JPH0353693Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は無重力下の空気中からミストを分離す
る装置で、スペースステーシヨンにおける空気の
再生に役立たせるものである。

従来の技術 本考案は宇宙空間の無重力状態で空気中のミス
トを分離するためのものであり、欧米でも文献的
に公表されているものはない。遠心力の分離機は
公知であるが、分離したミストを採取するものは
ない。又分離と空気の加圧を同時に行なう遠心力
の分離機も公知でない。

実施例 本考案は添付図面の実施例により説明する。

第１実施例を第１図により説明すると、主板
１、側板２、インペラ（羽根）３は一体となつて
おり、通常の遠心フアンと同様の形態をなしてお
り、主軸５を介してモータ６により支持され回転
させられている。捕水槽４は主板１の先端に引続
いて取付けられており、ここに水が集められ、貯
まるように環状の籠形になつている。ダクト７を
介して空気がインペラ３に供給される。ケーシン
グ８に空気導出用のダクト９が続いている。この
ケーシング８を通してスクース１１が捕水槽４の
内側に挿入され、貯つた水を外部に取出すように
なる。なお１０は主板１にあけられた開口部であ
る。

作用 空気の流れを実線の矢印で、ミストの流れを点
線の矢印で示す。インペラ３の中心部の中に入つ
たミストは主板１の側に進み、主板１に付着す
る。またインペラ３の間では羽根の圧力面側３′
（第２図参照）に集り、結局圧力面３′の上に付着
する。主板１、インペラの圧力面側３′の上に付
着したミストは結局遠心力で捕水槽４の中に溜る
ことになる。

一方主板１の先端付近にはインペラ３の外周寄
りのインペラ間に開口部１０が開けられている。
インペラで加圧され、ミストを分離された空気は
開口部１０を通つて出口ダクト９内へと出て行
く。

分離されたミストは主として主板１の圧力両側
３′に近い側を通つて捕水槽４の中に入つて行く
ことになる。

考案の効果 本考案は上記の構成により、ミスト分離捕集と
空気の流れがうまくマツチングし、ミストの捕集
および抽出が小さな装置で簡単にできる。これに
伴う空気損失はフアン作用により補償されるので
問題にならない等の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の無重力下の回転遠心式ミスト
分離機の縦断正面図、第２図は第１図の−線
側面図である。 １……主板、２……側板、３……インペラ、４
……捕水槽、５……主軸、６……モータ、７，９
……ダクト、８……ケーシング、１０……開口
部、１１……スクープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 遠心フアンのインペラ外周にインペラと共に回
   転する、内側に凹面を形成し該凹面にスクープを
   導設した捕水槽を有し、前記インペラの背面を形
   成する主板の外周寄りのインペラ間にガスを吐出
   する開口部を設けてなる回転遠心式ミスト分離
   機。