JPH0360696A

JPH0360696A - 環縫いミシンにおける縫い状態判別装置

Info

Publication number: JPH0360696A
Application number: JP19663589A
Authority: JP
Inventors: Tetsuo Iizuka; 飯塚　哲雄; Hiroaki Tsuboyama; 坪山　博昭; Shinji Kamakura; 新治鎌倉; Hitoshi Suzuki; 仁鈴木
Original assignee: Juki Corp
Current assignee: Juki Corp
Priority date: 1989-07-31
Filing date: 1989-07-31
Publication date: 1991-03-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］本発明は、環縫いミシンにおける縫い状態判別装置、更
に詳細には、針棒、天秤側から送られてくる縫製糸をル
ーパーで糸取りして環縫いする環縫いミシンにおける縫
い状態判別装置に関する。

［従来の技術］従来、ボタン付けを行なう場合は、このような環縫いミ
シンを用いて縫製を行なっている。縫製時、縫製糸の糸
切れ、目飛び（ルーパーによる糸取りがなされず、縫い
目が形成されない状態）あるいはスッポ抜け（針穴から
糸は抜けていないが、縫い目が形成されない状態）が発
生する場合があり、このような縫い不良の場合は、正常
な縫製が保証されなくなるから、従来から種々の縫い不
良検出が行なわれている。

［発明が解決しようとする課題］例えば、糸切れが発生し、糸取りバネによる糸取りが正
常に行なわれなくなった場合、糸取りバネが接点に接触
して信号を発生する検知装置を設けておき、毎針毎に発
生する検知信号の有無により糸切れを検出する方法が知
られている。しかし、この方法では、糸切れしか検出で
きず、目飛びやスッポ抜けのような縫い不良を検出する
ことはできない。

また、糸の消費量をエンコーダを介して電気信号に変換
し、糸の消費量の時間変化を検出して糸切れあるいは目
飛び等の縫い不良を判断する方法が知られている。しか
し、このような方法では、エンコーダのロータや糸の動
きをエンコータに伝達するローラ等に慣性があるため、
毎回の糸消費量を正確に求めるには、慣性の影響が無視
できず、正確な縫い不良を検出することは困難であった
。

更に、従来のインデキサには、つまみ足にボタンがある
か否かを判断すると共にボタン縫い付けを検知すること
によりボタンの縫い付けを検出する装置が取り付けられ
ている。この装置では、縫いつけられたボタンにレバー
を当接させ、レバーが当接して停止すると、縫い付けが
完了したと判断し、また、ボタンがない場合には、縫製
後に縫製装置を停止させている。従って、上述したよう
な縫い不良や、４つ穴ボタンで２つの穴しかボタン付け
が行なわれないような縫い不良は検出されず、精度の高
い検出ができなかった。

従って、本発明はこのような問題点を解消するためにな
されたもので、糸切れ、目飛びあるいは、スッポ抜は等
のような縫い不良を確実に検出することが可能な環縫い
ミシンにおける縫い状態判別装置を提供することを課題
とする。

［課題を解決するための手段１本発明は、このような課題を解決するために、針棒、天
秤側から送られてくる縫製糸をルーバーで糸取りして環
縫いする環縫いミシンにおける縫い状態判別装置におい
て、ミシン主軸回転の所定角度に対応した角度で基準信
号を発生させる手段と、天秤側の糸の張力を検知し、天
秤側の糸のたるみがなくなったとき検知信号を発生させ
る検知手段とを設け、前記基準信号と検知信号が発生す
る時点を比較し、縫い状態を判別する構成を採用した。

［作　用］このような構成によれば、ミシン主軸回転の所定角度に
対応した角度で基準信号が、また、天秤側の糸のたるみ
がなくなったとき（所定の糸張力になったとき）に検知
信号が発生する。正常縫製の場合、天秤、ルーバーとも
所定量糸引きをするため、基準信号の発生する時点近辺
で糸たるみ量が０となり、検知信号が発生する。一方、
目飛びした場合は、理論上ルーバーの糸引き量は０とな
るので、天秤側の糸のたるみがなくなる時点は、基準点
より遅くなる。また、スッポ抜けで最後まで縫製できな
い場合には、ルーバーの糸引き量が減少するため、検知
信号の発生時期は、基準信号よりも少し遅れて現れる。

更に、糸切れの場合には、天秤側の糸はたるみっばなし
となるため検知信号は発生しない。

このように基準信号に対して検知信号の発生する時点を
検出し、基準信号と検知信号の時間間隔を測定するよう
にしているので、ルーバーの糸取り量の変化を時間の変
化として測定することができ、目飛び、スッポ抜け、糸
切れ等積々の縫い不良を確実に検知することが可能にな
る。

