JPH0356A - 吸収性物品の複数層を有する表面シートの製造方法 - Google Patents

吸収性物品の複数層を有する表面シートの製造方法

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JPH0356A
JPH0356A JP1135062A JP13506289A JPH0356A JP H0356 A JPH0356 A JP H0356A JP 1135062 A JP1135062 A JP 1135062A JP 13506289 A JP13506289 A JP 13506289A JP H0356 A JPH0356 A JP H0356A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、吸収性物品の複数層を有する表面シートの製
造方法に関する。
〔従来の技術〕
近年、生理用ナプキンの表面シートとして、孔開きプラ
スチックフィルムを用いることが、特公昭57−170
81号に記載されている。この孔開きプラスチックフィ
ルムを用いると、経血の逆戻りがないなどの利点がもた
らされる。
この場合における孔の形成は、特開昭63−29694
号、実開昭63−166400号などにも示されている
ように、針をシートに突き刺すことで行っている。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかし、確かに表面シートとして、孔開きプラスチック
フィルムを用いることは有効であるが、感触性があまり
良好でない。したがって、できれば不織布に孔を開け、
これを表面シートとするのが好ましい。
プラスチックフィルt1の場合には、針の加熱温度が、
そのプラスチックフィルムの融点よりかなり高い温度と
され、シートを溶融して孔開けがなされる。
しかし、不織布にこの技術を適用しようとすると、孔の
周囲が溶融によって硬くなり、風合いが悪くなる。
また、不織布に孔を如何に形成するかについては、従来
技術は何も開示していない。
さらに、従来は表面シートとして、−層のものが用いら
れていた。
そこで、本発明の主たる目的は、感触性に優れる複数層
を有する表面シート、たとえば不織布に孔を形成する場
合において、特に良好に適用でき、その際表面シートの
風合いを悪化させることがない吸収性物品の表面シート
の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題は、吸収性物品の肌に接する面を構成する表面
シートにこれを搬送しながらその表面に多数の孔を開け
る方法において; 前記表面シートを複数層により構成し、周囲に多数の針
が突出しその針が加熱されている針ロールと、これと対
向して配され前記針が食い込み可能な受ロールとの間を
複数層を有する表面シートの原反を通しながらそのシー
ト原反全体に連続的に孔を形成するとともに、 前記針は実質的に先細の円錐形をなし、形成しようとす
る孔の平面視における最小径をdとしたとき、針が食い
込んだときの針の根元径りが(1,1〜3.0) dで
あり、かつ針の先端から根元までの高さHがシート原反
全体の厚みhの(h+2)1)1)0以上であり、さら
にH:Dが4=1〜6:5であり、前記針の加熱温度を
T’C1針と対向する層の融点を1)℃、針に対して反
対側層の融点を12℃としたとき、1)℃<T”C≦(
t2−10)℃に設定し、 前記反対側層を吸収性物品の肌に接するよう配置したこ
とで解決できる。
〔作用〕
本発明では、対象表面シートの肌に接する層の融点より
針の加熱温度が少なくとも10℃低い。
その結果、孔の周囲を硬くして風合いを悪化させること
がない。また、針の加熱温度が表面シートの肌に接しな
い層(針と対向する層)の融点より高い。したがって、
少なくともその針と対向する層に対して確実に溶融によ
り孔開けを行うことができる。
さらに、この針に対向する層の溶融孔開けに伴って、か
つその溶融孔開けによる孔は復元性がないから、主に機
械的に孔開けした前記反対側層の繊維が復元しようとし
ても、その復元を前記針と対向する層の孔部分が阻止し
ようとするから、反対側層の繊維の復元性に伴う孔塞が
りを防止できる。
さらに、シートの厚み、孔径との関係で適切な針形状を
設定しているので、確実に所望の孔を形成できる。
〔発明の具体的構成〕
以下本発明をさらに詳説する。
まず、第1〜3図によって、吸収性物品としての生理用
