JPH0356580Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は天窓装置、特に上端部に取付用型材
を介して採光ドームを固定してなる方形状立上り
枠体を野地板の開口部周縁に固定してなる天窓装
置に係るものである。

〔従来の技術〕

従来、この種の天窓装置における野地板開口部
周縁への方形状立上り枠体の固定は第２図に示す
ように該開口部周縁の野地板上に方形状立上り枠
体を載置し該方形状立上り枠体の下端部近傍の外
面から野地板上に向かう釘着により固定されてい
たため施工が煩雑であるばかりでなく固定性も乏
しいものとなっていた。

〔考案が解決しようとする問題点〕

この考案は上記従来品の欠点を解消すべく考案
されたものであつて、施工が簡単にして且つ施工
後における固定性に富んだ天窓装置を提供せんと
するものである。

〔問題を解決するための手段〕

この考案は上記に鑑み考案されたものであつて
上端部に取付用型材を介して採光ドームを固定し
てなる方形状立上り枠体を野地板の開口部周縁に
固定してなる天窓装置において、立上り枠体の下
端部外周面を囲撓するように切欠して形成された
断面Ｌ字状からなる切欠段部を野地板の開口部周
縁の上面および側面に当接するとともに該立上り
枠体の下端部と野地板の開口部側面とを釘着によ
り一体に固定せしめることにより問題点を解決し
た。

〔実施例〕

以下、この考案を図面に示す実施例について説
明すれば、第１図はこの考案の天窓装置の一実施
例を示す一部欠截断面図で、図中１は野地板の開
口部周縁に取付けられた方形状からなる立上り枠
体であり、２は立上り枠体１の下端部外周面を囲
撓するように切欠して形成された断面Ｌ字状から
なる切欠段部であり、３は上記野地板であり、４
は野地板３の開口部であり、５は野地板３の開口
部４の周縁に立上り枠体１を固定するための釘で
あり、６は立上り枠体１の上端部に取付られた取
付用型材であり、７は取付用型材６上に取付けら
れた採光ドームである。

尚、野地板３の開口部４の周縁への立上り枠体
１ほの取付けは切欠段部２を該開口部４の周縁の
上面および側面に当接するとともに該立上り枠体
１の下端部と開口部４の側面とを釘着することに
より一体に固定されるものである。

〔考案の効果〕

以上より明らかなように、この考案の天窓装置
は立上り枠体１の下端部外周面を囲撓するように
切欠して形成された断面Ｌ字状からなる切欠段部
２を野地板３の開口部４の周縁の上面および側面
に当接するとともに該立上り枠体１の下端部と野
地板３の開口部４の側面とを釘着により一体に固
定せしめてなる構成よりなり、立上り枠体１が開
口部４に嵌装されているために釘着に際しての該
立上り枠体１の揺動がなく、しかも釘着が開口部
４の側面から横方向に打ち込まれるために従来品
に比し施工性が著しく向上せしめられ、更には立
上り枠体１が開口部４に嵌装され、しかも釘着が
確実に行われるために固定性も合わせ向上せしめ
られるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の天窓装置の一実施例を示す
一部欠截断面図、第２図は従来品の一部欠截断面
図を示すものである。 １……立上り枠体、２……切欠段部、３……野
地板、４……開口部、５……釘、６……取付用型
材、７……採光ドーム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 上端部に取付用型材を介して採光ドームを固定
   してなる方形状立上り枠体を野地板の開口部周縁
   に固定してなる天窓装置において、立上り枠体の
   下端部外周面を囲撓するように切欠して形成され
   た断面Ｌ字状からなる切欠段部を野地板の開口部
   周縁の上面および側面に当接するとともに該立上
   り枠体の下端部と野地板の開口部側面とを釘着に
   より一体に固定せしめてなる天窓装置。