JPH0356364B2 - - Google Patents

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JPH0356364B2
JPH0356364B2 JP1621983A JP1621983A JPH0356364B2 JP H0356364 B2 JPH0356364 B2 JP H0356364B2 JP 1621983 A JP1621983 A JP 1621983A JP 1621983 A JP1621983 A JP 1621983A JP H0356364 B2 JPH0356364 B2 JP H0356364B2
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heat exchanger
spacer
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corrosion
tube
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  • Heat-Exchange Devices With Radiators And Conduit Assemblies (AREA)
  • Fluidized-Bed Combustion And Resonant Combustion (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はボイラ再熱器における複数の伝熱管を
所定間隔をもつて支持するボイラ再熱器伝熱管ス
ペーサ構造に関する。
発電用ボイラには、熱効率を高めるため、高圧
タービンより出た水蒸気を再度加熱する再熱器が
備えられているのが通常である。再熱器において
は複数の伝熱管がパネル状に構成されており、伝
熱管と伝熱管の間にスペーサが設けられ、隣接す
る伝熱管を所定間隔で支持するとともに、管内蒸
気に対する伝熱や流動特性が均一になるようにし
ている。
第1図は従来の再熱器伝熱管の一部を示す斜視
図である。図で、1aは高圧タービンからの蒸気
を導きこれを加熱する伝熱管、1bは伝熱管1a
に隣接する伝熱管であり二点鎖線で示されてい
る。2a,2bは隣接する伝熱管1a,1b間に
介在するスペーサであり、これにより伝熱管1
a,1b間の所定間隔を維持するとともに隣接伝
熱管を規制支持する。スペーサ2aは1つの金属
ブロツクで作られており、隣接する伝熱管1bに
当設してこれを支持する上面2a1および両側面2
a2を有する。3は側面2a2の下縁と伝熱管1aと
を溶接する溶接部であり、この溶接部3の溶接に
よりスペーサ2aが伝熱管1aに固定される。ス
ペーサ2bも同様にしてその側面2b2の下縁にお
いて伝熱管1bに溶接固定され、その上面2b1
さらにその上部にある伝熱管に当接してこれを支
持する。このように、各スペーサ2a,2b……
は隣接する伝熱管の一方にのみ固定されて他方を
支持する構成となつている。
ところで、定期検査を行なう場合等のように、
ボイラの運転を停止するときは、コンデンサの真
空が破られるため、コンデンサの空気がコンデン
サにより近い再熱器の伝熱管内に侵入し、この空
気中の酸素と管内の凝縮水との作用によりボイラ
停止中伝熱管に腐蝕を生じる場合がある。このよ
うな腐蝕は、伝熱管の内面が、高温運転中に生じ
た酸化スケールで完全に覆われている場合には発
生しないが、酸化スケールにひび割れが生じて管
の内壁が管内に露出した状態になつている個所に
おいては蒸気の腐蝕が生じる。
第2図aは第1図に示すスペーサと伝熱管の断
面図、第2図bは第2図aに示す部分Aの拡大図
である。図で、第1図に示す部分と同一部分には
同一符号が付してある。4は、ボイラの長期間使
用後において伝熱管1a内に生じた孔食部であ
り、前述の腐蝕がボイラの長期間の使用中にこの
個所に集中して生じたものである。5は高温運転
中に伝熱管1aの内面に生じる前述の酸化スケー
ルである。孔食部4はこの酸化スケールの割れた
部分において生じるのである。そして、さらに腐
蝕が繰り返されて孔食部4が拡大されると、遂に
は伝熱管のリークに至る。
ここで、上記腐蝕を生じる酸化スケールの割れ
の原因について伝熱管1aを代表して考察する。
再熱器においては、低温部(再熱器入口)伝熱管
1aは強度および経済上の観点からCrおよびMo
を0.5〜3%含む低合金鋼が用いられる。これに
対して、スペーサ2aは、伝熱管1aよりも冷却
され難く、かつ、ボイラ燃焼ガスと灰による激し
い高温腐蝕発生を防止する必要から、20Cr−
25Ni等の高級オーステナイト系ステンレス鋼が
用いられる。このような材質の差は必然的に両者
の熱膨脹係数の差を生じ、この差が伝熱管1a内
