。
第2図Bは、第2図AのB−B’線断面図を示す。ここ
では第2図Aで明記した部分の再説明は省く。第2図B
では、変速制御器67およびパイロット電動制御器11
0の関係と円筒支承体80の構成が主に記しである。枠
体23は楕円形しており、その一部23′は張力プーリ
機構120を設置するため部分的に突出し、また符号2
7′は蓋体28のため開放している。この枠体23には
パイロット電動制御部110が装着されており、それは
カバー114に保持した公知のリサイクル電動機111
歯車減速機112および小径スプロケット 113を含
んでいる。
後述する外部比例信号によって電動機111が駆動され
ると、これに伴ってスプロケット 113がチェーン伝
達体74を回動し、大径スプロケット73に伝達し、変
速制御器67が変速機65の変速比を連続的かつ無段に
制御する。一方、円筒支承体80は、水平状に突出した
板状固着腕80aを有し、そこに三つの長穴87a、 
87bおよび87cが明けられている。
また枠体23の底部から隆起して先端を台状に加工され
ている立脚柱86a、 86bおよび86cに設けたス
タッドボルトを、固着腕80aの長穴87a、 87b
および87cを挿入して、支承体80はナツト88a。
88bおよび88bで固着される。長穴87a、 87
bおよび87cは、ベルト変換および張力調整のための
ものである。
第2図Cは、第2図Aに既に開示した防熱用遠心ブロワ
装置75と駆動側プーリ装置62との関、係を示す外観
斜視図である。図中、ケーシング76は、筒部76a1
渦巻部76bおよび吐出部76cからなり、筒部には第
3図Aで示した導入配管31と連通ずるフレキシブル管
31’が取り付けである。渦巻部76bの一側壁は、プ
ーリ62b自体が壁として機能している。このように構
成したブロワ装置75は、プーリ装置62の回転ととも
に、矢印方向に冷風を供給する。なお、このブロワ装置
75は、本実施例に限るものではなく、湿り気の少い外
気を室内61に導入し得るものなら如何なるものでも良
い。例えば、直流電動機付シロッコ・ファンを枠体に設
置してもよく、また吸引型ファンのみを枠体に配し人力
軸60の動力をベルト増速機によって駆動しても良い。
第2図りは、第2図Bに示したパイロット電動制御部1
10の構成図を示す。カバー114の腕114aに縦お
よび横板部116aおよび116bで形成するT型保持
板116の一面側には、電動機1111減速機112、
歯車伝達体113およびスプロケット73が設置され、
また他面側は端子室118を形成している。この端子室
118は操作蓋117の開放端119によって外部から
リード線を接続できるようにしている。端子室118は
、後述するポテンショメータ 131が設置されている
。なお、この制御部110は公知の曲屈機構にて置換え
ても良い。
第2図Eは、第2図AのE−E’線断面図を示している
。この第2図Eでは、主に定速比ベルト減速機90と張
力調節プーリ機構120の構成を示している。ベルト減
速機90は、出来るだけ大きな動力を伝達できる様に、
二つのプーリ91および93の半径比を大きくした減速
機に構成されている。
方、張力調節プーリ機構120は、ベルト92の伸びを
補償するもので、枠体27の底面に植立したシャフト 
121に支承されるアーム122には支持柱123を取
り付けられ、そこにベルト92の背面を押圧するプーリ
体124が支承されている。アーム122の先端125
には、コイルバネ126を押圧されている調節棒127
がピボット状に係止されている。調節棒127は、枠体
27′に取り付けた調節ネジ128でベルト92への押
圧力を調節する様に働き、その−端は、ネジ128に明
けたテーパ穴を経て室外に突出し、透明の防滴カバー1
30を通して押圧力の大きさを目視し計量できるように
なっている。
第2図Fは、既に第2図A乃至Bで述べた、円筒支承体
80と枠体27との関係を示す傾視図である。
既に述べたように、プーリ装置64および小径プーリ9
1を装着した中間軸66を支承する支承体80は、固着
腕80aに設けた三つの長穴に、スタットポルt−89
a、89bおよび89cを通しナツト88a、 88b
および88cで固着され、支承体80の位置決めは、こ
のナツトを緩めているとき、第2図Aに述べたティクア
ップ機構84によって行う。
本実施例に示した可変送風制御装置26は、1つの小密
閉室61内に可変径ベルト変換機65を定速化減速機9
0と共に収納したが、これ等を分離しベルト変速機65
および主電動機29を冷却塔IOのファンスタック外に
設置しても良い。またこの実施例では定速化減速機にベ
ルト減速機90を使用し、たが、これは公知の歯車減速
