JPH0356532Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は運搬容器に関し、更に詳細には、これ
に専用ではないが、飲料用の運搬容器、特に、ボ
トル或はその他の類似容器内の飲料の運送用の運
搬容器に関する。

（従来の技術） 従来、運搬容器又はボトル並びにその他の飲料
容器、例えば紙製、カンバス袋等並びにこれら飲
料容器に類似の容器についての多くの提案がなさ
れた。

（考案が解決しようとする問題点） 然し乍らこれら容器の全ては、多くのワインボ
トルの寸法と形状のために具体的に設計されてい
ないし又同一の温度で内容物を保持する程充分に
断熱されてない等の問題がある。更には、これら
容器は、ボトル類を破壊から保護するような或る
圧力に耐えるように設計されてない。これは、ワ
インやその他の飲物を、車例えば自動車により運
搬するときに特に重要である。

（問題点を解決するための手段） 従つて、本考案は、上記の問題を解決するべ
く、断熱され且つ異なる寸法と形状の多くの各種
ボトルを内部に収容し得る運搬容器を提供するも
ので、更には、便利な寸法と形状を有し且つ容易
に運搬し得られるべく設計された運搬容器を提供
するものである。

上記の目的並びにその他の有利な目的を達成す
るべく、本考案の運搬容器は、少なくとも１つの
容器を受容するべくつくられた下部と、該下部と
協働して被包容器をもたらすべくつくられた上部
と、該下部に回動自在に取着けられた把手と、該
把手に回動自在に取着けられ且つ該上部の少なく
とも１つの上向き部と協働して、該把手が所定位
置に在るときは該上部と該下部とを共に拘束保持
するが、該把手が別の位置にあるときは、該上部
と該下部とは互に分離せしめられるようにつくら
れた少なくとも１つの固定装置と、冷却ボトルを
離脱可能に受容するようにつくられた該下部に設
けた垂直方向に延びる内側リブとから成り、且つ
該上部と該下部は、断熱壁から成る。

（実施例） 上記考案が明瞭に理解され且つ容易に実施化を
もたらされるように、本考案の本質的特徴を組み
込んだ好ましい本考案の運搬容器につき、これに
限定されない好ましい実施例により、添付図面を
参考にして以下説明する。

図面において、本質的に、下部１０と上部１２
と把手１４と固定装置１６とから成る運搬容器が
示されている。

該下部１０は、外壁１８と内壁２０とを有する
２重壁容器として作られて居る。これら２つの壁
は、各別のパーツとしてつくられ、而して外壁１
８の上端で、標準のジヨイント（結合手段）２２
により互に一体に結着されている。該ジヨイント
は、接着剤や溶接により気密結着されても又単に
圧入等の強制結着でもよい。

これら壁１８及び２０間に、適当な熱に対する
断熱媒体２４が設けられる。本実施例のおいて、
これは、発砲成形体である。しかし乍ら、これ
は、単に、内部に閉じ込められた空気或は真空で
も適する。外壁１８は、その基面に中心に凹部２
６を設けてその外周に屈曲された周縁脚２８を形
成して該搬送容器を、通常の平坦面上に容易に立
つことができるようにした。

該内壁２０は、２つの長手側面に、２つの冷却
ボトル３２，３４のいづれか１つを離脱可能に受
容するに適すべくつくられた内方に延び且つ平行
するリブ３０を有する。

比較的長い冷却ボトル３２は、垂直位置に設置
するときは、これらリブ３０間に設けられるに適
するべく作られる。比較的短い冷却ボトル３４
は、下部１０の内部に存せしめられ得るように寸
法を決められ且つ、各側面に沿って該リブ３０が
挿通し得られる小さい凹溝３６を有する。これら
リブ３０との協働により、これら冷却ボトル３
２，３４は該下部１０に対し相対的に確実に所定
位置に設置される。これら冷却ボトル３２，３４
の作用は、通常使用において、これらは、適当な
液体（例えば水又は冷却剤）で満たされ而してフ
リーザー内に入れられる。冷却された時、これら
は、該搬送容器内に使用し得られて一定の冷たい
温度で、その内容物を保存するようにする。