ナプキンの構造例について説明すると、1は孔開き不織
布からなる表面シートで、第9図、第14図および第1
6図に示すように、上層IA、および下層IBからなる
。2は不織布で、ナプキンの長手方向の一部を除いて、
前記表面シートiの両側繰上にホットメルト接着剤3に
より相互に固着されるとともに、前記一部部分において
はヒートエンボスHEによって固着されている。この不
織布2は図面に示すように、横断面リップ溝形形状をな
し、内部要素を包んでいる。
不織布2内には、同じくリップ溝形の不透液性シート(
防漏シート)としての防水紙4が内装され、そのリップ
部は表面シート1の両側縁の下方に位置している。防水
紙4は内面が紙または不織布により、外面がプラスチッ
クフィルムにより形成されたもので、たとえばいわゆる
ポリラミ防水紙として公知のものである。この防水紙4
は吸収した経血の外部への漏れを防止する。
5は後に詳説する波形(蛇腹状)クツション材層で、そ
の下側の蛇腹台紙6と固着状態にある。
この蛇腹台紙6の下方には、ティシュなどからなる吸収
紙7およびこれによって包囲された綿状パルプからなる
吸収体8が設けられている。吸収紙7はその下面におい
て一部重ね合わされている。
前記表面シート1は、第9図のように、クツション材層
5とその山部でホットメルト接着剤9によって相互に固
着されている。蛇腹台紙6と吸収紙7ともホットメルト
接着剤10によって固着されている。これによって、ク
ツション材層5や吸収体8などの内包物(内部要素)の
固定化が図られている。
第1.2.3図との対比によって明らかなように、吸収
体8および吸収紙7の一部は幅狭に切除され、局部への
装着性(密着性)が高められている。この幅狭部におい
て、前記ヒートエンボスHEによって不織布2、表面シ
ートlおよび防水紙4が熱溶融により相互に固着されて
いる。
1)は剥離紙12を剥離した後、ショーツに接着される
ずれ止め用ホットメルト接着剤である。
ナプキンの前後方向端部はホットメルト接着剤などによ
ってシールされている。
ところで、近年、生理用ナプキンにおいて、吸収要素と
して従来の綿状パルプを主体としたものに対する改良と
して、スポット吸収性、吸収速度、表面のベトッキおよ
び装着感などの改善を目的として、綿状パルプからなる
吸収体の上にクツション材層を設けることが、たとえば
特開昭6212500を号公報などによって知られてい
る。
また、ナプキンの構造として、特公昭59−10222
号、および実開昭62−97629号などにおいて、表
面シートの両側繰上に、吸収体の側部を通って巻き上げ
た防漏シートの側縁を重ねてナプキンの長手方向に間歇
的または連続的に接着させたものが知られている。実公
昭60=31718号には、液透過性シートにより、吸
収体および防漏シートの全体を包被したものも開示され
ている。
しかし、防漏シートとして、プラスチックフィルムその
もの、またはポリエチレンなどのプラスチックフィルム
と不織布とを貼る合わせたいわゆるポリラミ不織布が通
常用いられているが、プラスチックフィルムあるいはポ
リラミ不織布のプラスチックフィルム面を外面に用いる
と、ナプキンを使用にあたって、ショーツに仮止めする
ためのずれ止め用接着剤の接着性が悪くなる。したがっ
て、ポリラミ不織布を用いるとともに、その不織布面を
外面とするのが好ましい。
しかし、ポリラミ不織布は単なる不織布と比較した場合
、硬くあまり風合いがよいものではない。
したがって、たとえ特公昭59−10222号、および
実開昭62−97629号のように側縁部のみであって
も、肌に一部が触れる以上、感触性を阻害する。この後
者の技術は、防漏シートの側縁が不織布によって包まれ
ているので感触性の改良に寄与するけれども、プラスチ
ックフィルムの幅より広い不織布を必要とし、コストア
ップの要因となり、かつ特殊品となるため、自家製造と
なり、そのための工程を別に必要となり、実用的でない
。さらに、ポリラミ不織布を表面シートの上面に被せて
ホットメルト接着剤により連続的であれ間歇的であれ接
着する場合、側縁そのものは非接着であるため、そこが
めくれたとき、プラスチックフィルムの側縁が露出し、
感触を悪くする。
このような点に鑑みれば、実公昭60−31718号で
は、全体を不織布で包んでいるので、感触性に優れる。
しかしながら、孔無し不織布を用いた場合、経血の逆戻
り現象がみられる。
この点の改良として、近年、特公昭57−17081号