機で構成することも可能である。
第2図A乃至Fに示す送風装置の動作については、既に
詳述した所から理解できるが、ここでは本発明の送風制
御装置が従来から単に着想として案出されて来た無段減
速機と対比して、長期間の連続自動制御運転に耐え得る
根拠を述べると共に、更にこの送風制御装置の利点、作
用を述べることにする。
本発明の送風制御装置では、上述のように第一段伝達機
に増減速型の可変径ベルト変速装置を、また第二段に足
載速比の減速装置をそれぞれ組合せている。ここで増減
速型の可変径ベルト変速装置とは、電動機の入力回転数
より増速する方向にも、減速する方向にも中間軸52を
変速できるものをいう。従って第1図(B)に示すよう
に単に人力に対して減速方、向にしか変速できない無段
減速機とは異なっている。
このような増減速型の可変径ベルト変速装置と減速装置
の組合せは、次の相乗効果が働き、大慣性の負荷に対し
ても充分に安定かつ有利な伝達機として働くことが判明
した。
第1に、大慣性負荷では、運転中にパイロット制御装置
からの減速指令時に、負荷のもつ大きな慣性動力が逆伝
達されても。ベルト自体のもつ弾性力と、従動側プーリ
装置のスプリング69の回避、ベルト・プーリ間のスリ
ップとの三つの同時相互作用でそのストレスを回避でき
る利点があり、このことが大慣性負荷を連続運転する際
の耐久性を保証している点が挙げられる。
第2に、増減速型の可変性ベルト変速装置と減速装置の
組合では、特に増速領域にて、−旦プーリ装置54.5
5が入力回転数を増速させておき乍ら、再び減速装置2
2で減速させることを行わせるため大変無駄のように思
れるが、このことが可変径ベルト変速装置の選定の際に
小型化、経済化、保守の簡易化を達成することができ変
速システムとして極めて有利に作用している。
第1の点から述べると、電動機27に停止時は第4図A
でも述べるがパイロット電動制御機29も停止(後述す
る)している。そこで送風ファン101から減速装置9
0を経て加わる逆方向の回動力は単にベルト63を伝わ
って電動機29のロータを回転する程度であると考えら
れるが、運転中の減速指令時はファンがまだ指令前の高
速慣性を維持し、−方でパイロット制御装置110が強
引にベルト63をスプリング69と共に作用しながら電
動機29も入力プーリ62に大きな回動力を与えている
。従って必然的に指令前の負荷の高速慣性力と電動機回
転力との間の速度のストレスがこの場合でも減速装置9
0の速比針だけトルクが拡大してベルト63およびプー
リ62.64のそれぞれ線ないし面接触部に直接加わる
ことになる。この場合ベルト伝達体はネオプレン等の合
成ゴムを主体としているため弾性力がこのストレスを吸
収し、さらに吸収し得ないときはブー9・スプリング6
9の回避によりベルト・プーリ間にスリップが発生し、
ベルト材質が摩耗することがあってもこの速度ストレス
を吸収する作用がある。このことは、先に述べた金属摩
擦式の無段減速機とはその原理を根本的に相異しており
、金属の伝達車自体に損傷を招くような事態は本発明で
はなく、ベルトが消耗品となることを積極的に利用した
保証機能が働くのである。すなわち可変径ベルト変速装
置65では、増速指令時の慣性によるファン立上りの遅
れの場合にも、また減速指令時の慣性トルクの逆伝達に
よるストレスの発生の場合にも、常に適正なスリップ吸
収作用が働く利点がある。
しかも第1図Bの無段減速機の点接触型の変速機に比し
て可変径ベルト変速機の線ないし面接触型ではこれらの
順方向および逆方向の拡大トルクは線ないし面接触部分
に分散するため点接触型のように点部分に集中せず、し
かも一方の材質が合成ゴム材のベルトであることから、
はぼ完全にいずれの外力トルクに対しても安定な動力伝
達を達成し、長期間の連続自動制御運転を確保する。
更に第2の有利な条件として可変径ベルト変速装置自体
の小型化、経済化が達成される。すなわち、送風ファン
はそれ自体の特性として、その軸馬力Wは回転数Nの三
乗に比例し、最大増速時に最大動力が必要となるので、
このときの伝達馬力を基準にベルト変速装置および減速
装置の容量を選定すれば良い。すなわち、通常ベルト伝
達体では、その伝達馬力W0を一定にすると、その馬力
は、回転数Nとベルト張力Tの積(N −T)に比例す
るので、増速機として働く伝達機を用いると回転数Nが
多いのでその分だけベルトに加わる張力Tは小さくて済
む。すなわち初段の伝達機はベルトもプーリも極めて小
型でかつ安価なものか使用できることを意味している。
このことは塔体頂上に配置する関係上、塔体自体の構造
も簡易化し、保守も容易化するためその経済効果は大き
い。特に金属摩擦伝達式に比し著しく安価で安定してい
