JPH035267Y2 - - Google Patents

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JPH035267Y2
JPH035267Y2 JP1985122996U JP12299685U JPH035267Y2 JP H035267 Y2 JPH035267 Y2 JP H035267Y2 JP 1985122996 U JP1985122996 U JP 1985122996U JP 12299685 U JP12299685 U JP 12299685U JP H035267 Y2 JPH035267 Y2 JP H035267Y2
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【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 この考案は、釣糸などの糸を巻いたリールを収
納するためのリールケースに関する。
〔背景技術〕
釣糸などの糸を巻いたリール(スプール)を回
転可能に収納でき、その側壁の糸出し口から糸を
引き出して使用するようになつているリールケー
スがある。従来、このようなリールケースは、た
とえば、第6図にみるように、糸3を巻き戻す目
的でケース本体1′に開口部10′が設けられてい
るなど、ケース本体1′に開口部を有するもので
あつた。糸出し口13′ももちろん水密構造にな
つていなかつた。図中、2′はリールである。そ
のため、このケース1′を誤まつて水中に落した
りすると、ケース内に水が入りこみ、中の釣糸を
濡らしてしまう。この場合、釣糸3が、ポリアミ
ド(ナイロン)糸のものなど、比較的吸水し易い
ものであつたりすると、吸水により糸の強力や耐
摩耗性が低下するおそれがあつた。ちなみに、ナ
イロン糸を長時間水中に浸しておくと、10%以上
も吸水して、強力も耐摩耗性も約15%低下すると
言われている。
〔考案の目的〕
この考案は、このような現状に鑑みて、ケース
内に水が入らないようにしたリールケースを提供
することを目的とする。
〔考案の開示〕
この考案は、このような目的を達成するため
に、糸が巻かれたリールを回転可能に収納でき、
かつ、糸出し口を備えたリールケースであつて、
前記糸出し口を含めて全体が水密構造となつてお
り、糸出し口の水密構造が、2枚の弾性片が前記
糸出し口下部で互いの対向する端面を押圧し合う
形で糸出し口を塞ぎ、ケース内の糸が、両弾性片
の接合端面側から糸出し口を経て外へ引き出され
るようになつているものであるリールケースを要
旨とする。
以下に、この考案を、その1実施例を表す図面
に基づいて詳しく説明する。
第1図ないし第5図にみるように、この考案に
かかるリールケースの本体1は、リール2の回転
軸に直交する方向に沿つて二分割されて得られる
2つの分割体(カバー)1a,1bからなつてい
る。分割体1a,1bは、いずれも、糸出し口1
3となる側面の一部13a,13bと分割面A,
Bを除いて全体が完全に開口のないものとなつて
いる。一方の分割体1aは、その周縁外周面11
が他方の分割体1bの周縁内周面12に当接密着
するようにして嵌め合わせ可能な大きさとなつて
いる。分割体1aの周縁外周面11には、ほぼ全
周にわたつて凹溝11aが設けられている。分割
体1aの壁面中央には、開口17aが設けられて
おり、この開口17aは、分割体1aの内側へ延
びリール2の軸の一部を構成する円筒16aによ
つて囲まれている。この円筒16aの外周面が先
端程径が小さくなつたテーパ面16′aとなつて
いる。他方の分割体1bの周縁内周面12には、
前記凹溝11aに対応する位置に凸縁12aが設
けられている。分割体1bの壁面中央にも分割体
1aと同様に開口17bが設けられており、この
開口17bも分割体1bの内側へ延びリール2の
軸の一部を構成する円筒16bによつて囲まれて
いる。この円筒16bの内周面が前述のテーパ面
16′aと密着させるテーパ面16′bになつてい
る。分割体1aの周縁外周面11を分割体1bの
周縁内周面12に密着するように嵌め合わせて凹
溝11aに凸縁12aを嵌め合わせ互いを係合す
るとともに円筒16aのテーパ面16′aに円筒
bのテーパ面16′bを嵌め合わせると、ケース
本体1が完成する。この本体1は、上記分割体1
a,1bの周縁部の嵌合、凸縁12aの凹溝11
aへの嵌合、および、円筒16aと円筒16bの
