JPH0353012Y2 - - Google Patents

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JPH0353012Y2
JPH0353012Y2 JP1984154223U JP15422384U JPH0353012Y2 JP H0353012 Y2 JPH0353012 Y2 JP H0353012Y2 JP 1984154223 U JP1984154223 U JP 1984154223U JP 15422384 U JP15422384 U JP 15422384U JP H0353012 Y2 JPH0353012 Y2 JP H0353012Y2
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JP
Japan
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spring
shaft
memory alloy
shape memory
end stopper
Prior art date
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JP1984154223U
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JPS6169483U (ja
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  • Temperature-Responsive Valves (AREA)
  • Springs (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案は、形状記憶合金ばねが加熱されて記憶
形状に復帰するときの力を利用した回転駆動機構
に関するものである。
〔従来技術とその問題点〕
従来のこの種の回転駆動機構は、形状記憶合金
ばねとバイアスばねを圧縮ばねまたは引張りばね
として互いに反対方向にばね力を発揮するように
組み合わせ、温度上昇時にはバイアスばねの力に
より作動子を一方向へ移動させ、温度下降時には
形状記憶合金ばねの力により作動子を反対方向へ
移動させて、作動子の往復直線運動を得、この往
復直線運動をクランク機構あるいはラツクとピニ
オン等を用いて機械的に往復回転運動に変換する
ものであつた。
しかし、このような回転駆動機構では形状記憶
合金ばねとバイアスばねによつて得た直線運動を
回転運動に変換するのは機械的な変換機構を必要
とするため、機構全体が大型化する欠点があり、
また変換機構の摩擦損などがあるため、その分大
きな(ばね力の強い)形状記憶合金ばねを使用し
なければならず、不経済である。
〔問題点の解決手段とその作用〕
本考案は、上記のような従来技術の問題点を解
決するためになされたもので、その回転駆動機構
は、枠体と、この枠体に回転自在に支持された軸
と、この軸のまわりに同軸状に配置されたコイル
型形状記憶合金ばねと、同じく上記軸のまわりに
同軸状に配置されたコイル型バイアスばねと、上
記枠体および軸にそれぞれ設けられたばね端スト
ツパとを備え、上記形状記憶合金ばねはその一端
を上記枠体のばね端ストツパに、他端を上記軸の
ばね端ストツパにそれぞれ係止されてねじり付勢
されており、上記バイアスばねはその一端を上記
枠体のばね端ストツパに、他端を上記軸のばね端
ストツパにそれぞれ係止されて形状記憶合金ばね
とは反対方向にねじり付勢されており、かつ上記
枠体および軸の少なくとも一方のばね端ストツパ
は、周方向に複数箇所設けられていることを特徴
とするものである。
このようにすると、形状記憶合金ばねおよびバ
イアスばねは、ねじりばねとなり、両者のばね力
の差を軸の回転運動として取り出すことができ
る。なお枠体および軸の少なくとも一方のばね端
ストツパを、周方向に複数箇所設けたのは、ばね
の疲労などによるばね力の低下もしくは動作温度
のくるいが生じたときに、ばね端部の係止位置を
変えることで容易にバネ力の再調整を行えるよう
にするためである。
〔実施例〕
第1図および第2図は本考案の回転駆動機構の
一実施例を示す。図において、11は中間フレー
ム12を有する枠体、13はその枠体11に軸受
14を介して回転自在に支持された軸、15は軸
13の一半部のまわりに同軸状に配置されたコイ
ル型形状記憶合金ばね、16は軸13の他半部の
まわりに同軸状に配置されたコイル型バイアスば
ねである。
形状記憶合金ばね15の一端は枠体11に形成
された切込み(ばね端ストツパ)17に係止さ
れ、他端は軸13に設けられたばね端ストツパ1
8に係止される。これにより形状記憶合金ばね1
5は記憶形状(コイル型)より巻き数が増加(ま
たは減少)する方向にねじり付勢される。なお、
ばね端ストツパ18は、軸13に固定されたフラ
ンジ19と、そのフランジ19に周方向に適当間
隔をおいて突設された複数のピン20とから構成
されており、そのうちの一つのピンに形状記憶合
金ばね15の端部が係止される。
また、バイアスばね16の一端は軸13に設け
られたばね端ストツパ21に係止され、他端は枠
体11に形成された切込み(ばね端ストツパ)2
2に係止される。これによりバイアスばね16は
形状記憶合金ばね15とは反発方向が反対になる
ようにねじり付勢される。なお、ばね端ストツパ
21も、軸13に固定されたフランジ23と、、
そのフランジ23に周方向に適当間隔をおいて突
設された複数のピン24とから構成されており、
そのうちの一つのピンにバイアスばね16の端部
が係止される。
バイアスばね16の強さは、低温時における形
状記憶合金ばね15のねじり力より強く、高温時
における形状記憶合金ばね15のねじり力より弱
く設定されている。
この回転駆動機構はつぎのように動作する。温
度が低いときはバイアスばね16のねじり力のほ
うが強いため、形状記憶合金ばね15はそれによ
つて記憶形状より巻き数が増加する方向にねじら
れ、軸13は静止している。次に温度が上昇し、
形状記憶合金ばね15の温度が逆変態点を越える
と、形状記憶合金ばね15は記憶形状を回復する
ため、それまで加えられていたねじりを戻す方向
に大きな力を発揮し、軸13をA方向に回転させ
ると共に、バイアスばね16をさらにねじり付勢
する。そして形状記憶合金ばね15とバイアスば