［実施例］以下、図面に示す実施例に従い本発明の詳細な説明する
。

第１図から第３図には、環縫いミシンの縫製部の構成が
図示されており、各図において、縫製糸ｌは、上部の糸
案内２、下部の糸案内３に案内されて天秤４を通過し針
棒５の針穴に通される。下部の糸案内３の付近に電極６
と検知バネ７が設けられている。

検知バネ７は、第３図かられかるように水平に延びる部
分７ａと垂直に延びる部分７ｂからなるＬ字型の棒状の
バネであり、糸ｌは、下部の糸案内３を通過した後検知
バネ７の水平部分７ａの下方部を通って天秤４に導かれ
る。この検知バネ７は、天秤側の糸たるみがなくなった
時に発生する糸張力（例えば、２０ｇｆ）に応答して上
方に持ち上げられて電極６と接触し、また戻り不良など
がない程度の適性荷重に設定されている。

電極６は、検知バネ７の上方に配置されており、第２図
かられかるように垂直方向に対して傾斜した傾斜部６ａ
を有し、この傾斜の下方に検知バネ７が位置する。また
電極６は、この傾斜部６ａに続いて水平に延びるストッ
パ部６ｂを有し、糸の張力にしたがって検知バネ７が上
方に持ち上げられたとき、このストッパ部に当って信号
が得られるように構成されている。検知バネ７は、スト
ッパ部６ｂに当るまでは電極６の傾斜部６ａに沿って滑
べるようになり、放電により発生する酸化皮膜を除去し
接触部にクリーニング作用が得られるように構成されて
いる。また、電極部と検知バネの接触状態を表示するた
めにＬＥＤＩＯからなる表示部か′設けられている。

さらに、第４図に図示したように、ミシン頭部において
ミシン主軸とともに回転する予備停止摩擦車１１には、
磁石１１ａが取り付けらており、センサ取付台１２に取
り付けられたホールセンサ１３が摩擦車１１の回転を検
出し、　ミシン主軸回転の所定角度に対応した角度（針
棒の上死点に対して約２７０°の角度）で基準信号を発
生するように構成されている。

また、第５図に図示したように、ミシン２０から得られ
る一つのボタン穴を縫製したとき発生する遮断信号２１
、検知バネ７から得られる検知信号２２、ミシン主軸回
転の所定角度に対応した角度で得られる基準信号２３が
マイクロプロセッサ（ＭＰＵ）２４に入力され、後述す
るように縫い状態が判別されて、その状態が表示ブロッ
ク２５に表示されるとともに、必要に応じてミシン駆動
指令信号２６がミシン２０に入力される。

次に、このように構成された環縫いミシンの動作を説明
する。

第６図は、ミシンのルーバーと天秤の糸引き量を主軸回
転角度に従って図示したもので、０゜は、針棒上死点で
あり、また２７０°で上述した基準信号が発生する。環
縫いミシンの場合、ルーバーによる糸引き量が大きいた
め、縫いの状態による天秤側の糸たるみのなくなる時点
が縫い状態によって顕著に変化する。

正常縫製の場合、縫い目の形成に当り、−本の糸を天秤
、ルーバーとも曲Ｉａ３０．３１に沿って糸引きをする
。Ｈの点（約１８０°）で、天秤の糸たるみ量およびル
ーバーの糸引き量は、最大となる。このときの両回線の
差りが糸たるみ量となり、この糸たるみ量が０となるＡ
点（約２７０’）近辺で、糸に所定の張力が発生して検
知バネ７が引き上げられ電極６が接触し、検知信号が発
生する。一方、目飛びした場合は、理論上ルーバーの糸
引き量はＯとなるので、天秤側の糸のたるみがなくなる
時点は、例えば、Ｂ点付近となり、基準点より遅くなる
。

また、スッポ抜けた場合には、ルーバーの糸引き量が減
少するため、検知信号の発生時期は、例えば、２７０°
より２〜５　ｍ５ｅｃ　（ｌ　ｗｓｅｃは約８″に相当
）遅れて現れる。また、糸切れの場合には、天秤側の糸
はたるみっばなしとなるため検知信号は発生しない。

このように基準信号に対して検知信号の発生する時点を
検出し、基準信号と検知信号の時間間隔をＭＰＵ２４で
計測することにより縫い状態を判別することが可能にな
る。このような方法では、ルーバーの糸取り量の変化を
時間として測定しているので、縫い状態は、時間の変化
として表れてくるため、目飛び、スッポ抜け、糸切れ等
積々の縫い不良を検知することが可能になる。

上述した測定原理に従い第７図のフローチャートに従っ
て縫い状態を判別する。

まず、第７図のステップＳｌにおいて、遮断信号を読み
込み、オフならば、ステップＳ２において基準信号を読
み込み、ステップＳ３でハイレベルからローレベルに変
化したと判断された場合には、ステップＳ４で計数をカ
ウントする。この計数をカウントする理由は以下の理由
による。

