JPH0352627A - 膜蒸留装置 - Google Patents

膜蒸留装置

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JPH0352627A
JPH0352627A JP18466489A JP18466489A JPH0352627A JP H0352627 A JPH0352627 A JP H0352627A JP 18466489 A JP18466489 A JP 18466489A JP 18466489 A JP18466489 A JP 18466489A JP H0352627 A JPH0352627 A JP H0352627A
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JP
Japan
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region
heat
membrane
heater
cooler
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JP18466489A
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English (en)
Inventor
Hideaki Kurokawa
秀昭 黒川
Yasuo Koseki
小関 康雄
Akira Yamada
章 山田
Katsuya Ebara
江原 勝也
Sankichi Takahashi
燦吉 高橋
Nobuo Hamano
浜野 亘男
Kenji Mitani
三谷 健司
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は疎水性多孔質膜を用いた、膜蒸留法に係り,特
に、加熱,冷却に要するエネルギが大幅に低減できるシ
ステムに関する. 〔従来の技術〕 疎水性多孔質膜を用いた膜蒸留法には、液体は通さない
気体は通すという膜の性質から,膜に流体を接触させて
流し、この流体から発生し、この膜を通過した蒸気の膜
の、反対側に位置する冷却面上で冷却凝縮する方法と、
膜を通過した蒸気を膜の反対側に流れる別の流体に、直
接、吸収させる方法がある。前者の方法では、原液の流
れる領域,凝縮水の流れる領域と水蒸気の移動する領域
及び膜と冷却面とから構威されるため、装置の構造が複
雑であり、装置化が困難なばかりでなく、装置の大型化
が問題となる。さらに,発生した蒸気は膜ばかりでなく
蒸気の移動層も移動するため、その移動抵抗が蒸気の発
生量を低下させ、単位膜面積当りの蒸気発生量が小さく
なる.そこで注目された後者の方式では、膜を介して原
液と生成水とが流れる簡単な装置であり、蒸気の移動距
離が膜だけであるため、極めて短く、移動抵抗も小さい
ことから有効に膜を利用することができる。本装置の系
統図を第2図に示す。本システムは疎水性多孔質膜10
1を介して原液102が流れる原液室103と生成水1
04が流れる生成氷室105とからなる膜蒸留セル10
0、温度の高い生或水出口106と温度の低い原液入口
107との間の熱交換器108,熱交換器108出口の
原液を,さらに、加熱する加熱器109,熱交換器出口
の,依然、温度の高い生或水の冷却器110,原液,生
成水のポンプ111,112タンク113,114とか
ら構成される. 原液タンク113の中に蓄えられている原液は、原液ボ
ンプ111によって、熱交換器108に送られ温度の高
い生成水106と熱交換される。さらに,この原液は加
熱器109で所定の温度にまで加熱され、膜蒸留セル1
00の原液室103に送られる.ここで、原液102よ
り疎水性多孔質膜101を介して発生する蒸気は、疎水
性多孔質膜101内を通過して生或水室105側に入り
、低温でながれる生或水LO4に凝縮(吸収)される。
原液102より蒸気を受け取り、同時に蒸気の潜熱によ
って温度の高くなった生或水は、熱交換器108におい
て、原液に熱を奪われたあと、生成水タンク113の中
に蓄えられる。タンクの中の生成水は、生或水ポンプ1
12によって、冷却器110を通り、再度、膜蒸留セル
100に送られる. なお、この種の装置として関連するものには、たとえば
、特開昭50 − 3753号公報,特開昭60 −1
18205号公報およびプロシーデイングス オブザ 
フィフティーンス ファースト(1 9 8 6年)第
1355−1359頁(Proceedings of
 the15th ISTS(1986)p.p.13
55−1359)等が挙げられる。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記従来技術は,熱回収、とくに、膜を介しての顕熱の
移動にたいして考慮がされておらず、膨大な熱エネルギ
が必要となるという問題があった。
すなわち、本技術では膜を介して高温の原液と低温の生
成水とが接触して流れているため、一種の熱交換器とな
り温度差により熱伝達が起こる。ここで、水蒸気の移動
は、原液の持つ蒸気圧と生成水の持つ蒸気圧の差を駆動
力として起こるため,原液側はなるべく蒸気圧が高い,
すなわち,温度が高い方が、また、生或水側は蒸気圧が
底い、すなわち、温度が低い方が、いずれも,単位膜面
積当りの蒸気透過量が大きくなる。しかし、前述した様
に、膜を伝熱面とした熱交換器の構造をしているので、
原液と生或水との間の温度差が大きいと顕熱の移動量も
増し、原液の持つ温度が、蒸気発生のために有効に利用
できないばかりでなく、余分な熱量が移動してしまうた
め、生成水の量に対してかなり多くの熱が必要となる.