る。
次に第3図Aの電子調節回路装置50の構成および動作
を説明する。電子調節回路装置50は、ここでは、冷却
水温度を全て自動制御するためサーボ調節器の例を開示
したもので、第2図A乃至Fの送風装置25と共に、本
発明の送風制御装置を達成するものである。なお、本発
明に°使用する温度調節回路は、冷却水温度を手動設定
し実測温度との偏差で制御する公知の調節計を使用して
も良い。
第3図A中、調節回路装置50は比例調節回路130と
パイロット電動制御機110の一部と、さらにソフト・
スタート起動制御回路160との三の回路部分から成り
、第1図で示した通り、主送風電動機29に供給する三
相給電線al、a2およびa、との関係が図示されてい
る。三相電力線RおよびS相から調節回路装置50に給
電線155および156から倍電圧整流回路153を介
して電力を供給している。起動制御回路160には起動
および停止スイッチ161および162と、三つのリレ
ーIR,2Rおよび3Rとを有している。またこの制御
回路160からパイロット電動制御機110のルサイク
ル電動機111にも電力を供給している。なお電動制御
機 111に三相で付勢する電動機を使用しても良い。
比例調節回路130は、二つのブリッジ回路132およ
び135が接地点133を介して接続され、上段ブリッ
ジ回路132は伝達装置26の変速比を調節するための
フィードバック・ポテンショメータ131(以下FBP
と呼ぶ)が設けられ、また下側ブリッジ回路135には
、冷却水出口温度検出器すなわち、ptバルブの如き測
温抵抗体51が接続されている。この比例調節回路13
0では、冷却水出口温度のみによって送風ファンの回転
数を制御した実施例を示している。一方、各ブリッジ回
路132および135の出力は、それぞれ演算増幅器1
37および138に供給され、ここで前置増幅された後
、それぞれの出力Xおよびyは抵抗を介して接続点14
1にて偏差信号を作り出され、さらに演算増幅器142
に加えられる。なお、変速比または冷却水温度の状態は
切換スイッチ139を介して指示計140で指示される
。増幅器143の偏差信号出力は、フィルタ143を経
て演算増幅器144へ入力される。この演算増幅器14
4の非反転入力には抵抗を介してその出力から正帰還が
、また反転入力には四つのダイオードから成る公知の不
感帯回路145を経て負帰還されている。これは出力の
ハンチングを防止するためのものである。
増幅器144の出力はさらに、増速側駆動回路146お
よび減速側駆動回路147に供給され、それぞれの半導
体スイッチ148および149を介してリレー150お
よび151の付勢が制御される。また、増速側回路14
6にはトランジスタ・スイッチ148と直列に接点2R
4が、また減速側回路147ではトランジスタ・スイッ
チ149と並列に接点2R2がそれぞれ接続されている
。一方、リレー150および151は出力接点150a
および151aを有し、リサイクル伝動機111の回転
を制御している。伝動機ttiは、駆動コイル1lla
および111bとコンデンサ112で構成する公知の伝
動機で、その出力の過剰回転を防止するリミットスイッ
チH3およびLSが接続され、電源端子157からの電
力供給を制御している。
一方、起動制御回路160は、主電動機29とパイロッ
ト電動機111の相互関係を規制する機能と、起動時に
伝達機26が最低速すなわち軽負荷状態から起動するよ
うにするソフト・スタート機能とを行わせるものである
。そこには、常開接点IRIおよびIR2を有するリレ
ーIRと、常開接点2R1,2R2および常閉接点2R
3および2R4を有するリレー2Rと、さらに常開接点
3R1,3R2,3R3および3R4を持つリレー3R
とを含んでおり、比例調節回路130、パイロット電動
制御部110および主電動機29の三つの回路を制御し
ている。符号163は、サーマル・プロテクタである。
次に第3図Aの動作を説明する前に第3図Bを述べてお
く。第3図Bは、電子式比例調節回路130に外気気象
状態信号によって冷却装置すなわち冷却塔の冷却容量を
補償させる機能を持たせた他の実施例を示している。こ
の実施例では、はぼ第3図Aと同じ構成であるので、異
なる回路部分のみを示してあり、冷却水出口乾球温度検
出器51以外に外気軟球検出器53および外気相対湿度
検出器54をそれぞれ図示のように接続されている。既
に述べたように冷却塔は、通常外気エンタルピ量または
外気湿球温度に影響されるが、ここに使用した検出器5
3および54は、実質的にこれ等の量に近似した補償を
行わせるためである。なお、精度の低いラフな制御を行
うには、湿度検出器54を省いて単なる冷却水出口温度