寸法及び形状の異なる２つのボトル３２，３４
は、現在商業的に入手し得る寸法及び形状の異な
る飲料容器によって設けられる。ある場合には、
両ボトル（例えば、ハーフサイズボトルのもの）
を使用することが望まれるが、通常の環境下で
は、これら冷却ボトル３２、３４の一方又は他方
の１つを使用するものである。

該上部１２も又外壁３８と内壁４０とから成る
２重壁に構成されている。該外壁３８は該内壁４
０に、これら両者の下部周縁全周において結着し
て居り、且つこれらは、上向き部４２を形成す
る。該上向き部４２の目的は以下に記載される。
該上部１２も又熱に対する断熱媒体４４を有す
る。本実施例において、該断熱媒体４４は、発泡
成形体であるが、又前記媒体２４の場合と同様
に、閉じ込められた空気でも又真空でもよい。該
内壁４０は、その頂部に、より背の高いボトル等
の頂部ができる限り充分に上方に延び得ることを
許容する凹部４６を設けられる。これは又、ボト
ル類の寸法や形状に、いくらかの余裕媒体として
作用して、該運搬容器が使用されているとき、該
上部１２に無駄な損傷を与えることを防止するに
役立つ。

該下部１０に、該把手１４が回動自在に取着け
られている。該把手１４は、上方に延びる２つの
腕４８とこれら２つの腕４８に１体に連なる把持
部５０とから成る。該把持部５０は、断面略Ｕ字
状であり且つ把持と持ち運びを容易にするべく又
充分な強度を付与するべき形状につくられてい
る。該把手１４は、スピンドル５２により該下部
１０に回動自在に連結されている。該スピンドル
５２上に夫々固定装置１６が嵌着されている。各
該固定装置１６は、中心ハブ５４とこれから延び
る略Ｌ字状の固定用部５６とから成る。固定用部
５６は、該把手１４が固定位置にあるときは、該
上向き部４２と協動するようにつくられている。

該把手１４を作動するべく、該把手１４が、第
１，２及び５図示のように、直立位置に動かされ
るならば、該固定用部５６は該上向き部４２と係
合して該上部を該下部に対し押圧固定保持する。
第３図及び第４図示のような位置に動かされる
と、該ハブ５４と固定用部５６は、該スピンドル
５２と共に回動して該固定用部５６の該上向き部
４２からの係合を解いて、該上部１２が固定から
開放されて所望により除去されることを許容す
る。該把手１４が、下部１０の第３図及び第４図
示の側とは反対側に動かされるならば、該固定用
部５６は該上向き部４２と尚係合して上部１２の
下部１０への固定を留保する。この把手１４の位
置は、該運搬容器を自動車などの車で運ぶときに
最も多く使用される位置である。

第３図から全く明らかなように、該上向き部４
２は、該上部１２の下部周縁に短い距離だけ、例
えば、該把手１４の幅に略等しい距離、延びる。
これは、該上部のいづれかの１端にある。該上部
１２の下部周縁の残部は、該外壁３８と内壁４０
とが比較的円滑な連結を備えるので、該上部１２
と該下部１０とが合わせられると、比較的同一平
面の即ち面一の運搬容器の完成をもたらされる。

又、第４図から分るように、下部１０の内壁２
０の底部５８は、多数本の長さ方向に延び且つ上
向きのリブ６０を具備する。これらリブ６０は、
冷却ボトル３２，３４並びに／或は該運搬容器内
の飲料或は食品の冷たいボトル或は容器があるな
らば、該結露体は、低部５８に流下し得られて該
ボトル又は容器の下方域に集まるように設計され
ている。