嵌合により、接合部から水が入らないようになつ
ている。ケース本体1に水密を得させるための構
造は、このようなものに限らない。たとえば、一
方の分割体の周縁端面全周に凹溝を設け、他方の
分割体の周縁端面の前記凹溝に対応する位置に凸
縁を設けてこの凹溝と凸縁を嵌め合わせるように
するような構造であつてもよい。これら分割体の
材質は、このような水密構造が容易に得られ、可
撓性を有して耐衝撃性に優れたものであれば、特
に限定されるものではないが、耐曲げ疲労性に優
れたポリプロピレンなどが好ましい。
これら分割体1a,1bの1側壁の相対応する
位置には、方形の切欠13a,13bが設けられ
ている。これらの切欠13a,13bが、これら
の分割体1a,1bが組み合わされたときに、糸
出し口13を形成する。この糸出し口13は、糸
出し口13とケース本体内部とを隔離して水密構
造とするために、弾性片4、4で塞がれている。
この弾性片4,4は、分割体1a,1bのそれぞ
れの内壁面に形成された弾性体保持部14a,1
4bに保持され、第5図にみるように、その端面
4a,4bが分割体1a,1bの分割面A,Bか
ら少し突出するような大きさのものになつてい
る。そのため、2つの分割体1a,1bを組み合
わせてケース本体1を形成すると、弾性片4,4
の対向する端面4a,4bが、互いを押圧し合
い、これにより得られる強い密着により、その接
合面から水が入らないようになつている。弾性片
の材質は弾性が有り水を通さないような材質であ
れば限定されるものではないが、たとえば、独立
発泡ウレタンなどが挙げられる。
このリールケースはつぎのようにして用いる。
まず、糸3が巻かれたリール2の軸穴26を一
方の分割体1bの円筒16bに嵌合させる。リー
ル2から糸3の先端を引つぱり出して切欠13b
の中心にこの糸3を添わせるようにして保持す
る。こののち、他方の分割体1aを前述のように
嵌合させてケース本体1を組み立てる。糸3の先
端は、弾性片4,4の接合面の間を通り抜けて切
欠13a,13bによつて形成される糸出し口1
3からケース本体1外へ導き出されるようになつ
ている。
このとき、糸3は弾性片4,4によつてしつか
りと挟まれているの、糸の先端を端止めする必要
がないし、従来のように、端止めから糸が外れ
て、糸の先端がケース本体内に入り込んでしまつ
たり、糸がばらけたりする恐れがなくなる。な
お、糸出し口の形状は、実施例のような方形に限
らず、円形であつてもよい。リールを回転可能と
させる軸は、この実施例では外部に開放された筒
体となつている。これは、複数のリールケースを
壁面等に設けられた取付金具に嵌め込んで展示す
るなどのときに用いられるものであるが、必ずし
もこのようにする必要がない。
ナイロン糸などは、空気に晒したり、太陽光
線、特に紫外線に当たつたりすると、劣化すると
いうような欠点が有る。ところが、このリールケ
ースの分割体1a,1bは、あらかじめ、樹脂原
材料に顔料などで不透明となるよう着色したのち
成形されている。このため、外部からの光線がケ
ース本体1内へ透過しないようになつており、ケ
ース内の釣糸が光線、特に紫外線などで劣化しな
いようになつている。ケースの色としては、濃い
目の色調、特に黒色などが好ましい。ケースの側
部は、直線的に成型すると、組み立てた場合くぼ
んだように見えて見栄えが悪い。そのため、側部
の長手巾に対して最大1/60〜1/50程度外側へ
ふくらむようにゆるやかな曲面になるように成型
しておくとよい。このようにすれば、側部が直線
的に見え見栄えが良くなるからである。
この考案のリールケースは、実施例のものに限
定されるものはない。たとえば、弾性片の固定を
接着剤で貼り付けるようなものでもよい。ケース
本体の遮光も、表面や内面に塗装を行つたり、シ
ールを貼付けるようにするなどの方法によつて行
つてもよい。いずれにしても、リールケース全体
が水密構造となつておれば良く、必要に応じ、ケ
ース本体内に紫外線等の外部光線が入らないよう
なものであればよいのである。
〔考案の効果〕
この考案のリールケースは、以上のように構成
されているので、リールケースを水中に落しても
水が中に浸入することがなく、ナイロン糸など、
水や紫外線等によつて劣化する恐れのある糸を、
いつも安定した状態に保つことができる。
特に、従来のリールケースでは、ケース本体の
水密性は良好にできても、糸出し口では、糸の一
部を外に露出させた状態で順次引き出し可能に収
