JPH0361304B2 - - Google Patents

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JPH0361304B2
JPH0361304B2 JP60280779A JP28077985A JPH0361304B2 JP H0361304 B2 JPH0361304 B2 JP H0361304B2 JP 60280779 A JP60280779 A JP 60280779A JP 28077985 A JP28077985 A JP 28077985A JP H0361304 B2 JPH0361304 B2 JP H0361304B2
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JP
Japan
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ion
daughter
collision chamber
magnetic field
ions
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JP60280779A
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JPS62140354A (ja
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Fumio Kunihiro
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Jeol Ltd
Original Assignee
Nihon Denshi KK
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、質量分析装置(MS)を2段に配列
して分析を行うMS/MS装置に関するものであ
る。
[従来技術] 近年MS/MS装置が注目されているが、磁場
型のMSを用いたMS/MS装置の基本型として、
第4図a,b,cに示す3種類が存在する。第4
図においてSはイオン源、Bは磁場、Eは電場、
CCは衝突室、Dはイオン検出器である。
[発明が解決しようとする問題点] この内、a,bは構成が簡単で価格的に有利で
あるが、後段のMSが磁場又は電場単独なので性
能(分解能や感度)が十分とれないという欠点を
有し、一方、cは後段のMSの分解能は高くとれ
るが、イオンのパスが長くなつてイオンの通過率
が低下し、感度が十分とれないという欠点を有す
る。
本発明は第4図cの構成又は第4図cの電場と
磁場を入れ替えた構成をとりながら、感度を向上
させることのできるMS/MS装置を提供するこ
とを目的としている。
[問題点を解決するための手段] この目的を達成するため、本発明は、イオン源
と、該イオン源から発生し加速電圧Vaで加速さ
れた試料イオンが入射する第1の二重収束質量分
析系と、該第1の二重収束質量分析系を通過した
試料イオンが入射する衝突室と、該衝突室を出射
した娘イオンが入射する第2の二重収束質量分析
系と、該第2の二重収束質量分析系を通過した娘
イオンを検出するイオン検出器を備えたMS/
MS装置において、前記加速電圧よりも低い電圧
Vcを前記衝突室に印加する手段と、前記第2の
二重収束質量分析系を構成する磁場の強度B2
掃引する手段と、Va/Vcをk、B20を定数とし
たとき、 k+√2+4(1−)(2 202なる関数に
従い、前記第2の二重収束質量分析系を構成する
電場の強度E2を、該磁場強度B2の掃引に対応し
て掃引する手段を設けたことを特徴としている。
[作用] 本発明においては、第1MSと第2MSとの間に
配置される衝突室に高電圧が印加され、これによ
り衝突室で生成された娘イオンに大きなエネルギ
ーを与えることができるため、後段のMSのイオ
ン透過率が向上し、高い感度を得ることができ
る。
以下、図面を用いて本発明の一実施例を詳説す
る。
[実施例] 第1図は本発明の一実施例の構成を示し、図に
おいてSはイオン源、E1,B1は第1のMSを構成
する電場と磁場、E2,B2は第2のMSを構成する
電場と磁場である。CCは第1MSと第2MSの間に
配置される衝突室で、外部からヘリウム等の衝突
ガスが供給されると共に、電源1から高電圧Vc
が印加される。2は電場E2用の電場電源、3は
磁場B2用の磁場電源、4は走査回路、5は走査
信号発生器である。
かかる構成において、イオン源Sで生成され、
加速電圧Vaで加速された試料イオンは第1MSへ
導入され、電場E1、磁場B1の強度によつて決ま