に代表的に示されているように、孔開きプラスチックフ
ィルムをナプキンの表面シートとして用いることが知ら
れている。この技術を利用した実際の製品は、単に吸収
体の四周を孔開きプラスチックフィルムで包被したもの
である。確かに、この製品は種々の点で優れるものの、
最大の欠点は四周がプラスチックフィルムで包被されで
いるため、製品を手にもったときの感触がツルツルして
いることである。またプラスチックフィルムと吸収体が
離れているため、着用者の運動によってプラスチックフ
ィルム内で吸収体がずれ易い。しかも、前述のように、
ずれ止め用接着剤を使用し難い。
そこで、上記例のように構成すると、表面シートを除い
て、吸収要素をその下面、側面および上面の側部に跨が
るリップ溝形の不織布で包被し、この不織布が肌に接触
するので、プラスチックフィルムおよびポリラミ不織布
と比較して感触性にきわめて優れる。また、ナプキンの
下面(非使用面)が不織布であるため、ずれ止め用接着
剤の接着性が良好である。さらに表面シートとして、孔
開き不織布を用いると、孔無し不織布を用いた場合と比
較して、経血のスポット吸収性、逆戻り防止効果に優れ
る。かくして、感触性と経血のスポット吸収性および逆
戻り防止効果との相反するものとされてきた課題を解決
できる。
また、巻き上げ不織布の側縁がめくれても、不織布その
ものが肌に接触するので、ポリラミ不織布を用いたとき
のように、プラスチックフィルムの側縁が露出して肌を
傷めることがない。
しかも、上記例では、クツション材層を設けたので、ク
ツション性に優れる。このクツション材層は孔開き表面
シートとの関係で、後述のように、顕著な経血のスポッ
ト吸収性および逆戻り防止効果を発揮する。
他方、孔開き疎水性繊維シートの下方にクツション材層
を設けることは、特開昭62−125001号によって
公知である。しかし、ここにおけるクツション材層は、
単に疎水性繊維を単層に設けたものでかつ面一である。
これでは、クツション性に欠け、嵩高とするには後述の
ように、コスト高となるなどの難点があるので、横断面
を波形とし、かつ複数層の積層構造とするのが好ましい
そこで、前記クツション材層5は、実施例においては、
波形でかつ上層5Aと下層5Bとの二層積層構造とされ
ている。この二層構造とした理由は、クツション材層5
の嵩高性を高めるとともに、層間に空隙をもたせること
などによってクツション性を高め、吸収速度を速めるた
めである。しかし、波形である限り、−層や3層以上で
あることを妨げない。
上記例におけるクツション材としては、疎水性繊維であ
り、熱溶融性を有するES繊維(ポリプロピレン繊維の
まわりをポリエチレンで被覆したもの)や、ET繊維(
ポリエステル繊維のまわりをポリエチレンで被覆したも
の)などの合成繊維を主成分(80%以上が好ましい)
とするものが用いられる。このクツション材構成用繊維
の太さとしては、3〜14デニールが好ましい。上記合
成繊維は、疎水性繊維であれば、得に限定されず、クツ
ション材が不感湿性となるようなものでもよい。クツシ
ョン層の不感湿性を軽減する必要がある場合は、界面活
性剤を噴霧したり、界面活性剤溶液に浸漬する方法を用
いることができるし、レーヨン繊維などを少量含ませて
もよい。
クツション材の製法としては、ES繊維やET繊維など
の熱溶融性を有する繊維の一部を熱風スル一方式で溶融
させ、繊維を互いに結合させる方法を用いることができ
る。しかし、接着剤による繊維結合方法などを採用して
もよい。
クツション材の目付としては、8 g/rrf〜30g
/rri、これを積層して波形にしたときの目付として
は、20 g/rrf〜90g/rrfのシートが好ま
しい。密度やデニールが異なる異種を積層してもよい。
複数層のクツション材が好ましい理由は、前記理由のほ
か、生理用ナプキン等吸収性物品を製造する工程でロー
ル状の巻取状態で供給する場合、単層の厚いクツション
材のロール状巻取を使用するよりは、巻取の交換回数が
少なくて済むという利点もあるからである。クツション
材そのものの密度としては、0.1g/m未満、特に0
.005〜0.05 g / mrが好ましい。嵩高と
しては、0.5〜IOI!l!1)特に1.0〜7.0
mmが好ましい。
クツション材層の外観仕上げ形態としては、平面的なシ
ートであると、クツション効果が劣るので、上記例のよ
うに、波形(蛇腹状)にすことがクツション性および吸
収速度を向上させるので特に好ましい。
