JPH0355673Y2 - - Google Patents

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JPH0355673Y2
JPH0355673Y2 JP18344186U JP18344186U JPH0355673Y2 JP H0355673 Y2 JPH0355673 Y2 JP H0355673Y2 JP 18344186 U JP18344186 U JP 18344186U JP 18344186 U JP18344186 U JP 18344186U JP H0355673 Y2 JPH0355673 Y2 JP H0355673Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、地中の粘土層、シルト層や圧密度
などの地質の状態を調べると同時にその地層の方
向性を検地する場合に、試料採取筒の向きが変わ
らないようにした地質ボーリング調査用方向規制
連結管に関するものである。
(従来技術) 一般の地質ボーリング調査では、第12図に示
すように、掘削機によつて掘削した掘削孔1に、
試料採取装置の本体2を連結管3に順次連結され
て挿入すると共に、試錐機4によつて試料採取位
置まで圧入することによつて該装置本体2内から
第13図に示すような試料5を採取するようにし
ている。
従来の試料採取装置では、上記各連結管3どう
しの連結方式及び連結管5と試料採取装置の本体
2との連結方式は、ねじ込み式であるため、連結
管3どうし及び連結管3と試料採取装置の本体2
との間でねじ込み方向に沿つて互に位置ずれしや
すく、連結管3を継ぎ足していくにしたがつて試
料採取装置の本体2の向きが変わつていくもので
ある。このため、後述のように試料採取筒によつ
て採取された試料5から各地層5a〜5eの積層
状態や圧密度を検知することはできるが、各地層
5a〜5eの方向性、例えばシルト層または粘土
層が第13図のイ〜ニに示すように、どのような
方向に積層状態が変化しているかを検知すること
ができなかつた。
(考案が解決しようとする問題点) 本考案は、上記の従来技術に鑑み、連結管を継
ぎ足していく場合において、その連結管どうし及
び連結管と試料採取装置の装置本体との間で互に
位置ずれしないようにした地質ボーリング調査用
方向規制連結管を提供することを目的とするもの
である。
(問題点を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本考案は、試料
採取筒6を取付けた装置本体12に接続されると
共に互いに継ぎ足され、上記装置本体12を掘削
孔1中に送り込むための連結管10であつて、一
端に連結部15を有すると共に他端部に被連結部
37を有するパイプ状本体10bからなり、その
パイプ状本体10bの外周面に上記試料採取筒6
の向きを確認するための目印11を形成し、上記
連結部15を隣り合う連結管10の被連結部37
に嵌合させて両連結管10の目印11どうしが同
一方向に向くように規制手段15b,37b,4
5,46を連結部と被連結部、またはそのいずれ
かに設けてなる構成を採用したものである。
(実施例) 本考案の特徴とする概略構造は、第9図に示す
ように、試料採取装置の装置本体12と、これに
順次連結される連結管10のそれぞれの外周面に
装置本体12の向き(東西南北のいずれか一定の
方向)を確認するための目印11,13を設ける
と共に、装置本体12内に設けた試料採取筒6
に、この内部に採取された試料に目印を転写する
ための転写部9を設け、さらに第1図及び第2図
に示すごとく、連結管10を、長さが約20m程度
のパイプ状本体10bから構成し、そのパイプ状
本体10bの一端部に連結部15が設けられ、こ
の連結部15は、その外周に形成された雄ねじ部
15aと、一端部端面に突設された係合突起15
bとからなり、また、これと反対側の他端部に被
連結部37が設けられ、該被連結部37は、他端
部外周にねじ込まれたスリーブナツト37aと、
他端部端面に穿設された係合凹孔37bと、更に
スリーブナツト37aの端部内周に形成された雌
ねじ部37cと、他端部中央部に突設されたガイ
ドパイプ37dとからなる。
したがつて連結管10を順次連結するには、第
2図に示すように、連結管10の連結部15を、
これに隣り合う連結管10の被連結部37のガイ
ドパイプ37dに嵌合し、かつ連結部10の係合
突起15bを被連結部37の係合凹部37bに係
合させ、これによつて第9図に示すように、周方
向に変位することなく互いに連結され、連結管1
0,10の外周面に形成された確認用目印(ケガ
キ線、刻印線、印刷線などからなる)11,11
が一直線上に来るように規制され、しかる後、ス
リーブナツト37aの雌ねじ部37cを雄ねじ部
15aにねじ込むことによつて両連結管10,1
0を強固に連結するようになつている。なお、第
9図において、4は連結管10を垂直状態に支持
すると共に、これを地中に送り出すための試錐機
である。
第3図によつて試料採取装置の構造を詳述する
と、装置本体12は、次の構造よりなる。即ち、
最上部のヘツドカバー14の上端部に、連結管1
0との連結部15を設け、ヘツドカバー14の外
周部に、下方に長く延びる外筒たるシリンダチユ