る特定の質量m1を持つた親イオンm1 +のみが第
1MSを通過し、衝突室CCへ向かう。衝突室CC内
には衝突ガスが適当な圧力になるように供給され
ており、第1MSを通過した親イオンm1 +は衝突室
内でガス分子と衝突し、娘イオンm2 +と質量
(m1−m2)の中性粒子に分裂する。このように
して衝突室CC内で生成された娘イオンm2 +を第
2MSへ導入すると共に、第2MSの電場E2及び磁
場B2を掃引すれば、親イオンm1 +からどのような
質量の娘イオンが派生するかを示す娘イオンスペ
クトルが得られる。
この時衝突室に接地電位が与えられている従来
法では、親イオンが持つていたエネルギーは娘イ
オンと中性粒子に夫々の質量に応じてm2:m1
m2の比率で分配され、その分配されたエネルギ
ーを持つた娘イオンが衝突室を出て第2MSへ向
かう。そのため、娘イオンの質量が小さい場合に
は、娘イオンが持つエネルギーも小さく、このよ
うな低エネルギーの娘イオンを第2MSへ導入し
ても、娘イオンの通過効率は低く、検出感度も十
分とれないことは避けられなかつた。
その点、衝突室に高電圧Vcが印加されている
本発明では娘イオンに高いエネルギーを与えるこ
とが可能である。例えばVc=Vaの場合を考える
と、親イオンは衝突室内でエネルギーがゼロにな
り、その結果生成される娘イオンm2 +が親イオン
から受取るエネルギーはゼロになるものの、衝突
室には電圧Vcが印加されているため、衝突室か
ら第2MSへ向けて自由空間に出た娘イオンは高
電圧Vc(=Va)に応じた高いエネルギーを持つ
ことになる。そのため、このような高エネルギー
の娘イオンを第2MSへ導入すれば、娘イオンの
通過効率は高く、検出感度も十分高いものが得ら
れる。
実際には、Vc=Vaでは親イオンのエネルギー
が衝突室内でゼロになつて娘イオンの生成がうま
くゆかないので、VcはVaより低くし、衝突室内
で親イオンにある程度のエネルギー(Va−Vcを
持たせる必要がある。
このように、本発明では上述の如く衝突室に電
圧Vcが印加されるため、第2MSの掃引を以下の
ように行わねばならない。
衝突室CC内での親イオンm1 +の速度V1は下式
で表わされる。
V1=√2(−)1 (1) 加速電圧Vaで加速されたイオンが通過する電
場(E2)の強度をE20として Va/E20=K (2) と置くと、娘イオンm2 +の通過する電場E2の強度
Eは、下式で表わされる。
E=m2V1 2/2eK+Vc/K ={(m2/m1(Va−Vc)+Vc}/K (3) 同様に娘イオンm2 +の通過する磁場B2の強度を
B、aを磁場B2におけるイオンの中心軌道半径、
娘イオンm2 +の速度をV2と置くと、下式が得られ
る。
V2=aeB/m2 (4) 又、エネルギー保存則より下式が成立する m2V2 2/2=m2V1 2/2+eVc (5) (3)式に(5)式を代入すれば下式が得られる。
m2V2 2/2=KeE (6) そして、(4)、(6)式よりV2を消去すれば下式が
得られる。
Em2/B2=a2e/2K (7) 更に、(3)、(7)式よりm2を消去すれば下式が得
られる。
E{E−(Vc/K)}/B2 =a2e(Va−Vc)/2K2m1 (8) この(8)式が常に成立つようにEとBを変化させ
る、即ち電場E2と磁場B2を掃引すれば娘イオン
スペクトルを得ることができる。
(8)式を更に整理するため、 k=Vc/Va (9) ε=KE/Va (10) β2=a2eB2/2m1Va (11) と置き、(9)〜(11)式を(8)式に代入すれば、下式が得
られる。
ε2−kε−(1−k)β2=0 (12) (12)式からεを求めれば下式が得られる。
ε={k+√2+4(1−)2}/2(13) 尚、上記(10)式及び(11)式で、K/Va及びa2
2m1の値は測定中で一定なのでεとE2及びβとB2
は等価と考えて良い。従つて、(13)式が常に成
立つように電場E2と磁場B2を掃引すれば特定の
親イオンから派生したすべての娘イオンを検出す
る娘イオンスキヤンを行うことができる。
また、衝突室に入射する前の親イオンm1 +の速
度をv0、m1 +が通過する磁場B2の強度をB20と置
くと、エネルギー保存式m1v0 2/2=eVa及び(4)
式と同様の式V0=aeB0/m1から、B20 2
2Vam1/a2eが得られる。
すなわち、(13)式におけるβ2は、β2=B2
B20 2と表わすことができる。
第2図はこの(13)式に基づいて電場E2と磁
場B2の掃引を行うための走査回路4の一例を示
すブロツク図である。第2図において6は割算回
路、7,8は2乗回路、9はゲイン4倍の増幅