さらに、加熱器と冷却器の両方が必要となり、必要なエ
ネルギは大きくなる. また、特に、宇宙空間におけるステーションや宇宙船で
は、放熱が困難であるため、廃熱の少ないシステムが望
まれている。
本発明の目的は,このような顕熱の移動による熱ロスを
低減するための新しいシステムを提供することにある. 〔課題を解決するための手段〕 上記目的は,原液を加熱する加熱器と生成水を冷却する
冷却器との間で,ヒートポンプサイクルを組むことで達
或される. 〔作用〕 すなわち,膜蒸留法では、常に、原液側と生戒水側とに
は蒸気圧差をつけるために温度差を設ける必要がある.
従って、原液側は加熱,生或水側は加熱した分だけ冷却
しなければならない。そのため、蒸留操作を行うには相
変化に必要なエネルギの約二倍のエネルギが必要になる
。さらに、前述したように、顕熱の移動による熱ロス分
のエネルギも必要になるため、そのエネルギの量はかな
りのものになる。ここで、冷却部分で捨てられる熱をヒ
ートポンプの熱源として利用し、ヒートポンプによって
得られた高温の熱を加熱部分に利用すると、エネルギの
低減を図ることができる。さらに、ヒートポンプサイク
ルでは入力エネルギ(通常は電力)にたいしてポンプア
ップできるエネルギの量は、1.5〜3倍大きくとれる
ため、膜蒸留に必要なエネルギの量を大幅に低減するこ
とができる。同時に、従来のシステムでは問題となって
いる廃熱も、大幅に低減することができるので、閉鎖空
間で使用する場合にも、使い勝手のよいシステムとなる
〔実施例〕
以下、図面を用いて本発明の実施例を詳細に述べる。
第1図に本発明に係る膜蒸留システムの一例を示す。本
システムは疎水性多孔質膜101を介して原液102が
流れる原液室103と生或水104が流れる生成水室1
05とからなる膜蒸留セル100.JM液を加熱する加
熱器109,温度の高い生成水の冷却器110,a液,
生成水のポンプ111,112タンク113,114、
さらに、冷却器110と加熱器109の間でヒートポン
プサイクルを組むのに必要な圧縮器115,放熱器11
6,膨張弁117とから構或される。原液タンク113
の中に蓄えられている原液は、原液ボンプ111によっ
て、加熱器109に送られ、所定の温度にまで加熱され
,膜蒸留セル100の原液室103に送られる。ここで
、原液102より疎水性多孔質膜101を介して発生す
る蒸気は、疎水性多孔質膜101内を通過して生成氷室
105側に入り、低温で流れる生或水104に凝縮され
る.疎水性多孔質膜としては、ポリテトラフルオ口エチ
レン,ポリプロピレン,ポリエチレンから選ばれたいず
れかの膜を用いることが望ましい6原液102より蒸気
を受け取り、同時に、蒸気の潜熱によって温度の高くな
った生成水は、生成水タンク113の中に蓄えられる.