かかる波形クツション材層を製造する場合、第4〜7図
のような方法を採用するのが好ましい。
すなわち、第6図のtal〜(C)のように、種々の形
態で重ね合わせたクツション材原反(実施例では(al
の形態)を得るために、まず第4図のように、折り畳み
器(セーター)20により折り畳み、次いでブレードロ
ール21とこれと対向する受ロール22との間を通し、
両ロールを密接するように加圧してクツション材原反5
0に波形を付与する。
ブレードロール21はその表面から突出した環状のブレ
ード21aをロールの長手方向に間隔を置いて多数有し
、かつクツション材の溶融点より高い温度にブレード2
1aが加熱されている。この加熱温度としては、100
〜200℃、またクツション材がES繊維、ET繊維あ
るいはそれらの混合繊維であるときにおいて160〜1
90℃、特に170〜180°Cが好ましい。受ロール
22も同様な温度もしくは若干低い温度の加熱ロールと
するのが好ましい。ブレードロール21は、たとえば、
第5図のように、外径Φが100順、長さしがloO+
nm、ブレードピッチpが5mm、ブレード先端厚みt
が1市とすることができる。
このように、波形を付与したのち、その下流において、
速やかに蛇腹台紙6とクツション材の残留熱あるいは加
熱ロールによって、クツション材層と熱接着できる。ホ
ットメルト接着剤によって接着してもよい。その後の工
程は、ナプキンの構造から容易に推測できよう。
クツション材層5は少なくともナプキンの長手中央部に
あればよく、全長にわたってもよい。波の数は、好まし
くは5〜30である。実施例ではクツション材層5の底
面が、受ロール22古してフラットな表面をもったもの
を用いたので、面一となっているが、受ロールを、ブレ
ードロール21の谷に対応して山をもつ波形ロールを用
いれば、クツション材層の下面も波形に形成できる。し
たがって、クツション材層の両面が波形であってもよい
上記例にしたがって、ブレードロールによりクツション
材の原反に加圧力を作用させると、その加圧力によって
原反が波形に変形する。その際、ブレードロールのブレ
ードがクツション材を形成する合成繊維の溶融点より高
い温度とされているので、繊維が溶融変形して形状が復
元することがない。さらに、ブレードロール21にはブ
レード21aが複数設けられているので、同時に複数の
波を形成でき、かつブレードの温度を溶融点よりかなり
高めておけば高速で波形の成形を行うことができる。さ
らに、前記ブレード21aによって波の谷部を加圧また
は熱溶融によって、クツション材内において密度差をも
たせると、第7図の矢印のように、経血は山部から谷部
に速やかに移行するようになり、もって経血の吸収速度
を速めることができる。
上記例においては、吸収要素として、吸収体8および吸
収紙7から基本的に構成したが、吸収要素とは、経血を
最終的に保持する部分を言い、その構成が限定されるも
のではない。蛇腹台紙6は必須ではないが、これが存在
することで、クツション材層5の形態保持性が高まる。
他方、孔開き表面シートlは、プラスチックフィルムを
用いるより不織布を素材とするのが感触性の点で優れる
。かかる孔開き不織布からなる表面シート全体の厚みは
i ohm以下、特に0.1〜0.3鰭程度、孔lOの
平面視における最小径dは1止以下、開孔率は15〜4
5%、特に27〜32%、濡れ角(水滴Hがなす角度)
αが90’以下、外表面基準の孔角度θが90°以上で
あるのが好ましい。
第8図に示されているように孔10が涙形状または楕円
形をなしているのは、後述のように、孔形成にあたり、
加熱針ロール61と受ロール62間に表面シートを通す
ので、針60が表面シートlの当該孔lOから離れると
きの時間的ずれによるのが原因となっている。
一方、前記クツション材層は、たとえ下面が蛇腹台紙6
によって、保持されているとしても、上面はフリーであ
るため、着用者からの圧迫、ずり力などによって、波形
が崩れ易い。そこで、上記実施例のように、ホットメル
ト接着剤9によってクツション材層5の上面を固定して
形態の保持を図るのが好ましい。このホットメルト接着
剤の適用方法上しては、ビード塗布法またはスプレー塗
布法を用いることができるが、前者の方法では、線状塗
布となるので感触が悪いし、後者の方法では、表面シー
ト1の孔から、ホットメルト接着剤が滲み出し、何れも
好ましものではない。
そこで、第1O図のように、スパイラル塗布法を採用す