ね16のねじり力がバランスした所で軸13の回
転が止まる。
温度の高い状態が続くかぎりそのままの状態に
あるが、温度が低下すると今度は、形状記憶合金
ばね16の記憶形状保持力がなくなるため、バイ
アスばね16の方が強くなり、軸13をB方向に
回転させると共に、形状記憶合金ばね15を巻き
数が増加する方向にねじり付勢して、最初の状態
に戻る。このようにして、軸13の往復回転運動
が得られる。
なお、形状記憶合金ばね15またはバイアスば
ね16の疲労などにより、ばね力のバランスが崩
れたときは、ばね端ストツパ18または21の係
止位置を変更することにより、再調整が可能であ
る。
第3図は本考案の他の実施例を示す。この回転
駆動機構では、形状記憶合金ばね15の一端が枠
体11の内面に周方向に適当間隔をおいて突設し
た複数のピン(ばね端ストツパ)25のうちの一
つに係止され、他端が軸13の中央に固定された
フランジ26とその片面に突設されたピン27か
らなるばね端ストツパ28に係止されている。ま
たバイアスばね16の一端は上記フランジ26と
その裏面に突設されたピン29からなるばね端ス
トツパ30に係止され、他端は枠体11の内面に
周方向に適当間隔をおいて突設した複数のピン
(ばね端ストツパ)31のうちの一つに係止され
ている。形状記憶合金ばね15とバイアスばね1
6のねじり付勢の方向は前述の実施例と同じであ
る。
このような構成でも前述の実施例と同様な動作
が得られる。
〔考案の効果〕
以上説明したように本考案によれば、形状記憶
合金ばねとバイアスばねをねじり付勢することに
より、直接回転運動を得ているので、従来のよう
な直線運動−回転運動変換機構が不要になり、機
構をコンパクトにできると共に、形状記憶合金ば
ねの記憶形状に回復する力を有効に利用すること
ができる利点がある。また形状記憶合金ばねおよ
びバイアスばねとしてコイル型のものを使用して
いるため、ねじりばね力を大きくでき、比較的小
型で大きな回転力が得られる。さらに枠体および
軸の少なくとも一方のばね端ストツパを、周方向
に複数箇所設けてあるので、ばねの疲労などによ
るばね力の低下もしくは動作温度のくるいが生じ
たときに、ばね端部の係止位置を変えることで容
易にばね力の再調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の回転駆動機構の一実施例を示
す正面図、第2図は第1図における−線断面
図、第3図は本考案の他の実施例を示す正面図で
ある。 11〜枠体、13〜軸、15〜形状記憶合金ば
ね、16〜バイアスばね、17〜切込み(ばね端
ストツパ)、18,21〜ばね端ストツパ、22
〜切込み(ばね端ストツパ)、25〜ピン(ばね
端ストツパ)、28,30〜ばね端ストツパ、3
1〜ピン(ばね端ストツパ)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 枠体と、この枠体に回転自在に支持された軸
    と、この軸のまわりに同軸状に配置されたコイル
    型形状記憶合金ばねと、同じく上記軸のまわりに
    同軸状に配置されたコイル型バイアスばねと、上
    記枠体および軸にそれぞれ設けられたばね端スト
    ツパとを備え、上記形状記憶合金ばねはその一端
    を上記枠体のばね端ストツパに、他端を上記軸の
    ばね端ストツパにそれぞれ係止されてねじり付勢
    されており、上記バイアスばねはその一端を上記
    枠体のばね端ストツパに、他端を上記軸のばね端
    ストツパにそれぞれ係止されて形状記憶合金ばね
    とは反対方向にねじり付勢されており、かつ上記
    枠体および軸の少なくとも一方のばね端ストツパ
    は、周方向に複数箇所設けられていることを特徴
    とする回転駆動機構。
JP1984154223U 1984-10-15 1984-10-15 Expired JPH0353012Y2 (ja)

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JP1984154223U JPH0353012Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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JP1984154223U JPH0353012Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6169483U JPS6169483U (ja) 1986-05-12
JPH0353012Y2 true JPH0353012Y2 (ja) 1991-11-19

Family

ID=30712218

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JP1984154223U Expired JPH0353012Y2 (ja) 1984-10-15 1984-10-15

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WO2011055750A1 (ja) * 2009-11-09 2011-05-12 株式会社キッツ 回転アクチュエータ
GB2475890A (en) * 2009-12-04 2011-06-08 Ge Aviat Systems Ltd Shape memory torsion actuator
WO2018181341A1 (ja) * 2017-03-29 2018-10-04 アダマンド並木精密宝石株式会社 発電機構及び発電方法
JP7285575B2 (ja) * 2018-07-10 2023-06-02 Orbray株式会社 発電機構及び発電方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60159378A (ja) * 1984-01-31 1985-08-20 Furukawa Electric Co Ltd:The 回転駆動機構

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JPS6169483U (ja) 1986-05-12

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