ーブ16が取付けられると共に、ヘツドカバー1
4の中心部に中空状の中心軸17がシリンダチユ
ーブ16のほぼ全長にわたつて突設され、該中心
軸17の下端部にガイドブロツク18が固着され
ている。シリンダチユーブ16内には、ヘツドカ
バー14側に対応する上部側ピストン19と、そ
れより下方に位置する下部側ピストン20が設け
られ、これら両ピストン19,20に中心軸17
を貫通して設けられると共に、上部側と下部側の
ピストン19,20の間には後述の作用を有する
クラツチ装置21が設けられている。上部側ピス
トン19に対面するシリンダ室22はヘツドカバ
ー14に設けた通路23を介して連結管10の管
路10aに連適しており、下部側ピストン20に
は、その外周部から下方に長く延びる内筒たる試
料採取筒6がビス24によつて取付けられる。
上記クラツチ機構21は、下部側ピストン20
の上部にねじ止めされると共にその内周面に上す
ぼまりの第1テーパ面25を有する受けリング2
6と、中心軸17に昇降自在に外嵌すると共に第
1テーパ面25に対向する上すぼまりの第2テー
パ面27を有し、かつ一つの割れ目28を形成し
た摺動リング29(第8図参照)と、該摺動リン
グ29を上方へ付勢する第1ばね30と、受けリ
ング26上に設けられて下部側ピストン19を上
方へ付勢する第2ばね31とからなり、該第2ば
ね31の付勢力を第1ばね30のそれよりも小さ
くしてなる構造よりなる。
そしてシリンダ室22には、連結管10の管路
10aから通路23を通つて圧力水が圧送される
ようになつているが、圧力水が圧送されたときに
は、第3図に示すように摺動リング29は第1ば
ね30の押圧力を受けて受けリング26の第1テ
ーパ面25に圧接し、これにより摺動リング29
がすぼまつて中心軸17に係止し、所謂クラツチ
装置21が入つた状態にあり、上部側ピストン1
9はクラツチ装置21の第2ばね31を介して中
心軸17に係止されている。そして圧力水がシリ
ンダ室22に導入されたときは、第4図に示すよ
うに、上部側ピストン19は第2ばね31の押圧
力に抗して下降すると共に、摺動リング29を第
1ばね30の押圧力に抗して下降せしめ、これに
よつて摺動リング29は、受けリング26のテー
パ面25の押接作用から開放されるため、その内
径が広がり、所謂クラツチ21が切れるため、上
部側ピストン19に押されて、クラツチ装置21
と一体形成された下部側ピストン20も下降し、
該ピストン20に取付けられた試料採取筒6は被
採取土壌W中に喰込んでいく。
この際、下降する下部側ピストン20と、定位
置にあるガイドブロツク18との間の空気は矢印
で示すように空気抜き孔32から中心軸17の中
空部17aを通り、逆止弁33を押し開け、上部
側の空気抜き孔34より外部に放出されるように
なつており、同様に下部側ピストン20にも下方
側に空気が抜ける逆止弁付空気抜き路35が設け
られている。なおまた36は上部側ピストン19
の上限位置を規制するストツパーである。
さらに試料採取筒6の構造を第5図〜第7図に
よつて詳述すると、内径75mm、長さ650mm程度の
筒状体からなり、その上下方向略全域にわたつて
V字溝状の転写部9が形成され、その下端縁6a
が堀削用に劣つており、その上端部に着脱用のビ
ス孔6bが設けられている。
作動方法について説明すると、第9図に示すよ
うに、まず試錐機4に設けたチヤツク筒38を油
圧シリンダ39によつて上昇させた状態におい
て、チヤツク筒38の筒内部に連結管10を挿通
させると共に、第3図に示すように、その連結管
10の被連結部のガイドパイプ37dに装置本体
12の連結部15を嵌合し、前者の係合凹孔37
bに後者の係合突起15bを係合させ、かつスリ
ーブナツト37aを絡結部15の雄ねじ部15a
にねじ込むことによつて、第9図に示すように、
連結管10と装置本体12との互いの外周面に設
けた確認用目印11,13が一直線上に来て連結
されることになる。なお、この場合、第9図に示
すように、試料採取筒6の転写部9と、装置本体
12の確認用目印13とを予め重合状態に一致さ
せておくことが必要で、これによつて連結管10
及び装置本体12に設けられた確認用目印11,
13が軸中心から所定の方向、例えば北側に位置
しているのであれば、試料採取筒6の転写部9も
北側に位置していることになる。第3図におい
て、外筒たるシリンダチユーブ16の下端部にピ
ン40を転写部9のV溝に係嵌させるように突接
し、該ピン40に規制されて試料採取筒6の下降
時に該転写部9と装置本体12の確認用目印13
との間に位置づれが発生しないように配慮してい
る。
次に連結管10を下降させて装置本体12を堀
削孔1に挿入し、装置本体12が試料採取位置に
達するまで順次、連結管10,10を前述のよう
に確認用目印11,11が同一直線上に来るよう
規制しながら連結し、所定深度に達し、装置本体
12内の試料採取筒6及びシリンダチユーブ16
の先端縁が被採取土壌W(第3図)の位置に来た
時点で、水圧ポンプ41を作動させ、連結管10
の管路10aを通つて圧力水を装置本体12のシ
リンダ室22に導入することによつて、第4図に
示すように、試料採取筒6は被採取土壌W中に深
く喰い込み、しかして下部側ピストン20が定位
置にあるガイドブロツク18に当接した時点で水