面に熱応力となつて現れ、この熱応力の作用によ
り酸化スケール5に割れが生じるのである。即
ち、前記低合金鋼の熱膨脹係数は、11.3×10-6
℃であり、前記オーステナイト系ステンレス鋼
は、16.0×10-6/℃であることから、伝熱管1a
とスペーサ2aとが同一温度になつている場合で
も、伝熱管1aには引張りの熱応力が作用するこ
とになる。しかも、運転時、起動時、停止操作時
においては、スペーサ2aの温度が伝熱管1aの
温度より高いので、伝熱管1aにおけるスペーサ
2aの取付部、即ち溶接部3には極めて大きな熱
応力が作用し、このため伝熱管内面の酸化スケー
ル5に大きなひずみが集中する。計算によると、
スペーサ2aを第1図および第2図に示す形状に
構成した場合、起動時においては伝熱管1aの内
面に0.11〜0.26%もの熱ひずみが発生する。この
ようなひずみのため、脆弱な酸化スケール5には
容易に割れが発生し、腐蝕はこの割れ部において
集中して生じる。
このような原因により生じる腐蝕を防止するた
めには、種々の手段が考えられる。その手段の一
つは次のようなものである。即ち、上記腐蝕は凝
縮水と空気中の酸素により発生することから、空
気の混入を避け、コンデンサのリーク時窒素ガス
等の不活性ガスを封入し、凝縮水中の溶存酸素濃
度を下げようとするものである。しかしながら、
この手段は、空気パージ用に極めて多量の不活性
ガスが必要であること、そして、このパージは運
転停止操作毎に必要であることから、運転操作上
好ましくないという欠点がある。
他には次のような手段が考えられる。即ち、上
記腐蝕は酸化スケールの割れを生ぜしめたスペー
サ2aによる熱応力が主たる原因であることか
ら、この熱応力を低減しようとする手段である。
このような考えに沿つた手段を第3図および第4
図に例示する。第3図および第4図は伝熱管とス
ペーサの断面図である。第3図に示す手段におい
ては、スペーサ2aと伝熱管1aの溶接個所をス
ペーサ2aの片方側面2a2の下縁部のみとする。
又、第4図に示す手段いおいては、スペーサ2a
の中央に縦溝6を形成してその下部に薄肉部を作
り、この薄肉部と伝熱管1aとを溶接して溶接部
3とするものである。これらの固定手段を採用す
ると、高温運転中において、スペーサ2aは自由
に膨脹できるので伝熱管1aに引張りの熱応力を
作用させることはなく、腐蝕を防止することがで
きる。しかしながら、これらの手段は固定が1個
所であるので、溶接部3の強度が弱く、スペーサ
として長期間使用するには問題があり、かつ、溶
接変形のため正確な位置にスペーサを設置するこ
とが困難であるという欠点がある。
さらに他の手段としては、スペーサ2aを2つ
割りにして両側部のみを伝熱管1aに溶接し、中
央を自由にするという手段も考えられるが、この
ような手段も前記第3図および第4図に示す手段
が有する欠点を免れ得ない。さらに又他の手段と
しては、スペーサ2aをバンド等で伝熱管1aに
固定し、溶接固定を行なわない手段も考えられる
が、スペーサ2aは温度により膨脹、収縮がある
ので固定がゆるくなり、スペーサとしての役目を
果たさなくなるおそれがあるという欠点を有す
る。
本発明の目的は、上記従来の欠点を除き、伝熱
管に発生する熱応力を低減することができ、ひい
ては腐蝕の発生を防止することができ、しかも強
度が十分で設置容易であるボイラ再熱器伝熱管ス
ペーサ構造を提供するにある。
この目的を達成するため、本発明は、スペーサ
を、隣接する伝熱管の一方を支持する支持部と、
この支持部の両端から延出して他方の伝熱管に固
定される脚部とで構成し、これら支持部および脚
部を板状体で形成したことを特徴とする。
以下、本発明を図示の実施例に基づいて説明す
る。
第5図は本発明の一実施例に係るボイラ再熱器
伝熱管スペーサ構造の断面図、第6図は第5図に
示すスペーサの斜視図である。図で、1aは第1
図乃至第4図に示すものと同じ伝熱管、7aはス
ペーサである。スペーサ7aは隣接する伝熱管に
当接してこれを支持する支持部7a1、および支持
部7a1の両端から下方に延びる脚部7a2で構成さ
れている。支持部7a1と脚部7a2は板状体となつ
ており、前述の材質の板状のステンレス鋼を第6
図に示すように折り曲げて支持部7a1と脚部7a2
とを一体に形成する。3は両方の脚部7a2の先端
と伝熱管1aとが溶接された溶接部である。
第1図に示す従来のスペーサ2aは1つのブロ
ツク体で形成されるので、その断面積は溶接され
る伝熱管部断面積の5.1倍であり、スペーサの熱
膨脹力がそのまま伝熱管に引張り応力として作用
する。ところが、本実施例のように、板状のもの
を折り曲げて構成したスペーサの場合、その断面
積が極めて小さくなることは明らかであり、これ
に伴つて熱膨脹力も又極めて小さくなる。特に、