容しておくために、糸とその周囲の部材との間に
どうしても隙間が生じ、この部分からケース内に
水が浸入し易いかつたが、この考案では、糸出し
口の水密構造が、2枚の弾性片で糸をしつかり挟
んで押圧するようになつているので、糸の周囲に
隙間ができず、糸出し口の水密性が極めて良好に
なる。しかも、糸の先端を端止めしなくても、糸
がばらけたりケース本体内に入り込んでしまつた
りすることもない。さらに、糸は弾性片で押圧さ
れているだけなので、引き出す際の抵抗は少な
く、糸をスムーズに引き出すことができ、糸の取
り扱いも容易である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかるリールケースを説明
する斜視図、第2図はその分解断面図、第3図は
その糸出し口部分の分解斜視図、第4図はその糸
出し口部分の断面図、第5図は第4図A方向矢視
図、第6図は従来のリールケースを説明する斜視
図である。 1……ケース本体、1a,1b……分割体、1
1……周縁外周面、11a……凹溝、12……周
縁内周面、12a……凸縁、13……糸出し口、
2……リール、3……糸、4……弾性片。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 糸が巻かれたリールを回転可能に収納でき、
    かつ、糸出し口を備えたリールケースであつ
    て、前記糸出し口を含めて全体が水密構造とな
    つており、糸出し口の水密構造が、2枚の弾性
    片が前記糸出し口下部で互いの対向する端面を
    押圧し合う形で糸出し口を塞ぎ、ケース内の糸
    が、両弾性片の接合端面間から糸出し口を経て
    外へ引き出されるようになつているものである
    リールケース。 (2) ケース本体の水密構造は、リールの回転軸に
    直交する方向に沿つてケース本体が、二分割さ
    れて得られる形の二つの分割体が、いずれも、
    糸出し口となる側面の一部と分割面とを除いて
    全体が、完全に開口のないものに形成され、か
    つ、一方の分割体の周縁外周面を他方の分割体
    の周縁内周面に当接密着させるようにして嵌め
    合わせることによつて構成されている実用新案
    登録請求の範囲第1項記載のリールケース。 (3) 2つの分割体の互いの当接する面には、凹溝
    と凸縁の組合わせからなる係止手段が設けられ
    ている実用新案登録請求の範囲第1項または第
    2項記載のリールケース。 (4) リールを回転可能にする軸が、二つの分割体
    のそれぞれの内壁面中央に設けられ互いを嵌合
    させる水密な嵌合構造を有する二つの筒体より
    形成されるようになつており、これら二つの筒
    体によつて形成される孔がリールケース本体外
    部に開放されている実用新案登録請求の範囲第
    1項ないし第3項のいずれかに記載のリールケ
    ース。 (5) ケース本体が、内部に外部光線を透過させな
    いものである実用新案登録請求の範囲第1項な
    いし第4項のいずれかに記載のリールケース。
JP1985122996U 1985-08-10 1985-08-10 Expired JPH035267Y2 (ja)

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JP1985122996U JPH035267Y2 (ja) 1985-08-10 1985-08-10

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JPS6230576U JPS6230576U (ja) 1987-02-24
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4420927Y1 (ja) * 1965-03-29 1969-09-05

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS4420927Y1 (ja) * 1965-03-29 1969-09-05

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JPS6230576U (ja) 1987-02-24

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