器、10は引算回路、11は掛算回路、12,1
4は加算回路、13は平方根回路、VRは可変抵
抗である。この第2図から分るように、イオン源
での加速電圧Va、衝突室に印加される電圧Vc、
走査信号I、固定値I0を外部から入力すれば、電
場電源2にはk+√2+4(0−)2に対応す
る信号が供給される。
測定にあつては、先ず、Iの値を最大(I=I0
に相当)にする。この時、電源2への基準入力信
号はk+√2+4(0−)0 2となるが、電源2
を調整して電場E2の強度がEになるように設定
しておく。これにより、(13)式が成立するよう
になる。
更に、可変抵抗VRを調整して磁場B2の強度を
親イオンが検出される磁場強度B0になるように
調整する。
このような調整終了後、走査信号IをI0から減
少させる方向に損引すれば、磁場B2の強度はリ
ニアに掃引され、電場E2の強度は(13)式に従
つて掃引されることになり、検出器Dからは娘イ
オンスペクトルが得られる。
第3図はkの値に応じたB2−E2掃引曲線を示
す。k=0即ちVc=0が衝突室に電圧を印加し
ない従来の場合の掃引に該当し、k=1がVc=
Vaの場合に該当する。先に述べた通り、kの値
は0<k<1に設定される。
尚、一定娘イオンスペクトルを得れば存在する
娘イオンの質量が分るので、それ以後は走査信号
Iとして、娘イオンを指定する一定レベル信号を
供給すれば、その特定の娘イオン量を経時的にモ
ニタできる。複数の娘イオンをモニタする場合に
は、その複数の娘イオンを指定する複数のレベル
でステツプ的に切替わる信号を走査信号Iとして
供給すれば良く、そうすれば、特定親イオンから
派生する複数の特定娘イオンを時分割的に捕捉し
て、それぞれの強度の経時的な変化をモニタする
ことが可能である。
後段のMSが、電場E2、磁場B2以外に静電レン
ズ(例えば4極レンズ、6極レンズ、8極レン
ズ)を含む場合には、それらのレンズにも電場
E2に供給される電圧に比例した電圧を印加する
必要があることは言うまでもない。
[効果] 以上詳述した如く、本発明によれば、第1MS
と第2MSとの間に配置される衝突室に高電圧が
印加され、これにより娘イオンに高いエネルギー
を与えることができるため、第2MSにおける娘
イオンの通過率が向上し、検出感度も十分に高め
られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の構成を示すブロツ
ク図、第2図は(13)式に基づいて電場E2と磁
場B2の掃引を行うための走査回路の一例を示す
ブロツク図、第3図はkの値に応じたB2−E2
引曲線を示す図、第4図は磁場型のMSを用いた
MS/MS装置の基本型を示す図である。 S:イオン源、E1,E2:電場、B1,B2:磁場、
CC:衝突室、1:電源、2:電場電源、3:磁
場電源、4:走査回路、5:走査信号発生器、
6:割算回路、7,8:2乗回路、9:増幅器、
10:引算回路、11:掛算回路、12:加算回
路、13:平方根回路、VR:可変抵抗。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 イオン源と、該イオン源から発生し加速電圧
    Vaで加速された試料イオンが入射する第1の二
    重収束質量分析系と、該第1の二重収束質量分析
    系を通過した試料イオンが入射する衝突室と、該
    衝突室を出射した娘イオンが入射する第2の二重
    収束質量分析系と、該第2の二重収束質量分析系
    を通過した娘イオンを検出するイオン検出器を備
    えたMS/MS装置において、前記加速電圧より
    も低い電圧Vcを前記衝突室に印加する手段と、
    前記第2の二重収束質量分析系を構成する磁場の
    強度B2を掃引する手段と、Va/Vcをk、B20
    定数としたとき、 k+√2+4(1−)(2 202なる関数に
    従い、前記第2の二重収束質量分析系を構成する
    電場の強度E2を、該磁場強度B2の掃引に対応し
    て掃引する手段を設けたことを特徴とするMS/
    MS装置。
JP60280779A 1985-12-13 1985-12-13 Ms/ms装置 Granted JPS62140354A (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101430369B1 (ko) * 2013-08-16 2014-08-13 성균관대학교산학협력단 수지 함침 섬유의 제조장치
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