と外気温度の差で制御しても良く、さらに前述した様に
、冷却塔の原理に基づいて、外気状態検出器53の代り
に、端子mおよびn間に公知の外気湿球温度検出器もし
くは外気エンタルピ検出器などの外気状態検出器52(
第1図参照)を使用して増幅器138の出力信号として
、冷却水出口温度とこれ等の外気状態量との差を制御入
力としても良いことは当業者に明らかなことである。た
だし、これ等の外気状態検出器52は、外気状態量を電
気的な信号、例えば抵抗値の変化量として変換できるも
のであることが必要である。なお、当業者ならば、冷却
水入口水温と出口水温の差信号によっても制御でき、さ
らに本冷却装置を適用する機器すなわち例えば冷凍機な
どの種類によっては、冷却水入口温度によって制御した
方が有利な場合もあり、これは周知のことである。
次に第3図AおよびBの動作を簡単に述べる。
元スイッチ38を予じめ投入しておき、次に起動スイッ
チ161を押圧投入すると、接点2R3、プロテクタ 
163を経てリレー3Rが付勢されるので、接点3R1
によって自己保持する。接点3R2の閉成で主電動機2
9が起動され、接点3R3を介して調節回路130に給
電され、さらに給電インクロック接点3R4の閉成によ
りパイロット部110へも給電される。このときリレー
2Rは消勢されているが、ローリミツトスイッチLSが
閉成され調節回路160が比例制細動に入ると、リレー
lRは付勢されて、接点IR2が閉成し、パイロット部
110も動作を開始する。
まず、第2図に示す冷却塔の冷却水出口温度が比較的高
いときは、ブリッジ回路135の出力yはブリッジ回路
132の出力Xより高いため正信号が増幅器142の出
力Zの表われ、比例スイッチ出力を増幅器144から供
給し、増速回路146のリレー150を駆動する。これ
に伴い接点150aが反転するため、リサイクル電動機
110は変速機65が増速する方向に回転し、チェーン
伝達体74を経て変速機65の変速制御部67にこの信
号が伝達され、プーリ装置62および64とベルト63
との接触内の半径が既に述べた様に変化し、これに伴い
出力軸95および送風ファンの回転数が連続的かつ比例
的に増加して行く。増幅器142の出力が次第に小さく
なり不感帯回路145で定まる不感帯域に入ると、リレ
ー150は消勢されパイロット部110の動作も停止し
、主電動機29のみが回動する。逆に冷却水出口温度が
次第に低下し、その結果出力Xが出力yに比し大きくな
り、増幅器142に負信号出力が生じ所定の大きさの値
となると、減速指命回路147が付勢されてリレー15
1を励磁し、今度はその接点151aのみが閉成する。
すると上述とは逆にリサイクルに電動機111が、変速
機65を減速する方向に回転する。そのため伝達機出力
軸95および送風ファンの回転数は次第に連続的かつ比
例的に減少して行き、やはり所定不感帯域に達するとそ
の減速動作を停止し、主送風電動機29のみが回動する
この様な動作は、冷却水温が調節回路160で定められ
た所定比例帯領内で、その温度変化に伴って常時片われ
、冷却水温度を常に所定範囲内に保つ機能をする。また
第4図Bのブリッジ回路135′使用すると外気気象状
態の変化に対しても応答し、例えば実質的に外気湿球温
度が低いときには、冷却塔の冷却効率も上昇するため、
送風ファン24の回転数がその変化に応じて低下するよ
うに調節回路160が作動する。
次に、停止スイッチ162を押圧すると、接点3R1,
スイッチ162を経てリレー2Rが付勢され、接点2R
1にて自己保持され、接点2R3が開成する。
さらに接点2R2がトランジスタ 149を短絡するた
めリレー151が付勢され、一方接点2R4開成するの
でリレー150は強制的に消勢される。このときリレー
3Rはまた励磁されているので°、主電動機29の回転
は持続し、接点3R4も閉成しているため、パイロット
部110は、接点151aの反転によって、変速機65
を強制的に減速状態に移行するように制御する。そのた
め、ついには、低速側リミットスイッチLSを開放する
までに達し、リサイクル電動機111は停止し、さらに
リレーIRは消勢して接点IRIが開放されるためリレ
ー3Rも消勢し、主送風電動機29の回転は停止し、調
節回路130への給電も阻止され、接点3R1の開成に
よってリレー2Rも自己保持を解かれ、全制御系は停止
する。
すなわち、起動制御回路160は、ベルト63が減速比
の最も大きい状態すなわち従動側プーリ装置64の最外
周の付近で挾持された状態で停止するように働く。この
ことは、ベルト交換または張力調節などの保守作業を極
めて容易に行わせる利点があり、さらに次の再起動の際