るのが最適であることを知見した。この方法は、一つま
たは複数の塗布ヘッド1)をナプキンの幅方向に並べ、
塗布ヘッド1)の中心ノズルIIAからホットメルト接
着剤9を、周囲の複数の底面からの視での吹き出し方向
が中心に向かわない空気孔1)Bから、ホットメルト接
着剤9に高圧空気を吹き付けることで、ホットメルト接
着剤9を螺旋状に流出させるものである。この方法によ
れば、クツション材層5と表面シート1とがランダムな
個所で接着するとともに、塗布面積として小さくとも良
好に接着し、感触性を高めるなどの効果をもたらす。
実施例において、クツション材層5に所望のクツション
性をもたせるために、波形に成形した。
この結果、第9図のように、孔10とクツション材層5
との接触部分の割合が小さくなり、経血の流入性が損な
われる。両者の特性を実用上満足させるためには、クツ
ション材層5表面と表面シートlとの接触面積(ホット
メルト接着剤が塗布されていない部分もあるので、正確
には当接面積)Scと、非接触面積Snとの関係が、S
c/(Sc+Sn) =0.3(好ましくは0.5) 
〜0.7が好ましい。ホットメルト接着剤は、粘着タイ
プの場合、孔10から表面に抜けることがあるので、固
着タイプの方が好ましい。
さて、上層IAおよび下層IBを有する不織布表面シー
ト1に孔を形成するには、第13図のように、外周面に
多数の針60を有する針ロール61と受ロール62との
間に積層原反シート100を通し、孔10を形成する。
針60は針ロール61内に加熱媒体を流通させる、ヒー
タを埋め込むなどによって、所定温度に加熱されている
。針60は金属などによって形成される。受ロール62
は、針60が食い込み可能なものとされ、ゴムやプラス
チックなどで形成することもできるが、最適なのは細い
毛を植設したブラシロールである。ブラシ材質は、動物
の毛、たとえば豚の毛を用いることができる。ブラシは
密に植設するのがよい。ブラシの突出高さは適宜法める
ことができる。
針の形状は、第14図に示すように、実質的に先細の円
錐形をなし、形成しようとする孔10の平面視における
最小径をdとしたとき、針60が食い込んだときの針6
0の根元径りが(1,1〜3.0)dであり、かつ針6
0の先端から根元までの高さHがシート厚みhの(b+
2)mm以上であり、さらにH:Dが4:l〜6:5で
あるとされる。針60の全体高さは、H+ 3 mm以
上がよい。また針6゜の先端角βは50°以下であれば
、穿孔できるが、見栄えのよい孔を得ようとすると、4
0’以下が望ましい。たとえば、ロール径を200 m
としたとき、穿孔可能、操業性、ピッキング防止などか
ら、第15図の斜線部であるのがよい。
この場合、針60と下層IBを対向させ、反対lff1
)1に上層fAが位置するように、針ロール6Iと受ロ
ール62との間に原反シートlooが通される。
本発明では、特に、針60の加熱温度をT’C1針60
と対向する層、すなわち下層IBの融点をt1℃、針6
0に対して反対側層、すなわち上層IA(7)融点をt
2℃としたとき、tl’c<T’C≦(t2−10)’
Cに設定される。
本発明者の知見によれば、表面シートの孔開けに際して
、針により、機械的に、また溶融温度より低い温度に加
熱した針により、機械的および熱的に孔を形成する場合
、表面シートを構成する繊維の復元が少なからずあり、
加工後の孔塞がりがみられる。そこで、表面シートlを
複数層、実施例では上層IAと下層IBの2層構造とな
し、下層IBについては肌と接触せず、風合いが問題と
ならないので、溶融孔開けにより孔を確実に形成し、肌
と接触し溶融に伴う硬化部分の生成をさけ風合いの悪化
を防止せねばならない上層IAについては、溶融孔開け
を避け、あるいは一部軟化するとしても溶融する程度で
ない、針60の加熱温度との相対的関係で、高い融点を
もつ材料を選定することで、全体として、風合いに優れ
、かつ孔塞がりのない表面シート1を形成するものであ
る。
そして、第13図の孔開は工程を経た孔開は広表面シー
トlは、最終的に得られる吸収性物品の肌に接する側に
上層IAが、反対側に下層【Bが位置するよう、他の構
成要素と組み立てられる。
本発明によって形成される孔10の具体的断面形状を第
16図に示した。この図からも明らかなように、下層I
B(針60と対向する層)の孔10周囲が下方に突出し
ている。これによって、表面シート1が嵩高となる効果
も生じる。
表面シート1を形成する材料としては、公知のものを用