すなわち、ミシンの特性上、縫い始めには糸の結せつ点
の締まり具合が不安定であるため、縫い始め数計は検知
用の信号測定をすることはできない、また、止め縫い時
の縫いは他の部分の縫いと性質が相違するため、判断基
準を変更する必要がある。更に、検知バネの信号発生時
に生じるチャタリングや、立ち上がりの時間のばらつき
により一針ごとの対応が困難であるので、糸の結せつ点
の締まりが確実になり、検知信号の安定する縫い計数を
選んで、基準信号と検知信号の時間差を測定する。

このため、４つ穴ボタンを１６計で縫う場合、止め縫い
の８針、１６針のそれぞれの前の検知信号を利用するよ
うにする。そこで、ステップＳ５で、７針あるいは１５
針かが判断され、続いてステップＳ６で２７０°で発生
する基準信号から１．５ｍｓの経過時間を計測するため
タイマを作動させ、ステップＳ７で検知バネ７からの信
号を読み込む、１．５ｍｓの時間が経過するまで（ステ
ップＳ９）にステップＳ８で検知信号が発生した場合に
は、正常縫製と判断してステップＳｌｌでタイマをオフ
にする。また、１゜５　ｍ　ｓの時間が経過するまでに
検知信号が発生しない場合には、スッポ抜けが発生した
と判断してステップＳＩＯでエラーフラグをセットする
。

ステップＳ５で、７針あるいは１５針でない場合には、
ステップＳ１２で遮断信号を読み込み、ステップＳ１３
でそのオンオフを判断する。オフならばボタンの縫製が
全部終了していないのでステップＳ２に戻り、またオン
ならば、一つのボタンの縫製が終了していることを示す
ので、ステップ５１４でエラーフラグの状ａ（ステップ
５１０でセットされたフラグ）を判別する。エラーが有
る場合には、ステップＳ１５でエラー表示を行ない、続
いてステップＳ１６で装置を停止し、ステップＳ１７で
エラー処理を行なう、また、エラーがない場合には、ス
テップＳ１８に移りｌサイクルを終了する。

なお、上述の例は、スッポ抜けの縫い不良の検出であっ
たが、目飛びの場合には、１．５ｍｓより長いタイマに
して同様な判断を行なえばよい。

また、糸切れの場合には、縫い周期に応じた最大の時間
をタイマによって設定し、同様な測定を行なうようにす
る。

上述した実施例では、天秤側の糸張力が発生し、糸たる
みがなくなったとき、検知バネが電極に接して検知信号
が発生するように構成されているが、逆にそのとき検知
バネが電極から離れて検知信号が出力するように構成し
てもよい、また、検知バネと電極の離接による検知に代
えて、フォトインタラプタあるいは、磁気センサなどの
非接触型のセンサにより検知バネの動きを検出するよう
にしてもよい。

［発明の効果］以上説明したように、本発明によれば、ミシン主軸回転
の所定角度に対応した角度で発生する基準信号と、天秤
側の糸のたるみがなくなったとき発生する検知信号の発
生時点を比較し、縫い状態を判別するようにしているの
で、ルーパーの糸取り量の変化を時間の変化として測定
することができ、目飛び、スッポ抜け、糸切れ等積々の
縫い不良を確実に検知することが可能になる。

また、検知手段に検知バネを用いた場合でも、バネ自体
軽量であるため、糸張力の変化に対して追従性があり、
縫い不良の検出が確実になる。

【図面の簡単な説明】

は、環縫いミシンの頭部の構成図、第５図は、制御の全
体の構成を示すブロック図、第６図は、ルーパーと天秤
の糸引き量を主軸回転角度に従って図示した特性図、第
７図は、制御の流れを示す流れ図である。２．３・・・糸案内４・・・天秤６・・・電極７−・・検知バネ第４図＃Ｆ’ｌ　Ｉｔ’　ｊ”Ｏ＋７７　ｅ第５図ミシ）／）約面□□□ 第２図ミシ〉の増Ｉｊ＃Ｔ　＋匍絽第３図

Claims

【特許請求の範囲】１）針棒、天秤側から送られてくる縫製糸をルーパーで
糸取りして環縫いする環縫いミシンにおける縫い状態判
別装置において、ミシン主軸回転の所定角度に対応した角度で基準信号を
発生させる手段と、天秤側の糸の張力を検知し、天秤側の糸のたるみがなく
なったとき検知信号を発生させる検知手段とを設け、前記基準信号と検知信号が発生する時点を比較し、縫い
状態を判別することを特徴とする環縫いミシンにおける
縫い状態判別装置。２）前記検知手段は、天秤側の糸のたるみがなくなった
とき移動して電極に接する検知バネから構成されること
を特徴とする請求項第１項に記載の環縫いミシンにおけ
る縫い状態判別装置。