には、必ず軽負荷すなわち最低速状態から起動するため
のソフトスタート機能を果している。このため主電動機
29の消費電力が軽減されるだけでなく、場合によって
は電動機スタータ等の補助起動機が不用にできることも
ある。また起動時に低速側スイッチLSが開成していて
も、増速指命回路146が先に動作するので、その後ス
イッチLSは開成され、調節回路160の比例動作に支
障が生じない。なお、リレーIR,2Rおよび3Rは公
知のソリッド・ステート・スイッチでも良い。
〔発明の効果〕
この発明によれば、ベルト変速装置のサーボ調節による
自動制御運転に不可欠なパイロット制御装置の回路制御
部品並びに可逆制御電動機等が一体に組付けられて、ベ
ルト変速装置のハウジングの内部に同時に収納させてい
るので、ベルト変速装置をいかなる周囲環境下に設置し
ても斯かる回路部品、制御運動機、さらに変速制御用の
動力伝達機構等の全てが周囲環境から遮断される。しか
もパイロット制御装置にポテンショメークンを内蔵し、
変速機を帰環させながら可逆制御電動機を直接電気的制
御によって変速機をサーボ調節する構成にしている結果
、パイロット制御装置と一体のベルト変速装置は、サー
ボ調節装置のみを遠隔地に配置して両者を電気的結線す
るだけで完全な変速制御が達成されるので、いつ、いか
なる周囲条件、周囲雰囲気にも適用できることとなり、
ベルト変速装置の適用範囲を著しく拡大させるだけでな
く、同時に制御対象の負荷機器の省エネルギー化および
高精度の自動制御化を達成するので、工業価値は著しく
大きい。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)および(B)は、従来の変速制御装置を用
いたベルト変速機全体の側゛面図および正面図を 第2図A乃至Fは、同制御装置の一部を構成する送風装
置の各構造図であり、第2図Aは、同送風装置の全体構
造図である。また 第2図Bは、第2図AのB−B’線断面図を、第2図C
は、その駆動側プーリ装置の部分斜視図を 第2図りは、パイロット電動制御部の断面図を、第2図
Eは、第2図AのE−E’線断面図を、第2図Fは、そ
の従動側プーリ装置の部分斜視図を、さらに 第3図Aは、同制御装置のもう一つの部分を構成する電
子調節回路の接続図であり、第3図Bは、その調節回路
の他の実施例ブリッジ回路図を示す。 25・・・送風装置、90・・・足載比減速機、40・
・・ターボ冷凍機、110・・・パイロット電動制御部
、50・・・電子調節回路装置、130・・・調節回路
、65・・・可変径ベルト変速機、160・・・起動制
御回路 FIG。 2F FIG。 AI ヒ 7 手 続 補 正 書(方式) %式% 3 補正をする者 事件との関係

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 第一および第二回転軸に夫々可変径プーリを装着し該両
    プーリ間に変速ベルトを巻掛けし上記回転軸間で無段の
    増減速動作をするベルト変速装置と、このベルト変速装
    置の上記可変径プーリと機械的に連結され該プーリの変
    速比を検出するポテンショメータを有し、入力される電
    気的変速信号を機械的変速信号に変換して上記可変径プ
    ーリに変速動力を供給するパイロット制御装置と、上記
    ポテンショメータの変速比信号および外部制御信号を比
    較し増速指令または減速指令のスイッチ出力信号を上記
    電気的変速信号として上記パイロット制御装置に供給す
    るサーボ調節装置とを備え、上記パイロット制御装置と
    上記ベルト変速装置とを密閉又は半密閉ハウジングに一
    体組付し、上記サーボ調節装置と該パイロット制御装置
    との間を電気結線で制御してなる変速制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009303322A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Ebara Shinwa Ltd 制御装置一体型の三相電動機
JP2009303323A (ja) * 2008-06-11 2009-12-24 Ebara Shinwa Ltd 三相電動機の制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5169750A (en) * 1974-11-08 1976-06-16 Rabujoi Inc Puurikudoseigyosochi

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