いることができるが、ETa維、ES繊維、ポリプロピ
レン(PP)繊維またはポリエチレン(PE)繊維など
を用いることができ、特に上記下層IBとしてはPP繊
維、上層IAとしてはESまたはPE繊維が好ましく用
いることができる。さらに、各層が上記繊維の混合繊維
でもよい。たとえば、上層がPP−ES、下層がES・
PEである場合である。
前記実施例では、表面シート1は2層であるが、3層以
上でもよい。この場合、3層の中間層は、針の熱により
、溶融してもしなくともよい。
〔実施例〕
次に実施例により本発明の効果を明らかにする。
第13図の態様により、2層表面シートに種々の針温度
で孔を形成し、その孔の形成態様を目視観察した。
(実施例I) 上層をPP繊維(融点1.50−160°C)、下層を
PE繊維(融点1.10〜120°C)からなる2層表
面シートにおいては、第1表の結果を得た。
第  1  表 第2表 (実施例2) 上層をPP繊維とES繊維との混合繊維(混合比PP/
ES : 2/1) 、下層をPE繊維とES繊維との
混合繊維(混合比PE/ES : 2/l)としたとき
の結果は第2表のとおりであった。
なお、ES繊維とは、内部にPPを外部にPEを有する
繊維で、公知のものである。
第2実施例において、ES繊維を上層および下層に共通
的に設けたのは、共通の繊維の含有により上層と下層と
の接着力を高めるための繋ぎ繊維の役割を担わせるため
である。
また、本はES繊維の存在により、部分的に毛羽、固さ
または嵩が良好でない箇所があったことを示す。
〔発明の効果〕
以上のとおり、本発明によれば、感触性に優れるととも
に、孔塞がりを防止できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は生理用ナプキン構造例の一部破断乎面図、第2
および3図はそれぞれff−n線および■■線矢視図、
第4図はクツション材層の製造方法例の斜視図、第5図
はブレードロールと受ロールとの関係図、第6図(a)
〜fc)はクツション材原反の折り畳み例の概要図、第
7図は波形付与状態説明図、第8図は表面シートの平面
図、第9図は表面部の断面図、第10図はホットメルト
接着剤の塗布装置例の斜視図、第1)図はその塗布ヘッ
ドの断面図、第12図はその底面図、第13図は表面シ
ートは穿孔状態図、第14図(a)、 (b)は表面シ
ートと針との関係図、第15図は針の形状の最適範囲例
の関係図、第16図は具体的孔断面形状の断面図である
。 ■・・・表面シート   lA・・・上層(反対側層)
IB・・・下層(針と対向する層) 2・・・不織布第
1図 ・・防水紙 ・・・蛇腹台紙 ・・・吸収体 0・・・・孔 0・・・・針 2・・・・受ロール 5・・・クツション材層 7・・・吸収紙 9・・・ホットメルト接着剤 1工・・・・塗布ヘット 61・・・・針ロール 第2因 第 図 二、二 第 図 第 ア 図 第 図 第 図 第 図 第 図 第13 図 第 図 (b) らn 第 図 4+r 根fc、 % D (mml 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)吸収性物品の肌に接する面を構成する表面シート
    にこれを搬送しながらその表面に多数の孔を開ける方法
    において; 前記表面シートを複数層により構成し、 周囲に多数の針が突出しその針が加熱されている針ロー
    ルと、これと対向して配され前記針が食い込み可能な受
    ロールとの間を複数層を有する表面シートの原反を通し
    ながらそのシート原反全体に連続的に孔を形成するとと
    もに、 前記針は実質的に先細の円錐形をなし、形成しようとす
    る孔の平面視における最小径をdとしたとき、針が食い
    込んだときの針の根元径Dが(1.1〜3.0)dであ
    り、かつ針の先端から根元までの高さHがシート原反全
    体の厚みhの(h+2)mm以上であり、さらにH:D
    が4:1〜6:5であり、前記針の加熱温度をT℃、針
    と対向する層の融点をt1℃、針に対して反対側層の融
    点をt2℃としたとき、t1℃<T℃≦(t2−10)
    ℃に設定し、 前記反対側層を吸収性物品の肌に接するよう配置したこ
    とを特徴とする吸収性物品の表面シートの製造方法。
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