圧ポンプ41から圧力水の圧送を停止し、そのま
ま連結管10を順次引上げ、試料採取筒6内から
採取された試料7を取出すことによつて、該採取
筒6の転写部9が常に所定側に設けられているた
め、第10図に示すように試料7には上記転写部
9により転写されるV字溝状の被転写部(目印)
8が常に所定方向、例えば北側の側面に形成され
ており、これによつて試料7に表れる地層7a〜
7dが北側の目印8を基準としてどのような方向
に変位しているかを正確に検知することができ
る。
なお、上述のように圧力水の押圧力によつてク
ラツチ装置21が切れて試料採取筒6が下降する
際に、その下降途上で採取筒6の下端縁6が岩石
などの硬質土壌や支持層に突き合つて、それ以上
堀進できない場合には、その時点で圧力水の送水
を停止することによつて、クラツチ装置21が入
るから、下部側ピストン20は中心軸17に係止
され、該ピストン20に取付けられている試料採
取筒6を軸方向に動揺させることなく引き上げる
ことができる。この場合、もし上述のクラツチ装
置21がなければ、たとえ圧力水の送水を停止し
ても、引き上げ時に下部側ピストン20はその自
重によつてガイドブロツク18に当接するまで下
降し、試料採取筒6内に真空吸引力が生起して試
料がみだれ、正確な地層、圧密度(強度)を検知
することができない。
上記実施例では、連結管10どうし及び連結管
10と装置本体12との連結を、係合突起15b
と係合凹孔37bとの嵌合によりおこなつている
が、これ以外に、たとえば第11図に示すよう
に、ガイドパイプ37dの外周面を多角形(この
実施例では六角形)45とし、連結部15から係
合突起15bを切除し、その連結部15の内周面
にパイプ37dと嵌合する多角形46を形成して
もよい。要は、回転不能に嵌合しあうものであれ
ばよい。
(考案の効果) 本考案によれば、連結管を装置本体に接続する
と共に互いに継ぎ足して装置本体を堀削孔に挿入
していくときに、規制手段により両連結管の目印
どうしが同一方向に向くようにしているから、そ
の継ぎ足しのときに装置本体の向きが換わること
はない。従つて、採取された試料から単に圧密度
や土壌の種類を検知することができるだけでな
く、地層の積層状態の方向性を正確に検知するこ
とができ、これによつて地上または地下構築物の
設計施工条件を正確に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の縦断正面図、第2
図は同拡大縦断正面図、第3図は本考案実施例の
堀削孔挿入状態の縦断面図、第4図は同作業状態
の縦断面図、第5図は本考案実施例に用いる試料
採取筒の正面図、第6図は同平面図、第7図は同
縦断正面図、第8図は本考案の一実施例に用いる
クラツチ装置の摺動リングの斜視図、第9図は本
考案実施例の使用状態を示す概略図、第10図は
本考案の実施例によつて採取される試料の斜視
図、第11図は本考案の他の実施例を示す要部の
斜視図、第12図は従来例の使用状態を示す概略
説明図、第13図は同従来例によつて採取される
試料の積層状態を示す図である。 6……試料採取筒、10……連結管、10b…
…パイプ状本体、15……連結部、15b……係
合突起、37……被連結部、37b……係合凹
孔、45,46……多角形。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 試料採取筒を取付けた装置本体に接続されると
    共に互いに継ぎ足され、上記装置本体を掘削孔中
    に送り込むための連結管であつて、一端に連結部
    を有すると共に他端部に被連結部を有するパイプ
    状本体からなり、そのパイプ状本体の外周面に上
    記試料採取筒の向きを確認するための目印を形成
    し、上記連結部を隣り合う連結管の被連結部に嵌
    合させて両連結管の目印どうしが同一方向に向く
    よう規制手段を連結部と被連結部、またはそのい
    ずれかに設けてなる地質ボーリング調査用方向規
    制連結管。
JP18344186U 1986-11-27 1986-11-27 Expired JPH0355673Y2 (ja)

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JP18344186U JPH0355673Y2 (ja) 1986-11-27 1986-11-27

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JP18344186U JPH0355673Y2 (ja) 1986-11-27 1986-11-27

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JPS6391586U JPS6391586U (ja) 1988-06-14
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JP2013160010A (ja) * 2012-02-07 2013-08-19 Takenaka Komuten Co Ltd 掘削孔の掘削精度計測装置及び掘削孔の掘削精度計測方法

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