タンクの中の生成水は、生成水ボンプ112によって、
冷却器110を通り、再度、膜蒸留セル100に送られ
る。加熱器109と冷却器110の間で組まれるヒート
ポンプシステムでは、圧縮器115によって作動媒体(
例えば、フロンガス等)が圧縮され高圧のガスとなって
、加熱器109に送られる.加熱器109において、ガ
ス状の作動媒体は熱を放出して液体となる。この潜熱に
よって原水107が所定の温度に加熱される。液体にな
った作動媒体は、放熱器116で余った熱を放出し膨張
弁117へ達する.ここで、圧力が急激に低下し,作動
媒体は自己蒸発し、再度、ガス状となって圧縮器115
へ送られる。膜蒸留によって.得られた生成水は、冷却
器110を通過した後,生或水のラインとは別に、その
一部が生或水となって系外に放出される. 第2図に本発明に係る膜蒸留システムのさらに熱回収を
実施した場合の一例を示す。本システムは疎水性多孔質
膜101を介して原液102が流れる原液室103と生
或水104が流れる生或水室105とからなる膜蒸留セ
ル100、温度の高い生戒水出口106と温度の低い原
液人口107どの間の熱交換器108,熱交換器108
出口の原液を,さらに,加熱する加熱器109,熱交換
器出口の、依然、温度の高い生或水の冷却器110,原
液,生成水のポンプ111,112タンク1l3,11
4、さらに、冷却器110と加熱器109の間でヒート
ポンプサイクルを組むのに必要な圧縮器115,放熱器
116,膨張弁117とから構成される.原液タンク1
13の中に蓄えられている原液は、原液ポンプ111に
よって,熱交換器108に送られ温度の高い生成水10
6と熱交換される.さらに、この原液は加熱器109で
所定の温度にまで加熱され、膜蒸留セル100の原液室
103に送られる.ここで、原液102より疎水性多孔
質llI101を介して発生する蒸気は、疎水性多孔質
膜101内を通過して生成水室105側に入り、低温で
ながれる生戒水104に凝縮(吸収)される。原液10
2より蒸気を受け取り、同時に、蒸気の潜熱によって温
度の高くなった生成水は、熱交換器108で原液に熱を
奪われたあと、生成水タンク113の中に蓄えられる.
タンクの中の生成水は、生成水ポンプ112によって、
冷却器110を通り、再度、膜蒸留セル100に送られ
る。加熱器109と冷却器110の間で組まれるヒート
ポンプシステムは,実施例1における記述と同様となる
。さらに、本システムにおける生成水と新たに補給され
る原水との間に温度差がある場合には、熱交換器118
によって、再度熱回収される.本実施例では、実施例1
に対して、さらに、熱交換器を設置したために、ヒート
ポンプサイクルで処理する熱量を大幅に低減できて、本
システムで使用されるエネルギ量を,さらに、低減する
ことができる. 〔発明の効果〕 本発明によれば、膜蒸留システムにおける顕熱の移動に
よる熱ロスの問題を解決できる。即ち、本システムによ
れば、原水の加熱に必要なエネルギを生成水の冷却によ
って得られた熱を用いるため,加熱源と冷却源が一つで
すむ。さらに、ヒートポンプサイクルでは、サイクルに
入力するエネルギは、サイクルで移動させるエネルギの
三分の一程度ですむので、更に、大幅なエネルギの低減
ができる.また、特に、潜水艦や宇宙船のような,閉鎖
空間でも本システムでは、放熱の量を大幅に低減できる
ため、十分に対応できる。
【図面の簡単な説明】
第1図,第3図は本発明の一実施例のシステム系統図、
第2図は直接接触型膜蒸留システムの従来例のシステム
系統図である. 100・・・膜蒸留セル、101・・・疎水性多孔質膜
、109・・・加熱器、110・・・冷却器、115・
・・圧縮第 1 図 第2図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、高温の液体が流れる第一の領域と、前記第一の領域
    の流体よりも低温の液体が流れる第二の領域と、前記第
    一の領域と、前記第二の領域とを隔てる疎水性多孔質膜
    および、前記第一の領域を流れる流体を加熱する加熱器
    と、前記第二の領域を流れる流体を冷却する冷却器とか
    ら構成され、前記第一の領域を流れる流体から発生する
    蒸気が、前記疎水性多孔質膜を通過し、前記第二の領域
    を流れる流体に凝縮吸収されることで、前記第一の領域
    を流れる流体が蒸留され、濃縮される膜蒸留装置におい
    て、 前記冷却器と前記加熱器との間に、ヒートポンプサイク
    ルを設け、前記冷却器で奪つた熱を前記加熱器で放出す
    ることを特徴とする膜蒸留装置。 2、請求項1において、前記高温の液体が水溶液であり
    、前記疎水性多孔質膜を透過する蒸気が水蒸気であるこ
    とを特徴とする膜蒸留装置。 3、請求項1において、前記高温の液体が閉鎖系空間に
    おける動物および植物等からの排水であることを特徴と
    する膜蒸留装置。 4、請求項1において、前記ヒートポンプサイクルを組
    む前に熱交換器を設置し、前記ヒートポンプサイクルで
    の熱移動量を最低限にしたことを特徴とする膜蒸留装置
JP18466489A 1989-07-19 1989-07-19 膜蒸留装置 Pending JPH0352627A (ja)

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