本実施例にあつては、脚部7a2を形成したので、
熱膨脹によるスペーサ7aの伸びはこの脚部7a2
によつて吸収されて実質上伝熱管1aには伝わら
なくなり、伝熱管に作用する引張り応力は益々小
さくなる。1例を挙げると、スペーサ7aを板厚
5mm、高さ25mmで構成した場合、スペーサ7aの
断面積と伝熱管1aの断面積とはほぼ等しくな
り、従来のスペーサ2aに比べて断面積の減少は
著るしい。この場合、伝熱管に発生する熱ひずみ
は、脚部7a2にスペーサの熱膨脹による伸びが吸
収されることも考慮すると、0.005〜0.01%にな
り、この値は酸化スケールの割れに対しては実質
上問題にならない。なお、本実施例におけるスペ
ーサ7aの板厚は、高温腐蝕における腐蝕代およ
び隣接する伝熱管を保持するための強度上、4〜
6mmが必要である。
このように、本実施例では、所定材質の板状の
金属を折り曲げて支持部と脚部を一体形成し、こ
れをスペーサとしたので、伝熱管に発生する熱応
力が著るしく低減され、酸化スケールの割れによ
る伝熱管の腐蝕を防止することができる。しか
も、両脚部において溶接するので適宜の板厚とす
れば充分に強度を保持することができ、かつ、正
確な位置に溶接するのも容易である。又、従来の
スペーサと比較してその材料の重量減少は62%と
なり、例えば大型発電用ボイラのように再熱器だ
けで1000個以上のスペーサを用いる場合や、高級
材料を用いる場合には、重量面および価格面で極
めて有効となる。
第7図および第8図は本発明の他の実施例に係
るボイラ再熱器伝熱管スペーサの斜視図である。
第7図で、8aはスペーサ、8a1はその支持部、
8a2はその脚部である。8a3は支持部8a1の1個
所又は複数個所(図では3個所)にあけられた切
欠き部である。第8図で、9aはスペーサ、9a1
はその支持部、9a2はその脚部である。9a3は脚
部9a2の1個所又は複数個所(図では2個所)に
あけられた切欠き部であり、この場合脚部9a2
フレーム形状に形成される。
なお、これらの切欠き部は支持部と脚部の両方
に形成することもできる。
第7図および第8図に示す各実施例において
は、スペーサの支持部および脚部の一方又は両方
に、1個又は複数個の切欠き部を形成したので、
さきの実施例と比較し、さらに伝熱管に作用する
熱応力を低減し、かつ、材料を減少することがで
きる。
なお、上記各実施例の説明では、所定材質の板
状金属を折り曲げてスペーサを形成するものとし
たが、鋳造により同一形状に形成することもでき
る。
以上述べたように、本発明は、スペーサを、板
状体の支持部と板状体の脚部とで構成したので、
伝熱管に作用する熱応力を著るしく低減すること
ができ、酸化スケールの割れによる伝熱管の腐蝕
を防止することができる。しかも、その強度を充
分に保持することができ、かつ、取付けも容易で
ある。又、その重量を大幅に減少せしめ、安価に
構成することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の再熱器の伝熱管およびスペーサ
の一部を示す斜視図、第2図aは第1図に示す伝
熱管およびスペーサの断面図、第2図bは第2図
aに示す部分Aの拡大図、第3図および第4図は
それぞれ他の従来例を示す再熱器の伝熱管および
スペーサの一部の斜視図、第5図は本発明の一実
施例に係るボイラ再熱器伝熱管スペーサの断面
図、第6図は第5図に示すスペーサの斜視図、第
7図および第8図はそれぞれ本発明の他の実施例
に係るボイラ再熱器伝熱管スペーサの斜視図であ
る。 1a……伝熱管、7a,8a,9a……スペー
サ、7a1,8a1,9a1……支持部、7a2,8a2
9a2……脚部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 複数の伝熱管と、これら伝熱管のうちの隣接
    する伝熱管間にあつて各伝熱管を所定間隔で支持
    するスペーサとにより構成されるボイラ再熱器に
    おいて、前記スペーサを、前記隣接する一方の伝
    熱管を支持する板状体の支持部と、この支持部両
    端から延出し先端部分が前記隣接する他方の伝熱
    管に固定される板状体の脚部とで構成したことを
    特徴とするボイラ再熱器伝熱管スペーサ構造。 2 特許請求の範囲第1項において、前記支持部
    および前記脚部は、少なくとも1つの切欠きを有
    していることを特徴とするボイラ再熱器伝熱管ス
    ペーサ構造。
JP1621983A 1983-02-04 1983-02-04 ボイラ再熱器伝熱管スペ−サ構造 Granted JPS59142302A (ja)

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