該運搬容器の側壁並びに上部１２の頂面は、所
望ならば、図示のように、僅かに凹面としてもよ
く又実質上平坦面でもよい。

更に、これら２つの冷却ボトル３２，３４は、
その寸法を図示のように互に相違したものとして
両ボトル３２，３４が、該運搬容器内に一緒に使
用し得られるようにしてもよい。

上記には、本考案のより好ましい特徴を組み込
んだ運搬容器のより好ましい構成が記載された
が、当該技術の分野に属する者により、これ以外
の多くの変形や態様の構成並びに設計が本考案の
実質的性格を離れることなしになし得られ、これ
らも本考案に含まれる。

（考案の効果） 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、容器内を外気から断熱して、冷却ボトルによ
り容器内の収納物を低温で保存できると共に、冷
却ボトルを内側リブにより容器内の定位置に保持
して、運搬時等における冷却ボトルのがたつきを
防止でき、更に把手の回動操作によつて容器の上
部を下部に対し自動的にロツク及びアンロツクで
き、容器の上部をロツクするための特別な操作が
不要となり、取扱いが容易になる効果を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は閉塞状態にあるときの運搬容器の上か
らの斜面図、第２図は第１図の容器のしたからの
斜面図、第３図は第１図の運搬容器に相当し且つ
固定解除状態の且つ上部が下部から離れた状態の
運搬容器の上からの斜面図、第４図は該上部が除
去された状態の第３図の運搬容器の上面図、第５
図は、第１図及び第２図の該運搬容器の縦断面図
である。 １０……下部、１２……上部、１４……把手、
１６……固定装置、３０……リブ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 少なくとも１つの容器を受容するべくつくら
   れた下部と、該下部と協働して被包容器をもた
   らすべくつくられた上部と、該下部に回動自在
   に取着けられた把手と、該把手に回動自在に取
   着けられ且つ該上部の少なくとも１つの上向き
   部と協働して、該把手が所定位置に在るときは
   該上部と該下部とを共に拘束保持するが、該把
   手が別の位置にあるときは、該上部と該下部と
   は互に分離せしめられるようにつくられた少な
   くとも１つの固定装置と、冷却ボトルを離脱可
   能に受容するようにつくられた該下部に設けた
   垂直方向に延びる内側リブとから成り、且つ該
   上部と該下部は、断熱壁から成る運搬容器。 ２ 該下部の内壁は、凝結を捕集するべく、その
   面に、長手方向に延び且つ上向きの水平リブを
   有する実用新案登録請求の範囲第１項に記載の
   運搬容器。 ３ 該垂直に延びる内側リブは、内向きであり且
   つ該下部の両対向壁上に在り、且つこれらリブ
   は、該下部の高さの大部分に延びる実用新案登
   録請求の範囲第１項又は２項に記載の運搬容
   器。 ４ 該冷却ボトルは、該対向する１対の内側リブ
   間に離脱可能に受け容れられるに適するように
   つくられた比較的背の高いボトルである実用新
   案登録請求の範囲第１項乃至３項のいづれか１
   つに記載の運搬容器。 ５ 該冷却ボトルは、該提案の平行対の内側リブ
   により離脱可能に拘束保持され且つ該上向きの
   水平リブ上に載置するように適するようにつく
   られた比較的背の低いボトルである実用新案登
   録請求の範囲第２項又は３項のいづれか１つに
   記載の運搬容器。 ６ 該上部は、内面に凹部をもつ頂壁を有する実
   用新案登録請求の範囲第１〜５項のいづれか１
   つに記載の運搬容器。 ７ 該下部は、中心に凹面基部を有してその外周
   に周縁脚を付与するようにして成る実用新案登
   録請求の範囲前項のいづれか１つに記載の運搬
   容器。 ８ 該上部と該下部は夫々断熱媒体を介在した２
   重壁から成る実用新案登録請求の範囲第１項に
   記載の運搬容器。